小学館マンガの感想・レビュー4596件<<151152153154155>>見ているだけで元気がもらえる、そこぬけのバカ。藤本草太。黄金のラフ ~草太のスタンス~ なかいま強名無し一言にバカといっても、松竹梅と様々なレベルがございます。ちょっとしたバカ、うんざりするようなバカ、極めつけのバカ……。実生活では本当に勘弁してほしい所ですが、漫画に出てくるバカからは元気を貰えそうな気がします。『黄金のラフ ~草太のスタンス~』の主人公、藤本草太はそんな、見ているだけで元気がもらえる、そこぬけのバカなのです。 藤本草太は抜群の身体能力を持つバカ。池のなかにあろうが、グリーン方向に木が生えていようが、どんな状況でもバーディー、イーグルを目指すアグレッシブすぎるゴルフのため、全く勝てません。そんな草太に目をつけたのが、同じく全く勝てないプロゴルファー、谷田部光一と太子治の二人。谷田部光一は、完璧なスイング理論を持ちながら、自分の小さな体格ではそれを発揮できません。コース戦略やグリーンの芝を読むことにかけては誰にも負けない太子治は、ノミの心臓でそれをいかせないでいました。自分たち一人では全く勝てないかもしれないけれど、3人合わされば勝てるようになるかもしれないと思った、谷田部と太子の2人は草太を強引に誘い、世にも珍しいゴルフチーム「チームきりたんぽ」を設立します。谷田部が草太のスイングを完璧にし、実際のコース戦略は太子がたて、実際にクラブを振るのは草太という形です。 それぞれの突出した能力を合わせれば一人前以上になるかと思いきや、草太の突き抜けたバカっぷりのために、スコアは極端な乱高下を描き、それに合わせてジェットコースターのようにブンブン振り回されるストーリー展開がこの作品の魅力です。 この無茶目なストーリーを楽しく読めるのは、極端に個性的キャラクターがいるからです。ゴルフエリートの道を歩み、向かう所敵無しなのに、なぜか草太のことが気になってしょうがない花咲司。国内最強のゴルファーで、品性はお下劣なマイト竿崎。見た目はどうみてもジェームズ・ブラウンな、世界ランキング1位のムーベス・ジェラウン。どのキャラクターもクセは強いものの、なぜか愛着が湧いてくるのが不思議です。 中でも特に良いキャラクターがキャディの太子治。いじけっぽく弱気なのに、草太のバカに影響されて開き直り、急に強気になったりします。試合中の草太のショットに怒ったり泣いたり、一緒に踊ったり…それが妙に可愛いのです。 そうです。この漫画の魅力はゴルファーとキャディの掛け合いにもあります。実際プレイする人間と、彼らに道筋を示す人間。単純に二人三脚ではないところに、人間関係の面白みがあります。 奇跡のイーグルが出た次の回は崖下寸前からのショットに…。かと思えば、なんでもないところで一気にスコアを落としたり…。わかっていてもドキドキするし、ワクワクするし、感動する…。決してゴルフの王道ではないけれど、漫画の超王道なような気がします。やばい人魚姫のごめんねごはん 野田宏 若松卓宏大トロ完結したので読んでみました。 可愛い絵とは裏腹に狂った感じでした。シュトヘル読んでシュトヘル 伊藤悠名無し現代と昔のモンゴルを行き来してなおかつ西夏の文字がテーマなので複雑です。 でもその複雑さと読むのが煩わしいと一瞬でも思わない表現力、さすがとしか言いようがありません。 バトルのスピード感のある筆の運び、めちゃくちゃ好きです。優希の巨乳BE BLUES!~青になれ~ 田中モトユキ名無し悩んでばかりいるコンニャク主人公が跋扈する(大分減ってきたような気がしますが)『BE BLUES!』の主人公・一条龍は、かなりメンタルの強い主人公です。わかる人にだけわかればいい例えでいうと、『無限のリヴァイアス』の相葉昴治並にメンタルが強いのです。 物語は、一条龍の小学校時代からはじまります。一条龍は小学の頃から話題の選手です。