小学館マンガの感想・レビュー4596件<<152153154155156>>これはいい新連載がきた!ぽんこつポン子 矢寺圭太starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)ちょっと未来のちょっと田舎の海辺に住む頑固おじいちゃん。 家族が心配して送ったのは、この仕事が終わったら廃棄が決定している30年動いているメイドロボ。 ガタがきてて首はすぐ落ちるし、包丁を持つとロボット三原則により人間を傷つけてはいけないから震えちゃうし、いろいろぽんこつだけど、とても愛らしくて構ってしまいたくなる。 しかし、500円玉のシーンほんとよかった。妙に説得力があって存在感と寂寥感が漂っててとてもシュールで最高の俯瞰の構図だった。 大ゴマの使い方がとても大胆で潔いので切れ味があって気持ちがいい。 そして、包丁の場面にしろ、イオンにしろ、500円玉にしろ、コマ割りが上手いので間が上手く表現されていてテンポがすごく気持ちいい。 あと単純にかわいい。 ああいう丸い目が好き! 基本的にキャラクターのデザインとか背景の描きこみとか、絵のバランスがすごく良くて好みだ。 最初は、設定的にはベタで手垢がついてるようにも感じたが、いままでの全然上手く描けてなかったんじゃないかって思うくらいすごくよく描けてていいなと思った。 おじいちゃんも「アリスと蔵六」の頑固おじいちゃん的で気持ちがいい。 ドラえもんのような家に転がり込んで一緒に住むタイプになるとは思うけど、のび太君の面倒を保護者の観点から見るような昔のドラえもんとは立場が若干違って、介護という意味では面倒をみられるのはおじいちゃんでも、おじいちゃんの方がより大人だしぽん子の方がトラブル起こすことになりそうだから逆転しそうな気もする。 二人のいい関係性が構築されていきそうで楽しみ。 おじいちゃんのボケ防止になって賑やかで寂しくなくなればいいな。「生きる意志」とは何か?サンクチュアリ 池上遼一 史村翔ヒロシ(漫学)圧倒的な熱量を持って「生きる意志」を徹底的に問うてくる人生のバイブル。フランクルの「夜と霧」に「人生というのは結局、人生の意味の問題に正しく答えること、人生が各人に課する使命を果たすこと、日々の務めを行うことに対する責任を担うことに他ならない」という一文があるが、まさにそれを体現した漢達の物語と言える。文部科学省は一刻も早く同作を高校の教科書に採択してください。働くことの意味土星マンション 岩岡ヒサエナベテツどこか懐かしさを感じさせるタイトルだなあと、読み始める前は思ったりもしました。読み始めて、岩岡先生の優しさと激しさを感じました。 柔らかなタッチで描かれる登場人物は、皆自分の職務に誇りを持ち、日々を懸命に生きています(それは劇中で影を下ろす人物でさえも)。 この作品は、全うに生きること、仕事というのは誰かと繋がっていること、社会にいる人間は決して一人ではないということを教えてくれます。 SFとしても、人間賛歌としても素晴らしい。未読の方は是非読んで欲しい作品の一つです。「ゾン100」作者のデビュー作、甘酸っぱいハレルヤオーバードライブ! 高田康太郎mampuku「ゾン100」作画担当の高田康太郎先生の連載デビュー作。キラキラした恋と軽音楽の漫画です。ザ・青春って感じでときめけるので、「BECK」や「風夏」とは全く違った魅力ですね。主人公の少年が歌ったときの演出などは独特で迫力がありました。 この作品はとにかく表紙を含め(1巻はおとなしめですが)カラーイラストが最高なので本棚にコレクションしたくなります。 こ、これは…ずるい漫画だ!殺し屋Sのゆらぎ 舟本絵理歌名無しずるい!惚れたら殺せなくなる! 可愛いのが悪い! Sがワタワタしてるのがたまりません。 殺し屋ものなのにぽわ〜〜っとしてしまう!ずるい!元南極観測隊の小学館社員にインタビューしてみた。南極に行ってみ隊! 