双葉社マンガの感想・レビュー899件<<2223242526>>押切蓮介の未収録短編(ホラー寄り)押切蓮介短編集 押切蓮介さいろくグリーンまで読了。 ホラーなのにホッとするのは押切蓮介センセーが描くホラーのゾッとするけど他人事感(遠い場所のお話というか)を感じるところであり、押切先生の体験談だったりするとm9(^Д^)プギャーって思うとこがある(ピコピコ少年やハイスコアガールで親近感を持っているからかもですが)からかなと思っています。 押切蓮介先生には壇蜜に負けないぐらいいいオンナと結婚してもらいたい…と思いつつ、場末のキャバ嬢とかとくっついて意外と普通にいい家庭を作ってしまいそう、という妄想も膨らみます。 そんな先生の短編集ですが、ホワイトはコンセプトはそんなに強くなかった気がするけどブラックはかなりブラックな内容に寄せている?と感じました。 グリーンは山っていうところが多いからグリーンなのかな・・・? グリーンのあとがきで「次はイエロードロップ」と言ってたので続きも出るでしょう。そのうち出したいと言っていたピンクドロップにも期待を膨らませつつ。フリルとケヴィンのデート(!?)回愛しのアニマリア 特別編 岡田卓也名無し※ネタバレを含むクチコミです。成年男子無差別級で戦う女子中学生の柔道物語!All Free!~絶対!無差別級挑戦女子伝~ 青野てる坊ななし※ネタバレを含むクチコミです。かわいい子がおいしいご飯食べてるとこを見たいんだ買い食いハラペコラ 藤こよみ野愛かわいいは正義、おいしいは正義。かわいい子がおいしいご飯食べてたらそれはやっぱり正義。 かわいい女子高生トンちゃんとかわいい女子高生あーこが仲良くおいしく買い食いをするだけのお話。それ以上もそれ以下もないです。かわいくて元気で仲良しな2人がおいしくて幸せならもうそれでいいです。 むちむちとつるぺたという記号的な描かれ方をしているトンちゃんとあーこですが、属性とかエロとかそういうことじゃなく正反対に見える2人が仲良くしている尊さや瑞々しさの意味合いを強く感じました。ひたすらに爽やかでいい子で毒がなくて悪い人や不味い食べ物が出てこないところがまるっと愛おしいです。 立ち食いそば屋でこんな女の子に出会ったら海老天とかき揚げとコロッケ買ってあげちゃう。尊い。 その土地の歴史と文化が詰め込まれている駅弁ひとり旅 はやせ淳 櫻井寛hysysk鉄道による日本一周で、各地域の駅弁を食べて弁当作りに活かすという、壮大なのか矮小なのか分からない理由で旅をする。そしてひとり旅と言いつつ何故か行く先々で同行者が出現して、だいたい2人旅になっている(弁当の種類を多く紹介できるからだろうが)。でもこういう突っ込みがいのある作品はいい作品が多い。溢れ出る熱量が天然の面白みを生む。 電車にも弁当にもその土地の歴史や文化が反映されていて勉強になるし、地元民は少し誇らしい気持ちにもなると思う。廃線になってしまったり、終売してしまった弁当もあるが、こういう形で記録に残るのは非常に素晴らしいことではないだろうか。 自分の地元の駅弁も出てくるが、住んでいた頃はそれほど電車に乗らなかったし、最寄りでもなくわざわざ行くところでもなかったので、全く知らなかった。次に帰省する時は寄ってみたい。圧倒的な才能を目の当たりにした時の嫉妬、焦燥、そして憧憬 #1巻応援放課後のサロメ 星窪朱子sogor25舞台は大阪にある府立芸術高等学校。 主人公の喜多蓮二は実技入試をトップで合格し、周囲からも一目置かれる存在でした。 そんな彼のクラスに家庭の事情で入学から一月半ほど学校を休んでいた林原ナオミが現れたところから物語が始まります 物語の中心人物である蓮二とナオミとでは芸術に対する向き合い方や持っている才能、自分が創作活動を行う目的などに大きな違いがあります。 その違いを主人公の蓮二は鋭敏に感じ取って、彼の中ではナオミに対する嫉妬や焦燥、憧憬などの様々な感情が渦巻いていきます。 この作品は蓮二の目を通して描かれる芸術や創作活動、それに伴う才能についての物語であり、それに加えて美術高校という少し特殊な環境で紡がれる蓮二とナオミ、そして周囲の人々との青春の物語でもあります。 タイトルの『放課後のサロメ』は1話の冒頭カラーで描かれた4ページの場面を表していると思うのですが、この冒頭のページだけでも是非読んでみてほしいと思えるような、文字だけでは表現できない魅力が詰まった作品です。 