小学館マンガの感想・レビュー4615件<<7980818283>>故郷が“被災地”になってしまった人々のその後を描く #1巻応援星の輝き、月の影 じんのあいnyaeじぶんが生まれ育った場所や今暮らしている場所がある日突然“被災地”になって、長い期間、もしくは一生離れなければならなくなったら、自分ならどう思ってどうしていただろうとあらためて考えるきっかけになる一冊です。 2011年3月11日に起こった東日本大震災を描いているのでフラッシュバック等が心配される方にはお勧めできませんが、リアルな津波描写はなく、津波被害地域外にいて怪我もなく無事だった女性が主人公の物語です。しかし彼女は恋人が震災によって亡くなっている可能性が高いという設定です。 主に、東日本大震災によって故郷が被災地となってしまった人々のその後の生活や知られざる苦労、どうにかして再生しようともがく姿を描いています。 あれから11年経ちましたが、20年30年経っていようがこういう漫画の存在は必要だなと思います。ロボットのような殺し屋の過去Mr.ロボット 神羊弱虫名無し殺し屋の太郎はロボットのように無感情で人を殺すので、育ての親であるボスからは仕事が完璧だと信頼されています。そんなある日ふとしたきっかけで本当の家族の記憶がよみがえってきました。彼の父親は発明家でしたが最高傑作のロボット「タロウ」のことしか頭になく、母親も完璧じゃない息子「太郎」のことを嫌っていました。こうした歪んだ環境の中で「このロボットさえいなければ…」という考えが浮かんだ太郎はタロウを粉々にしてしまいます。それを父親が目撃して…というところまでが前編です。 雑誌に掲載された神羊弱虫さんの作品は今のところ全部読んでると思いますが、より絵が洗練されてきて引き込まれるコマが増えたように感じます。最後の父親の真っ黒な目にゾッとしました…。これは後編でどうなるのか。太郎に人間らしい感情が戻ることはあるのか。気になるところです。『契れないひと』たかたけし先生の新連載住みにごり たかたけしstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)『契れないひと』たかたけし先生の新連載『住みにごり』がスペリオールで連載開始! 29歳サラリーマンの主人公が長めの夏休みもらって帰省した実家には35歳無職の兄がいて…。 まず冒頭の始まり方にめちゃくちゃビビりました!コミカルさと不穏さのバランスが好きです。 このまとわりつくようなネトっとした雰囲気でこれからどうなっていくか全く予想がつかず楽しみ。 前作の『契れないひと』とかヤングスペリオール新人賞受賞した『風俗に行っただけなのに』から考えると、哀愁を含んだギャグ方面なのかな、とも思うけど、同誌で原克玄先生原作の『フォビア』もやってるし、コメディとホラーって表裏一体の部分あるのでどうなるのか…。 でもギャグにするにしては要介護の母とヤバそうな引きこもりの兄と怖そうなタイトルだったり、ホラーにしては笑える感じあったりますが、いまのところはかなりページめくるのドキドキしてます。 タイトルの『住みにごり』にはどういった意味があるのか。濁り。 「引きこもり」みたいな語感ですが。 あと二階の秘密とは…。雑草研究部のキラキラ青春物語ザッケン! プクプク 上村奈帆 モノガタリラボ野愛漫画に登場する部活は大体魅力的です。熱血でもゆるゆるでも運動部でも文化部でも、青春っていいもんだなあと感じます。 ちょっと地味めな雑草研究部を題材にしたこの作品も、青春のキラキラが詰まった素敵なお話です。 主人公のゆかりは夢中になれるものが見つからない女の子。部活に入って青春を謳歌しようと思うものの、やりたいことが見つかりません。 そんな彼女が出会ったのは雑草への愛が深い女の子・ドクダミちゃん。 廃部寸前の雑草研究部(通称ザッケン)を存続するべく、部員&顧問探しに奔走しています。 変わり者だけどまっすぐでピュアなドクダミちゃんに巻き込まれて、ゆかりの世界が広がっていくのがとても眩しいです。 ドクダミ茶飲んだりお花ネイルしたり活動内容も楽しそうです。 