白いトロイカ
あるクリスマスの夜、皇帝に逆らった罪で追われている夫婦がいた。子供だけは助けたいと、二人はある農家の夫婦へ自分たちの娘を託した…ロザリンダはロタと呼ばれ、愛されて暮らしていた。ある日、地主さまのところへ届けものをする途中にコザックのアドリアン、音楽のロストフ先生と出会い、ロタの生活は大きく変わろうとしていた…少女漫画界の巨匠・水野英子の「白いトロイカ」がイーブックで登場!掲載誌オリジナル復刻版でお楽しみ下さい。
海辺の町から転校した坂井ちどりは高2になった。中学時代の親友と同じ人を好きになり、告白するときは一緒にと約束をした二人。だが転校前、ちどりが告白。相手は親友が好きと言ったのに、彼女には好きな人がいると嘘をついてしまい、それが引っかかって…。 【同時収録】いちばんの日色/ミルキィ・ウェイ/野の花
「これだけは見せたくなかった」(江口談)作者が単行本収録を拒み続けてきたモンダイ作を集結。描きおろしも入って、いま公開!
激犬シアター
1993年に週刊少年サンデーで連載されていた伝説の4コマ漫画の続編。「つまらない」と言う理由で終了したのに、すぐに復活し連載された第3章。失う物の無い作者の叫びを見よ!
親友同士の砂月とゆくえは現在高校2年生。2人は友情を大切にするために「好きな人ができてもお互いに言わない」という秘密の約束をしていた。しかしなぜか、ゆくえはそれを破ってしまう…。
インジュカーシス
高校生の現見光児は夜バイクで走っている時、強い光に包まれ謎の騎士と競う事に。その最中「異世界で勇者として生きろ」と5人の評議員「天上の賢人」に言われる。異世界 ネオックで出会った少女 ルフォ、自分と同じように「イデア」から1年先にやってきていた勇者 ジェニーと出会い、光と闇の戦いに巻き込まれた事が解ってくるのだが…。
いつも心に太陽を
菜々子たち新入生は、期待と不安で胸をいっぱいにして、“松高”の門をくぐった。その先には、とてつもない学園生活が…!? 恋も、友情も、セイシュンのすべてがみえる、大型ハイスクール・グラフィティ!!
優しい夫と穏やかな日々を送る瞳の前に、昔の恋人の彬が新しい恋人とともに現れた。なんと、今度は隣の部屋の住人として……! 求めあい、傷ついて、幸せになれなかったあの愛が、ふたりの胸に再び蘇る。心と体に刻まれたあの愛は、今もまだ消えてはいない。でも、お互いに今は夫、新しい恋人がそれぞれにいる。許されぬ恋の行方は……?
女冥利1994
峰高3年・敷島佳央は元生徒会長。人望厚く成績優秀だが、恋愛未経験というのが唯一の欠点。ある日、佳央のおかしな噂が流れてしまう。そんな彼女の前に現れたのが、学園一のスケコマシ・2年の藤山硯一。「藤山の本命は元生徒会長!!」と、噂以上のウソをつく。
目を閉じて抱いて
平凡なサラリーマン生活をおくる周は、ある夜、ニューハーフパブに間違えて入ってしまう。最初は戸惑う周だったが、その店のナンバーワン、妖しい魅力をたたえる花房に心を奪われ、真剣に思いを寄せるようになる。周の交際相手だった樹里は、そんな彼の心変わりが納得できず、花房に接近をはかり……。人間の性のどうすることもできない痛みと哀しみを大胆に描き、発表時に話題騒然となった衝撃の長編コミック。 ※本作は『目を閉じて抱いて』(祥伝社版)と内容が一部重複しております。お買い求めの際はご注意ください。
眠り姫の約束
ある朝目覚めるとオレの隣に寝ていたのはなんと男!しかも…この下半身に残る痛みは一体…?オレは何をしちまったんだ!?サラリーマン社会を舞台に男たちの恋のさやあてを描く、ピュア&ラブリーな名作集!
マンバで江口寿史の作品一覧見たら、『パイレーツ』と『ひばりくん』と『キャラ者』と、この『お蔵出し』しか登録されていなくて驚いた。 ほとんどクチコミも書かれていない。 つい最近も、雑誌のillustration (イラストレーション)2019年3月号【特集:江口寿史】がよく売れて増刷されたとか聞いていたので、人気は衰えないなあ…と感心していたのだが、やはり漫画家としては、忘れられた存在になっているのだろうか…。 江口寿史って、むちゃくちゃ「センスの良い」漫画家です。 「センス」という曖昧な言葉が、なにを意味しているのかは、実は結構難しい問題なんですが、やっぱり江口寿史は、「センスが良い」としか言いようがない。 私見ですが、「センス」には二種類あると思ってます。 例えば、ジャンプで同時期に活躍した鳥山明みたいな、もう「生まれつき」としか言いようがないような才能を持った天才タイプのセンスの良さ。 もう一方は、自らの趣味性や嗜好を大切に捉まえて、その大きくはないかもしれないけれど堅固な才能を、多様な方法で一所懸命に磨いて磨いて、「センス」として花開かせた努力型のタイプ。江口寿史は後者だと思うのです。 漫画家としてもイラストレーターとしても、江口寿史は本当に磨き上げたセンスを持つ、優れた表現者です。 絵については、多くのかたが今も魅了されていて知られていると思うのですが、ホント、ギャグ漫画のセンスが良いんですよ。 テーマも演出もすごく考えられていて、読んでいてとても快適で、ちゃんと笑えて、読後こちらもセンスが良くなったように思える、風通しの良さがある。 もちろん、いろいろ「悪名高い」人ですから、未完の作品も多いですし漫画を描かなくなって長いので、作品世界の風物に少しアウト・オブ・デイトなところもありますが(ジャンプ系は特に)、彼のイラストは好きだけど漫画を読んだことがないというかたがもしいたら、とりあえず、この『お蔵出し』とかショー3部作(『寿五郎ショウ』『爆発ディナーショー』『なんとかなるでショ!』)あたりの短篇集で、そのセンスの良さに触れていただきたいです。