nyae1年以上前タイトルの「贄」が何を指すのかわかるとゾッとします…!いや世の中にはそれを何よりの喜びとして感じられる人もいるだろうけど!この漫画を読むと世に発信されている美しい話の裏には犠牲になった誰かの気持ちがあるのかと考えてしまいますね。そして彼女は贄となるミュージシャンの彼女はつらいよ3わかる
名無し1年以上前血の轍みたいな重い話だったらどうしようとビビりながら読み始めたらすごく可愛いお話だった。よかった。 「もぐもぐもぐ」 「もっ…」 の最後の「もっ…」がすごい好き。リスカの先輩そういうリスカかぁ〜8わかる
兎来栄寿1年以上前『緑の罪代』や『お兄ちゃんは今日も少し浮いてる』など、主に女性向け雑誌で活躍されていた梅サトさんが青年誌での初連載を始めた時はビックリしました。 安藤ゆきさんが『ビッグコミックスペリオール』で『地図にない場所』を始めた時も同様の衝撃がありましたが、しかしそれまでの作品の素晴らしさや男女の枠組を越えて普遍的な面白さを描かれていたことから、青年誌でも確実に面白いものを描いてくださるだろうという期待もありました。 梅サトさんに関してもほぼ同様で、かつ梅サトさんは絵的にも男性でも非常に読みやすいタッチなのでまったく問題ないだろうと思っていました。 蓋を開けて1話を読んでみれば、期待以上の面白さ! 30半ばにして何者でもなかった画家崩れの主人公・前田薫が、オリンピック開会式総合演出の女性に見初められたことで突然のスターダムに乗せられて一躍有名になってしまうものの、本人はその「嘘」をどうしたものかと悩んでいるという物語です。 そんな彼が出逢うのが、学食で蕎麦を茹でている津崎さん。栄養士である彼女との出逢いを通して、自分の原点に立ち返り再起していく薫の物語から目が離せなくなります。 1話で描かれる津崎さんのとある「拘り」、そしてそこから生じる「行動」がとても特徴的で、小学生のころから人一倍栄養学に興味のある私はとても深く共感してしまいました。 薫は祖父が昔住んでいた家をシェアハウスとして解放しており、そこの住人たちとの日々の生活やそれぞれのキャラクターも見どころとなっています。天才・泉真之介など魅力的な人物も後から増えてきます。 そして、最大の見どころはタイトルにもなっている「嘘」との向き合い方です。世の中には「嘘から出た真」という言葉もあり、また『エアマスター』の深道いわく「それしかないなら 人間は…最後は″ハッタリ″で動く」。何が嘘で何が真実かを決めるのも、最終的には自分。 梅サトさんの作品らしい、読みやすいネームやところどころでのユーモアもとても心地良く、安心して浸ることのできる物語です。 薫と津崎さんの関係性も含めて、今後どうなっていくのかとても楽しみです。人生最大の嘘ついた最高の芸術は美しく人を騙す #1巻応援5わかる
天沢聖司1年以上前最愛のおばあちゃんを亡くし、極貧ではあるけれどなんとか稼いでひとり暮らしを続けている女子高生・聖奈のもとに現れたコスプレ野郎はなんと魔王様!聖奈は前世で聖女様だったのでした…!という、説明不要のみんな好きなやつ。 絵のタッチがで繊細で可愛いし、ストーリーもただイケメンにときめいて終わりではなく、思わず笑ってしまう展開があって楽しかったです! 恋の行方も気になるけど、聖奈ちゃんにはもう少しいい暮らしをしてほしいな…心配。世にも過保護な魔王サマ前世から追いかけてくる男は最高!2わかる
六文銭1年以上前この本読むと謎に元気が出る。 中年のおっさんが、急にサラリーマン辞めて一念発起して漫画家になろうとする話。 突拍子もない展開だが、プロの漫画家にすんなりなれるわけもなく、当然父親にブチぎれられたり、世間とか社会の厳しさとか、そういうのが普通にやってくる。 バイトで糊口をしのぐのだけど、バイト先でも年下にからかわれたり(例えば店長と呼ばれる。ポジションではなく年齢的な意味で)、バイト先のメンバーと合コン行っても合コン相手にディスられる。 逆に、娘だったり、友人だったり、元会社の後輩だったり、応援してくれる人もいる。 人間同士のつながりみたいなのが色濃く出て、主人公を小馬鹿にする人と、そうじゃない人の対比が良い。 最初のうちは、何の根拠のない自信をもっている主人公を薄目でみているんだけど、抜けているけど味のある人間味にだんだん応援したくなってくるから不思議。 周囲の人間に恵まれてて、これはこれで楽しそうとか思ってしまう。 ダメでもいいじゃない、人間だもの、みたいなフレーズが浮かぶ。 俺はまだ本気出してない と思いながら、その可能性の中で生きていくのも、ある意味幸せなのかもなぁ。 俺はまだ本気出してないだけ俺もまだ本気だしてない件4わかる
