小学館マンガの感想・レビュー4617件<<149150151152153>>たみふる先生の新作 こんな恋がしてぇなあ〜〜〜!!!付き合ってあげてもいいかな たみふるたか楽しみにしていた「空気人形と妹」のたみふる先生の新作。 開いてすぐの2人の手がもう最高…やわらかそう 読みながらニヤつくのを止められない!! あとがきで作者は「自分の恋愛はうつくしくない…? そんなことない! OKOK!」と語っていますが、打算・すれ違い・本音といった、現実の恋愛の美しくない部分をこの作品は描いています。 だがそれがいい…! 恋愛の嫌な部分は、焼き魚でいう肝みたいな大事なところだったんですね。 OK、ぜんぜんあり。 百合に限らず、こういうリアルで生々しい恋をもっと読ませてほしい。自分たちになりに愛し合っている姿は、メチャクチャ美しいから。 (今のところ)1巻には2人に悪意を向けるような人物は出てこないので、安心して最高の恋を楽しんでください!!!表紙コメントの通りの漫画RAINBOW 二舎六房の七人 安部譲二 柿崎正澄やむちゃ戦後の貧しく荒れた日本。生きる為やむなく悪事に手を染め、少年院で生活を共にすることになった7人の少年達。彼らに人権はない。自由はない。でも夢がある。待っている家族がいる。彼らはシャバに出ることを目標に助け合い、絆を深めていくが…。 高校生の時初めて読んで、こんな暗い漫画あるんだ…と衝撃を受けました。子供を守るべき大人の、看守や里親からの暴力や性的虐待・売春・私刑等…現代では考えられないことばかりだけど、これで普通だったんだよなぁと思うと産まれた時代に感謝しかなくなりますね。御飯時に読むべからず銀平飯科帳 河合単む江戸タイムスリップ料理! 江戸じゃ現代料理の方が明らかに美味しいだろうと想像するんですが、そうじゃなさそう。色々料理漫画ありますが、お腹が減ってきて帰ったら真似して作ってみようとまで思う漫画はこれが初めてかもしれない。 出汁ベースで身近に手に入るものを材料にしてるからでしょうか。 出汁が美味しい料理はたまらーん! それとも表紙が調理後の写真だから? まず火消し飯から実践してみたい。青春漫画に迷走・逆走はつきモノか?走れ!!天馬 𠮷田聡名無し𠮷田聡先生の作品はどれも好きだが、 なんだか連載が進行するうちに漫画のテーマや 登場人物のキャラが変わっていく作品が 多いようにも思う。 湘南爆走族も当初の雰囲気と中盤以後では大分変わる。 荒くれKNIGHTも細かく何々編、と変わって行った。 いい意味で、登場人物達のキャラが変わっていく感じを受ける。 結果的?に、それらはいずれも面白い漫画になるのだが。 ただの脇役と思っていたキャラの、 その後の味の深まりがかなり強かったりするので。 𠮷田聡先生自身がキャラに愛着がわいていき思い入れが増し、 結果、キャラ変更を活かす形で より良い作品になっていくという印象がある。 言い方をかえて表現するなら、 連載開始時点で完成されたキャラを描く先生ではなく、 暖気運転とか熟成期間を置いて キャラ変更路線変更ありきで面白い漫画を作る先生なのかも。 「走れ!!天馬」は、主人公も脇キャラも、 読者の共感を得る前の段階でアクセルを吹かしまくって 飛ばしすぎてしまった感じがする。 ちょっと、読んでいてついていくのが辛い感じがあった。 勝手な想像だが、当初はハイスピードな展開にして、 後半に流れを変化させること自体は、 連載前からほぼ構想していたことかと思う。 だが、読者がついてこれなかったので、 途中でのキャラが肉厚になって行って 読者も引き込まれていくという段階に 時間をかけてジックリと移行する展開に 繋げられなかったという感じがする。 梃入れを急いでしまった感じというか。 第2巻の後半くらいから、各キャラも話の内容も いい感じに動き始めるのだが、 出来ればそのへんはもう少しジックリと話を 展開して欲しかった。 キャラの変化が自分には少し急に感じられた。 当初の展開に比べると逆走感というか、 あれ急にキャラ変わったな、どうしたの、 という感じに戸惑ってしまった。 ラスト2巻あたりは、天馬も斉藤主将も他のキャラも かなりいい感じになる。 自分としてはそういった天馬や斉藤主将の変化は 読んでいて凄く良いなと思ったし、 そう思えたことでこの作品は良い作品だと思った。 