リイド社マンガの感想・レビュー362件<<1011121314>>ドラえもんが好きなヤンキーとのピュアラブ自転車屋さんの高橋くん 松虫あられ兎来栄寿一見しただけで「あ、これ好きなやつ」と思わせてくれる良い表紙ですね。ヤンキー系男子との恋愛もの、好きな方は多いはず。 しかも単なるヤンキーではなく、ぶっきらぼうながら優しい。しかもオタクにも寛容。アニメ好きのヒロイン・パン子にアニメージュ読む?と言ってきたり、ドラえもんの劇場版を観に行っては 「オレはドラえもんバカにするやつと映画まともに観んやつ大っきれぇじゃ」 とブチ切れたりする高橋くん。推せる要素しかありません。 押しの弱いパン子がナチュラルに押しの強い高橋くんに翻弄されつつもまんざらでもない様子には、心の中の結婚相手を紹介して回る親戚のおばちゃんが手拍子しながら「付ーき合え、付ーき合え!!」とコールし始めました。 そのままの自分でいられないストレスと、逆にそのままの自分でいさせてもらえる相手の尊さ。読んでいて暖かい気持ちになれる良いラブコメです。 職場でも何かと苦労多きパン子には幸せになって貰いたいです。この面白さをなんといったらいいのか諸国グルメ放浪記 原恵一郎 青木健生starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男絶妙に面白い料理バトルマンガなんだよな。 主人公は後世にまで残る料理書を作るためにうまいものを求めて旅をして人情ありうまそうな料理ありで読んでよかったマンガだ 面白いんだが消化不良感がある第三の陰武者 南條範夫 黒藤広隆マンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。河童と相撲を取ってはいけない!えんこうさん 西野マルタstarstarstarstarstarウマタロ五大湖フルバーストの作者による、人間と河童の相撲を描いた短編作品。迫力ある豪快なアクションと、爽快なストーリーで、河童の恐ろしさと強さを存分に味わえる。基本は「河童よりの相撲マンガ」だが、「ホラーマンガ」「友情マンガ」としても楽しめた。美女もヨシ。全3話の中では、やはり表紙「禿鷲山」が登場する話が一番好きだ。読んでいて言葉に表せないような、なにか凄いものを見てしまった、という感覚に陥る。 「色のない世界」と1人の少女を巡る極上のSFアクションカラーレス KENTsogor25活性化した太陽のフレアによって発せられた強大な電磁波により、電子機器に頼っていた文明は崩壊、生命の遺伝子も変質をもたらし、そして「色素」までも奪われた世界。"祖先病"と呼ばれる異形の姿となった人類が暮らす極東の町・リクドウを舞台に、世界が変質する以前の人類の姿を保った少女と「色の力」を巡るハードボイルド・SFアクション。 会話劇は「ノー・ガンズ・ライフ」のような硬派な雰囲気を漂わせつつ、そのインパクトに負けないくらい重厚に作り込まれた世界観とSF的設定。そしてマンガという元来白と黒で構築される媒体で「色」が失われた世界を最大限のリアリティをもって描きながら、要所で用いられる二色刷りにより「色の力」を作中で説明される以上に効果的に読者に印象づける。設定・ストーリー・キャラクター・表現と、どれをとっても一級品のとんでもない作品が現れた。 1巻まで読了。摩訶不思議な山の体験談山怪 五十嵐晃 田中康弘starstarstarstarstarひさぴよ現代版「遠野物語」というキャッチフレーズで、ベストセラーとなった「山怪」(さんかい)の漫画版。 表紙の左下にいる狸がなんともかわいらしいです。墨絵の素朴なタッチが原作の味わいを再現していて、名前も付けられてないような“得体の知れない何か”を描くにはピッタリの手法かと。(ある意味、マンガの原点回帰です) 一つ一つのエピソードは、ゾッとする怖い話もあれば、「え?ここで終わるの?」という投げっぱなしオチも多いのですが、現代に起きた話がほとんどなので、古くから語り継がれてきた民話や昔話のように完成度されていません。原初の体験談のようなものです。それだけに、より身近でリアルさを感じてしまいます…。しょせん、物語の完成度なんてものは、人の理解できる範疇の事でしかないのかもしれません。