さいろく1年以上前再遊記が出るたびにイチから読み返したいなと思っていたので満を持して読み返してます。 やっぱり根っこはコレぐらいのニュアンスだったよなーとホッとしちゃう。 発見伝→才遊記→再遊記 と繋がっていて、再遊記で主人公になった芹沢の方が有名なキャラになってしまったけど、藤本は藤本で爽快なキャラで好き。 時事ネタや流行を率先して取り入れているため、描かれていた時代を感じられるのも読み返すメリットですね。ラーメン発見伝読み返しても最高だった3わかる
さいろく1年以上前次にくるマンガ大賞2023、1位!? すごいなヤニねこ! と思ったらちっちゃく2が挟まってました、12位です。 全てがゆるい。 そしてコンプラ的にはR16+ぐらいでいいと思う。 下品である。でもこれが面白いよねっていう歳の人向けである。 読みもしない叩くだけの人に潰されたりしないといいなぁ。。。と心配してしまうぐらい。ヤニねこジュンク堂書店池袋本店にデカい壁面ポップが4わかる
名無し1年以上前平凡な少年が、ひょんなことから宇宙船が故障し不時着した宇宙人に出会い、恋をする話。といってもその宇宙人はまったく宇宙人らしさがなく見た目だけならその辺に居る人間。劇的な出会いではあるものの、別れは意外とあっさり訪れる。全体的に地味なんだけど、心には残る読み切りでした。少年のラブレター地味。それがいい。3わかる
さいろく1年以上前すごいスピード感、美しい女性キャラたち、下劣な貴族の描写 そして魔女。 中世のイメージそのままに、メガロマニア(誇大妄想狂)と主人公ロザリアの名前をかけたものと思われるタイトルに相応しい内容。 あと、なんとなく本作の造りが面白いなと思った。 魔女の魔法発動の"条件"であったり、進撃の巨人の登場人物のようなキャラ設定だったりがうまく噛み合っていて、スリルというか不気味な爽快感と疾走感がある。 最近流行りのほんわかオマケ漫画が数ページついていたりして、和ませようとしてくる裏面も見せつつ表舞台ではロザリアを筆頭とした殺戮が繰り返されている。(なんとなくここはギアスっぽさを感じた) 他にも絵柄が少し鈴木央センセイっぽいのでディアンヌっぽく見えたりして、色々とオマージュというか親しみのある作品ばかりで形成されたコラージュ作品を見ている時のような感覚がある。 もちろん、読んでいる時にずっとそうなわけではなくて、あくまでその瞬間瞬間でフラッシュバックされるだけなんだけど。 いずれにしても、続きを早くくれと思う作品。メガロザリア美しい女たちが素晴らしいテンポで描く誇大妄想狂物語9わかる
干し芋1年以上前名前からも想像できるように、何度も、巡り巡って出会ってしまうふたり。 環と周。 それぞれの時代、それぞれのシチュエーション、性別を超えて、命の大切さ、今、生きているっていうこと、人間関係の大切さ、繋がり絆について考えさせられました。 第4話が好きです。環と周人間の心の襞を繊細に表現されて・・・。2わかる
兎来栄寿1年以上前『ホーリーランド』『自殺島』『創世のタイガ』の森恒二さんが送る最新作。 世の中、法律では裁けない悪人というのがいます。人間の作るルールは完璧ではありませんし、それを遵守させることもまた難しい。従ってどうしてもその網目から抜け出す者はいます。ルールに従い、真面目に生活している大多数の人間にとってはたまったものではないのですが。 そうした理不尽が現実に存在するからこそ、フィクションの世界では社会のシステムだけでは裁けない悪を懲らしめるヒーローを描いた作品が古から人気を博してきています。 本作は、大学で法律を学ぶ青年・カグラが、他人の夢に入ってゆける能力を使って悪人たちを懲らしめていく物語です。 家事で家族を亡くしてしまったが故に炎を憎みながら、なぜか炎を愛おしく思うカグラ。彼がなぜそんな能力を身につけるに至ったのか、その理由も興味深いです。一見すると普通の好青年に見えるカグラの底にある危うい部分が物語を引き締めるスパイスになっており、森恒二さんらしい味わいも生み出しています。 夢の世界での出来事が現実にも影響していくことを利用して、カグラは夢の中でさまざまな犯罪者とやり合っていきます。犯罪者たちの思考や行動など、非人間的なディティールも流石です。 そして、他人の夢に潜るというファンタジー設定がありながらも、やり合う方法が物理的な格闘というのもまた森恒二さんらしいです。カグラが空手の経験者であるのも、どこか安心します。 『ホーリーランド』を読みながら回し蹴りなどの練習をした私は、本作も応援しています。D.ダイバー裁けぬ悪を裁く闇焔のヒーロー #1巻応援6わかる