だが、当初の展開から逆走気味にキャラや話が 変換するギャップは、読者万人が 良かったと思う流れではないようにも感じる。 自分としては第4巻とかの斉藤主将とかは 𠮷田聡先生の漫画のキャラらしい、その中でもとくに 物凄く良くて応援したくなるキャラになるので、 読んでよかったと思った漫画だ。 息子からの手紙御身大事に… 村野守美はるか垣根の魔女の1編「御身大事に…」は、おばあさんと介護ヘルパーさんのお話。 「猛烈お婆さん・落合ミドリは、新人介護ヘルパーさんを困らせるためにわざと病弱を装ったり部屋を散らかしたり元気いっぱい。ヘルパーがお世話をしていくうちに、だんだんと2人の距離は縮まり、ミドリは特攻で死んだ息子からの手紙を読んでやってほしいと頼む。すると黒塗りがある手紙を読んだヘルパーは、インク消しで落とすことを思いつく…」というあらすじ。 ミドリさんのパワフルさの陰には辛い過去があり、黒塗りの下には息子のナマの姿があったのだなとジーンとしました。 45年前の読切とのこですが、今週のビッグコミックに載っていても全く違和感のない、色褪せない絵柄で本当に素敵です。 感動で震える読切52p #読切応援星に願いを 光用千春starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)※ネタバレを含むクチコミです。早乙女選手がかわいいぞ!早乙女選手、ひたかくす 水口尚樹名無し眉目秀麗、成績優秀、ボクシングではインハイ連覇に期待がかかるスーパーガールに惚れられたわりと冴えない男子高校生の秘密の恋愛の話。 水口尚樹は冴えない男を描かせたらナンバーワンだと思う。これはめちゃくちゃいいですね。ガラパゴス諸島にて 山口元気名無し自分は中学生の時に母親を亡くしたのだけど、その時の気分にとても近くて、救われた感じがした。悲しいのは当然だけど、くだらないことも考えるし息抜きだってしたい(感情の浮き沈みが激しく、色んなことを考えるので1週間の長さが平常時とは違う)。 悲劇が単に悲劇としか描かれなかったり、「逆境」を「跳ね返す」みたいな話を読むたびに、「そういう感じでもないんだけどな」と軽い絶望を覚える。この作品は複雑な感情を複雑なまま表現していて、初めてに近い共感があった。狂気的な演技漫画マチネとソワレ 大須賀めぐみ片桐安十郎天才的な演技力を持った兄にコンプレックスを持つ俳優の主人公が、兄と演劇の世界で戦う話なんですが、この、2人の兄弟の狂気的な演技がとにかく凄い、言葉で表しにくいのでとりあえず読んで欲しいですお、面白〜〜!黒×羊 木根ヲサム名無し男でも女でも、何者にでもなれる主人公、角坂翔が密かに組織からの依頼で誅戮をする話! 誰にでもなれる俳優が、別人を演じてターゲットに近く…っていう設定は誰でも考えつきそうなもんですが気づいたら夢中で読んでる!絵もうますぎて到底真似できない作品。 最初もおもしろいし後になるに連れて主人公の秘密が明らかになっていって益々面白くなって行きます。一読してみて〜〜頼む! 大泉洋アイアムアヒーロー 花沢健吾nemuke映画に比べて漫画のほうがおちゃらけシーンが多いのかな? これはこれで好き!というより原作なんだけど… 多分私みたいに映画から入った人は少し読みづらいんじゃないかな? 最初は私も少し読みづらかったな… でも読んでいく内に世界観に引き込まれるから楽しくなる。笑って泣けるファンタジーHelck 七尾ナナキ名無し勇者ヘルクと帝国の四天王ヴァミリオ、本来敵対関係のはずの二人が魔界を旅する冒険ファンタジー。 始めはギャグ漫画っぽいけど話が進むにつれて様々な謎が明かされ王道ファンタジーへと変化していきます。主人公達はもちろん、マイペースで人のいい帝国のみなさんも魅力的です。これは"天才"の物語ではないあーとかうーしか言えない 近藤笑真sogor25※ネタバレを含むクチコミです。たまに読みたくなる安定した面白さの少年漫画結界師 田辺イエロウ名無し王道少年漫画が読みたい、サンデーっぽいの! と思って読むのですが何回最初っから読んでても面白い。 まずこの結界を作って攻撃、防御、封印までやるってのすごいですよね。 ただ四角を作って、というモーションで少年漫画の戦闘シーンとしては地味なのではと思ってしまうところを描写、表現力で補ってしまう。 