個人技から戦術眼、そしてメンタルまでふくめて、観客だけでなく敵チームまで魅了するようなスタープレイヤーです。「オレは計画をやりとげるタイプだ」と、将来ワールドカップに出場するまでの計画をしっかりたて、そこに向かって邁進していくはずだったのですが…龍は親友の命を守るために大怪我を負ってしまいます。サッカーどころか日常生活も危ぶまれる龍。誰もが、サッカー選手としての一条龍は終わったと、思っているなか、当の本人だけは全くあきらめていないのです。そこから2年の月日を経て、彼はサッカーに復帰します。友人、家族はサッカーを龍がプレイできるだけで感動しますが、かつての龍を知る人間は、変わり果てたその姿に落胆を隠しきれません。 声高に泣きもわめきもせず、苦しみは全て腹に込め、目的にひたむきに向かう龍は、それはもうかっこいいのです。事故で失ってしまったものはなにか?その時間で得たものはなにか?みんなが絶望している間も、龍だけは計画の達成を目指し、できる努力を重ねていた。復帰してそれが花開いていくストーリー展開は非常に盛り上がっていきます。登場人物誰も彼もが泣くし、読んでる私も泣けてくる。そんな展開です。 諦めないといえば、たしかに、梶原一騎作品の主人公たちも不屈な人たちでした。けれど彼らの不屈さって、破滅型というか、自己陶酔というか…目標に向うよりも、美しく散ることに焦点があるように思えます。陶酔もなく増長もせず、まっすぐに生きる一条龍の主人公像はかなカッコイイのです。 と、十分に作品の素晴らしさを説明したところで、ここからはヒロインの可愛らしさを述べますね。この作品には巨乳幼なじみの優希と金髪ハーフのアンナという2人のヒロインが出てくるのですが、とにかく可愛い。王道ツンデレなアンナもよいのですが、龍をずーっと支え続ける優希は本当によいヒロインです。そして巨乳可愛い! 巨乳な女の子ってボタンで止めたシャツに隙間できちゃうじゃないですか(僕も巨乳なのでわかります)。そういった巨乳ならではの服装のたるみを、あらゆるシーンでさしこみ、優希の巨乳を強調する田中モトユキ先生は偉大だと思います! おもしろい20世紀少年 浦沢直樹名無し映画は見たことあったけど漫画は初めてです 透明になってしまった想い人を取り戻す透明の君 季生みなと名無し青春ものとしてはちょっとファンタジー?SF?要素が入って面白いです。 人格消去して見てくれは彼女だけど彼女じゃない。 自分を救ってくれた彼女を今度は自分が救う…の構図になってると思います。 青春だ〜!読んで感じてくれとしか言えない悪者のすべて 岩田ユキぺそ※ネタバレを含むクチコミです。 強烈にマニアックな一発ネタの数々神聖モテモテ王国 ながいけん名無しこれは、ナオンと彼らだけの蜜あふるる約束の地・モテモテ王国の建国を目指す、自称謎の宇宙人ファーザー(23の秘密がある)とオンナスキー(メガネ)の物語です。舞台となるモテモテ王国は普通のアパートの一室。ちなみに王権は神から授けられたもの(王権神授説)なので、その正統性に疑問を挟む余地はありません。ファーザーとオンナスキーは、何者か(悪の組織や犬やトーマス)の陰謀にもめげず、とにかく女にもてようと、バンド・フィンガーツーを結成したり、お笑いコンビ・ザビ山ドズル、ガルマを結成したり、宮廷画家・宮廷ハニーになったり、ユカイツーカイ俗物くんになったりする、いろいろアレな8ページギャグマンガなのです。 はっきりいって、何をいってるかわからない説明かもしれませんが、あらゆる意味で伝説の作品であることは、わかっていただけたことでしょう。私は、この作品の言葉の感覚が大好きです。一つ一つの言葉に宇宙的な何か…イデが込められているのです。 第一話「別に死んでもいい奴ら」(タイトルからすでに最高だ)の冒頭からキレキレです。 「オンナスキー… わしらがなぜもてないかというと…」「何かの陰謀じゃよ!!」