"陰"と"陽"な2人の出会いから始まるガールズグラフィティハロー、メランコリック! 大沢やよいsogor25学校ではあまりクラスに馴染んでいない1年生の湊と、明るく陽気で自ら部活を立ち上げようと動いている2年生の響生。一見正反対のように見える2人が"音楽"という共通点により心を通わせてゆく物語。 見るからに陽キャラな響生との出会いによって湊が変わっていく物語…のようにみえるけれど、実は湊が"変わっていく"のではなく、湊自身も知らなかった自分の能力や思いなどが響生とのやり取りで"引き出されていく"物語なのではないかなと思う。だからこれは「ドラマチックな出会い」の物語ではなく「誰にでも起こりうる出会い」の物語、そんな気がする。 1話まで読了。「色のない世界」と1人の少女を巡る極上のSFアクションカラーレス KENTsogor25活性化した太陽のフレアによって発せられた強大な電磁波により、電子機器に頼っていた文明は崩壊、生命の遺伝子も変質をもたらし、そして「色素」までも奪われた世界。"祖先病"と呼ばれる異形の姿となった人類が暮らす極東の町・リクドウを舞台に、世界が変質する以前の人類の姿を保った少女と「色の力」を巡るハードボイルド・SFアクション。 会話劇は「ノー・ガンズ・ライフ」のような硬派な雰囲気を漂わせつつ、そのインパクトに負けないくらい重厚に作り込まれた世界観とSF的設定。そしてマンガという元来白と黒で構築される媒体で「色」が失われた世界を最大限のリアリティをもって描きながら、要所で用いられる二色刷りにより「色の力」を作中で説明される以上に効果的に読者に印象づける。設定・ストーリー・キャラクター・表現と、どれをとっても一級品のとんでもない作品が現れた。 1巻まで読了。待たされすぎた女神のハチャメチャ創世記ポンコツ女神の異世界創世録 林達永 金光鉉sogor25滅亡した星に新たな文明を芽吹かせるため、長い眠りから目を覚ました女神アルテシア。ここから彼女の惑星創世記が始まる…はずだったが、目覚めたそこは一面の氷河期、まだ生物が誕生するような環境ではなかった。仕方がないのでそこから待つこと40万年、ようやく生命が誕生し、目覚めてから初めて人間(ネアンデルタール人)と出会う彼女であったが、40万年という年月を待たされたことより彼女はほとんど破れかぶれな性格になっていた… という壮大なようで全然壮大じゃないところから始まる、原始人たちと女神アルテシアの創世記系コメディ。40万年待つ間にいろんな(主にやさぐれ方面の)人間的感情を覚えてしまったアルテシアが、その感情のままに原始人たちの社会にガンガン介入していく様が爽快。また、知能の低い原始人に対してアルテシアが基本的に優位な位置に立ってるんだけど、ナレーションの吹き出しがメタ視点でアルテシアにキレのあるツッコミを入れてくれるので、読者側のガードも下がって難しいことは考えずに気楽に笑えばいい作品として読める。 1巻まで読了sogor251年以上前「ポンコツ女神の異世界創世録」 原作:林達永 作画:金光鉉 https://www.comic-valkyrie.com/ponko2/ こちらの作品の登録をお願い致します。自由広場【目的の作品が見つからない方へ】作品の登録依頼はこちらへどうぞこれを純愛と呼ばずしてなんと呼ぶ心中するまで、待っててね。 市梨きみsogor25子供のころの"ある記憶"を失くしてしまっている主人公の福太。人当たりのよい好青年のように見えてどこか他人に対する関心が薄いようにも見える彼の前に、その"ある記憶"に関わる、小さい頃大好きだった葵兄ちゃんが現れる。しかし福太はある違和感に気づく。福太が小学生のころ、葵は中学生。それなら今は年齢的にはアラサーのはずなのに、本人曰く「なぜか突然若返って」当時とほぼ同じ姿だったのだ。 