山彦童子
<著者紹介>52年、鶴書房より単行本『さんしょのピリちゃん』でデビュー。54年に『山彦童子』(永島真一名義)を太平洋文庫から出版以後、若木書房から『謎の白仮面』『愛犬太郎』『丹兵衛行状記』など貸本単行本を出版。『愛犬太郎』は『愛犬タロ』として雑誌「少女」にリライト連載され好評を得る。61年頃貸本劇画誌『刑事』(東京トップ社)に発表した『漫画家残酷物語』は漫画家と人生の関係を描き出した作品として、評価を得た。64年頃まで新宿でフーテン生活を送り同年2月虫プロへ入りTVアニメの制作に参加、「COM」に『フーテン』を連載し雑誌に復活。72年には「週刊少年サンデー」に連載の『花いちもんめ』で小学館漫画賞を受賞。梶原一騎原作で描いた『柔道一直線』(少年キング)はTVドラマ化もされた。四コマものの『旅人くん』も好評。
くもの巣城
<著者紹介>57年、若木書房より『爆発5分前』でデビュー。その後曙出版で『生きていた幽霊』『死の空中戦』『人魚岬の待伏せ』『肉弾鬼部隊』『海戦!死の記録』『空中決戦記』『幽霊戦線』『戦艦大和の最後』『海底人間魚雷』『潜航三千キロ』『空母撃沈作戦』等と当時人気のあった戦記マンガの単行本を多数描くが、他に『くもの巣城』『神変魔剣』といった時代マンガも描いている。A5版貸本マンガでも青春もの野球ものなどと「現代忍者シリーズ」なども描く。67年フジオプロ創立と共にマネージ&アイディアブレーンとして参加し古谷三敏・高井研一郎らと『おそ松くん』『天才バカボン』の制作。70年代には「COM」ではじめた盗作シリーズ『バカ式』などを中心に多数のマンガ・パロディを描いた。『ニャロメの数学教室』などのプロデュースも多数ある。
空中血戦記
<著者紹介>57年、若木書房より『爆発5分前』でデビュー。その後曙出版で『生きていた幽霊』『死の空中戦』『人魚岬の待伏せ』『肉弾鬼部隊』『海戦!死の記録』『空中決戦記』『幽霊戦線』『戦艦大和の最後』『海底人間魚雷』『潜航三千キロ』『空母撃沈作戦』等と当時人気のあった戦記マンガの単行本を多数描くが、他に『くもの巣城』『神変魔剣』といった時代マンガも描いている。A5版貸本マンガでも青春もの野球ものなどと「現代忍者シリーズ」なども描く。67年フジオプロ創立と共にマネージ&アイディアブレーンとして参加し古谷三敏・高井研一郎らと『おそ松くん』『天才バカボン』の制作。70年代には「COM」ではじめた盗作シリーズ『バカ式』などを中心に多数のマンガ・パロディを描いた。『ニャロメの数学教室』などのプロデュースも多数ある。
白星駒之助
力自慢の少年・駒之助を弟子にして金儲けを企む関取の横車は、逆に駒之助に投げ飛ばされ、大恥をかく。腹の虫が治まらない横車は、伊地野和留造と組み、駒之助に襲いかかる。運良く現れた花錦関に救われた駒之助だが、倒れた父親の入院に五十両もかかることがわかり、賞金を目指し花相撲に出場するが…。
ぼくの孫悟空
二千年もの昔、中国奥地にある華果山の大岩から生まれた金色に輝くサル。仙人に弟子入りし修行を積み、不思議な術を身につけたサルは「孫悟空(そんごくう)」の名を与えられた。はるばる天竺までお経を取りに行く三蔵法師(さんぞうほうし)を助け、襲いかかる妖怪どもを相手に、仲間の八戒(はっかい)、沙悟浄(さごじょう)たちと大暴れ! 痛快極まる手塚治虫版西遊記! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT12~14『ぼくの孫悟空』第1~3巻収録 <初出掲載>1952年2月号~1959年3月号 漫画王連載
ロック冒険記
謎の惑星「ディモン」が地球に大接近した。発見者のディモン博士は、亡くなる直前、息子のロックにこの星の所有権を託す。ロックはロケットを開発し探索に向かうが、そこで待っていたのは……。SF大冒険活劇。『摩天樓小僧』『火山島少年』『13の秘密』『まぼろしの円盤』『フォード32年型』『少年探偵ロック・ホーム』を併録。