小指が〇〇にwww 若頭の指詰めから始まる異世界転移!!
※ネタバレを含むクチコミです。
極貧ヤクザが金儲けのタネを求めてやってきたのは…なんと異世界!?モンスターにアイテム、魔法…何でもシノギにしてやるぜ!!――シノギの「タピオカ屋」で大失敗した葛流組若頭の朧。「早く次を探さないとヤバい…」と思っていると、ケジメで詰めた小指から、異世界への扉を開く鍵が生えてきた!?そして、扉の向こうで小さなスライムを見つけ、何かを閃き食べてみると…めちゃうま!!「これは、第2のタピオカになるんじゃねぇか!?」――狙い通り、元の世界じゃバカ売れしたが…異世界式でも裏ビジネスにリスクはつきもので…!? ※この作品は過去、電子書籍「仁義なき異世界シノギ。1~6巻」に掲載されました。重複購入にご注意下さい。
一大ジャンルになった異世界転生もの。
メインは、ゲームの世界だったり、転生したら最強だったりしてますが、最近は異世界と現実を行き来できるようになったり、通販で道具を仕入れたりとか、その内容もどんどん先鋭化していきますが、本作もその一つだと思います。
ヤクザが異世界へ。ええ、ヤクザが異世界です。
しかも、そのヤクザが現実世界のシノギで「タピオカ屋」をやっているという点が、まず本作の面白ポイント。
ヤクザがクッキー焼いちゃうくらい面白い。
競合におされうまくシノギが稼げず、代償として指詰めになってしまいますが、そのエンコから何故か「鍵」が出てきて、それが異世界にいく道具となる。
ここが第2の面白ポイント。
異世界でもヤクザはヤクザ。得意の拳にものをいわせ、スライムを倒すのですが、ふいに口に入れたスライムの残骸が予想以上の美味。
独特の食感にひらめいヤクザは、シノギが不調だったタピオカの材料にしてしまうという流れ。
これが第3の面白ポイント。
もうヤクザという設定も、タピオカという流行り物も、異世界も、フルに使っているこの発想に脱帽です。
異世界ジャンルのなかでも、俺TUEEEだったり、国盗りだったり、ほのぼのだったりに飽きた方、この一風変わった異世界ものはいかがですか?