秀良子nyae観測隊って何する人か細かいことは知らないけどなんかペンギンとかオーロラとかロマンあるよね〜てなことを考える人は多いのでは。 著者の秀良子先生が打ち合わせで南極観測隊に興味があると話したところ、なんと小学館の社員に経験者が…!そんなことあるのかと思ったら本当だった! その詳細が実に面白い。 募集要項はPC作業ができればOKくらいの感じだったのに、実際は山岳のプロ並みの経験が必要だった。にもかかわらず、採用。さすが小学館ですね。 オーロラが出すぎて飽きるとか、季節を意識するためにお花見したり鯉のぼり飾ったりという話がリアル。1年という期限付きなら、行ってみたいと思いますよね。 (お給料どのくらいもらえるのかなー…)超ニッチだけど興味深い漫画修理もん研究室 寺沢大介名無しなおしもん研究室読了! その通り修理する漫画。 まず東京大学の絵で「卓上大学」(通称、ちゃぶだい)ってとこが面白い。 漆を塗って茶碗を元に戻したり、椅子戻したり超ニッチなんだけど割と勉強になる。古ければ受け継がれない限り、もしくは調べない限り知らないことってたくさんあるので。 古いものを知り、直すのは素敵なことかもと思える漫画。 身近に感じすぎるファンタジーモノヴィーヴル洋裁店~キヌヨとハリエット~ 和田隆志名無しファンタジーだと没入するまでに時間がかかるけれど、この本即世界観に浸れる。 洋裁店の話なので、記事もファンタジーなドラゴン皮とかそういう架空の素材! それでも不思議と違和感なく読めるから不思議。 多分ファンタジーのキャラクター(ドラゴンとかマンドレイクとか)を読み手が大体は知ってるからでしょうか。 ハリネズミのキャラも話もどこか絵本っぽい… 素敵です。ロードバイクの波、きてる…!かもめ☆チャンス 玉井雪雄名無し木阿弥ストラットの絵が好きだったのですが、これも面白い!絵もうますぎる 弱虫ペダルでバイク始める若い人も増えた気がしますが、大人が(しかも中年が)ツーリングの横をバイクで走るのを見る機会増えた気が! これはロードバイクの波、きてるのでは!? これは普通の信金サラリーマンが走る漫画なのでアウトドアだけど漫画も読むって人におすすめ 雰囲気が好き~幽麗塔 乃木坂太郎やむちゃ昭和29年の神戸、曰くのある古い時計塔を舞台に繰り広げられるサスペンスホラー。今で言うニートの主人公がなんやかんやあって謎の美青年の世話になり、一緒に宝の眠る塔に挑むことになるという話。 少し昔、くらいの時代設定が物語としてちょうど良い読みやすさなんです。あと主人公の好感度の低さが新鮮だし、塔の持ち主丸部の狂人ぽさも心惹かれるものがあります。 その塔は、 明日の希望を刻む。 昨日の怨念を刻む。 人の心を切り刻む。 ↑(裏表紙より) 江戸時代の検屍の漫画江戸の検屍官 高瀬理恵 川田弥一郎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男江戸時代の検屍の本「無冤録述」を元に検死をする漫画。 無冤録述が思ってたより科学的だったし、江戸時代の文化もわかって面白い 絵が上手く丁寧書かれている分だけ、取り調べや死体が妙に怖いときがある この作者が書く漫画はどれも、色々小ネタがあって好きだな。「公家侍秘録」もよかった。 過去を引きずり続ける「しょーもない」似たもの親子の話お父さんのアロマキャンドル 吉田貴司nyae※ネタバレを含むクチコミです。感情むき出しの恋愛モノ恋と弾丸 箕野希望名無しこんなヤクザいない、こんな大学生いない…とごにょごにょ思う感情を開始一話で吹っ飛ばしてくれる。 たまにこんな清々しいほどに好き合ってる少女漫画も読みたくなってくる。 と言うかこれ少女漫画…? 作者が一切恥ずかしがってない漫画はかっこいい そんな感じ いろんな意味で裏サンらしい女子スポ根まんがバレーの球語 僕男mampuku裏サンデーらしいスポーツ漫画。良くいえば型にはまっていない、悪くいえば読みにくい。