白泉社マンガの感想・レビュー756件<<2425262728>>新人類ヤンキーアクションFLOWER 押切蓮介名無し読み終わったあとに作者のTwitterを見て、あ、これヤンキー漫画だったんだ。と思った。 https://twitter.com/rereibara/status/1170956323543908352上手く出来るから好きになるのか、好きになったから上手くなりたいのか柔のミケランジェロ カクイシシュンスケ名無し三毛蘭丈、高校一年生。 アクション・スターのスタローンが大好きだが 自身はスポーツ暦ゼロ。体力ゼロ。 コマ撮り動画の作成が趣味。 父親が絵画教室の講師なので小さいころから 人物画、彫刻画のデッサンだけはやりこんでいた。 なので「人の重心の位置は見れば解る」ようになった。 その素質を見抜いた強引な先輩に ほぼ無理矢理に柔道部に勧誘される。 体力に自信ゼロ、柔道への興味もゼロの蘭丈だったが、 出足払いを決めて相手の重心が崩れたとき、 その感触が忘れられなくなる。 「ボクもスライみたいになれる?」 なれるわけがない、が なれたらいいな、になり なれるかも、が なるんだ、になる。 頑張れ蘭丈、めざせスタローン! ボクシングじゃなくて柔道だけれど。 8巻から異次元に飛んだあそびあそばせ 涼川りんさいろく※ネタバレを含むクチコミです。読んで鳥肌。清野とおるのデス散歩 清野とおる二階堂ギャグ多めかと思いきや、こわい短編ばっか集まってるから、 デス散歩だった。読んでひと、何が一番こわかった? かなりダークホース的に面白い漫画日々是平坦 迂闊名無し表紙的に見るからにそんな派手ではないというかぶっちゃけ地味… 読んだらめちゃめちゃ面白い。 か完全にダークホース! ああ〜いいな〜〜これ!ツイッターに流れてたら必ず全話バズる系のやつです! これ読んでくれ〜 圧倒的筆致で描かれる、AIと一人の男との闘いの物語メシアの鉄槌 あみだむくsogor25※ネタバレを含むクチコミです。もの凄くリアルな共学の空気感日々是平坦 迂闊mampukuこれはかなり新感覚のラブコメ……!さすが「楽園」、意欲的だ。 コミックスの前後半でテイストが変わります。 前半は、真面目系委員長キャラのメガネ男女がピュアすぎる交際をします。可愛いやら初々しいやら恥ずかしいやら、もうさっさと爆発するか結婚するかしてくれって感じです。 後半は同じクラスで描かれる群像劇風で、男子高校生の日常ならぬ共学高校生の日常って感じ。そう簡単にラブには発展しない、十代男女のバカバカしい日常が展開されながらも、ピュアラブがすぐ隣り合わせにある生活。なんというか斬新です。コントラストがすごい。 タイトルのセンスどうかな…くだけるプリン 黒丸マサラ不倫とプリン掛けるって…鬼女版のこと考えちゃうしちょっとどうかな~と。あとこういう大衆的な漫画で肯定するテーマじゃないと思うんですね。Web版ならまだしも…。煽られて不幸になる主婦が続出しそう。 短編なので心暖まるような話もあり、なによりクロサギの作者がこんなの描いてるっていう新鮮さが良いところですね。全然花ゆめじゃないハダカの万里くん ミユキ蜜蜂名無しの漫画好き表紙と「花ゆめスゲーな」と言わざるを得ない、エモいタイトルに惹かれて買ってみたけど想像と違った。特に表題作はエモいんじゃなくてエロかったです。 絵もノリも、なんか2000年代前半という感じでした。 少コミ育ちとしては全然嫌いじゃないけど、花ゆめらしさは少ないです。シベリアンハスキーブームを巻き起こした漫画動物のお医者さん 佐々木倫子マウナケアこの作品が大ブレイクした当時、モデルになった北海道大学能獣医学科の受験者が激増したそうで。バブルのしっぽの時期でもあって、シベリアンハスキー犬を飼うことがブームにもなってましたね。で、少し落ち着いたころに、ドロップアウトした人が多かったとか、犬が大きくなりすぎて困ったとかというオチがあって…。私も相当ハマっていたので、流行ったころが受験前だったら、下手をすればこの人たちと同じ運命だったかもしれません。