ちょっと地味なザッケンだけど、友情も努力も青春のキラキラも見たいものは全部揃ってます。大河ドラマみたい。日本三國 松木いっかstarstarstarstarstar干し芋1巻、読了。 凄い作品が始まった!! 世界観が、凄いし、巻末には、年表まで付いている。 近未来の戦国時代って、どんな感じなのか・・・? 是非、読んでいただきたい。 それにしても、平殿器は、本当にいけすかない。 そして、結婚したばかりの小紀の最後が痛ましすぎる。ささやかな旋風的なお話アンダンテ 小島有賀名無し※ネタバレを含むクチコミです。物語は最高潮を迎えようとしている(SSSカップについて)KING GOLF 佐々木健 谷将貴starstarstarstarstartoyoneko※ネタバレを含むクチコミです。ただただ幸せ殺し屋Sのゆらぎ 舟本絵理歌名無し全4巻と若干打ちきり感を感じますが読んだ後の幸福感が半端ないです。 この二人が笑顔でいれる生活、キュンと悶えてしまいます! 出来るなら3巻から出た新キャラや相手の組とのやり取り、殺し屋組織をもっと詳しく掘り下げてほしかった。もっと長い連載で見たかった作品だけど、全4巻でも十分魅力ある作品でした。まだまだ連載中! #推しを3行で推すKING GOLF 佐々木健 谷将貴starstarstarstarstartoyoneko1 「KING GOLF」は,ドレッドヘアの不良が,高校ゴルフ部に入ってゴルフを始める!という漫画です。ちょっとだけスラムダンクみを感じますね 2 かつては週刊少年サンデーで連載しており,小学館漫画賞を受賞しているのですが,途中でサンデーSに移籍しました。私は20巻くらいまでしか追ってなかったのですが,気づいたら38巻も出てました(まだ連載中) 3 主人公がまじめに努力して修行し,ド根性で勝利していくという,かなりド直球の少年漫画でありながら,敵役には嫌な奴が多いので,勝利の爽快感もあり,面白いです。舞台もどんどん大きくなります。 3月8日(火)までの期間限定で,サンデーうぇぶり(アプリ版)で8巻まで無料なので,読んだことない方はぜひ読んでみてください あと,最近PVを公開したようです。雰囲気がわかるかも https://youtu.be/yd1PY1IOdrc …私自身は,まだ読み返しが終わってないので,38巻まで読んだらまた何か書きます未練なくなんてきっとない。グッバイ、ノーベル! 竹充ヒロPom まず、龍平ナヲキ、これからって時にあんな風に亡くなるなんて最初の衝撃たるや。 亡くなったナヲキと現代を生きる高校生のすずの掛け合い、バランスがとにかく良かった。 ほっこりした気持ちにもなった。 すずのつまんないものは、つまんないって言う正直な性格がとても好きでした。 未練なくこの世を去るなんて無理なことなのかも知れないけど、悔いのないように日々生きたいものだなと思った。ナヲキも、現代で生きたかっただろうな。有名ではないけど『百年の系譜』も傑作犬を飼う そして…猫を飼う 谷口ジローstarstarstarstarstarひさぴよ表題作『犬を飼う』が有名ですが、他にも犬猫を題材とした短編が収録されている作品集の完全版です。中でも『百年の系譜』は、知名度はあまりないものの、傑作と呼べる短編じゃないでしょうか。戦時下の日本で、飼い犬を軍用犬として徴用され、家族と引き離される物語。犬と人の最も美しい瞬間と、谷口ジロー先生が考える戦争への思いが絵に込められていて、言葉は少なくとも胸がいっぱいになる名作です。 もちろん、『犬を飼う』も名作中の名作で、何度読んでも感動しか呼ばない。自分を含め、犬を飼ってた人、看取った経験のある人、主に親戚たちに読ませたことありますが、不思議なことにみんな口を揃えて「ウチと同じだ!」と言いますね。飼ってた犬と全然似ても似つかないのにです。ネットでも時々同じような感想を目にします。そのたびに谷口ジロー作品の普遍性の凄さを感じるのです。現在のところ今年No. 1の漫画です!これを愛と呼ぶのなら 都陽子名無し※ネタバレを含むクチコミです。