いつもに比べ「心」の要素が多めな気がする卜伝と義輝~剣術抄~ とみ新蔵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男とみ新蔵の「剣術抄」シリーズは毎回楽しみに読んでいるが今回のはいつもの剣術の説明に比べて心の描写した部分は多い気がする。 2巻を読んだばかりだから特にそう思うのかな ヤダなー、こわいなー稲川淳二のすご~く恐い話「血を吐く面」 稲川淳二 (C)株式会社ユニJオフィース 瀬河美紀マウナケアあたしねぇ~こう見えて、稲川怪談っていうんですか、好きなんですよ、ええ。毎年ライブをやってるでしょ? おっかねえなぁ~なんて思いながらも、つい行ってしまうんだなぁ。でね、帰ってきて、何かおかしい……、て感じることがある。でもってよーく考えると、語りに熱中していて、ちっとも細かいところを覚えてないんだ。怖かったことは覚えてる。でもそれがどんなものだったかはまるで覚えてない……。でもねえ、これが漫画だと違ってくるでしょ。ほら、この「血を吐く面」。なんだかなぁ~オチまんまだったりするわけなんだけど、このお面の絵みたらば、あーやなもの見ちゃったなぁってなるでしょ。実はあたし、同じ内容の違う作家さんの作品を見たことがある。ところがこれがダメなんだ。まるでお面が××そのまんまで、思わずよせや~い、って叫んじゃいましたよ。ええ。あたし、ここでピーンときたんですよ。この作家さん、瀬川美紀さんの絵って、怪談向きなんだなぁ、って。ねぇ。そんな貴重な体験を夏の終わりにさせてもらいました……。はい。若手漫画家の人生と登山がなぜかリンクする人生山あり谷口 谷口菜津子nyae人生に悩める漫画家が、思い切って知識・興味ゼロから始める登山エッセイマンガ。 読んでる途中で、登山マンガを4コマで描くってふつうはやらないよなーと気づいた。たまにコマぶち抜きで景色を描いたりするけど、文字情報もわりと多いし。 にもかかわらず苦なく読めるというのは著者の力量なんだと思います。 著者の谷口さんはクリエイターの友だちが多くて、漫画家仲間の横槍メンゴ、映像作家ひらのりょう氏、イラストレーターのせきやゆりえさんなど今読むと錚々たるメンツで山登りしてます。 面白いのが、クリエイター特有の昼夜逆転生活のせいなのか知らないが、登場人物の半分以上の人間が待ち合わせに遅刻する。それも大幅に。 著者も最初に書いているように、本書は山登りの参考書的な役割ではなく、若手クリエイターの不安だらけの人生と山登りをリンクさせて一冊にしているものなのです。 が、大手アウトドアメーカーの協力により、装備などの参考情報は得られると思います。 最後は、色々あったけどみんなのおかげで乗り越えられたよね、登山だけに。 …みたいな感じです。脆さと弱さを繕わない、美しさ心臓 奥田亜紀子ニワカ大人になればなるほど自分の脆さや弱さに向き合うのは難しくなっていく。そういったものに目を瞑らなければ、自立した生活なんて出来ないからだ。 短編集「心臓」はそうした柔らかい部分を繊細に描く。ほとんどの短編にはそれぞれの閉塞感がある。描写される人の脆さは種類は違えど、普遍性がある。 この漫画が美しいのは、そういったものに目を瞑っていないから。取り繕われていないからだ。だからだろうか、読み終えた時になんだか救われた気分になった。 “かしこくて勇気ある子ども”かしこくて勇気ある子ども 山本美希名無し子供を授かった夫婦。ふたりは生まれてくる子供に“かしこくて勇気ある子供”になってほしいと、見本になるような世界中の優秀な子どもたちを雑誌や書籍で調べるようになる。 生まれるまでの日々は、それはそれは夢と希望に満ちていた。 子どもたちのひとりに、マララ・ユスフザイさんがいた。 以下ウィキペディアから抜粋。 『マララ・ユスフザイ(英語: Malala Yousafzai、パシュトー語: ملاله يوسفزۍ、Malālah Yūsafzay、1997年7月12日 - )は、パキスタン出身の女性。フェミニスト・人権運動家。2014年ノーベル平和賞受賞。 2009年、11歳の時にTTPの支配下にあったスワート渓谷で恐怖におびえながら生きる人々の惨状をBBC放送の依頼でBBCのウルドゥー語のブログにペンネームで投稿してターリバーンによる女子校の破壊活動を批判、女性への教育の必要性や平和を訴える活動を続け、英国メディアから注目された。 