チョビみたいな大型犬と遊びたいなあとか、こんな感じの人と研究できたらいいよなあ、とか本気で思ったかも。ただ、そのころ私は同じように生き物を扱う農学部に在籍しており、変に憧れるところがないぶん、けっこう冷静に読んでいた気がします。特に登場人物の個性的な設定については、菱沼さんや漆原教授みたいな人が身近にいたこともあり、実際いたらとんでもなく迷惑、と実感してましたから。むしろ、そんな人たちをコミカルに描けるなんて、漫画恐るべし!と感じた作品です。きっと『銀の匙』でも同じような現象が起こるんだろうなあ…。 埼玉県選挙管理委員会とまさかのコラボ!?翔んで埼玉 魔夜峰央名無しhttps://twitter.com/pref_saitama/status/1159336236588269568?s=20 斜め上のコラボで面白いな柔らかく滑らかな肌の奥にあるざらざらとした感情柔肌 ハルミチヒロ兎来栄寿『あにいもうと』『夜をとめないで』のハルミチヒロさんの最新刊。それらの作品からの続きも一部ありますが、こちら一冊単体でも十二分に楽しめる上質な短編集です。 純朴に愛し合う二人もいれば愛と呼ぶには少し屈折し過ぎた想いを持つ者もおり、恋愛マンガと言い切るとやや語弊が生じもののそれに近しい感情を主に扱った物語群となっています。 振り切れていたり歪んでいたりはしても、この世のどこかにはこうした想いを抱えている人もいるのだろうなとリアルさを感じさせてくれる心情表現の巧みさは流石。個人的には「蓮の花」で描かれている感情が特に好きです。 吸い込まれそうな美しい表紙を見れば解る通り絵も非常に良く、叙情性豊かな物語と合わさってとても高い満足度をもたらしてくれる一冊となっています。 ストレートな恋愛物より拗れた話や細かな感情の機微を描いた作品が好きな方にお薦めです。とても柔肌 ハルミチヒロ大トロピュアな登場人物ばかりでした。 みんな傷つきながらも愛に生きていて素敵な作品です。 『クロサギ』作者が描く至妙なる男女のストーリーくだけるプリン 黒丸兎来栄寿黒丸さんといえばドラマ化・映画化もされた『クロサギ』が有名でありイメージも強いと思いますが、こちらの恋愛系のお話もちょっとびっくりする位に面白く引き出しの豊かさを感じました。 6編のセックスに至る様々な男女の物語を収めた短編集ですが、女性作家ならではの女性心理描写の的確さがあります。 1話目で、主人公の旦那が「最近の若いやつはこちらが指示しないと何もしてくれない」と愚痴るのに対し「そういうあなたも家では言わないと家事の一つもしてくれない」と言いたい想いを押し殺している様など共感を呼びそうなシーンが多数存在します。 “女はみんな自分だけの『ご褒美』を持っている” “恋したものには触れてはならない 触れることは汚すことだからだ” “本当に美しいものは触れてはならない――” など、各作品の冒頭のモノローグが示すように言葉選びにも情趣があります。特に、第5話「まぼろし夫婦」で紡がれる切なる美しい言の葉が大好きです。 主に女性向けではありますが、男性もこういった作品を読み女性の考え方を学ぶことで世界は少し平和に近付くと思います。ゆっくり進むかわいい恋の話eensy-weensyモンスター 津田雅美starstarstarstarstarnyaeたぶん、カレカノの次の連載作品だったと思うけど、落差がすごくて大丈夫か…と思った記憶が。結果大丈夫でした。 主人公の七花は地味で平凡な女の子なんだけど、まわりのキャラクターがめちゃめちゃ濃い。 七花の幼馴染には、日仏ハーフの超絶美女(中身は美男子で女子に大モテ)ののばらと、学年一の秀才・蓮華(こちらも美女)。それぞれにまたキャラの濃い兄たち(通称・兄ーズ)がいる。高スペックの濃いキャラがわんさと出てくるところはカレカノぽくていいですね。 七花の恋の相手は、学校で女子に王子ともてはやされている葉月。 