ネタバレ

読切おナスにのって』で岩田ユキ先生のファンになりました。とぼけた見た目のキャラクターとすこし不思議な世界観。岩田先生の描く漫画は温かくて切なくて大好きです。

https://shincomi.shogakukan.co.jp/eximages/winner/84/4301.png
(画像は岩田ユキ『悪者のすべて』より)

容姿のことでいじめられていたけれど、連れ去られた先で覆面によって匿名という安らぎと友達を手に入れたミツル。
一緒にご飯を食べてくれて、二人組をつくるときに自分を選んでくれる友達がいる。そんな些細なことに幸せを感じ「ゆめみたい」と涙を滲ませる姿に胸を締め付けられました。

シュウが男前なのはシュウのせいじゃない。
ミツルが自分の姿に自信が持てなくなったのは、ミツルのせいじゃない。

あの場で「戻る」選択をすることは、自分に自信が持てない・価値を感じられない人間にとってあまりにも当然の行動で、誰も悪くなくて、つらい…。

後半で逃げる2人をジッと眺めていた総統の姿がとても印象的でした。
総統には、シュウに友情を求めるミツルが、陽を浴びようと首を伸ばす花に重なって見えていたんですね。

いろいろ書きましたが、どんなに言葉を尽くしても岩田先生の世界観の良さを表現できないので、とにかく読んで感じてください。

『悪者のすべて』岩田ユキ
https://shincomi.shogakukan.co.jp/viewer/84/04/301/

小学館 新人コミック大賞

小学館 新人コミック大賞公式サイト 最新の受賞者

(画像は本編より引用。この見ててホッとする温かい絵柄が好きです)

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ピーチクアワビ

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がむしゃらに駆け抜けた日々は、もう戻ることのない“ピンク色の青春”――。映画制作で大きな挫折をした新人映画監督の望月キナコ。なぜかAV制作会社「ピーチクアワビ」にスカウトされて……。アダルトビデオ業界を舞台に瑞々しく(?)描かれる青春群像劇!

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