ただし絵は案外上手く、筋肉、女性のしなやかな曲線、動きや構図など、力の入ったコマではときどきドキっとさせられます。 早くも3巻で終わってしまいましたが、作者のTwitterによれば今夏を目標に新作の準備をしているとのことなので応援したいと思います魂は救われるのか?アガペー 真鍋昌平hysyskどうだろう。自意識をこじらせたような人達が沢山出てくるので、とても身につまされる。人と人が互いにずれを感じながら、見下したり、利用したり、それでも一緒にいて何とかやっている。それが救いといえば救いかもしれない。分かりやすい救いはない。思い詰めていることを、一笑に付された時、怒るのか、「ああ、考え過ぎだった」と気付いて少し前向きになれるのか。暗く静かな気分になりたい時に読む。絶滅危惧種みたいなサラリーマン漫画商人道 細野不二彦starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男内容はあらすじに書いてある通りの今ではほとんど見ない若手ながら24時間働くモウレツ型社員が主人公。主人公は苦難の結果によりただ成功するのではなく、「現実は非情だ」「不条理なことだらけだ」の印象が強い。もっといろんなパターンの仕事が見たかった。 主人公の目標である熊代常務に肩入れしてしまう。昔勤めていた会社の営業部長がこんな感じでその当時付き合わされる方は大変だけど今思うと良い思い出になってる。 好きだ!生足ショートボブかわい子ちゃん望月ミネタロウ 短編集 ショート・ボム! 望月ミネタロウBOMこの作者のショートボブ女子をこれでもかと味わいたいなら読むしかない。読まないという選択肢はない。 ズボラでいつもお金がなくて飢えてる女の子がいた。 その子はショートボブとミニスカート、リュック姿がよく似合う最高にキュートな女の子。 お金のためなら多少の無理はいとわない。 バイトに受かるために全裸にオーバーオールを着るところや、ゲイカップルの仲直りに使われるところ、所持金500円なのにやけ酒して道端で寝てしまう迂闊なところも全部推せる。 しまいにはお寿司の広告を切り抜いて寿司食べたい欲を満たそうとしてる!!もう好きだ!!結婚してくれ!!猫の見方変わっちゃう漫画ワンダーランド 石川優吾やむちゃ同じ町に住む人々がある日突然小さくなってしまった… 電話は圏外、電波も入らない…能力を持つ外国人の登場と隠された陰謀… 大まかに言うとこういうサバイバルでどう生き残るかっつー話です。 表紙に不思議の国のアリスを彷彿とさせるキャラクターがいるわりにさっぱりした絵柄でグロも少ないです。 始めの数ページ読んで、「うちの猫もぜったいこうなる!!」と思って悲しくなりました。なに気ない地獄愛がいそがしい さそうあきら(とりあえず)名無しさそうあきら、という涼やかな印象を与える名の通り、その作品世界は湿度が低く、登場人物には熱気が希薄だ。 しかしそこで描かれるのは、テーマは多彩であれ、常に、現代社会に宿痾として刻み込まれた「宿命」の地獄の物語である。 無類の才能だと思う。 その端正で淡泊な作風から見逃されがちかもしれないが、本書や『俺たちに明日はないッス』を読むといつも思うのだけれど、この漫画家はとてもストーリーテリングの演出(特に「引き」)が上手い。 抑制が効いているようで、実はかなり派手な(ベタな)展開を恐れない。 メジャーなエンターテイメントの骨法を知り尽くしているように感じられるのだ。山田太一や倉本聰、鎌田敏夫など「優れたドラマ脚本家」の手腕を思わせる。 スタイリッシュな個性に鍛え上げたテクニックを駆使して、漫画界の表舞台でずっと描き続けている、極めて特別な「なに気ない異才」だと、ずっと愛読しているのです。 老若男女におすすめできるチャンネルはそのまま!【HHTV北海道★(ホシ)テレビ】 佐々木倫子名無し佐々木倫子さん好きなんだけどテレビ業界に興味がないので今まで読んでいませんでした!