七花は葉月のナルシスト気質が受け入れられず、関わりを拒絶したことから恋が始まる…のですが、 一話目が1月の話、二話目が2月の話…といった感じである意味一定のペースで進むことでかなりじっくり恋が育つのですが、それがこの漫画の良さで、月刊連載なので雑誌の発売月と内容が連動していたらしく、読者と同じ時間の流れを漫画の中にも作ったような、画期的(?)な作品です。 葉月の気持ちが七花に向いたことで、王子・葉月を取り戻すために女子たちが七花をどうにかしないと…という流れで、そういう展開か、と思いきや「でもこれっていじめでは…?」といまいち悪者になれずに、尾行してても人気のない道を歩く七花を心配しちゃう女子たちがかわいい。 悪者キャラ殆ど出てこない。安心。設定がズルい! 物語も丁寧で、キャラがかわいい!コレットは死ぬことにした 幸村アルト名無しハデスがイケメンで、苦しみを抱え込んで、実は優しいってところからズルい。そういう一人で無理をするタイプである孤高の存在に、裏表のない真っ直ぐで優しい少女の組み合わせは見ていて、いいものがあるなぁと思う あと部下の骸骨(とくにカロン)がかわいいっていうのもポイント。かわいい髑髏とかみんな好きに決まってるじゃんとなる。 乙女チックな男の子オトメン(乙男) 菅野文名無し懐かしい…! と再読してしまった少女漫画。 男だけど乙女っぽいものが好き、今そんなに珍しい設定でもない気がしますが昔は斬新!と思ってました。 絵が美麗です。 料理もできて裁縫もできるイケメンって完璧ですけどね、コンプレックスになっちゃうんでしょうか漫画の会話ってこれでいいんだ!絶対安全剃刀 高野文子名無しどの短編も見れば見るほどに発見がある。とりわけ私は「あぜ道ロードにセクシー姉ちゃん」に衝撃を受けた。 主人公は田舎に暮らす普通の女の子。田舎に対しての「うんざり感」が見て取れ、都会に思いを馳せている。スゴイのはこれを「語らずに」表現しているところだ。 田舎っぽい話題で話しかけてくる母親に、主人公はまともに返事をしない。その聞き流す態度で、その心情を表しているのだ。たしかに会話は、言外の態度で、本心などがバレる。そのリアルさをそのまま漫画に持ってきたのだ。この時代にこの作品に出会った人は面食らっただろうな~ 漫画好きは大抵好きベルセルク 三浦建太郎名無し数あるダークファンタジー作品の中でも本当に傑作だから、まだの人は1度読んだ方がいいです。 私は初め、絵が濃くて苦手だな~と思って手が出なかったけど、ストーリーが面白くて、読み進めてしまいました。 正義の味方と悪者っていうはっきりしたものじゃない、人間の業?を描いている気がします。心理描写が細かくて、キャラクターを理解しやすいのも良いです。あと異形な者とか闇のモンスターのデザインが凝っていて素敵です。 自分たちだけでロケットを製作しようとする少年たちのひと夏の冒険なつのロケット あさりよしとお名無し夏は死にたくなります。世の青春くんたちが海にプールに青春しているのを想像すると、悔しくて仕事がはかどるのです。そんな社畜の夜、空を見上げればそこに星が。いやあ、月まで逃避したい 『宇宙兄弟』『プラネテス』『MOONLIGHT MILE』『水惑星年代記』などなど、宇宙を目指す漫画に無条件であこがれを持ってしまいます。それがなぜか、自分でもよくわからないのですが、だれも見たことのないなにかを見たいというフロンティアスピリッツは、とても純粋なもののように思えるのです。 『なつのロケット』は、少年たちのひと夏の冒険を描いた作品です。舞台は海沿いの街の小学校。実験を主人公の泰斗たちは、実践を旨とし、生徒に実験ばかり教えてくれる理科の藤根先生のことが大好きです。ただ、藤根先生の自由な教育方針は、一部父兄の不興をかってしまい、一学期で辞めることになってしまいます。泰斗たちは、藤根先生の教育の正しさを証明するために、自分たちだけでロケットを製作しようとするのですが…。 泰斗が作ろうとするのは固体燃料ロケットです。液体燃料ロケットに比べて構造が簡単というのがその理由です。