という、若干のファンタジーっぽい導入から始まる作品。しかし、作品を読み進めていくと、ファンタジー要素は作品のただの一部分であり、それどころかそれ以外の全ての要素が物語の枝葉末節に過ぎず、福太と葵、2人の"純愛"だけが物語の中心なのだということを見せつけられる。葵が"若返った"理由にも福太がの幼少期の"ある記憶"が欠落しているのにももちろん理由があり、私なんかはその仕掛けの巧みさにも魅せられてしまうのだけど、最後まで読むとそれすらも2人の物語の前には路傍の石ほどの価値もないのだと印象付けられる。上下巻、全10話で過去と現在を繋ぎながら一気に駆け抜けていく、2人の狂的なまでの純愛の物語。 上下巻読了社会人ラブコメ×馬主 という斬新な組み合わせ今度の恋は勝ちましょう 七島佳那sogor25恋愛に長らく縁がなかった女性が新しい趣味と同時に出会った男性と距離を近づけていく、という分かりやすいストーリーの作品。しかし2人の出会う場所がまさかの競馬場!しかもただ競馬に興じるのではなくて相手の男性は馬主!という少女マンガらしからぬサプライズから始まる作品。 馬主といっても"一口馬主"という数万円単位から始められる制度を取り扱ってるので内容はけっこう庶民的。そして一口馬主ならではのイベントを消化しつつラブコメ成分もしっかりと確保されてるので、新しい概念に触れつつもちゃんと少女マンガを読んでる感覚を得られるという、とても読後感のよい作品。 1巻まで読了全人類を敵に回す壮大なリベリオンファンタジーはめつのおうこく yoruhashisogor25かつては人間と魔女は寄り添いながら生きていた。それが今は魔法を凌駕する科学技術が発展し、自らの手で前進するため人類は魔女を狩った。そんな、魔女という存在が滅ぼされつつある世界で逃避行をする、強大な能力を持つ魔女クロエとその弟子の人間アドニスの物語。 という導入の作品なのだが、冒頭の2人の軽妙なやりとりからは想像できないほどに運命の歯車は苛烈に回ってゆく。1話の試し読みを読めば理解して頂けると思うが、この作品は全くの嘘偽りなく"全人類を敵に回す"物語である。 そしてその反逆の物語に対して、登場する全てがストーリーを展開するための駒として用いるという冷酷さも徹底されている。稀代のストーリーテラーによる圧倒的筆致のピカレスクロマンに今後も一切目が離せない。 1巻まで読了。ラブコメ?いやいやこれは社畜コメディマンガです孤島部長 八海つむsogor25新人研修のさなか、なんやかんやあって無人島に漂着。島には部長♂とと新入社員♀が2人きり、何も起きないはずがなく… と思ったら、何も起きないどころか部長は会社での働きぶりと変わらずだし、というかサバイバル生活なのにずっと社会人精神を全面に押し付けてくるし、しかもなぜか取引先の社長が現れて接待が始まるし、会社にいるのと全然変わんないんですけど!? という予想外の切り口で真っ直ぐにコメディしてる作品。 ニクいのは一応牛歩のようなペースでラブコメ展開も進んでいること。しかも部長が新入社員の小松をちゃんと女性として意識してる描写が(超小出しだけど)あったり、展開が進むごとに部長が微細ながらツンデレの波動を放ち始めたりして、「あれ、この作品ってもしかして本当にラブコメだったりする?」と思わせてくる。そんな仄かな期待を抱きつつ、当分は全速力の社畜コメディマンガとして楽しく読んでいられそう。 1巻まで読了。離島スローライフ×SFという不思議な組み合わせマグネット島通信 伊藤正臣sogor25翻訳家の本山田が移住してきたのは自然豊かな離島・磁辺島。彼が島で出会ったもの、それは島に流れる緩やかな時間、心優しい島民とのふれあい、空から降る謎の金属片、そして道端に置かれたネコの像に消えるお供え物…アレ、なんか変だぞ!? そんな自然豊かな島でのスローライフとちょっとだけ不思議なSFとの組み合わせ。