1巻まで読了読んだ人感想聞かせて神様お願い(読切) 小骨トモ名無し※ネタバレを含むクチコミです。内容はさておき、ちょ…コドモのコドモ さそうあきら大トロ内容はさておき、ちょっと昔の公立の小学生の女の子の言葉遣いとかが妙にリアルな感じで、それが怖かったです。 ヤギセンみたいな先生はうちの学校にもいたなあ……ドチャクソ可愛くて笑えるオラミの恋!愛しのアニマリア 岡田卓也nyae漫画家志望で、普通のオランウータンの女の子、オラミ。 最近お隣に引っ越してきた、話したこともないOJISAMA(人間)に恋! 恋した相手にはついついラリアットをかましてしまう、ドジなところもあるケド… 意外と女子力も高いんです! オラミの親近感がわくイマドキ女子らしいパーソナリティと、不器用に恋する乙女な姿が、少女漫画を読んでいるのかと錯覚してしまいそう。 オラミの種族を超えた恋は成就するのか… 人類も霊長類も必読! 勉強漬けの都会のJKが秋田でマーチングに出会う…!みかづきマーチ 山田はまちたか自分は歌・演奏・ダンス・新体操・フィギュアスケート大好きでして、マーチングの動画もYouTubeでよく見るんですよね。なのでマーチング漫画と聞いてワクワクしながら読んだのですが、 **いや〜〜〜〜もうめっっっちゃ好き…!!!** https://i.imgur.com/S7ENrbu.jpg (『みかづきマーチ』山田はまち) もうのっけから色使いが最高じゃん…? セラムン世代にぶっ刺さるキャラデザ可愛いじゃん? ストーリーがいいじゃん? 主人公のおばが美人じゃん? そして都会の女の子・ミーツ・秋田の男の子…! **いやマジでなんも言うことねぇ〜〜!!** 後ろ向きに悩んだり前向きに頑張ったり。苦しみと情熱がごちゃまぜになっててこそ青春だよなぁと感じさせてくれる、素敵な1話でした。天上天下唯我喰麺!ラーメン大百科 やまだ浩一hysysk実在する(した)店のラーメンを紹介する食マンガ。 弟子の「ガッパ旨か〜」と主人公の「天上天下唯我喰麺!」という決め台詞がしつこい。しつこいと思いながらも出てこないと寂しい。天上天下唯我喰麺を求めてしまっている自分がいる。さらに蘊蓄を述べたあとに「まさにラーメンの◯◯!」という無理矢理な例えをしてくれてお腹いっぱい。 10年以上前の作品だが、閉店してしまった店や、さらに成功してチェーン展開してる店まで、今読んでも発見がある。法律で裁けないことは闇の司法で裁く!ジャッジ 細野不二彦hysysk法律で裁けない悪を「闇の司法」で裁くダークヒーロー。基本的に1話完結だが、悪人に味方する「闇の弁護士」が出てきたり、本当に悪いのは誰なのか分からなくなるような話があったりして、回を重ねるごとに面白さが高まってくる。 もっと読みたい!というところで終わってしまうのが残念とも言えるし、ちょうどいいとも言える。法の網を潜り抜ける悪人が登場しなければならないから、ちょっと残虐表現や不快な出来事が多くなってしまったのかも知れない。北米の黒人女性が綴る凄絶な手記!ある奴隷少女に起こった出来事 あらい・まりこ ハリエット・A・ジェイコブズ名無し漫画喫茶の棚においてあり、もとからアメリカの奴隷制に関心があったので読みました。ある主人に謀られ、自由を奪われて手篭めにされても決して希望を見失わない主人公が印象強い物語です。手塚治虫を想起させる未来を描いた小さな?物語人間のいない国 岩飛猫さいろく人間のためのゴーレムはロビタを思い出させる。 そんなところもあって世界観はよく考えたら火の鳥未来編を彷彿とさせる部分も少しあるけど、舞台は人間がいない街、主役はそんな街でふと目覚めた一人の少女。 絵柄や展開は手塚っぽくはないし、独創的なデザインのゴーレム達は魅力的である。主人公のシィとバルブの謎解きゲームのような探検は始まったばかりで、今後どうなるのかとても楽しみな作品。幸せは途切れながらも続くのですうちの妻ってどうでしょう? 福満しげゆき野愛想像してたような嫁かわいいかわいいほのぼの漫画ではないんだなあ。福満さん自身も男尊女卑で偏見の塊だと自分で言い切ってるし、嫁さんは確かにかわいいけど暴言吐いたり暴れたりもするし。 でも2人が持ちつ持たれつ暮らしていることが伝わるし、何がいいってわけじゃないけどなんか食べてたりゴロゴロしてる嫁がなんとなくかわいいし好きなんだろうなあということがすごくわかる。