『娘の友達』作者の新連載!編集の一生 萩原あさ美六文銭『娘の友達』が控えめにいっても最高だったので、新連載も食いつきました。 3話までの感想なので、まだ全体の方向性がなんとも言えない状況ですが、前作同様女性キャラの底深さというかミステリアス、意味深という感じは顕在で、はやくも続き楽しみになってきました。 内容は、新米の編集者である主人公縦山は、美人かつ看板作家でもある横沢の担当になることから始まる。 この横沢が、少し謎な雰囲気で縦山に接近してきます。 色々身辺情報を調べているようでもあり、アシスタントをつかって試すようでもあり。 その真意はまだ定かではないのですが、色々妖艶な展開に釘付けになります。 横沢先生は恋愛感情があるのだろうか? それとも別の理由があるのか? 縦山さんの昔の想い人も出てきて、この人間関係がどう絡み合っていくのか今後が楽しみでしかないです。 余談ですが、縦山と横沢、って縦と横ですね。書いていて今気づきました。エロエモーショナル!これを愛と呼ぶのなら 都陽子名無し早速読みました。ラブホテルは一番密な場所。なるほど!と思いつつ、ページをめくると、もう止まらない! ラブホならではの濃密なやりとりに圧倒されました。面白かったー!今となってはギャグまんがカルロス・ゴーン物語―新・日本経済入門 戸田尚伸 富樫ヨーコ名無しこれだけ美化していようが、縁もゆかりもない外国人だから出来るコストカッターぐらいしかやって来てないですし、企業側もやらせるため体良く利用して来ただけという実態は十分見えて来ます。夏の鎌倉、僕と先生。家庭教師 ゴトウユキコななしロマンティックでした。茶化す訳でもなく真面目にそう思いました。今までのゴトウユキコ作品だったらお母さんが先生を押し倒すくらいのリビドーが溢れてて、主人公は自分の恋愛感情と性欲にぐちゃぐちゃになってたと思うのですが、今回はそうじゃなかったのです…!舞台になってる夏の鎌倉が作品とマッチしててより爽やかな印象を受けました。ふとまた読みたいなと思い出すようないい読切です。武道派ガール×幼馴染イケメンの犬猿ラブ♡犬猿ラブリーぱんち【合本版】 中島ベガ名無し※ネタバレを含むクチコミです。幼馴染の三角関係と冬 #推しを3行で推す舞妓さんちのまかないさん 小山愛子あうしぃ@カワイイマンガ①舞妓のすーちゃん、屋形のまかないさんのキヨさん、そして二人の幼馴染・健太の三角関係はその困難さにも関わらず「良い関係」に見える。 ②すーちゃん→健太、健太→キヨさんの想いはあるのに、すーちゃんとキヨさんの強すぎる結びつきがロマンシスとして、とてつもなく強い! ③初詣や雪かきなど三人のエピソードは青森の冬に結びつく。そして三人が京都で再開するのも、冬のはしり(11月か12月) #マンバ読書会 #いい冬のマンガ宇宙人兄弟の東京生活トーキョーエイリアンブラザーズ 真造圭伍かしこ移住計画を実行するべきか調査する為に地球に送り込まれた宇宙人の兄弟のお話。地球人に変身して任務を遂行するんだけど、弟は要領がいいのに兄はすごく不器用なんです。でも実は兄自身は知らされていない重要事項があって…?! 塩分を取り過ぎると身体が溶けちゃうくらいのゆる〜いSF設定が気軽に読めてちょうどいい。大学生になりすましてる弟のゆるいチャラさも、フリーターの兄のゆるい生活っぷりも読んでて楽しかった。あと猫もたくさん出てくる。もしうちに遊びに来た人に「面白い漫画ある?」って言われたらこれかラブラブエイリアンを渡したいな。小田扉先生の新連載はコンビニ店長の元魔法少女おばさん!フランチャイズ! つくだ☆マジカル 小田扉名無し『団地ともお』など描かれてる小田扉先生、最近『ちょっと不思議なこの宇宙』など複数新連載などあって嬉しいです。 『しめっぽい話ですが』もそうかな? その中でも、少年マンガ寄りのアプリ「サンデーうぇぶり」に載せてる今作『フランチャイズ!つくだ☆マジカル』がまたいい感じにゆるくて好きです! コンビニの店長が実は引退した元魔法少女だった!けど、変身してもおばさんなのでお腹たぷたぷだけど魔法も使えちゃう。 