先生のために頑張ろうとする泰斗を影から見つめるのが、三浦という少年。 三浦は陰気な性格で泰斗たちと性格もあいません。そんな三浦が、泰斗たちの作りかけの固体燃料ロケットを爆破させてしまいます。理由を説明しない三浦と対立する泰斗。そして、泰斗以外のメンバーは三浦が作りかけの液体燃料ロケットの製作に参加し、泰斗は孤立していきます…。 少年たちの和気あいあいとした青春ものではありません。むしろいがみ合いながら、それでも目的に向かって突き進んでいくというハードな物語です。そこには、“子供だから”という甘えはありません。 「飛ばなくてもいいなんて考えて作ったロケットが飛ぶもんか!!」「『努力した』なんてのは卑怯者の言い訳だ」そんな思いを少年たちは叫ぶのです。 少年でありながら、真剣に前に向かって突き進んだ先にあってもの、この物語の美しさは最終コマに全て込められているのです。読みやすくなってる二匹目の金魚 panpanya名無し日常からのずらし具合がちょうど良く、読みやすくなったように思う。「かくれんぼの心得」「通学路のたしなみ」「海の閉じ方」あたりが好き。名言が多い…彼氏彼女の事情 津田雅美名無し彼氏彼女の事情を通ってないので読み始めました。 コミカルで明るい描き始め! なのにかいてあることは結構重い、家庭事情に踏み込んだりしている。 加えて名言が多い! 人間、一辺倒じゃないということを少女漫画から教わるとは… 人気な理由がわかります。 読みやすいし男性が読んでも楽しめる少女漫画のひとつかと思います。 設定がぶっ飛んでるアンのマゴマゴ図書之国 樋口橘大トロ勢いがすごいです。読むと元気になれます。個性的というにはあまりに強烈なキャラクターたちエアマスター 柴田ヨクサル名無し格闘漫画は昔から変わらず人気のあるジャンルです。主人公とライバルが肉体と精神をガチでぶつけあうというシンプルなパターンからは、数々の名作・名シーンが生まれました。このジャンルは歴史は古く、作品も多いですから、90年代以降になると、ただ闘うだけではなく、テーマにしろ描写にしろ、特色のある作品が増えてきたように感じます。この『エアマスター』の特色がなにかといえば、それは「過剰な熱血」と「とんでもない“勢い”」です。壁にぶつかり、新体操の夢を諦めた女子高生・マキが、ストリートファイトを通じて、自分のなかに眠る「エアマスター」という“怪物”を覚醒させるというのが、物語の本線です。このマキの前に立ちふさがるのは、個性的というにはあまりに強烈なキャラクターたち。たとえば北枝金次郎。地元では負け知らずで、黒正義誠意連合を率いる金次郎も、アクの強い強敵たちに連敗。自分を見失い、謎のヒーロー「シズナマン」に改造されてしまいます。そんな金次郎も、物語の終盤で本来の自分を取り戻し、雄叫びをあげます。はじめは小さな「おおおお…」という叫びも、最後にはみたことのない大きさ(の文字)になり、その絶叫とともに最強の敵に立ち向かっていく。14ページにわたり150文字以上の「おおおお…」がつづくシーンを、そこだけ見たら「なんじゃこりゃ」と思うかもしれません。ただ、1巻から続けて読み、北枝金次郎というキャラクター…いや“人間”を知っている読者なら、絶対に必要なシーンだとわかります。150文字以上の「おおおおおおお…」を絶叫する、これが北枝金次郎だと。クセのあるマンガだと思います。全く合わないと言う人がいるのも分かります。ただ、魂が共鳴するような体験を一度味わえば、読み返すたびに何度でも、異常な勢いと熱量が蘇るのです。どんなに落ち込んでいても「エアマスター」を読み始めるだけであの「おおおおおおおお…」が条件反射のようによみがえる、そんな一撃必中なカンフル剤のような作品です。<<2425262728>>
読み終わったあとに作者のTwitterを見て、あ、これヤンキー漫画だったんだ。と思った。 https://twitter.com/rereibara/status/1170956323543908352