ネタバレ

自分の中でいま一番アツいレーベル、コミック維新の『トライゾン』より新たなおバカヤクザ漫画が登場…!!

今日の新刊ページで緑っぽい表紙が格好いいから目を留めたのがこれ。タイトルを見て「はいはい、異世界ものでヤクザね〜」と素早く理解した。ふと(ヤクザでシノギと言えば、最近はタピオカだよな〜)と思い表紙をよく見たら、いやマジでタピオカ持ってるじゃん(困惑)と即購入した。


(↑表紙すごい好き。タピオカっぽい円がたくさん使われててかわいいし、スライムの顔も色の透き通った感じもかわいい)

まず表紙をめくってすぐ、扉と呼ばれる本編前に挿入されるページを見てそのデザインに強烈なデジャブを感じたんだけど、それはさておきひとまず読み進めた。

主人公のヤクザ若頭・朧は、姑息に茶を薄めたりしない、味で勝負のド正直なタピオカ屋を経営したせいで大損害を出し指を詰めることになる。部下の元へ戻って詰めたばかりの小指を見てみると、なんとそこから鍵が生えていて…!? 

も〜〜〜〜〜〜ホント馬鹿!! 大好き!!!

本当に声を出して笑ってしまった。そしてついこないだ右手がドリルになる漫画を読んだばっかりだったので、「あ、これコミック維新の作品だな」と確信した。
(cf. 極道パティシエ~小指は無いけど右手にドリル~)

そして朧は一切の動揺せず(やばすぎ)「使えりゃ儲けもんだろ」と、そのへんの扉の鍵穴にぶっ刺し見事異世界へ…という流れ。

朧は転移して初めて出会った第一異世界人・アリアをスライムから助けたことで、「こいつぁ異世界転生ってやつか…!?(※)」と理解する。いやなんでヤクザの若頭が「異世界転生」とかいう知識を持ってんだよとなるが、その理由は部下が異世界モノAVを新しいシノギにしようとしていたからでクソ笑った。

(※実際には、この話は「転生」ではなく「転移」なわけですが、ここら辺わやわやな所がリアルですね)

スライムを食べるとMP回復になると聞いた朧は、さっそくちっちゃな粒となったスライムを食べてみるのだが…これがメチャクチャうまいらしい。どれくらい美味いかというと、

「スラタピランド開園だろ!!」

と、朧の脳内でアミューズメントパークが建つレベル。

とにかく笑いの勢いがすごい。
それに絵が綺麗でお洒落で格好いいし、アリアも異種族の女の子たちも萌えに媚びてなくて元気で爽やかでかわいいし、アクションも迫力あるし…全部すごい。

2巻以降は部下とともに異世界を訪れ、現実世界でシノギとなるようなものを探す。3巻では劣悪な環境で働かされる人魚たちを仁義で助けるんだけど、こっちがホロリと来たところにブッ込まれたオチが衝撃だった。

まあシノギ探してるヤクザだもんな…そうなるよな…。

なんかちょっとショックだけど、それはそれとして続きがメチャクチャ気になる!!『トライゾン』やっぱすごいわ。

自分の中でいま一番アツいレーベル、コミック維新の『トライゾン』より新たなおバカヤクザ漫画が登場...
読みたい
仁義なき異世界シノギ。《合本版》

スライムをタピオカにするという発想よ

仁義なき異世界シノギ。《合本版》 輔艮
六文銭
六文銭

一大ジャンルになった異世界転生もの。 メインは、ゲームの世界だったり、転生したら最強だったりしてますが、最近は異世界と現実を行き来できるようになったり、通販で道具を仕入れたりとか、その内容もどんどん先鋭化していきますが、本作もその一つだと思います。 ヤクザが異世界へ。ええ、ヤクザが異世界です。 しかも、そのヤクザが現実世界のシノギで「タピオカ屋」をやっているという点が、まず本作の面白ポイント。 ヤクザがクッキー焼いちゃうくらい面白い。 競合におされうまくシノギが稼げず、代償として指詰めになってしまいますが、そのエンコから何故か「鍵」が出てきて、それが異世界にいく道具となる。 ここが第2の面白ポイント。 異世界でもヤクザはヤクザ。得意の拳にものをいわせ、スライムを倒すのですが、ふいに口に入れたスライムの残骸が予想以上の美味。 独特の食感にひらめいヤクザは、シノギが不調だったタピオカの材料にしてしまうという流れ。 これが第3の面白ポイント。 もうヤクザという設定も、タピオカという流行り物も、異世界も、フルに使っているこの発想に脱帽です。 異世界ジャンルのなかでも、俺TUEEEだったり、国盗りだったり、ほのぼのだったりに飽きた方、この一風変わった異世界ものはいかがですか?