名無し1年以上前最近読んだ漫画で1番刺さりました ミドサー子無し夫婦、親の介護と女のリミット、不倫と仕事 苦しいことしかないけど頑張って生きてる主人公の女性にすごく勇気もらいますね…この漫画は 漫画描いてくれてありがとうという気持ちそれでも愛を誓いますか?めっちゃくちゃ刺さる…7わかる
ゆゆゆ1年以上前ちょいちょい顔を出してきては、徐々に広がってくるホラー要素。 ちょっぴりエッチな要素もあったり、どこかで聞いたことあるようなこの世界のものでない存在との接し方の話があったり。 でも物語の根本は、優里ちゃんの気持ちである「青野くんに触りたいから死にたい」なんだろう。 タイトルになるくらいだもの。 本作をすでに読んだことがある気がしたのだけど、全然違っていた。 もしかしたら、無意識に『死神坊ちゃんと黒メイド』と重ねていたのかもしれない。 青野くんが坊っちゃん的なあれで、ピュアラブ!な展開と思っていたら、そこに突如現れる黒青野くん。 すでに死んでいるからピュアラブでなく、ホラーラブか。 平和な展開から、じわじわと迫ってくるこわさ。 平和なのにこわい。 黒青野くんがいなければ怖くないのかと考えたけど、そういうわけでもなさそう。 第三者の肉体でも、中身が青野くんなら受け入れてしまう優里ちゃんも、なんだかおかしい。 これは何がどうなればハッピーエンドになるんだろう。 ホラーだから、ハッピーはないんだろうか。青野くんに触りたいから死にたいホラーとラブするから、ホラーラブ??6わかる
兎来栄寿1年以上前薬師寺家と毒山家。幼い子が生まれて間もないふたつの家族の話が、同時並行的に描かれていく物語です。 一流企業に勤めるエリートでイケメンの旦那・シュウがいる薬師寺家に対して、ギャンブルに明け暮れろくに仕事もしてないスジモノのような外見の旦那・ゴンがいる毒山家。 そんな対照的な両家ですが、妻の薬師寺ユイと毒山海(マリン)はお互いにこれまでいなかった初めてのママ友となり交流を深めていきます。 ただ、最初の3ページと8〜9ページを見た時ではかなり両家への印象が変わっていきます。 更に、この物語のキーパーソンとなるのが姑。シュウの母親の聡子はシングルマザーであったこともあり、親子共に絆が強くユイや子供に対しても過干渉してきます。子育て中に事前連絡なしに何度も家に突然来られるのは、妻の立場だときついですよね。 一方で、ゴンの母親である虎乃はスナックを経営しておりざっくばらんな性格で海とも非常に気質が合っています。パチスロで買った現生を直接渡してくるなど生々しさはありますが、豪気で優しく温かい性格を見せます。 一見、完璧な家庭に見える薬師寺家の内部の綻び。逆にメチャクチャに見えながら互いを思い遣る心に溢れている毒山家。幸せとは何か、本当に大事なものは何かということを考えさせられます。 シュウの母親はいわゆる毒姑ではありますが、番外編では彼女もまた酷い夫と姑によって苦しんだ経験があることが仄めかされ、最悪の負の連鎖を感じさせます。自分が受けた痛みを違う形で他人に与えるのではなく、痛みを知っているからこそ労わる心を持って負の連鎖を断ち切り子供たちが笑顔で暮らせる世界にしていきたいところです。 育児、モラハラ、詐欺、不倫などに加えてSNSで縦読みを使ったにおわせ投稿など「今」感のある要素もふんだんに取り入れられており、実写ドラマ化などもされていきそうです。 なお、 「もっと善意の押し付けがユイを追い詰める感じにした方がリアルでいい」 というアドバイスをした横山了一さんの奥様は本作の陰のMVPだと思います。どちらかの家庭が崩壊する漫画どちらの家族が幸せか? #1巻応援7わかる