危機を救ってもらったことをきっかけに女子高生がコンビニでのアルバイトを始めることになる。 https://www.sunday-webry.com/episode/3269754496744157354 本当に日常生活を送るただのおばさんなんだけど、元魔法少女ゆえにたまに変、っていう微妙な塩梅がちょうどいい。 そして、魔法少女と知っちゃった女の子も取引としてバイト採用になるけど、好奇心が勝っちゃってるところもいいキャラしてます。この感想で合ってるのか分からない…ミドリ 光用千春名無し※ネタバレを含むクチコミです。吉野朔実先生の鋭さが満載だった瞳子 吉野朔実starstarstarstarstarかしこ主人公の名前「瞳子(とうこ)」がそのままタイトルになっていて、ちょっと不思議な名前なのでどういうお話なのかイメージしづらいと思いますが、大学を卒業しても働かずに実家暮らしをして気の合う友達とダラダラ遊ぶ毎日を過ごしている瞳子の日々を描いた話なのです。ただこの瞳子という人は吉野朔実先生の若かりし頃がモデルになっているので感受性がとても鋭いんですね。 働いていないので日中は専業主婦の母親と二人っきりになるのですが、全く趣味が合わないので喧嘩ばかりしてしまうんです。しかし友達の母親は中国茶を嗜むような趣味人で瞳子はそんな彼女に憧れるのですが、ある日お茶をしながら「戦争で苦労しなかった私は本当に神様に愛されていたんだと思います」と言われたことがきっかけで「それじゃあ空襲で火の中を走らなければいけなかった自分の母親は神様に愛されていなかったということだろうか?」とふと考えてしまい…というのが第1話。親子関係を描いた話の中でもなかなかの鋭さでした。平家でゆっくりしてみたい。ひらやすみ 真造圭伍Pom ヒロトくん、自由すぎる〜だけど、そこが彼の最大の魅力。 すごく嫌な登場人物もいないし、読んでで気持ちが良い漫画。 個人的にはヒロトのいとこ、なっちゃんの友達のあかりんが好き。彼女はかっこいいと思う。 色んな感情あるよね、人間だもの。 それでも幸せを噛み締める瞬間がある。 そんなことを思いました。異界からの怪物との命がけの戦いが「めっちゃ楽しい!」 #1巻応援カクリヨ・バトルマニア おしょうゆたべたいsogor25 この作品は普通の高校生・清藤那望(きよふじなもう)が、異纏(あだまとい)という不思議な能力を持つ少女・法詞(のりと)いぶきと出会い、妹の美依(みい)と共に異界からやってくる怪物との戦いに巻き込まれるという物語です。 那望もまた異纏を使えるようになり、いぶきと共に怪物と戦うことになるのですが、いざ戦闘となった時に那望が最初に抱いた感想は「これめっちゃ楽しい!」 怪物との戦闘は死と隣り合わせの非常に危険なものなんですが、こんな感じでどこか気の抜けた感じの那望のキャラクターのおかげで軽妙にストーリーが進んでいく気持ちのいいテンポ感の作品です。 また、そうは言っても怪物との戦闘が厳しいものであることに変わりはないのですが、いぶきは勿論、那望も決めるところでは正義感をバッチリ見せてくれて、それぞれが持つ能力を駆使し、知略を巡らせて戦うスリリングな一面もある作品です。 1巻まで読了<<7980818283>>
じぶんが生まれ育った場所や今暮らしている場所がある日突然“被災地”になって、長い期間、もしくは一生離れなければならなくなったら、自分ならどう思ってどうしていただろうとあらためて考えるきっかけになる一冊です。 2011年3月11日に起こった東日本大震災を描いているのでフラッシュバック等が心配される方にはお勧めできませんが、リアルな津波描写はなく、津波被害地域外にいて怪我もなく無事だった女性が主人公の物語です。しかし彼女は恋人が震災によって亡くなっている可能性が高いという設定です。 主に、東日本大震災によって故郷が被災地となってしまった人々のその後の生活や知られざる苦労、どうにかして再生しようともがく姿を描いています。 あれから11年経ちましたが、20年30年経っていようがこういう漫画の存在は必要だなと思います。