それらが島の人々の人間関係、そして翻訳家である本山田というピースと組み合わさることで1つの大きな物語を生み出していく。 それでも作品全体からはほのぼのとした雰囲気が滲み出ている。伊藤正臣さんの絵柄も相まって、しっかりSF要素がありながら穏やかな空気感が広がる不思議な作品。 ちなみに単行本は新潮社のバンチコミックスから出版されていますが、元々はジヘンというWEBマンガ誌で掲載されていた作品。島の名前もここから来てるのかなーとかいろいろ思いを巡らせながら読んでも楽しい作品。 全3巻読了これが令和の社会人ラブコメだおとななじみ 中原アヤsogor25小さい頃からお互いのことをよく知っている幼馴染。片方は地元のスーパーに就職、片方は会社を辞めて無職、そして今も隣どうしに住んでいる、そんな2人。 いろいろありながら社会人を続けてる2人だけど、お互いの距離感は付かず離れず。楓のほうはハルを想い続けてるけど、ハルのほうの気持ちは全然分からない。もちろん楓のことを気に入ってはいるんだけど、それが幼馴染としてなのか、それ以上なのか、もしかしたらいろいろ通り越して家族に近い感覚なのかもしれない。そんな2人も24歳、意を決してハルとの距離を縮めようとする楓の不器用な恋物語。 …それを、ラブ3割、コメディ7割でお送りする作品。実写にしたらめちゃくちゃシリアスな恋愛ドラマになりそうな作品だけど、それを細かいセリフや表情などでなるだけ明るい作品に仕上げることで、大人にも入り込みやすいラブコメになっているし、素直に楓のことを応援したくなる、そんな作品。 1巻まで読了一筋縄ではいかない百合作品ヴァンピアーズ アキリsogor25前作「ストレッチ」では直球ではなく仄かに百合を醸し出すという変化球を描いていたアキリさんの新作。百合としてはかなり直球になったけども、作品としてはより一層一筋縄ではいかない感じに。 吸血鬼・アリアはどこか抜けた感じがありながらもミステリアスな雰囲気。そして彼女に恋する一花は表情豊かで、コメディとして見ても放つ言葉やモノローグがキレッキレ。物語としても話のテンポが素晴らしく良く、それでこれだけキャラの魅力があるんだから面白くない訳がない。 そしてきっと、軽い気持ちで読み始めた読者たちをいろんな沼に沈めていくことでしょう。 1巻まで読了。北海道×書店×すこしふしぎキューナナハチヨン ヤマモトマナブsogor25神社の境内というちょっと変わった場所にある本屋さんが舞台。かなり調子のいい性格の主人公・中河泰弥がその書店でバイトを始めるところから物語が始まる。が、どうもその神社の"神様"らしき何かに見初められたらしく、バイト初日から泰弥の周りでは不思議な出来事が次々と起こっていく。 その不思議な出来事によって泰弥には大なり小なり不憫な目に遭うことになるが、その代わりに周囲に幸せをもたらしてゆく。いろんなハプニングが起こっても最終的には全部丸く収まってくれるし、当の泰弥は前述の通りお調子者なので不憫さをむしろ明るく、時に厭味ったらしく切り返していくので、いい塩梅のコメディとして成立してる。「スキップとローファー」のように、読んだ誰もが楽しい気持ちになれる作品。 1巻まで読了 « First ‹ Prev … 29 30 31 32 33 34 35 36 37 … Next › Last » もっとみる