2012年10月9日、通っていた中学校から帰宅するためスクールバスに乗っていたところを複数の男が銃撃。頭部と首に計2発の銃弾を受け、一緒にいた2人の女子生徒と共に負傷した。』 このニュースは日本でも大きく取り上げられ、マララさんの名前は世界中に認知された。 まさにマララのような子供になってほしいと願っていた矢先に、かしこくて勇気があるがゆえにその主張に反発する人間に命を狙われてしまうという現実を目の当たりにして、若き夫婦は何を思うのか。ほぼ全ページ面白い漫画として現れるであろうあらゆる恋のためのプロレゴメナ 窓ハルカ名無しなんなんでしょうねこれ色々謎を残しつつ終わってけど好きファング・J さいとう・たかをマンガトリツカレ男同じさいとう・たかをの「ホーキング」の主人公を陽気にした感じの「ファング・J」が主人公 全編通して人を殺しまくっているが最終回だけ爽やかな感じで終わるのがいい 途中でファング・Jの過去の回がありなんでこの仕事につくようになったかの説明があるがその伏線はあまり回収されずに終わった。 久しぶり読んだけど文字が多くて疲れた。 予想外の内容だったが楽しめた味極道料平 たがわ靖之マンガトリツカレ男「パチンカー血風録」の作者だからむちゃくちゃな感じだと思ってたが、上京した主人公 味倉料平が味極道の親方・不知火に鍛えられてる修行の日々を送りその修行も厳しい中にも師匠の優しさが入ってる良い話ばかりだった。 ゴルゴ13との違いオペレーションG.G. さいとう・たかをマウナケア海外で日本人が武装グループ絡みの事件に巻き込まれても、今の日本では武力行使や特殊工作ということはできないそうですね。特殊部隊のようなものはあるらしいですが、これの活動は国内犯罪限定だそうで。じゃあ、国ではなくて民間の部隊で影の組織なら…、というのが本作。リーダー・五条厳の頭文字から名付けられた五人のチーム、オペレーションG.G.。日本人のみで構成された彼ら特殊部隊が海外で拉致された人物を救出するストーリーです。この作品、一話あたりのページ数は約80ページと、かなりのボリューム。かつ、事件のディティールをきちんと説明しているため、セリフも多く、一見”濃い”印象を受けます。ただしよく似た構成の『ゴルゴ13』とは違って、アクションを重視しているために、キャラが動き始めると展開はスピーディ。日本人が主役ということで、そのメンタリティも盛り込まれていて、疑似現実とはいえメリハリの効いた活劇になっています。実在したら…なんてのは野暮。テロの現実を知識として身に付けつつ、スパイ映画ふうに彼らの活躍を楽しむのがいいと思います。巻が進むごとに重厚感が増す人間ドラマニュクスの角灯 高浜寛sogor25舞台は明治の長崎。西南戦争で親を亡くし、叔父の家で世話になることになった少女・美世。彼女には「触れた物の過去や未来の持ち主が分かる」という神通力があった。その能力を買われて、店主・小浦百年がパリで仕入れてきた最先端の品々を取り扱う道具屋「蛮」で奉公することになった彼女の物語。 当時の長崎の風景を丁寧に表現していたり、実在の人物も登場したりして、基本的には明治時代の雰囲気に忠実な作品なのですが、美世の"神通力"という設定もあり、若干のファンタジー感を漂わせながら物語は進み、そのなかで主人公・美世の人間的な成長が描かれていきます。序盤は"神通力"のファンタジー感もあって不思議な魅力のある作品だと思っていたましたが、巻が進むにつれて美世の人間的な成長を中心とした重厚なヒューマンドラマが描かれ、確かな魅力のある作品に変わっていきました。 また、実は美世の"神通力"にはある秘密が隠されているのですが、その秘密が明かされた時に美世の最も大きな成長が見られ、更にそれが最終盤になって活きてくるという、仕掛けの巧みさも兼ね備えています。 私は単行本を1巻から追っていたのですが、美世の人間的な成長と世界観の広がりを読み取れるため、また時間の流れを作品全体から感じられ、読み終わった瞬間また最初から読み始めたくなる作品なので、ぜひ全6巻まとめ読みで読破してほしい作品です。 全6巻読了。 歴史上埋もれてしまった重要な人物を鋭く描く天涯の武士 木村直巳マウナケア坂本竜馬、岩崎弥太郎ときたら、次は新撰組か勝海舟…なんてのは凡庸なので、変化球を投げてみました。この作品の主人公は、幕臣・小栗上野介。徳川幕府を中心とした共和国日本設立を唱えた人物です。