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>『ロック冒険記』 MT07『ロック冒険記』第1巻・MT08『ロック冒険記』第2巻収録/『摩天樓小僧』 MT08『ロック冒険記』第2巻収録/『火山島少年』 MT08『ロック冒険記』第2巻収録/『少年探偵ロック・ホーム』 MT381『少年探偵ロック・ホーム』収録 <初出掲載>『ロック冒険記』1952年7月号~1954年4月号 少年クラブ連載/『摩天樓小僧』1952年新年増刊号 少年クラブ掲載/『火山島少年』1952年夏の増刊号 少年クラブ掲載/『13の秘密』1953年新年増刊号 少年クラブ掲載/『まぼろしの円盤』1953年夏の増刊号 少年クラブ掲載/『フォード32年型』1954年お正月大増刊号 少年クラブ掲載/少年探偵ロック・ホーム『蜘蛛島の巻』1949年12月1日発行 冒険紙芝居 第7号掲載/少年探偵ロック・ホーム『海流発電の巻』1949年10月1日発行 冒険紙芝居 第5号掲載/少年探偵ロック・ホーム『電氣ボールの巻』1949年11月1日発行 冒険紙芝居 第6号掲載/少年探偵ロック・ホーム『ニシキヘビの巻』1949年3月15日発行 少年界 第2集掲載
ひょうたん駒子
南極に住むオングル族の娘「駒子(こまこ)」。ひょんなことから日本で暮らすこととなった彼女が東京で巻き起こす騒動の数々。そんななか、街で出会った三平(さんぺい)に心惹かれていく駒子だが、オングル族の仲間が迎えにきて南極へ帰ることに……。はたして、駒子が選ぶのは南極での元の暮らしか、それとも三平か!? ユーモア漫画『ひょうたん駒子』のほか、『雑巾と宝石』『よろめき動物記』『ごめんねママ』など珠玉の作品9作を収録した短編集。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>『ひょうたん駒子』(手塚治虫漫画全集MT84『ひょうたん駒子』収録)/『週間探偵登場』(手塚治虫漫画全集MT84『ひょうたん駒子』収録)/『雑巾と宝石』(手塚治虫漫画全集MT258『雑巾と宝石』収録)/『第三帝国の崩壊』(手塚治虫漫画全集MT258『雑巾と宝石』収録)/『昆虫少女の放浪記』(手塚治虫漫画全集MT258『雑巾と宝石』収録)/『スター・ダスト』(手塚治虫漫画全集MT258『雑巾と宝石』収録)/『われ泣きぬれて島と』(手塚治虫漫画全集MT258『雑巾と宝石』収録)/『よろめき動物記』(手塚治虫漫画全集MT95『鳥人大系』第2巻収録)/『ごめんねママ(手塚治虫漫画全集MT273『マコとルミとチィ』収録) <初出掲載>『ひょうたん駒子』 1957年9月号~1958年8月号 平凡連載/『週間探偵登場』1959年12月号~1961年2月16日号 別冊週刊漫画TIMES連載/『雑巾と宝石』 1957年1月号~12月号 小説サロン連載/『第三帝国の崩壊』 1955年7月5日発行 文藝春秋増刊漫画讀本掲載/『昆虫少女の放浪記』1955年9月5日発行 文藝春秋増刊漫画讀本掲載/『スター・ダスト』1965年6月号 漫画讀本掲載/『われ泣きぬれて島と』1966年9月10日発行 漫画讀本夏の増刊掲載/『よろめき動物記』1964年4月5日号~1965年3月28日号 サンデー毎日連載/『ごめんねママ』1961年2月号~1963年12月号 主婦の友連載
ケン1探偵長
ケン一は全国に26もの支社を持つ少年秘密探偵結社の探偵長。見事な変装と鋭い推理を武器に、あらゆる難事件をたちどころに解決する。頼りになる助手は、いちど聞いた音声を正確に再生し、野鳥を仲間にできる九官鳥のドングリ。ケン一をライバル視し、挑戦状をつきつける神出鬼没・変幻自在の怪盗マウス・ボーイの陰謀を阻止し、殺人事件、密室トリック、秘宝探しなど、数々の謎をあばいて事件を解決する、アクション推理漫画の傑作! <手塚治虫漫画全集収録巻数>『ケン1探偵長』(手塚治虫漫画全集MT134『ケン1探偵長』第1巻収録)/『くも屋敷の鍵穴』(手塚治虫漫画全集MT135『ケン1探偵長』第2巻収録)/『ケン一探偵長』(手塚治虫漫画全集MT129『マアチャンの日記帳』収録) <初出掲載>『ケン1探偵長』 (龍巻爆弾の巻 1954年6月号 少年クラブ掲載/ガンダーラの宝玉の巻 1954年7月号~12月号 少年クラブ連載/世紀の怪獣事件 1954年夏の大増刊号 少年クラブ掲載/昭和新撰組の巻 1955年1月号~6月号 少年クラブ連載/ゴリラ事件 1955年お正月大増刊号 少年クラブ掲載/透明人間 1955年3月号 少年クラブ付録/怪盗マウス・ボーイの巻 1955年7月号~8月号 少年クラブ連載/北京原人の化石事件 1955年9月号~12月号 少年クラブ連載/ペロ大統領の秘宝事件 1956年4月号~10月号 少年クラブ連載/火星人のけいやく書事件 1956年11月号~12月号 少年クラブ連載/殺人アブ事件 1956年1月号~4月号 少年クラブ連載)/『くも屋敷の鍵穴』 1957年3号 冒険王付録/『ケン一探偵長』 1958年8月号~1960年8月号 さんわこどもしんぶん掲載