"陰"と"陽"な2人の出会いから始まるガールズグラフィティハロー、メランコリック! 大沢やよいsogor25学校ではあまりクラスに馴染んでいない1年生の湊と、明るく陽気で自ら部活を立ち上げようと動いている2年生の響生。一見正反対のように見える2人が"音楽"という共通点により心を通わせてゆく物語。 見るからに陽キャラな響生との出会いによって湊が変わっていく物語…のようにみえるけれど、実は湊が"変わっていく"のではなく、湊自身も知らなかった自分の能力や思いなどが響生とのやり取りで"引き出されていく"物語なのではないかなと思う。だからこれは「ドラマチックな出会い」の物語ではなく「誰にでも起こりうる出会い」の物語、そんな気がする。 1話まで読了。「色のない世界」と1人の少女を巡る極上のSFアクションカラーレス KENTsogor25活性化した太陽のフレアによって発せられた強大な電磁波により、電子機器に頼っていた文明は崩壊、生命の遺伝子も変質をもたらし、そして「色素」までも奪われた世界。"祖先病"と呼ばれる異形の姿となった人類が暮らす極東の町・リクドウを舞台に、世界が変質する以前の人類の姿を保った少女と「色の力」を巡るハードボイルド・SFアクション。 会話劇は「ノー・ガンズ・ライフ」のような硬派な雰囲気を漂わせつつ、そのインパクトに負けないくらい重厚に作り込まれた世界観とSF的設定。そしてマンガという元来白と黒で構築される媒体で「色」が失われた世界を最大限のリアリティをもって描きながら、要所で用いられる二色刷りにより「色の力」を作中で説明される以上に効果的に読者に印象づける。設定・ストーリー・キャラクター・表現と、どれをとっても一級品のとんでもない作品が現れた。 1巻まで読了。待たされすぎた女神のハチャメチャ創世記ポンコツ女神の異世界創世録 林達永 金光鉉sogor25滅亡した星に新たな文明を芽吹かせるため、長い眠りから目を覚ました女神アルテシア。ここから彼女の惑星創世記が始まる…はずだったが、目覚めたそこは一面の氷河期、まだ生物が誕生するような環境ではなかった。仕方がないのでそこから待つこと40万年、ようやく生命が誕生し、目覚めてから初めて人間(ネアンデルタール人)と出会う彼女であったが、40万年という年月を待たされたことより彼女はほとんど破れかぶれな性格になっていた… という壮大なようで全然壮大じゃないところから始まる、原始人たちと女神アルテシアの創世記系コメディ。40万年待つ間にいろんな(主にやさぐれ方面の)人間的感情を覚えてしまったアルテシアが、その感情のままに原始人たちの社会にガンガン介入していく様が爽快。また、知能の低い原始人に対してアルテシアが基本的に優位な位置に立ってるんだけど、ナレーションの吹き出しがメタ視点でアルテシアにキレのあるツッコミを入れてくれるので、読者側のガードも下がって難しいことは考えずに気楽に笑えばいい作品として読める。 1巻まで読了sogor251年以上前「ポンコツ女神の異世界創世録」 原作:林達永 作画:金光鉉 https://www.comic-valkyrie.com/ponko2/ こちらの作品の登録をお願い致します。自由広場【目的の作品が見つからない方へ】作品の登録依頼はこちらへどうぞこれを純愛と呼ばずしてなんと呼ぶ心中するまで、待っててね。 市梨きみsogor25子供のころの"ある記憶"を失くしてしまっている主人公の福太。人当たりのよい好青年のように見えてどこか他人に対する関心が薄いようにも見える彼の前に、その"ある記憶"に関わる、小さい頃大好きだった葵兄ちゃんが現れる。しかし福太はある違和感に気づく。福太が小学生のころ、葵は中学生。それなら今は年齢的にはアラサーのはずなのに、本人曰く「なぜか突然若返って」当時とほぼ同じ姿だったのだ。 という、若干のファンタジーっぽい導入から始まる作品。しかし、作品を読み進めていくと、ファンタジー要素は作品のただの一部分であり、それどころかそれ以外の全ての要素が物語の枝葉末節に過ぎず、福太と葵、2人の"純愛"だけが物語の中心なのだということを見せつけられる。