ドラマ化したのをきっかけに読んでみたらさすが佐々木倫子。面白かったです!なんというか…笑いのセンスが万人受け?大人が笑えるギャグ漫画って少ないと思うのでぜひ拡めたいです。もちろん下地になる取材がしっかりしているから通したストーリーも読み応えあるものになっているんだと思うのですが、所々に散りばめられた笑いにやられました。ドキキュン必至のど真ん中ラブコメディチャイナガール 花形怜 青山景nyaeバリバリ仕事をこなすエリートサラリーマン上條の一途な恋を描いた、ど真ん中ラブコメディ。 お相手は大衆的な中華料理屋で懸命に働く中国人。ちょっと気が強そうだけど芯のしっかりした可愛い女の子です。カタコトの日本語もいい。 そんな彼女には日本でどうしてもやらなければならないことがあり…そして滞在できる期限も迫っている。 彼女こそ運命の相手だという上條の思いは、国境を超えることができるのか。エリートのくせにちょっとドジ、でも倒れても倒れても立ち上がる上條のガッツは見習いたいほど熱い!そしてネットカフェでのシーンはドキキュン必至!!真鍋昌平の読み切り東京の女(コ) 真鍋昌平名無し前編を読んだ。 じわじわしんどい内容。 どう終わるのか次週後編が楽しみ。 19年ぶりの短編集くしゃみ 浦沢直樹短編集 長崎尚志 浦沢直樹 遠藤賢司starstarstar_borderstar_borderstar_borderかしこもはや国民的作家になった浦沢直樹の短編集。古いものだと1995年の作品『ヘンリーとチャールズ』が収録されています。これはネズミが眠っているネコからケーキを盗みだそうとするカートゥーンのような話なんですが、あとがきで自分の最高傑作かもと語られていて意外でした。代表作は読んでるしメディアにも出てるから浦沢さんのイメージも固まってたけど、やっぱり作家の本心って分からないもんだなと思いました。バナナマン日村さんみたいなキャラが登場する『DAMIYAN!』はうっかり泣きそうになり、やっぱり『月に向って投げろ!』はストーリー展開が面白いなと思いました。コンセントレーション!ホアー!!小池さん 藤子不二雄(A)キンタマーニホラー漫画じゃないんだよね?<<152153154155156>>
ちょっと未来のちょっと田舎の海辺に住む頑固おじいちゃん。 家族が心配して送ったのは、この仕事が終わったら廃棄が決定している30年動いているメイドロボ。 ガタがきてて首はすぐ落ちるし、包丁を持つとロボット三原則により人間を傷つけてはいけないから震えちゃうし、いろいろぽんこつだけど、とても愛らしくて構ってしまいたくなる。 しかし、500円玉のシーンほんとよかった。妙に説得力があって存在感と寂寥感が漂っててとてもシュールで最高の俯瞰の構図だった。 大ゴマの使い方がとても大胆で潔いので切れ味があって気持ちがいい。 そして、包丁の場面にしろ、イオンにしろ、500円玉にしろ、コマ割りが上手いので間が上手く表現されていてテンポがすごく気持ちいい。 あと単純にかわいい。 ああいう丸い目が好き! 基本的にキャラクターのデザインとか背景の描きこみとか、絵のバランスがすごく良くて好みだ。 最初は、設定的にはベタで手垢がついてるようにも感じたが、いままでの全然上手く描けてなかったんじゃないかって思うくらいすごくよく描けてていいなと思った。 おじいちゃんも「アリスと蔵六」の頑固おじいちゃん的で気持ちがいい。 ドラえもんのような家に転がり込んで一緒に住むタイプになるとは思うけど、のび太君の面倒を保護者の観点から見るような昔のドラえもんとは立場が若干違って、介護という意味では面倒をみられるのはおじいちゃんでも、おじいちゃんの方がより大人だしぽん子の方がトラブル起こすことになりそうだから逆転しそうな気もする。 二人のいい関係性が構築されていきそうで楽しみ。 おじいちゃんのボケ防止になって賑やかで寂しくなくなればいいな。