真ゲッターロボ
百鬼帝国の脅威が消え、ハチュウ人類はマグマ層に沈み、ひととき平和の訪れた早乙女研究所では、新ゲッターの開発とゲッターGの整備が行われていた。そこに異様な目つきをしたリョウ、ハヤト、ベンケイが現れ、ゲッターGを強奪する。早乙女研究所に向かっていた流竜馬(ながれ・りょうま)達ゲッターチームは、突然ゲッターGに襲われ、からくのところで逃げ切る。その足でゲッター博物館に向かった3人は、博物館におさめられてから一度も動かされていないゲッターロボに乗り込み、ゲッターGに立ち向かうが……。
新魔王ダンテ
太古の昔、高度な文明社会を築いていた地球に宇宙から巨大なエネルギー体が飛来した。その正体は「神」と名乗る宇宙からの侵略者であった。国立科学研究所の科学者であるダンテ・ルーサーはメドゥサ、サタン、ルシファーら仲間とともに人間の存亡をかけた戦いを繰り広げる。神と悪魔の相克を鮮烈な筆致で描いた『魔王ダンテ』から31年、新たな構想で挑んだ力作。※この作品は2002年に講談社から刊行された『魔王ダンテ(1)神略編』を改題したものです。
エンジェルアーム
少女の瞳が変わるとき、底知れぬ能力がすべてを凌駕する!!壮大なファンタジー世界を舞台にした一人の少女の成長の物語!育ての親である穏やかな老夫婦とともに、シバト王国王宮に仕えながら平和に暮らしていた少女・ティカ。そんな彼女の日常が、聖ランネット帝国の公式使節を名乗るスポーン、ガドバイ、ルチオらによって乱される。老夫婦の無残な躯(むくろ)を手にしたスポーンは異形の者へと姿を変え、ティカへと迫る!!
中東で起こった紛争をきっかけに、世界は深刻なエネルギー危機に陥っていた。それから数年後の西暦2040年、残されたエネルギー源を求め、欧米連合軍とアジア諸国連合が中国大陸で激突。それは、第3次世界大戦、斎天大戦の始まりだった!! そんな情勢のなか、バグと呼ばれる美女の運搬を依頼された護国寺大和(ごこくじ・やまと)はバグを狙う軍隊との交戦中、敵の巨大兵器と同化してしまう。依頼主である蛟龍(こうりゅう)は、兵器について何か知っているようだが……。
風忍の独特の感性で描かれた、不条理に満ちた世界。それは読む者の感性にすべて委ねられている。空離巣中学校に、転校生が現れた。彼の名は大島光一。転校初日に担任になるはずだった先生が、屋上から飛び降り自殺を図る事件が起こり、学内は騒然となるが、彼をこの中学校に呼んだという先輩・白石静香が現れて……。表題作「ガバメントを持った少年」ほか「男は度胸」「HEART&STEEL」「花鳥風月」「宇宙に向かってとび出せない」「愛染転生」「絶滅者」「霊体人間」「超高速の香織」を収録。
武士として生まれ、武士として死ぬ。明治維新に翻弄されながらも、サムライとして生き抜いた男たちを描く幕末ロマン!15代将軍・徳川慶喜(とくがわ・よしのぶ)の大政奉還により、職を失い困窮する日々を送ることになった旧幕臣たち。そのひとりである上田丑之助(うえだ・うしのすけ)は旧幕臣の窮状を訴えるべく、仲間の猪木(いのき)、山本(やまもと)、前田(まえだ)とともに白装束をまとい慶喜邸を訪ねるが……!?士族のプライドを捨てられない彼らが、文明開化の御代に自らの居場所を求め彷徨する姿を、壮野睦の原作を元に石川賢が活写する。
ときは鎌倉時代中期。たびかさなる服属の要求をはねつけた日本に対し、元はついに侵攻を開始しようとする。この国難を救うべく、執権・北条時宗に謁見した日蓮は、京の町で死肉を食らいながら生きてきた「腐乱衆」乱王丸、金性坊、凶気天丸、死目影の4人を引き合わせるのだった。日本への先陣として派遣された高麗の将・趙剣とあいまみえる乱王丸。やがて物語は策謀渦巻く中国大陸へ!!石川賢が迫力満点の筆致で描いた歴史ロマン。
海皇伝
精緻なる筆致で聖徳太子崩御後の蘇我氏と物部氏の対立を描く。倭国(わのくに)ヤマトの地では廏戸皇子(うまやどのおうじ、聖徳太子)が崩じた後、王位継承をめぐり田村皇子(たむらのおうじ)と山背大兄王(やましろのおおえのおう)それぞれを擁立する陣営同士が激しい政争を繰り広げていた。王位継承後を睨(にら)んだ田村皇子は、姪にあたる宝皇女(たからのひめみこ)を高向王(たかむくおう)から奪い、葛城皇子(かつらぎおうじ)をもうけさせる。そんななか、倭国に騒乱をもたらさんとする一団があった……。高向王と宝皇女の間に生まれたと伝えられる、史上謎に包まれた皇子・漢王子(あやのわこ、後の大海人皇子)の数奇なる運命を描く伝奇アクション!!