野愛1年以上前高野雀先生がXで紹介されていたので何気なく読んでみた。あっという間に引き込まれて、読み終えた後も余韻から抜け出せない。 主人公の男子高校生・潤平が、フリマアプリで幼い男の子の写真を購入する場面から物語がはじまる。 小児性愛者?何か事件が起こる?と勘繰ってしまうけれど、そういうわけではない。 見ず知らずの少年(今は大人で潤平よりも年上だが)を眺めながら、自分の過去・現在・未来に思いを巡らす潤平。 幸せな子ども時代の記憶と、鬱屈とした今。自分もいつか路頭に迷い、幼い頃の写真を売って生活するのだろうか…。 幼い頃の写真を売る男と、幼い頃に思いを馳せる少年の今がふとしたきっかけで重なり、少しずつ物語の先が見えてくる。 ずっしりと重い余韻が残る作品ではあるけれど、希望の物語でもある。 前を向くきっかけはどこに転がっているかわからない。後ろばかり見ていたから出会えるものもある。 何気なく読み始めてしまったけど、腰を据えてじっくり読んでほしい作品。 遠い日の陽過去から見えるもの7わかる
さいろく1年以上前連載開始が2001年らしいので、グレイシー柔術という格闘技が日本中を虜にしていた頃。 当時、プロレスが最強だと信じていた日本の格闘技ファン達を地獄に突き落とした高田延彦vsヒクソン・グレイシー戦。 日本のプロレスが何も出来ずにヒクソンに惨敗した事をキッカケに、日本人の格闘技というものの捉え方が大きく変化しました。 今も当時も、メディアというのは残酷で、当然のようにプロレスは偽物であり強くないという極端な空気を生み出してしまっていたのですが、その壁をぶっ壊し威厳を取り戻すために本気のプロレスラー達が総格に名乗りを上げていったものの、そのほとんどは無惨な結果を残して当時のプロレスファン達の心は離れていく一方でした。 そんな中、桜庭和志がプロレスラーとしてグレイシー一族に連勝し続け、プロレスの威厳を取り戻してくれたのですが… 恐らく本作はその前に構想を練られており、プロレスラーの父の背中を追う少年が、父の仇を討つためにプロレスをベースに総格でのし上がっていくというストーリー。 とはいえ、これが先見の明があったと言えるほど現実ではプロレスが総格を圧倒したわけではなく、桜庭を筆頭にほんの一握りのプロレスラーが軽く爪痕を残しただけでした。 ただ、本作はプロレスファンの心の支えにもなっていたはず。 私は最近読んだばかりですが、当時まさにプロレスファンから総格ファンに心変わりをしていた自分の過去と重ね合わせて楽しむことが出来ました。 漫画的なとんでも展開はもちろんあるんですが、根っことしては「本当に強いのはプロレスなんだ」という中邑の言葉を描くような物語。 当時を知らなくても第三次プロレスブームの現在(既に下火な気もしてますが)、改めて読むと面白いです。格闘太陽伝ガチ国内の格闘技の常識が書き換わったあの時代2わかる
六文銭1年以上前ダチョウ倶楽部のメンバーの1人寺門ジモンにこんな側面があったなんて全然知らなかった。 それが知れる唯一の作品です。(そんな需要があるのか、わかりませんが) タイトルにネイチャーとあるように、とにかく彼は自然をこよなく愛し、グルメ的な側面でも(主に肉を)ウンチクとともに食べるシーンがもりだくさん。 ウンチクがとにかくスゴイ長い。 特に、データとかで裏をとっているわけではなさそうだが、妙に説得力があるのも特徴。 肉の描写もワイルドかつ美味しそうで、食べたくなるのも本作の魅力です。 総じて、おっさん向けの内容だと思います。 常日頃、趣味や好きなものを追求している人って魅力的だと思っていたので、寺門ジモンの魅力を再発見しました。 永く愛される(?)理由はここにあるのか?と思うぐらい、寺門ジモンの人間としての濃さを感じれる1冊です。ネイチャージモン寺門ジモンの見方が変わる4わかる