セリフだけではわからないと思いますが、この間がたまらなくステキなのです。絶妙な間と、強烈なセンテンス、そして歴史、特撮、ジョジョ、三国志といった、あらゆるマニアックなネタ…それがうまく合わさっているのです。 「ご冗談でしょう、ファインマンさん」というネタはまだいいのです。「宇宙の棋士テッカマン永世名人」とは一体なんでしょうか?しかも持ち駒はペガスです。物語はこの強烈にマニアックの一発ネタを皮切りに「テッカマンは、宇宙奨励会時代からすでに「この宇宙人は将来の名人なり」と言われており、期待の大型生物として、本州・四国・九州に生息。 水のきれいな川の石の下にいて、小さな虫などを食べる」という説明(~将来の名人なりのくだりは、『月下の棋士』のパロディと思われる)が入ってあさっての方向に暴走します。でも、1コマ後にはなんの問題もなく元の物語にもどっていくのです。 これらのステキな文章を読んでいると、たとえ言葉として通じていなくても、意味が心からわかるという体験をします。文法の正しさだけが日本語ではないんだ!そんな体験をさせてくれたのは富野由悠季監督と『神聖モテモテ王国』だけです。 そんな感動と共に、オンナスキーがファーザーに投げかけた言葉が、今も僕の胸に刻み込まれているのです。「もうお前 生きたいように生きろ… だってお前の人生なんだから」実際女子高生が40代子ありのおっさんを好きになることはあるんだろうか恋は雨上がりのように 眉月じゅん恋は土砂降りこれ結構好きだけど女子高生が恋してるおっさんがほんとさえなくて、どこがいいんだろと思った。このサンデーは永久保存終末は青い春 小形朱嶺名無し短いページでのラブストーリー よくある設定でよくあるやりとりだけどそれ以上に終末を生きる二人が愛おしく思える演出! 珠玉のラブストーリーとかそう言う形容詞をつけたくなりました。 作者の次の執筆中漫画早く読みたいです。 喜怒哀楽から楽を切り捨て「誇り」を得る青春物語七帝柔道記 一丸 増田俊也名無しゆとり世代だとか言われる昨今の大学生活は 甘えられ、甘やかされる世代とも言われる。 そうでなくても、子供から大人への過度期においては 自分を甘やかそう世間に少し甘えよう、 楽をしよう楽しもうと思えば かなりそういうことも出来たであろう。 ましてや国立大学に入学したというのであれば ソレまでの努力に免じて多少はノンビリしたとしても それをとがめるのも野暮かもしれない。 30年ほど前、国立・北海道大学に入学しながらも 明るく楽しい学生生活ではなく ひたすら苦しく辛く死ぬほど痛い目にあう青春を 過ごした若者達がいた。 普通に勉強してバイトでもして趣味も楽しんで そんな学生生活も選べただろうに。 北海道大学柔道部に入部し、 年に一度の七帝戦での北大勝利に、 かつての最強・北大の再建に、全てを費やした男達。 毎日毎日、畳の上で締め落とされ関節を決められ。 しかも輝かしい個人成績の勝利ではなく 団体戦で引き分けることに全力で挑んだりした。 北大柔道部の勝利のために。 なかには留年してまで部に在籍して戦う者まで。 およそ世間の価値感や常識では考えられない青春。 楽、ラクとかタノシイとかを放棄した青春。 そこまでするほど価値が真実が七帝柔道にあるのだろうか? 喜怒哀楽から楽を捨て、そのかわりに 彼らは何を得ようとし得ることが出来たのか? 原作者・増田俊也先生の自伝的小説を 一丸先生が汗臭くも綺麗な絵で漫画化している。 ときにホッとしたり泣かずにはいられないシーンも交えて。 一般的な勝利や栄誉とは違った、 普通ではなく損得でもない異常で特殊な勝利を目指して。 仮に比類するものがあったとしても比べようがない 凄い青春譚だ。水族館を可愛い絵で水族カンパニー! イシイ渡名無し知ることができる漫画! 動物園ものは多い気がしますが水生動物はなかなか詳細に書いてある漫画ない気がします。 