葵が"若返った"理由にも福太がの幼少期の"ある記憶"が欠落しているのにももちろん理由があり、私なんかはその仕掛けの巧みさにも魅せられてしまうのだけど、最後まで読むとそれすらも2人の物語の前には路傍の石ほどの価値もないのだと印象付けられる。上下巻、全10話で過去と現在を繋ぎながら一気に駆け抜けていく、2人の狂的なまでの純愛の物語。 上下巻読了社会人ラブコメ×馬主 という斬新な組み合わせ今度の恋は勝ちましょう 七島佳那sogor25恋愛に長らく縁がなかった女性が新しい趣味と同時に出会った男性と距離を近づけていく、という分かりやすいストーリーの作品。しかし2人の出会う場所がまさかの競馬場!しかもただ競馬に興じるのではなくて相手の男性は馬主!という少女マンガらしからぬサプライズから始まる作品。 馬主といっても"一口馬主"という数万円単位から始められる制度を取り扱ってるので内容はけっこう庶民的。そして一口馬主ならではのイベントを消化しつつラブコメ成分もしっかりと確保されてるので、新しい概念に触れつつもちゃんと少女マンガを読んでる感覚を得られるという、とても読後感のよい作品。 1巻まで読了全人類を敵に回す壮大なリベリオンファンタジーはめつのおうこく yoruhashisogor25かつては人間と魔女は寄り添いながら生きていた。それが今は魔法を凌駕する科学技術が発展し、自らの手で前進するため人類は魔女を狩った。そんな、魔女という存在が滅ぼされつつある世界で逃避行をする、強大な能力を持つ魔女クロエとその弟子の人間アドニスの物語。 という導入の作品なのだが、冒頭の2人の軽妙なやりとりからは想像できないほどに運命の歯車は苛烈に回ってゆく。1話の試し読みを読めば理解して頂けると思うが、この作品は全くの嘘偽りなく"全人類を敵に回す"物語である。 そしてその反逆の物語に対して、登場する全てがストーリーを展開するための駒として用いるという冷酷さも徹底されている。稀代のストーリーテラーによる圧倒的筆致のピカレスクロマンに今後も一切目が離せない。 1巻まで読了。ラブコメ?いやいやこれは社畜コメディマンガです孤島部長 八海つむsogor25新人研修のさなか、なんやかんやあって無人島に漂着。島には部長♂とと新入社員♀が2人きり、何も起きないはずがなく… と思ったら、何も起きないどころか部長は会社での働きぶりと変わらずだし、というかサバイバル生活なのにずっと社会人精神を全面に押し付けてくるし、しかもなぜか取引先の社長が現れて接待が始まるし、会社にいるのと全然変わんないんですけど!? という予想外の切り口で真っ直ぐにコメディしてる作品。 ニクいのは一応牛歩のようなペースでラブコメ展開も進んでいること。しかも部長が新入社員の小松をちゃんと女性として意識してる描写が(超小出しだけど)あったり、展開が進むごとに部長が微細ながらツンデレの波動を放ち始めたりして、「あれ、この作品ってもしかして本当にラブコメだったりする?」と思わせてくる。そんな仄かな期待を抱きつつ、当分は全速力の社畜コメディマンガとして楽しく読んでいられそう。 1巻まで読了。離島スローライフ×SFという不思議な組み合わせマグネット島通信 伊藤正臣sogor25翻訳家の本山田が移住してきたのは自然豊かな離島・磁辺島。彼が島で出会ったもの、それは島に流れる緩やかな時間、心優しい島民とのふれあい、空から降る謎の金属片、そして道端に置かれたネコの像に消えるお供え物…アレ、なんか変だぞ!? そんな自然豊かな島でのスローライフとちょっとだけ不思議なSFとの組み合わせ。それらが島の人々の人間関係、そして翻訳家である本山田というピースと組み合わさることで1つの大きな物語を生み出していく。 それでも作品全体からはほのぼのとした雰囲気が滲み出ている。伊藤正臣さんの絵柄も相まって、しっかりSF要素がありながら穏やかな空気感が広がる不思議な作品。 