小説家志望の主人公が変わり者の元同級生と衝撃の再会を果たす
おもしろすぎる1話だった。清掃業の傍ら「自分には他と違うなにかがある」と信じ小説家を志すも、賞にはかすりもせずすり減る毎日を送る主人公の黒川。ある日、仕事のために赴いた個人宅は憧れの作家の家だった。しかしその作家の正体は、高校時代変わり者で凄惨ないじめの標的にされていたクラスメイトの天野だった、という衝撃の展開。 高校卒業から10年。あまりにも違うふたりの状況、そして黒川が天野宅に呼ばれた理由がまたとんでもない。びっくりしすぎて笑ってしまった。屈辱とはこのことだなと。これからこのふたり、どうなるんだろう!?
主人公の男子大学生はお姉さんからの仕送りで大学に通っているのに、授業をサボって酒ばかり飲んでる自堕落な自分に負い目があって、少しでも姉の負担を減らして自分の罪悪感を減らそうと、小学4年生のミドリちゃんに家庭教師をするアルバイトを始めます。ミドリちゃんは情緒不安定なところはあるけど勉強がとても出来る少し変わった子で、それまで何人もの家庭教師が相性が合わずクビになっていたけど、自分に対して何も意見してこない主人公のことをミドリちゃんはとても気に入って…から始まるお話です。
前回の「アブれ組」もそう思ったのですが、光用先生のそれまでのお話って絡まった糸がスルスルと解けていくような読後感があったのですが、最近はそういう感じじゃないなぁとちょっと思います…。感想を書いていてようやく主人公は甘やかされて弱りきったホウセンカと同じだったんだと気づきました。でも姉と弟の関係は人間と植物よりも複雑で、だからこそ主人公はミドリちゃんのおかげで帰って来れたのかもしれませんね。う〜ん、こんな感想でいいのか…。なんかまだ読み飛ばしちゃってるような気がする…。