週刊少年サンデー2019年31号に掲載された、ガチガチにガチの硬派なファンタジー漫画。これを雑に「異世界漫画」と呼び、一般的な異世界モノと同じカテゴリには絶対入れたくない…!
異世界にやってきてしまった女子高生・アールが、「黒いマスク」を手がかりに同じトーキョーからやってきた人間を探しつつ観光を楽しむというストーリー。
・雨の降りかたで120もの呼び方がある街
・50年に一度ボードゲームの一手を指す街
・寝相の悪い街
など、文化や習慣が異なる街が魅力的に描かれていてたまりません…!
アールの移動手段「クロ」についての説明をあえてせず省いているところも、世界観を想像する余地を残してくれていてすごく好きです。
またたった1コマだけ描かれているアールの回想シーンで、現在とは違う「まだセーラー服(しかもリボンがない)を着ていたアール」が描かれていて、言葉を使わずに時間の経過を伝えているところが見事でした。
田埜宗一先生が描くファンタジーの世界への「流離譚」。絶対読んだほうがいい読切です…!
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(画像は本編より)
目が覚めたら、異世界に飛ばされていた女子高生「アール」。これは、彼女の壮絶な冒険の証――ではなく、異世界の不思議な街をマンキツしまくる、異世界×観光ものがたり!(週刊少年サンデー2019年31号)