1755年、この年ヨーロッパの3つの国で、やがてフランスのベルサイユで宿命的な出会いを持つことになる3人の人間が生まれる。スウェーデンの上院議員の長男として生まれたハンス・アクセル・フォン・フェルゼン、フランスの将軍家の末娘として生まれたオスカル・フランソワ・ド・ジャルジュ、そして、オーストリア、ハプスブルグ家の皇女として生まれたマリー・アントワネット!!少女漫画史上に輝く大傑作、ついに登場!
ドイツ・レーゲンスブルクの音楽学校、聖ゼバスチアンの塔に400年前から伝わる「オルフェウスの窓」―――男性がその窓から地上を見下ろしたとき、一番はじめに眼界に入った女性と宿命的な恋におちるという伝説を持ったその窓で、ユリウスとイザーク、またユリウスとクラウスはそれぞれ出会う。ところが伝説には続きがあり、その恋はオルフェウスとエウリディケの悲恋にならって必ず悲劇に終わるという…
奈々子が入学した名門女子校・青蘭学園には、「薫の君」「サン・ジュスト」などと呼ばれる華麗な生徒たちの女の園だった。新入生の誰もが入会を夢見る学園内の社交グループ「ソロリティ」の選考会がはじまる。ソロリティ・メンバーは、家柄や教養や容姿などを上級生に審査され、投票によって選ばれる。奈々子は自分には縁のない世界と考えていたが、何故か候補生に選ばれて…!?
妖子
元伯爵・麓(ふもと)家の令嬢として、華美な環境の中で育ってきた12歳の少女妖子(あやこ)。ふとしたことで、主治医である尾形博士によって、妖子は麓家の実子ではないと判明した。実は、妖子の実母である津本トキは、死刑囚でありながら彼女を一般病院で出産し、世の中への復讐として我が子と麓家の子をすり替えたのだった。やがて、麓家の本当の子であるかおりが実家に来て、妖子は麓家の邪魔者扱いされるようになる。それを感じて妖子は、荒々しく悲しい本能が呼び起されていく!
聖徳太子
西暦574年、橘豊日大王と穴穂部間人皇女の間に皇子が生まれた。幼い頃から聡明で、不思議な力を備え、厩戸皇子(うまやどのおうじ)と呼ばれたこの皇子こそ、冠位十二階の制定や十七条憲法などによって日本史上あまりにも名高い、後の聖徳太子であった。波乱に満ちた短い生涯を貫いていたものは、生きとし生けるものへの深い慈しみと悲しみの心だった――。
蒼い柘榴
柘榴ばかりを描き続ける画家・波木邦子。真下史生は彼女に出会って以来、どうも体調がすぐれない。心臓はしめつけられるし、脈拍は乱れるし、不整脈かもしれないと思いはじめたが…邦子にまつわる男たち、女たちの背負う人生を通して人間の深層心理をするどくえぐる傑作作品集第1弾。
結婚して10年がたった頃、夫の浮気が発覚した。離婚を切り出され、ショックを受ける杏子のところへ、昔の上司だった紅林から連絡が入る。杏子の胸に過去の苦い想い出が蘇って…結婚と仕事、夫婦と愛情、人生を見つめ直し、自立への道を探る女たちの姿を鮮やかに描き出す。
オスカル、アンドレ、ロザリー、アントワネット、フェルゼン、そして黒い騎士…。さまざまな人間模様が交錯する中にもう一人、オスカルの姪ル・ルー・ド・ラ・ローランシーが登場!行儀見習いのためオスカルの家に滞在することになったル・ルーだったが、馬車から姿が消えていた。ベルサイユの街でル・ルーが見つけた人形には秘密が…!?
18世紀末、内政の乱れと列強の政治的野心を前に、混乱の続く平原の国・ポーランド。王弟の息子として生まれたユーゼフは、成長するに従い、大国の思惑で右往左往する祖国に疑問を感じはじめる。大国によって国土を分割された祖国の誇りをとりもどすため、誰よりも祖国を愛していた父の思いを受け継いだユーゼフの戦いが始まる。
東京都文京区の麟祥院には一人の女性が眠っている。彼女の名は斉藤福。徳川家光の乳母で、春日局の事である。明智光秀の重臣・斉藤利三の娘に生まれ、不自由のない暮らしをおくる福だったが、本能寺の変、それに続く山崎の戦いの明智勢の敗北により、福は各地を流浪することとなる。戦国の世を生き抜き、揺籃期の徳川家大奥で並ぶ者なき権勢を誇ることになる一人の女の生涯を追った、一代記。
『ベルサイユのばら』でおなじみの少女漫画の巨匠・池田理代子が、フランスの英雄・ナポレオン・ボナパルトの生涯を描きあげた歴史大作。コルシカ島出身の若き砲兵将校・ナポレオンは、国内軍総司令官のバラスから、王党派による叛乱を鎮圧する作戦の全権を与えられる。そして、首都パリの市街で砲撃戦を繰り広げて叛乱軍を打ちのめしたナポレオンは、その功績を認められて国内軍最高司令官へと昇進する。その後、ナポレオンは美しき未亡人・ジョセフィーヌと出逢い……!?
シジフォスは憩う
鳴瀬は偶然知り合った女性を地下鉄で見かけ、彼女が前の男性を突き落としたのを目撃してしまう!!親友、速見不二彦と奈良順子と共に彼女の身辺を調べはじめるが…池田理代子が贈るサスペンス・ドラマの傑作第一集!
昔読んだことがあると思っていたら途中で止まっていたので改めて読み直しました。 描き込みの量が多くて絵も濃い目なので、自然とページをめくる手がゆっくりになりますね。国と歴史というより「愛」の世界観?それがしっかりしていて、安心して読める感じ。キャラクターの個性も強くて発売当時の人気ぶりが想像できます。 1巻はこれぞ少女漫画~という展開だったりしますが、終わりに近づくにつれてかなり大人の恋愛になってきて、その過程も楽しめるのが良いですね。 オスカルを嫌いな女は存在しない気がします。