ミルクを飲んだらバカぢからがわいてくる、へんてこな少年サボテン君が大暴れ! 拳銃さばきも鮮やかに、西部の悪漢をやっける!! 他にレモン・キッドとメロン・キッドの決戦を前にしたふたりの熱き絆を描く『レモン・キッド』、さらに『黒い峡谷』『火の谷』『ほろ馬車くん』『荒野の弾痕』の中・短編を併録。手塚治虫の西部劇漫画が、ぎゅっと詰まった超娯楽大作がついに登場!! <手塚治虫漫画全集収録巻数>『サボテン君』(手塚治虫漫画全集MT69『サボテン君』収録)/『ほろ馬車くん』(手塚治虫漫画全集MT381『少年探偵ロック・ホーム』収録)/『レモン・キッド』(手塚治虫漫画全集MT70『レモン・キッド』収録)/『黒い峡谷』(手塚治虫漫画全集MT70『レモン・キッド』収録)/『火の谷』(手塚治虫漫画全集MT319『落盤』収録)/『荒野の弾痕』(手塚治虫漫画全集MT79『SFミックス』収録) <初出掲載>「サボテン君」1951年4月号~1953年3月号 1953年12月号~1954年12月号 「少年画報」連載/「ほろ馬車くん」1952年1月10日発行 「おもしろブック 増刊 痛快読物と漫画号」掲載/「レモン・キッド」1953年5月号 「冒険王」付録/「黒い峡谷」1954年6月号 「おもしろブック」付録/「火の谷」1960年8月号 「まんが王」掲載/「荒野の弾痕」1957年7月号 「おもしろブック」付録
火星の八ちゃん
火星人は存在するのかというバカバカしい大激論を交わす地球人!そんな彼らをよそに、火星では、学校の授業で地球の話に興味を持った火星人の八ちゃんがロケットを作っていた!だが、打ち上げは見事に失敗し、お父さんに怒られてしまう。気落ちした八ちゃんが向かったのは宇宙旅行協会。そこで偶然にも、完成したばかりの地球行きのロケットの乗員になれた八ちゃんは、いざ地球へと向かうが…!?※この電子書籍は発行当時の単行本を底本としております。読みにくい箇所が含まれている場合もございますので、あらかじめご了承ください。
金星金太
山奥にある小さな村、ドンドロ村に江戸から大横綱、谷風梶之助一行が相撲興行のため、やって来た。骨戸川という力士が素人飛び入り余興相撲で相手を募るが、出てきたのはなんと子供。だが、その金太少年の強さに、谷風は相撲取りにならないかと誘う。反対する金太の父親に、金太の才能を惜しむ谷風は説得する。そして父親の許しを得た金太は江戸へ…
宇宙作戦第一号
松本あきらの名で出版され、昭和30年代SFブームの先駆けとなった、夢と冒険とロマンあふれる名作。後の『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』などの作品に登場するヒーローやヒロインの原型がここにある。※電子書籍版に『「宇宙作戦第一号」読本』(別冊付録)は収録されていません。
1952年〜1959年に漫画王で連載された作品です。 足掛け8年にもわたって連載された大長寿マンガですが、雑誌掲載時は1回5ページ程度だったとのことで、文庫版にして3巻、1200ページ程度にまとまっています。 手塚先生のアニメ好きは有名ですが、若かりし頃に中国作品の「鉄扇公主」に夢中になっていて、その影響が出ているようです(鉄扇公主みてないのでわかりませんでした。) 当時はかなり人気だったようで、おそらく当時最先端をいくマンガだったことは想像に難くないのですが、さすがに今読むと、読みにくい、わかりにくい部分が目立ってしまいます。 あくまで個人的な感想なのですが、起伏がなく、先が気にならない感じがしました。 ただ、見所だったのが、やはり8年連載を続けているので、後半に行くに従って、かなり読みやすさがアップしていっています。現代のマンガ家さんでも、連載を続けていくに従って実力をアップさせていく例はよくありますが、手塚先生のそれは、マンガ表現の発展をなぞることそのものなので、そういった面ではものすごく興味深かったです。