ちなみに単行本は新潮社のバンチコミックスから出版されていますが、元々はジヘンというWEBマンガ誌で掲載されていた作品。島の名前もここから来てるのかなーとかいろいろ思いを巡らせながら読んでも楽しい作品。 全3巻読了これが令和の社会人ラブコメだおとななじみ 中原アヤsogor25小さい頃からお互いのことをよく知っている幼馴染。片方は地元のスーパーに就職、片方は会社を辞めて無職、そして今も隣どうしに住んでいる、そんな2人。 いろいろありながら社会人を続けてる2人だけど、お互いの距離感は付かず離れず。楓のほうはハルを想い続けてるけど、ハルのほうの気持ちは全然分からない。もちろん楓のことを気に入ってはいるんだけど、それが幼馴染としてなのか、それ以上なのか、もしかしたらいろいろ通り越して家族に近い感覚なのかもしれない。そんな2人も24歳、意を決してハルとの距離を縮めようとする楓の不器用な恋物語。 …それを、ラブ3割、コメディ7割でお送りする作品。実写にしたらめちゃくちゃシリアスな恋愛ドラマになりそうな作品だけど、それを細かいセリフや表情などでなるだけ明るい作品に仕上げることで、大人にも入り込みやすいラブコメになっているし、素直に楓のことを応援したくなる、そんな作品。 1巻まで読了一筋縄ではいかない百合作品ヴァンピアーズ アキリsogor25前作「ストレッチ」では直球ではなく仄かに百合を醸し出すという変化球を描いていたアキリさんの新作。百合としてはかなり直球になったけども、作品としてはより一層一筋縄ではいかない感じに。 吸血鬼・アリアはどこか抜けた感じがありながらもミステリアスな雰囲気。そして彼女に恋する一花は表情豊かで、コメディとして見ても放つ言葉やモノローグがキレッキレ。物語としても話のテンポが素晴らしく良く、それでこれだけキャラの魅力があるんだから面白くない訳がない。 そしてきっと、軽い気持ちで読み始めた読者たちをいろんな沼に沈めていくことでしょう。 1巻まで読了。北海道×書店×すこしふしぎキューナナハチヨン ヤマモトマナブsogor25神社の境内というちょっと変わった場所にある本屋さんが舞台。かなり調子のいい性格の主人公・中河泰弥がその書店でバイトを始めるところから物語が始まる。が、どうもその神社の"神様"らしき何かに見初められたらしく、バイト初日から泰弥の周りでは不思議な出来事が次々と起こっていく。 その不思議な出来事によって泰弥には大なり小なり不憫な目に遭うことになるが、その代わりに周囲に幸せをもたらしてゆく。いろんなハプニングが起こっても最終的には全部丸く収まってくれるし、当の泰弥は前述の通りお調子者なので不憫さをむしろ明るく、時に厭味ったらしく切り返していくので、いい塩梅のコメディとして成立してる。「スキップとローファー」のように、読んだ誰もが楽しい気持ちになれる作品。 1巻まで読了
sogor251年以上前「ポンコツ女神の異世界創世録」 原作:林達永 作画:金光鉉 https://www.comic-valkyrie.com/ponko2/ こちらの作品の登録をお願い致します。自由広場【目的の作品が見つからない方へ】作品の登録依頼はこちらへどうぞ
学校ではあまりクラスに馴染んでいない1年生の湊と、明るく陽気で自ら部活を立ち上げようと動いている2年生の響生。一見正反対のように見える2人が"音楽"という共通点により心を通わせてゆく物語。 見るからに陽キャラな響生との出会いによって湊が変わっていく物語…のようにみえるけれど、実は湊が"変わっていく"のではなく、湊自身も知らなかった自分の能力や思いなどが響生とのやり取りで"引き出されていく"物語なのではないかなと思う。だからこれは「ドラマチックな出会い」の物語ではなく「誰にでも起こりうる出会い」の物語、そんな気がする。 1話まで読了。