ゆゆゆ1年以上前祖父の葬式のとき「あそこの火葬場は火力が強くてよく焼きすぎて骨が残らない」なんて話を親がしていたなと、読んでいてふと思い出した。 本作には、火力差どころか、焼き方まで流派があると描かれていた。なんと。 普通に生活をしていたら、人の焼き方なんてお仕事として関わらなければ、焼き上がったあとのことしかわからない。 そんなことが火の中では起きてるのかと、驚きとともに興味深く読めた。 そして、副葬品に果物をいれてほしいと遺言して、悲しみの中、果物の香りをさせたいなとふと思ってしまった。 水分が多いものと、燃えにくいものは入れないでと事前にチェックが入るので、この地域では難しそうだけども。 2chの生活板に存在した「僕らの知らない生活をする人たち」を思い出すような、知的好奇心をくすぐられる漫画だと思う。最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常かわいい絵柄で、火葬場で働く人びとの日常話4わかる
ゆゆゆ1年以上前息子の人望を感じる。 じいちゃん、ばあちゃんはもちろん、店を手伝ってくれた人たちがいなければ、店を継続できなかった。 海に出るのを止めて、子のカフェで働くことにした、じいちゃんにも柔軟性を感じる。 この漫画はカフェを舞台に、家族愛というか、人に対する信頼とか愛情が詰まっているお話だと思う。 感動ストーリーに涙腺が弱い人は決壊するんじゃなかろうか。 映画にもなっていそうな、しんみりじんわりとするお話だ。 それからカフェで出していた料理は、店の客が減ると店がやっていけなくなる金額ギリギリだったということは、もしかしたら本当は田舎と同じ値段で出そうとして、それじゃ赤字だと止められて、そんなギリギリになったんだろうかと、思わず考えてしまった。 バリスタのコーヒーが飲め、美味しいお菓子が食べられるお店を継いで、孫を育て、自分たちの体調ともお付き合いして。 ぼやっとする老後は向いていなさそうな二人が、若い人たちに囲まれて過ごせるのは、やっぱり息子の人望なんだろう。かへじいちゃん、ばあちゃん、何歳なんだろう。3わかる
名無し1年以上前アックスはたまに買っているのだが、ここであまり感想を見ないので ちょっとそれらしいのを書いてみようの巻。 2023年154号で表紙になっている森口裕二と逆柱いみりの往復書簡で、逆柱が「グローバルな活動」を視野に入れて性器の描写を修正している・・というのが面白かった。しかし海外で逆柱作品を読もう人がそんな点を気にするかはやや疑問だぜ。 前号に引き続き掲載の、ツージーQ「青いレインコート」後編は貧しい女性のきらきらしていない暮らしと心のひだを丁寧に描いていて、まさに王道のガロど真ん中を射抜いてくる。暗い話なのだが、どこか明るさがあってその形作る叙情にじーんとくる。めっちゃイイ。本作が、この号では一番良かった。どんな感じか気になる人もいると思うので47ページ(と46ページの一部)を引用する。 髙山和雅の「機械仕掛けのツァラトゥストラ」も後編。全裸のキャラがこれでもかと出てくる趣味全開な思弁・バイオレンスSFで、ややオープンエンドぽい終わり方も許せるぐらいの勢いを感じさせます。しかしこれ続くのかな? ほか、三本義治の哀愁に満ちたヤクザ介護漫画「ヤ・ク・ザ」堀道広のオムニバス「月刊どうすれば」9話、そして具伊井戸夫の「消えたウナギ」が印象に残った。 次号は駕籠真太郎特集。アックス「アックス」vol.154(2023)感想5わかる
Pom 1年以上前宝石を売る営業さん達のお話でした。 綺麗な宝石を見ると、心踊る感じはとても分かる。 それにしても即決は難しいであろう宝石を、相手を虜にさせて売ってしまう孤野さんはすごいなと思う。 相手が欲するものを察する力が長けているし、きちんと寄り添っている。 そして、自然にしているからまたすごい。 自分の人生の中で、付けると励みになるもの、色んな思いを持ってそれぞれに寄り添う、また頑張ろうと思える素敵な宝石たち。 自分もいつか付けてみたいし、似合う人間になりたいなと思った作品でした。原色宝石図鑑宝石は気持ちを上げてくれる。6わかる