連載終了とのことで残念ですが、水生動物可愛いのでこれを機に是非! ZQNの略称を考察するアイアムアヒーロー 花沢健吾アルマジロ※ネタバレを含むクチコミです。 男のバイブルサンクチュアリ 池上遼一 史村翔名無し社会の光と闇の両面から日本を変えていくストーリー どこまでいっても2人の絆がカッコいい ウロボロスも似た設定で面白かったが、深みで大きな差が出ている。 まさに傑作面白い!初恋ゾンビ 峰浪りょうむ今までなんで読んでなかったんだって感じです。(土から這い出してきたゾンビとのラブコメだと思ってた)これはなかなか考えつかない設定〜〜〜!イケメン画家×平凡学生の立場入れ替わりコメディ薔薇とチューリップ 東村アキコ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 アメコミ好きとアクションする女性好きには是非に候恋情デスペラード アントンシクいい漫画読みアクションの画力も惚れ惚れしますが1話1話の完成度も高いと思っています。 アメコミ×和風というみんな描いてみたいと思うものをここまでさらっと描けてしまうのは羨ましい限り! あとスチームパンクと西部も入ってますね。 めちゃくちゃかっこいいですサンデーっぽい古見さんは、コミュ症です。 小田智仁 オダトモヒト大トロこういう普通の日常系の漫画って最近少ない気がします。 高校生がわちゃわちゃする話が好きなので、この漫画は本当に好きです。 サンデーのギャンブル漫画ギャンブルッ! 鹿賀ミツルなつおうぇぶりで見かけて、「サンデーなのにギャンブル漫画」というギャップに惹かれて読んだ作品。 パッとしないチビっ子のマサルが大人びた顔で勝負する姿がかっこいい。 賭け事が小学生まで浸透している世界観や、ギャンブルの「流れ」を読むマサルと理論派のジャンという設定がすごく好きです。 実在の昆虫と戦いながら犯人を探すサバイバルホラー!3インチ 多口はじめたか気弱な主人公もパニックホラーもたくさんあるけど、留学中の学生が主人公という設定はすごく珍しくて面白い! 留学中のアメリカで馴染めずにいた大学生の主人公は、勇気を出して年越しホームパーティーに参加するが、カウントダウンが終わった瞬間に意識を失ってしまい、目が覚めると身体が3インチ(7cm)になっていた。家アリや猫すら命を脅かす状況で、何者かがパーティーの参加者のペットである世界の昆虫をカゴから逃していて…というあらすじ。 1巻の表紙にあるように、人んちの猫に命を狙われるシーンがとても現実味があってメチャクチャ怖い!あとアリに襲われるシーンは漫画だとわかっていてもギョエーッとなる…。 また体が縮んだことでただ不利になるのではなく、「高いところから落ちても平気」、「筋力20倍」などのメリットをあるのが単純じゃなくていい。 カリフォルニアの虫や動物が次々敵として登場するので、アニマルドキュメンタリーを見ている感じで楽しめる。 実在する虫(主人公たちにとっては巨大生物)とバトルをしながら、味方の中に潜んでいる犯人探しをするスリル最高です…! https://www.urasunday.com/3inch/comic/58764.php男が強さを求めるのに理由なんているのかMASTERグレープ 土塚理弘 高橋アキラいい漫画読み最強を目指す少年少女の鍛錬って感じです。 槍術、剣道、剣術、薙刀。 素人目には違いがあんまりわからないんですけどバトルシーン(手合わせ)でのスピード感半端ない!かっこいい!! 緩急もあって全く飽きません。 正直主人公のさくら以外みんな最初っから最強です。 そこだけは現実的じゃない…かな。 最初の方の話、悪漢に絡まれて高校生と中学生で戦うシーン。 シチュエーションとしてはめちゃくちゃベターなのにすごい面白い! 武術を実践に持ち込むとこうなる、みたいな薀蓄好きなのでワクワクしました。 