妖もでてくるし、組織の陰謀みたいなものも見え隠れし始めるし少年の理想が詰まってて長編なのに飽きずに読み続けられます。 多分難しいところとか、読みやすいところとか両方詰まってるので大人でも子供でも読めるものではないかと。 烏森を守る、結界師という仕事、幼馴染、要素も設定もすごく練られているのに読み手が迷わず読みやすいように導いてくれる。 しかも主人公の良守に知らず知らずのうちに感情移入して好きになってしまう。 こういう安定した少年漫画読むとすごく幸福感覚えます。 家の本棚に1セット揃ってて欲しい漫画。 様々な角度から楽しめるヒューマンドラマ東京軌道エレベーターガール 吉田正紀 中林ずんsogor25地球と宇宙上の軌道ステーションとを結ぶ"東京軌道エレベーター"が存在する世界。エレベーターの登場者と、案内を務めるエレベーターガール・石刀伊奈との物語。 見かけ上はエレベーターというクローズドな空間で起こる一話完結型のヒューマンドラマ。なんだけど、その密室空間自体が一歩出ると宇宙空間という場所にあるため、例えば隕石が流れ着くことがあるかもしれないし、宇宙人がいたりするかもしれない。そういう不確定要素を多く孕んだ密室空間のため、単純な密室劇では作れないような様々なバリエーションを生むことができる。また、"Another story"という形で後日談が描き下ろされている話もあり、そちらもいい味を出している。 そして、実はこの物語はそれだけでは終わらない。何故この"軌道エレベーター"という超技術が成立しているのか。そして"石刀伊奈"とは何者なのか。一話完結の物語の裏でこの世界全体の謎についても語られる。 一話完結の各物語、世界全体に関わる大きな物語、そしてその両要素が交わる物語もあり、様々な角度から楽しめる物語。 1巻まで読了。 兄妹の身に起きた少しホラーなお盆マンガ混線中 紺野アキラ名無しインターホンで外の音を聞くのが趣味という変わり者の兄とクールな妹の身に起きた、少しゾクっとするけどかなり笑えるお盆マンガ。 絵もとても上手いので、もっと長めで本格的なホラーとか読んでみたい!! 噛みしめるほどに味わい深い #読切応援前後左右へ 光用千春starstarstarstarstarかしこ※ネタバレを含むクチコミです。この兄妹が尊い2019お兄ちゃんは今日も少し浮いてる 梅サト兎来栄寿『緑の罪代』『妖怪村の三つ子たち』でその溢れる才気を見せてくれた梅サトさんの待望の新作です。 梅サトさんの作品は派手さはないものの、何気ない所作一つや言葉一つに胸の奥をきゅっと掴まれるような感覚になります。この『お兄ちゃんは今日も浮いてる』も例外ではありません。 主人公がクラスメイトにバカにされて学校に行きたくなくなった時、逆上がりができない悩み、単身赴任の親の不在に対する寂しさ、友達と共同で行う夏休みの宿題……。小学三年生の女の子の素朴な日常を通して、自分が子供だった時代の体験を想起し、重ね、感慨に耽ります。 そして、少し変わった所がある主人公の兄の存在。彼が妹を思い遣る気持ちの切実さは非常に強く、普遍的な家族愛の物語として受け止められ笑って泣ける作品です。1巻出たので読みました水槽夜曲 和泉かねよし大トロ一筋縄では行かない人ばかりですが、一人一人の登場人物が魅力的です! ギャグのテンポも好きです。藍ちゃん!どうしようもない僕とキスしよう 北川みゆき大トロヒロインの子かわいい!最高!ファムファタル! 男もみんなイケメン!誰とくっつくのかな〜ヒロインがいつもムムって顔してる私が恋などしなくても 一井かずみ大トロヒロインがツンデレですね! 最近25overで処女設定みたいな漫画多い気がします。そういう時代なのでしょうか異色のサバイバルグルメ漫画僕は君を太らせたい! 横山ひろと 茸本朗starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)スペリオールで始まったこのグルメ漫画『僕は君を太らせたい!』は、まさかのバイオテロから始まる。 原因不明の感染症が人々の間に蔓延し、次々に倒れていく人、そして停止する首都機能。 主人公とヒロインは同じ会社で働く部下と上司だ。 上司の都田さんはフランス帰りのエリートで日本の食事が合わなくて激やせし、フランスから取り寄せた食材でお昼を済ませるのに対して、部下である主人公は白飯に幼虫をねじ込むハードコアなゲテモノ弁当を美味しそうに食す。 