破天荒な天才科学者・島本平八郎は、S・O・C(セルフ・オーガナイズ・チップ)という生物と同じ働きをするメカを生み出した。産業スパイに狙われるほどの画期的な発明だったが、制御することができず、S・O・C自らが巨大化していた。その頃、海底に沈んだはずのムー帝国総統、ルイ・イオナ18世が日本への侵攻を開始して……。石川賢が精緻な筆致で挑むアクション巨編!!
夢枕獏の著書『月の王』を原作に、独自の世界観で物語を大きく飛翔させた石川賢の名編。武勇神インドラの化身にして、子供の頃から象をも倒す怪力と魔物をもおそれぬ精気と勇気を持つアーモン。不吉な月の夜、いつものたいくつの蟲が鳴き始めたアーモンは、従者・ヴァシッタを伴いナーガの森を訪ねる。森の入口にさらされていた首が旅人を惑わしていることを知ったアーモンは、それをいさめようとするが、その首は身体中を魔物でまといアーモン達に牙をむいてきたのだった。苛烈な戦いはナーガの森を外れ、平安時代の羅生門へと舞台を移す。妖魔は“月の王”の意志にそってこの世界にアーモンを連れてきたのだと話し果てるが……。はたしてアーモンを狙う者の正体とは!?
直珍幻流剣術の後継者にして、無類の女好き高校生・本能寺達也。平和で楽しい日常に、突然、宇宙船が降下してきた。しばし呆気にとられる達也だったが、入口らしきものを見つけ宇宙船の中に……。人の気配を感じない宇宙船にいたのは、メイドロボットのネピア。「思わぬプログラム・ミスでこの星に漂着した」と話すネピアは、主人(あるじ)であるエリス・エリエールをコールドスリープから目覚めさせる。クレシア銀河系第5惑星・ペーパから来たというエリスは、異性に裸を見られることを恥ずかしいとは思わないものの、男性アレルギーで体に触れられるのがダメだった。エリスに触るとぶっ飛ばされることから、エサを前におあずけを食わされている犬のような状態で、達也はすっかり落ち込んでしまう。女好きの達也と男性アレルギーのエリス、はたして2人の仲は……?山桜桃が贈る、H心あふれるSFラブコメディ!!
超少女UFO
主人公・夏木新平のクラスに転校してきた友訪マリアは、新平が考えたことをテレパシーによって感じとり、容姿やシチュエーションを変えることのできる不思議な力を持っていた。なぜか新平の家に居候することになったマリアだが……。
名作「地上最強の男 竜」を書いた作者の短編集。ガバメントを持った少年とバイオレンス&ピースを合わせた単行本がフランスが出版されたという話を聞いたので久しぶりに読んでみた。 シュールな展開とか独自のコマ割りとかいくらでもいう人はいると思うが、あらすじにもある通り読む側の感性に委ねられているとしか言えない。原作ありの「超高速の香織」以外は、なんて説明したらいいか全くわからないし読みなおすたびに「こんなマンガだったっけ」と毎回新しい気持ちで読んでしまう。 正しいかどうかはわからないが個人的に納得した内容としては、風忍はベジタリアンで独自の瞑想法で精神状態を高めていき、その精神世界を漫画で表現しているというエピソード 未収録の「緑のおばさんが恐い」とか「最後の暴走族」とか「ハルマゲドン”オウム計画”成功せり!」とかを単行本にしてほしい