真剣だと人を殺してしまうから踏み込めない、竹刀だと全力で叩けるってのは面白い。 性格やばいけど剣術の桃山がイケメンで好きです。アッシュリンクスがともかくかっこいいBANANA FISH 吉田秋生名無し※ネタバレを含むクチコミです。 まっすぐに宇宙飛行士を目指す!パスポート・ブルー 石渡治名無しすごく純粋に宇宙飛行士を目指す漫画です。 煙突に登って怒られた幼少期から始まり、ペットボトルロケットを作ったり、種子島のロケット発車をみて感涙し宇宙飛行士になると志す。 専門的な部分の説明もちゃんと出てきます。伊坂幸太郎の漫画化したやつは本気でおすすめ魔王 JUVENILE REMIX 伊坂幸太郎 大須賀めぐみ名無し伊坂幸太郎のファンですが最初の方の作品は小説というより映像脚本、漫画より。 魔王、これも面白いです。 能力モノですが、ちょっと変わってます。 腹話術、相手に自分の思ってることを言わせる能力。 ただそれだけですが、ただそれだけの能力で切り開いていく様が面白い。<<151152153154155>>
一言にバカといっても、松竹梅と様々なレベルがございます。ちょっとしたバカ、うんざりするようなバカ、極めつけのバカ……。実生活では本当に勘弁してほしい所ですが、漫画に出てくるバカからは元気を貰えそうな気がします。『黄金のラフ ~草太のスタンス~』の主人公、藤本草太はそんな、見ているだけで元気がもらえる、そこぬけのバカなのです。 藤本草太は抜群の身体能力を持つバカ。池のなかにあろうが、グリーン方向に木が生えていようが、どんな状況でもバーディー、イーグルを目指すアグレッシブすぎるゴルフのため、全く勝てません。そんな草太に目をつけたのが、同じく全く勝てないプロゴルファー、谷田部光一と太子治の二人。谷田部光一は、完璧なスイング理論を持ちながら、自分の小さな体格ではそれを発揮できません。コース戦略やグリーンの芝を読むことにかけては誰にも負けない太子治は、ノミの心臓でそれをいかせないでいました。自分たち一人では全く勝てないかもしれないけれど、3人合わされば勝てるようになるかもしれないと思った、谷田部と太子の2人は草太を強引に誘い、世にも珍しいゴルフチーム「チームきりたんぽ」を設立します。谷田部が草太のスイングを完璧にし、実際のコース戦略は太子がたて、実際にクラブを振るのは草太という形です。 それぞれの突出した能力を合わせれば一人前以上になるかと思いきや、草太の突き抜けたバカっぷりのために、スコアは極端な乱高下を描き、それに合わせてジェットコースターのようにブンブン振り回されるストーリー展開がこの作品の魅力です。 この無茶目なストーリーを楽しく読めるのは、極端に個性的キャラクターがいるからです。ゴルフエリートの道を歩み、向かう所敵無しなのに、なぜか草太のことが気になってしょうがない花咲司。国内最強のゴルファーで、品性はお下劣なマイト竿崎。見た目はどうみてもジェームズ・ブラウンな、世界ランキング1位のムーベス・ジェラウン。どのキャラクターもクセは強いものの、なぜか愛着が湧いてくるのが不思議です。 中でも特に良いキャラクターがキャディの太子治。いじけっぽく弱気なのに、草太のバカに影響されて開き直り、急に強気になったりします。試合中の草太のショットに怒ったり泣いたり、一緒に踊ったり…それが妙に可愛いのです。 そうです。この漫画の魅力はゴルファーとキャディの掛け合いにもあります。実際プレイする人間と、彼らに道筋を示す人間。単純に二人三脚ではないところに、人間関係の面白みがあります。 奇跡のイーグルが出た次の回は崖下寸前からのショットに…。かと思えば、なんでもないところで一気にスコアを落としたり…。わかっていてもドキドキするし、ワクワクするし、感動する…。決してゴルフの王道ではないけれど、漫画の超王道なような気がします。