エチカの時間

ハチャメチャにカオスな倫理ゲーム!!

エチカの時間
ななし
ななし

スペリオールで読んで圧倒された新連載。画風も笑いのセンスも扱っている題材も尖りすぎてて、いや〜最高に面白い…!! 「人工知能の進化が停滞している状況を打破するため、AIに倫理観を植え付けようと、AIを倫理のエキスパート(エチカノーツ)の人間たちと共に育てる「エチカ・アカデミー」という学校が設立。未来予測を行い『エチカ案件』と呼ばれる**倫理的決断を求められる事件に立ち会い、エチカノーツたちがエチカ(倫理)を戦わせ『究極の選択』を行う**」というあらすじ。 https://twitter.com/SNOWBRND/status/1164753304439549953?s=20 「倫理ゲーム」とタイトルにしたけれど、この物語の中では**「本物の事件が発生」し、主人公は人々の命を秤にかけなくてはならない。**相当シリアスな内容のはずなんだけど、強烈に癖が強いAI・七太郎とヘラヘラした主人公・日野のおかげで、まるで**デスゲーム漫画を読んでいるかのような軽さ**がある。なのであえてこのマンガを形容するなら**倫理ゲーム**かなと思う(本誌のアオリもこの呼称を使ってるし)。 個人的に、環境経済学を学んでいたときに倫理について考える機会があったので、こういうテーマはメチャクチャ好きです。 あらゆる残酷な空想に耐えて、どんな決断を下すのか。 次回を楽しみにしています…!!! 【スペリオール2019年9月13日号より連載開始】 https://bigcomicbros.net/magazines/24756/ https://bigcomicbros.net/comic/tempus_ethicae/

群青のバトロ

ワンピース感とオリジナリティ

群青のバトロ
ななし
ななし

まずカラー絵がすごく良い。なんとなく五十嵐大介っぽさを感じる。 そして本編の絵の線の感じや白黒ハッキリした塗りは尾田栄一郎や吾峠呼世晴っぽい。 けど描き文字やキャラデザはオリジナリティがある。 物語は、「残虐なヴァイキングに統治された「兵士か奴隷」しかいない町・ギブロン。主人公・バトロは「ギブロンで1番偉い奴に会いに来た」と、少年漫画の主人公らしいセリフで兵士をぶっ倒すが、ゾゲボ(1番偉い奴)が町に戻ってくるまで奴隷として過ごすことに決める」というあらすじ。 この主人公・バトロには「ゾゲボが戻るまでビビらず仲良くしてくれよな」と言ったりするところがあり、こういう強い力を持ちながら「お前が言うな」というボケをカマすところはルフィーに似ているなと思った。 もしここで周囲の人間が極度にデフォルメされた変顔になってツッコミを入れたら、それはもうワンピースでしかないが、群青のバトロはそういうことはしない。 ルフィーはシリアスに振る舞うこともあるけれど、基本的に無邪気に喜怒哀楽をハッキリ示し、熱く怒ったりする。一方、バトロはもう少しクールな男で、笑ったりスッとぼけはするけれど、激しい怒りや熱は内側に隠し、淡々と振る舞っているような印象を受けた。 最初から最後までスラスラ読めたし、最後のオチには笑った。 ファンタジー少年漫画として大きな瑕疵のない、完成された作品だと思う。 個人的には、「バトロが伝説の男と似ている」という設定がうまく活かせていないように感じた。本来だったらもっとワクワクできる設定なんだけど、あとづけ感・蛇足感が強くて「バトロかっけー」とはならなかった。 ワンピースのようなヒット作の要素を、うまく自分のものにすることが出来るのは本当にすごい才能だと思う。ポテンシャルをビンビン感じるので、このままさらにオリジナリティを磨いていって超面白い作品を描いてほしい。 『週刊少年ジャンプ 2019年38号』 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019034D01_57.html

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行き着く先は勇者か魔王か 元・廃プレイヤーが征く異世界攻略記(ガルドコミックス)

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『みーつけた』 その言葉と共に謎の空間に引きずりこまれた営業マンの間宮悠人。しかしよくあるチートスキルなどは授けられず、彼が得たのは“若返った体”と“ステータス画面を見られる能力”だけだった。絶望的状況の中、異世界の樹海に放り出された悠人だったがやり込んでいたゲームを彷彿とさせるような世界のシステムに高揚! 角ウサギやゴブリンなどの魔物を倒し、窮地を乗り越え―― 「まずいな……この世界はすごく俺好みだ」 『廃神』という称号を得るほどやり込んだゲーム知識と忍耐力を武器に過酷な異世界を生き抜いていく! 元・廃人ゲーマーの営業マンによる 異世界攻略譚、ここに開幕!

小指が〇〇にwww 若頭の指詰めから始まる異世界転移!!にコメントする
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