ネタバレ

「高度な知能を持ったアンドロイドやAIが人類に対して反逆を企てる」というお話は、割ともう手垢が付いてきているように思う。私が最初に思いついたのはウィル・スミス主演の映画「アイ,ロボット」なのだが、Wikiを見るとその原点はアイザック・アシモフとのことなので、アイディアとしてはかなり古くから用いられていたのだろう。

今作も大まかなプロットはそこから大きく外れてはないのだが、異なる部分があるとすれば主人公のアイデンティティである。
主人公・保はアンドロイド製造会社の社員であったが、とある"事故"により重症を負ったため、緊急措置でそのアンドロイドに用いているものと同じ基盤・義体を移植される。辛うじて一命を取り留めた保つであったが、果たして身体の大半を機械に置換された人間が、アンドロイドの暴走が始まった時にどういう行動を起こすのか…。

時系列は飛び、それから1年後、街はアンドロイドの反乱により壊滅状態となり、保は記憶を失いただ憎悪のままにアンドロイドを破壊し続ける存在となっていた。彼が謎の少女・鳩と出会ったところから、物語は再度動き始める。
この物語は、アンドロイドの反乱に決死の対抗を行う者たちの物語であると同時に、主人公・保が"人間だった頃の記憶"を取り戻していく物語である。
下敷きとなるプロットは使い古されてたものだとしても、様々な要素の組み合わせ、キャラクターに対する物語の付与、そして圧巻の画力を持ってすればここまで読ませる作品になる、というのを感じられた一作。

1巻まで読了。

読みたい
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
じじわんこ

じじわんこ

15歳を迎え、よぼよぼしてきた愛犬と暮らす青年の思いや日常のちょっとした記録。コミティアにて発行した同人誌の電子版になります。12Pの漫画と4コマ5本の構成です。後日出す予定の「じじわんこまたね」の前編のようなものですがこれだけでも読めます。全22ページ

はたらく細胞 コミックアンソロジー

はたらく細胞 コミックアンソロジー

仕事も遊びも全力で!! 『はたらく細胞』から初の公式コミックアンソロジーが登場! 十人十色の個性派執筆陣が描く細胞たちのIFストーリー集をご堪能ください♪ ■カバーイラスト 冨士原 良 ■イラスト 木野花ヒランコ/ごとー/せかねこ/七癖みり/ぽむ/米田和佐 ■漫画 アストラ芦魔/あみだむく/五十嵐正邦/石川チカ/梅ちゃづけ/ocha/おつじ/おにぎり/桜田キョーコ/佐悠/泥川 恵/永緒ウカ/まりー/ももたん/吉村佳/米田タロウ ■特別寄稿 石川雅之

こばなしあつめ

こばなしあつめ

コミティアでの合同誌などに寄稿させて頂いた読み切りを集めました。不器用で想いを言葉にできない物書き、見た目はいいくそ坊主、打ち明けられない思いを抱えた男友達、藍染め屋の病弱な奥さんの思い。4つのお話を纏めました。それぞれジャンルは違いますが楽しんでただけたら幸いです。収録タイトル ・物書きの迷走… ・骨でも愛シテ ・よくある話 ・あいいろ

ラプソディ・イン・レッド

ラプソディ・イン・レッド

命を懸けて、届けたい音がある――。正義感の強さゆえに喧嘩に明け暮れ、たった一人の家族とも分かり合えずに、孤独を抱えていた高校生・寅雄。天才ピアニスト・治郎の導きをきっかけに、ピアノで“想いを伝え、人と繋がる”喜びに目覚め、音楽の世界へと身を投じていく! 音が、音楽が世界を変える!! 激情が胸を揺さぶる、新・クラシック音楽譚!

夜分に吸血失礼します。

夜分に吸血失礼します。

真面目に細々と生きてきたサラリーマン・小夜稔。ある日突然、吸血鬼になってしまった彼は、人間の血を吸うことができず、猫の血を吸って空腹を凌いでいた。そこに現れたのは最近会社で同じ部署になった後輩の山寺くん。酔って駅のホームで眠ってしまった彼の血を、小夜は思わず吸ってしまうが・・・。小夜は人間に戻れるのか? ワンコ系後輩の真の姿とは?童貞とドS後輩・・・主従逆転、吸血鬼ラプソディ♪

めしぬま。

めしぬま。

【ebookjapan限定特典イラスト付き】どこか冴えないサラリーマン・飯沼(いいぬま)が、自らの食欲のおもむくままに飯を食う!! そして、その飯を食う姿をただただ眺める、食欲増進グルメ漫画!! コミティアやpixivコミックで話題沸騰のグルメ漫画が遂に単行本化!!!

ダダダ

ダダダ

「もう、何も失いたくない」。元チャンピオンの父親に認められたい一心でボクシングを続けてきた佑は、タイトル戦当日に父親を亡くし、生きる意味を失ってしまう。天涯孤独になり引退を決めた矢先、実の妹を名乗る少女が現れて…? pixivで大人気の「めしぬま。」作者が贈る、孤独な兄妹の再生の物語!!

圧倒的筆致で描かれる、AIと一人の男との闘いの物語にコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。