3つの面白ポイントに頷きまくりでした!!ヤクザ・タピオカ・異世界、3つ全部を使って笑わせてくるセンスが本当にすごいですよね。
単行本になるのが楽しみです!
一大ジャンルになった異世界転生もの。
メインは、ゲームの世界だったり、転生したら最強だったりしてますが、最近は異世界と現実を行き来できるようになったり、通販で道具を仕入れたりとか、その内容もどんどん先鋭化していきますが、本作もその一つだと思います。
ヤクザが異世界へ。ええ、ヤクザが異世界です。
しかも、そのヤクザが現実世界のシノギで「タピオカ屋」をやっているという点が、まず本作の面白ポイント。
ヤクザがクッキー焼いちゃうくらい面白い。
競合におされうまくシノギが稼げず、代償として指詰めになってしまいますが、そのエンコから何故か「鍵」が出てきて、それが異世界にいく道具となる。
ここが第2の面白ポイント。
異世界でもヤクザはヤクザ。得意の拳にものをいわせ、スライムを倒すのですが、ふいに口に入れたスライムの残骸が予想以上の美味。
独特の食感にひらめいヤクザは、シノギが不調だったタピオカの材料にしてしまうという流れ。
これが第3の面白ポイント。
もうヤクザという設定も、タピオカという流行り物も、異世界も、フルに使っているこの発想に脱帽です。
異世界ジャンルのなかでも、俺TUEEEだったり、国盗りだったり、ほのぼのだったりに飽きた方、この一風変わった異世界ものはいかがですか?