描くとこ描かないとこの吟味はしているんだろうけど、ほんとうのほんとうに混じりっけなしの日常を見せてもらってる気がして、ああなんとなくいいなあって思った。 4コマと見せかけてだらだら続いたり、2コマくらいで話が終わったりするのもすごいテクニックだなあと。日常なんて起承転結で済むわけないもんね。 感謝したり見下したりムカついたり愛おしく思いながら続いてくのが夫婦の日常だよね。わかるわかる。孤独を抱えて生きるキャラクターたちなのな フォト ゴロー 森下裕美nyae工場勤めの冴えない青年・ゴローと、彼の唯一の癒しである猫のフォトがきっかけで知り合う女性・なのなの2人を中心にした群像劇。可愛らしくてほのぼのした表紙のイメージとは少し違い、誰もが心の奥で燻らせている不満や不安と折り合いをつけようと頑張って生きている様を描いています。 森下裕美先生の漫画の好きなところは、見た目や美醜の違いによる差別を描かないところ。キャラクターひとりひとり、どんなに不運でも性格が悪くても、誰かの心には刺さるキャラクターがいるはず。エピソードによっては、今後の生き方を考え直すきっかけになるものもあると思う。 なのなが盗撮されているのを助けた青年の話はすごかった。目を逸らしたくなることが多い世の中、赤の他人にあそこまで寄り添えるなんて痺れる。どんなに強くても、誰しも心が折れるはず。ある奴隷少女に起こった出来事 あらい・まりこ ハリエット・A・ジェイコブズstarstarstarstarstar干し芋大変読みやすく、分かりやすく『人種差別』について書かれています。 フィクションであって欲しい真実がここにあります。 黒人を物のように扱い、言葉の暴力、肉体への暴力、性的暴力、・・・。 こんな暴力を受けてまで仕えなければならない奴隷制度って。 自由になる事を探し続けても、万に一つもない、悲しい現実。 生まれたときから奴隷は奴隷。 この真実をどのように理解したらいいのか。 1巻最後に一筋の光が見えたように思いますが、まだまだ一筋縄ではいかない、乗り越えなければならない事が山積みで、リンダの幸せを祈らずにはいられません。生命力を感じる漫画トモちゃんはすごいブス 森下裕美nyaeすごいタイトルですけど、1巻表紙の女の子は本作の主人公・チコちゃんで、4巻の表紙にいるのがトモちゃんです。 どうしてこのタイトルにしたのかは、はっきり描かれてません。ただひとつ言えることは、トモちゃんの見た目は個性的だけど中身は優しさで満ちている。もしもトモちゃんがチコちゃんのところに来なかったら、チコちゃんは、車谷は、陽介先生は、アントニオ、アンソニー、ジュンユ、ミミちゃん、鯛造くん、みんなどうなっていたろうかと考えてしまう。心に澱を溜めたまま、死んだように生きるか、生きるのをやめていたか。どちらかのような気がする。 でもトモちゃんがみんなを幸せにしたのではなく、何かのきっかけで動いたものがいろんなところにぶつかって、欠けたりひび割れたりしながらも、本来の輝きを取り戻きていく、という話なのかなー、と書いてて思いました。めちゃくちゃ可愛い小さな猫のものがたりこびとねこ 相原コージstarstarstarstarstarひさぴよ親指ほどの小さな小さな猫が自然の中でほのぼのと暮らす漫画。セリフのない4コマ漫画で、どこか絵本のような雰囲気が漂っている作品です。 小さい生き物ってやたらと可愛く見えてしまうものですが、元から可愛い生き物がちっこくなると、これはもう反則級のカワイさになります。 小さな目に映る世界は、不思議と広い世界にいるかのように感じて、たくさんの動植物と出会いがあり、読んでいて飽きません。大人だけでなく、小さな子どもが読んでも楽しめる作品ではないでしょうか。なによりも自由奔放に生きるねこの暮らしを眺めているだけで、誰もがほっこりとした気持ちになってしまうと思うのです。 補足:「ふたまん」というサイトで連載されていましたが今でも全話が公開されてます。試し読みするのにどうぞ。 https://futabanet.jp/list/futaman/tag/%E3%81%93%E3%81%B3%E3%81%A8%E3%81%AD%E3%81%93森下裕美作品でも名作中の名作だと思う大阪ハムレット 森下裕美starstarstarstarstarnyaeマンバのオンライン読書会をきっかけに久しぶり読みたくなって読みました。