そんな二人が会社に取り残され、なんとか家に帰るために協力し帰り道で取れる一見ゲテモノに見える食材を調理しサバイバルする。 そして実は主人公の目的はかつて惚れた太っていた部長の姿を取り戻すことにこそあった。 好きですねー。 河原で取ってきたミドリガメを高級食材のように使うとか、野草の知識とか、実は首都圏で地震や大災害にあったときってこういう知識必要なんじゃない?とか思わされる。 コメディ色が強いので読みやすい。 今後の展開によっては家に置いておきたい漫画になるかもしれない。あなたは時給250円で働けますか?GS美神 極楽大作戦!! 椎名高志名無しあなたは時給250円で働けますか? 多くの人が無理だと言うでしょう。僕だって嫌です。しかし、『GS美神 極楽大作戦!!』の横島忠夫は、雇い主がもう辛坊たまらんいい女だったからという邪な理由だけで、この薄給バイトに命をかけます。かける事ができる男です。 『GS美神 極楽大作戦!!』は、美人で優秀で傲慢で強欲でボディコン(時代をうかがえる単語です)なゴーストスイーパー・美神玲子が笑いながら悪霊をしばき倒す、一言でいえばそんなマンガです。主人公は美神玲子ですが、主な読者であった中高生男子が感情移入していたのは、アルバイト・横島忠夫の方でした。 前述のように、横島君は労働基準法に真っ向から違反した驚異の時給250円(美神さん自身は大金持ち。大金持ちこそケチなものです)で赤貧生活を送っています。何度か「このままでは生活できない」と考えますが、美神さんの色香に迷ってやめることができない。下半身に非常に忠実です。そんな野獣のような横島君は、(人間として)汚い、いやしい、根性無し(エロは除く)の3拍子そろったダメ人間。プライドなんてものはとうになくし、もはや失うもののない彼は、それはもう、すがすがしいまでの本音を吐きだします。(師匠のようなものに、自分の力を信じろと言われて)「この世に自分ほど信じられんものがほかにあるかあああ」。(完全に追い詰められた状態で)「死ぬ前に一度全裸美女で満員の日本武道館でもみくちゃにされながら「ジョニー・B・グッド」を歌ってみたかったーーー」。中高生の心の底を代弁してくれた横島忠夫も、ゆっくりと成長していきます。ダメな部分があるからこそ、物語のだれよりも立派に成長する横島忠夫の姿に、“共感”から“憧れ”を感じるように変わっていくのです。史上最強の医療"マンガ"を挙げるとするなら敢えてこれを推したい医龍 乃木坂太郎 永井明mampuku 「医療」をテーマにした小説、ドラマ、漫画には数々の名作が存在し、また現在進行系で面白い作品が生まれ続けています。しかし、こと「医療マンガ」において『これは医龍超えたやろ!!』と思える作品ってぱっと思いつかなくないですか? 小説や実写ドラマでは追求しきれないであろう面白さという点で完成されてるんですよね。 ひとくちに医療モノと言っても、①「外科医・救命医を主人公にしたヒロイックな作品」 ②「ドロドロ院内政治」 ③「病院内人間ドラマ」 ④「社会派」などなどさらに細分化できるかと思います。『医龍』はほぼ全域を網羅しつつも①と②に特化した漫画として最高クラスの名作ですね。連載中のものだとフラジャイルやコウノドリなども文句なしに超面白いではありますが、医龍とはジャンル違いな感じです。 凄腕外科医が主人公の漫画って少年漫画のような熱さ・ワクワク感が魅力なので、そういう少年漫画、そろそろ登場してほしいです(ゴッドハンド輝みたいな)<<149150151152153>>
楽しみにしていた「空気人形と妹」のたみふる先生の新作。 開いてすぐの2人の手がもう最高…やわらかそう 読みながらニヤつくのを止められない!! あとがきで作者は「自分の恋愛はうつくしくない…? そんなことない! OKOK!」と語っていますが、打算・すれ違い・本音といった、現実の恋愛の美しくない部分をこの作品は描いています。 だがそれがいい…! 恋愛の嫌な部分は、焼き魚でいう肝みたいな大事なところだったんですね。 OK、ぜんぜんあり。 百合に限らず、こういうリアルで生々しい恋をもっと読ませてほしい。自分たちになりに愛し合っている姿は、メチャクチャ美しいから。 (今のところ)1巻には2人に悪意を向けるような人物は出てこないので、安心して最高の恋を楽しんでください!!!