読みました。確かに感想を言葉にして書き起こすのが難しい。
悪い意味ではないけど小さな引っ掛かりが残るような読後感でした。例えば主人公の回想以外でお姉さんが出てこないの何故か、とか。
主人公の男子大学生はお姉さんからの仕送りで大学に通っているのに、授業をサボって酒ばかり飲んでる自堕落な自分に負い目があって、少しでも姉の負担を減らして自分の罪悪感を減らそうと、小学4年生のミドリちゃんに家庭教師をするアルバイトを始めます。ミドリちゃんは情緒不安定なところはあるけど勉強がとても出来る少し変わった子で、それまで何人もの家庭教師が相性が合わずクビになっていたけど、自分に対して何も意見してこない主人公のことをミドリちゃんはとても気に入って…から始まるお話です。
前回の「アブれ組」もそう思ったのですが、光用先生のそれまでのお話って絡まった糸がスルスルと解けていくような読後感があったのですが、最近はそういう感じじゃないなぁとちょっと思います…。感想を書いていてようやく主人公は甘やかされて弱りきったホウセンカと同じだったんだと気づきました。でも姉と弟の関係は人間と植物よりも複雑で、だからこそ主人公はミドリちゃんのおかげで帰って来れたのかもしれませんね。う〜ん、こんな感想でいいのか…。なんかまだ読み飛ばしちゃってるような気がする…。
こうして僕は、あの子と出会った。(ビッグコミックオリジナル増刊2022年3月増刊号)