私、前に史実は嘘だとか書きましたが、それは史実=事実ではないという意味。所詮、私たちの知っている幕末は所詮血沸き肉躍る英雄たちの伝説であり、側面からみると全く違う面が見えてくる。この作品はむしろこちらが正史でいいのでは、と思うくらい、歴史上埋もれてしまった重要な人物を鋭く描ききっていて、思わず唸ってしまいました。相当資料などを作者は集めたのでしょう。眉つば的なことはとりいれず、漫画的なハッタリは排除。架空の人物は狂言回し役の宮里という武士のみ。さらに、感心するのが人物の描きわけの見事さで、熱をこめながら静かに理念を説く小栗とひょうひょうと行動する勝との対立の構図などは、キャラが立っていてまったくもってわかりやすい。歴史上の偉人を脇役に配しながら、よくぞまとめあげたもの。歴史書を越えた、ぶっとい漫画作品です。そば好きが高じて…そば屋 幻庵 かどたひろし 梶研吾マウナケア私、そばは大好きです。ですのでこの作品はおさえねばと勢い込んで読んだら、旗本のセカンドライフなんて想像すらしませんでした。かといって期待外れかというとそんなことはありません。そば好きが高じて担ぎ屋台の親爺になってしまった、牧野玄太郎という旗本の若隠居で元勘定方が主人公。彼がこの屋台・幻庵に顔を出す人の困りごとを解決するためにひと肌脱ぐという人情時代劇で、時代物にありがちな説教くささもなく、登場人物がわいわい楽しみながら人助けをしているのがいい。元役人だと遠山の金さんみたいな展開になりそうですが、玄太郎は見栄は気っても大暴れするようなタイプではなく、肝心なところは元同僚や後輩にお任せ。お願いするときのお土産はもちろんそば。権力乱用?もあったりして適度に力が抜けたところが良い味出してます。表紙にも描かれているそばばっかり食ってる芸奴は濃厚な玉子、端正な顔立ちの息子はほろ苦い薬味、といった風情。シンプルな話で後味よく、いつでもどこでも味わえる品。一度ご賞味ください。夏に読めてよかった平太郎に怖いものはない スケラッコ名無しタイトルのとおり、主人公の稲生平太郎には怖いものがない。くせ毛で愛想なし、お好み焼きの腕は一流の、少し変わった16歳の少年である。 とある出来事をきっかけに身の回りで怪異が起きはじめ、仕事や睡眠の邪魔をされるが、何をするでもなく平然とお好み焼き屋を営む毎日。 しかし、そんな平太郎の心を唯一ざわつかせる存在がいて、それが恋人?のゴンちゃんとゴンちゃんに一目惚れした長倉くんなのだけど、なぜこんなにも心がざわつくのか、平太郎には理解することが出来ない。 そして話が進むにつれて「怖いものはない」という軸が少しずつブレてゆき、このタイトルがあるからこその最高のラストを迎える。 たぶんひと夏の出来事を描いているので、夏に読むのがぴったりかと。あとめちゃくちゃお好み焼き食べたくなる。 年上の少女に垣間見える十代の初心さ年上のひと 原正人 バスティアン・ヴィヴェス書肆喫茶mori店主少年と少女のひと夏のヴァカンスを描いた作品です。映画を観たあとのような読後感が楽しめる。 ものがたりは二人の母親の流産の告白から始まる。姉がいたかもしれない13歳の少年アントワーヌと、弟ができたかもしれない16歳の少女エレーヌ。 アントワーヌは終始エレーヌに翻弄されているが、年上ぶっているエレーヌも年相応の初心さが垣間見られるように見えるのがたまらない連綿と連なる歴史風雲児たち みなもと太郎名無し中学時代、あまりに田舎すぎてエロ本を入手できなかった私は、思い余って図書館で林美一先生の春本解説本に手をだしました。そこには「好色一代男」など有名作品はもちろん、もうタイトルも思い出せないたくさんの作品が紹介されていました。その中で、ひとつだけ『長枕褥合戦』という作品は覚えています。たしか、北条政子と弓削道鏡の血を引く男があれやこれやする話だったように思いますが、この作者が実は平賀源内だったと知ったときはたいそう驚きました。江戸時代にエレキテルを発明して見世物にした、色物親父ではなくて、本物のイロモノ親父だったとは…。もちろん平賀源内の功績はそれだけではありません。多才な平賀源内の具体的な人物像を知ったのが『風雲児たち』です。 『風雲児たち』の連載開始は1979年で、30年たった今も続いています。当初は幕末だけを描くはずだったのが、幕末にいたる様々な伏線を根っこをちゃんと描くため関ヶ原の戦いからはじめたという経緯があります。