こんな名作がKindle Unlimitedで全巻読めるとかどうなってるんだ。何回でも読める。何回読んでも泣く。毎話、よくこんな話が描けるなと感心してしまう完成度の高さ。 アシベのようなギャグ調は封印してると言っていいと思います。ただ人間くさい可笑しさはたくさんある。 しかし、刊行時期が4巻と5巻の間が数年空いてるんですが、今回読み返してみたら実は5巻だけ読んでなかったことに気づきました。忘れてた。春の風のようなカタストロフ隣町のカタストロフ 菅原敬太野愛パニックホラーは無慈悲であればあるほど面白いと思うのです。ある日突然、町の天地が入れ替わります。何の理由も兆しもなく、とんでもない事態が起こるのです。 失ったものを取り戻そうとしたり、現実から目を背けたり、自分に都合のよい世界を作り出そうとしたり、緊急事態の中ではみんな剥き出しの姿になります。 自分ならどうするかなあ、と考えながら読んじゃいます。 この地変天異をどうにか解決しようとする涼晴のように、主人公として生きることはできないだろうなあ。 そして最強アイドル・まほりんのように突き進むことももちろんできないでしょう。まほりんのキャラクターはとてもよいですね。アイドルとしても人間としても推せないけれど、漫画のキャラクターとしては最高です。ネタバレ回避のため詳しくは言えないけれど…!! 地変天異には何の理由もない、と言っておきながら実はそうでもなかったり。すべてが明かされたあとのラストシーンが秀逸です。ほんのひとさじのリアルさが最高のカタストロフを生み出してます。SMの良さを知ったなきごえ聞かせて? かなでさん ななつ藤yrskSMのMは満足のM!! むっちりお姉さんの奏さんが最初は快楽を感じている自分に戸惑いながらも、だんだんもっと気持ちよくなりたいと年下の女の子にねだる様がとてもえっちでした。あまりSMは好んでいませんでしたが二人が幸せならもうそれでいいです。おねロリだけど精神的にはロリおね。 コメディなので軽く読めますが、プレイはしっかり描いているので背後注意です。同居百合※付き合ってない部長と2LDK おりはらさちこyrskこういうの大~好き!!普段は厳しい東部長と天然朗らかな菜々が、お互いメリットがあるからという理由で同居を始めます。 家の話を周囲にばれないようにこっそりしたり、必要なものを買いに行ったり…二人が一緒に生活を作り上げていく様子がとても可愛い!!菜々と暮らしはじめて変わっていく部長の姿も注目ポイント。 この後の展開で二人の関係性が何か進展するのか気になります!信頼できる百合オタク百合オタに百合はご法度です!? U-temoyrsk面白すぎる!!!!!!!!!!webで読める範囲まで全て読み、単行本購入も決めました。ちょっとでも気になった人はこのコメント閉じて今すぐ試し読みページに行って下さい。 ………読んだ方はこの作品の「良さ」がわかってくれたかと思いますが、敢えて言うならメタ的面白さ、わかる~!の多さ、あるあるネタの羅列ではなくきちんとストーリーが進んでいくところ、渡辺が百合オタクとして圧倒的に信頼できるところです。推花女学園はお前に託したぞ!!! 連弾拒否のネタとか最高でしたね。生きてる限り連載継続してほしい。<<2223242526>>
グリーンまで読了。 ホラーなのにホッとするのは押切蓮介センセーが描くホラーのゾッとするけど他人事感(遠い場所のお話というか)を感じるところであり、押切先生の体験談だったりするとm9(^Д^)プギャーって思うとこがある(ピコピコ少年やハイスコアガールで親近感を持っているからかもですが)からかなと思っています。 押切蓮介先生には壇蜜に負けないぐらいいいオンナと結婚してもらいたい…と思いつつ、場末のキャバ嬢とかとくっついて意外と普通にいい家庭を作ってしまいそう、という妄想も膨らみます。 そんな先生の短編集ですが、ホワイトはコンセプトはそんなに強くなかった気がするけどブラックはかなりブラックな内容に寄せている?と感じました。 グリーンは山っていうところが多いからグリーンなのかな・・・? グリーンのあとがきで「次はイエロードロップ」と言ってたので続きも出るでしょう。そのうち出したいと言っていたピンクドロップにも期待を膨らませつつ。