名無し1年以上前暫く、ラーメン漫画を読んで居た。だがいつの間にか「ラーメン西遊記」が始まっていた。 しかし「再」遊記って(笑)。 流石に、ややこしい(笑)。 気づきのがなかなか遅くなった。 この漫画も面白かった。 芹沢さん、御帰り。 汐見さんや武田さん、大魔神さんとかも御帰り。 これからは、今までのラーメンの他に自動販売機とかインスタントラーメンとかも、見れるらしい。 御蔭で「国際プロレスの話題」とか「あいみょうを見るシーン」とかとも見られたし(笑)。らーめん再遊記芹沢さんの残飯も、面白い4わかる
mampuku1年以上前あの傑作ラブコメ『五等分の花嫁』を描いた春場ねぎ先生が戦隊アクションモノを…!?それってすごくエッッッなんじゃないのか…!??と淡い期待を寄せながら読み始めた本作でしたが、思いもよらぬ読み応えがありました。2023年10月現在、ストーリーは佳境へと差し掛かっていますが、とても面白いです。 怪人のザコ戦闘員である主人公「戦闘員D」が大戦隊「ドラゴンキーパー」を倒すため孤軍奮闘、無謀な闘いに挑む…という導入から息もつかせず二転三転急転直下、予想外の方向へ物語は暴れ出し、ヒーローや怪人すべてを取り巻く深すぎる闇が明るみに……というあらすじ。 まずヒーローたちの戦いにおける“最下層”の存在ともいえる「戦闘員」を主人公としているのが新鮮。物語の前半、彼は得意の擬態能力を駆使し“見習い”として大戦隊組織に潜入。他の見習い同期たちとの交流のなかで見識を広げ、自分の目的や存在意義について自問自答するようになります。 相次ぐ戦いの中で、かつてヒーローたちに壊滅されたはずの怪人側のボス格である「幹部」らの存在や、ヒーローが振るう無敵の力「神具」の正体など、世界の闇がこれでもかとわんさか明らかになっていくなか、自らは幹部ですらなくヒーローの強大なパワーの前には虫けら同然である無力な「戦闘員D」は、何か覚醒したりパワーアップしたりもとくにせず、自問自答したり悩んだりしながら戦場を引っ掻き回します。 こうして紹介していると、これのどこにカタルシスがあるのか?と不思議になりますが、実際に読んでみるとこれまた不思議なことに面白い。 途中で気づいたのは、これってニーチェの言うところの「奴隷道徳」的な世界観なんじゃないかなと(私はニーチェの著書を読んだことないエアプなので間違ってたらごめんなさい) 怪人を束ねる幹部らはもとより、理不尽なまでの力を振るい怪人を屠る正義のヒーローもまた、裏で何か悪いことをしているに違いない──富めるもの、強きものには何か後ろめたい裏があり、貧しき奴隷こそが清く正しい存在である──というイエス・キリスト的世界観ですね。この物語で最も輝いているのは、戦隊見習いや戦闘員、一部の民衆といった“踏みにじられてきた”人たちです。強者たちによって齎される恐怖や理不尽に対し“誇り”や“信念”を掲げて立ち向かっていく姿の美しさにこそ、我々はカタルシスを感じているのでしょう。 戦隊か、怪人か、どちらの味方をするべきか…物語終盤で戦闘員Dは長い長い自問自答の末にひとつの答えを見つけます。一見して「他律」的な板挟みから抜け出し「自律」的な自分だけの正義に辿り着いた戦闘員D。しかしそれは本当の意味では「自由」といえるのだろうか…?カントによれば欲求から導かれた正義は真の「自律」ではなく、物理法則や因果律に左右されない「理性」によってのみ自由は生まれるという。彼が見つけた“自由のようなもの”は果たして本物の自由となりえるのか?結末を見守りたいと思います。戦隊大失格ルサンチマンと「奴隷道徳」29わかる
alank1年以上前・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 1. どうなるの?!この先どうなるの!? 2. イングランドに行ってみたい! ・特に好きなところは? セシルがとにかく誠実。こうありたい。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 歴史が好きでもそうでなくても楽しめます。ぜひ!セシルの女王セシルの女王の感想 #推しを3行で推す6わかる