その結果、260年以上におよぶ江戸時代の通史に『風雲児たち』はなったのです。 そこには教科書の味も素っ気もない、のっぺりした記述では知りえなかった数多くの魅力的なキャラクターが登場しています。保科正之、田沼意次、高山彦九郎、江川太郎左衛門英龍などなど、枚挙に暇がないというのはまさにこのこと。 彼らが魅力的なのは、信念をもっている人間として描かれているからです。その信念が、個人的ものであれ社会的なものであれ、こうしたいという信念をもち、抗う姿に心が動かされるのです。江戸幕府という、全体としては250年以上も続く安定した社会には、細部では様々な矛盾や齟齬や一部の人間の犠牲がありました。変化をとてもいやがる社会の目を気にせず彼らは彼らが思う最善を尽くす…。そのような“風雲児”が描かれた物語が面白く無いはずがありません。 連綿と連なる風雲児を追っていくことで知らず知らずに江戸時代の歴史の“流れ”がわかる。そういった稀有な作品なのです。異種剣術戦劇画アクションといえばいいのか剣術抄 とみ新蔵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男基本の路線は、老剣士・辻月探に弟子入りした吾作が剣術を学びながら人間的にも成長していき、最終的な目標を叶えるというのが流れ。 この劇画のすごいところは、剣術の説明やローマの剣闘士やフランスの騎士などと異種剣術戦やりながらいろんなところにギャグとエロを絶妙に入れてくる部分だと思う。 家族が非業の死を遂げた話を吾作がしているというのに辻月探と天女蘭がクラシックバレエの白鳥の湖を踊りながら聞くやいきなりタコやプラナリアの話になったりとなかなか展開が読めない。 途中色々あるがラスト数話の剣術シーンの迫力はすごいの一言しかない エロくて爽やかなヴィヴェスの胸キュンマンガ年上のひと 原正人 バスティアン・ヴィヴェスANAGUMAバスティアン・ヴィヴェスの線はとにかくなんかエロいです。 特別性的なビジュアルを志向している画風でもないのに(巨乳のキャラクターは多いけど)なぜかエロい。そして爽やかです。 エロいのに爽やか。 『年上のひと』はそんなヴィヴェスの「エロ線」の魅力がこれでもかと詰まった作品です。 自分より3つ年上のエレーヌに13歳の少年アントワーヌが抱く憧れ、友情、恋心、欲望…そのいずれとも完全に分けきれぬ複雑な心情を表現するのに彼の線以上にふさわしいものはないように思えます。フランスの10代のリアルみたいなのがすごい。 また、この作品が素晴らしいのはエロいだけじゃなくて、優しさも溢れていることです。 アントワーヌもエレーヌもそれぞれ孤独やさびしさを抱えています。 お互いがそっと寄り添うことで優しさを分かち合う、思春期のピュアさがじんわり沁みてくる…。 エロさあり、やさしさあり、妙なナマナマしさありでヴィヴェス史上最高の胸キュンマンガです!現代でも江戸でも猫は人間と一緒差配さん 塩川桐子名無し試し読みしていい感じ、と思ったらどうぞそのまま一巻読んでください! 間違いないです。 お江戸の猫漫画! 差配さん(猫)がメインで動くんですがいろんな人間いろんな猫がそれぞれ気ままに生活して動き回ります。 絵がいい、すごくいい。猫の絵もそうですが江戸時代の人間描写もうまい。 江戸×猫漫画たまらん…!!<<1011121314>>
一見しただけで「あ、これ好きなやつ」と思わせてくれる良い表紙ですね。ヤンキー系男子との恋愛もの、好きな方は多いはず。 しかも単なるヤンキーではなく、ぶっきらぼうながら優しい。しかもオタクにも寛容。アニメ好きのヒロイン・パン子にアニメージュ読む?と言ってきたり、ドラえもんの劇場版を観に行っては 「オレはドラえもんバカにするやつと映画まともに観んやつ大っきれぇじゃ」 とブチ切れたりする高橋くん。推せる要素しかありません。 押しの弱いパン子がナチュラルに押しの強い高橋くんに翻弄されつつもまんざらでもない様子には、心の中の結婚相手を紹介して回る親戚のおばちゃんが手拍子しながら「付ーき合え、付ーき合え!!」とコールし始めました。 そのままの自分でいられないストレスと、逆にそのままの自分でいさせてもらえる相手の尊さ。読んでいて暖かい気持ちになれる良いラブコメです。 職場でも何かと苦労多きパン子には幸せになって貰いたいです。