宮っしぃ9ヶ月前タイトルや表紙からちょっとエッチな保健の先生の話かと思ってたら、想像よりも真面目なお話でちょっとびっくり 生徒の悩みなど、相談に乗ってくれる優しいけど男性経験が少ないヒロインの保健の先生 多少のエロコメっぽい要素も含みつつも、しっかり性や思春期の事を解説してる むしろエロコメ目的で読みにいった自分がちょっと恥ずかしくなってきた色々な意味でビックリな作品でした先生で○○しちゃいけません!他の方の言う通り結構ガチな真面目漫画2わかる
六文銭9ヶ月前『OH!MYコンブ』でも書きましたが、コロコロよりもボンボン派だった、私ですが本作も子供の頃読んでいて懐かしくて、つい手にとってしまった。 車とかあんまり興味なかったのですが、喋る車ヘバルの可愛さと、主人公のライバル?的存在「神竜豪次」のポンコツ具合といった、全体的に子供でもわかりやすい、コミカルなギャグ展開が好きだった記憶があります。 ただ、子供の頃は ・千葉と茨城が大地震で日本から分離 ・その勢いで独立「チバラキ共和国」ができる ・チバラキ共和国の真ん中に油田がわいてでたので、大人も子供も免許がなくても車が運転できる車社会へと発展する という、設定を全く知らなくて、再読した時これが驚きでした。 茨城をフィクションの世界でチバラキとかにしているだけかと思ってました。 あと、意外と改造系や車の構造をしっかり解説しているのも驚いた。 なんにせよ、ボンボン勢には嬉し懐かしい作品。 電子書籍になっていることを全然知らなくて、そういう需要に届けば幸いです。 あと『爆風ドッジ』『ロックンゲームボーイ』あたりが電書化された日には、泣いて読みますわ。V8キッド懐かしいボンボン漫画を再読5わかる
江戸川9ヶ月前ネタバレしないように内容には触れず。 漫画には、漫画文法と映画文法があると思う。 前者は、モノローグを多用したり、コマ割りの工夫によって、内容とは関係のない部分、つまり漫画的演出によって、感情を揺さぶる。 後者は、多くを語らず表情や仕草を使う。またコマ割りでの演出は控えて、シンプルなコマ割りの中でカメラアングルによって演出する。 他にもたくさんあるが、とりあえず。 そして、この漫画は、後者よりではあるが、たまに漫画的文法による表現もある。最初の性行為のシーンなど。その融合が面白い。 この漫画の問題点は、「露悪」的な部分にあると思う。カミュの異邦人や石原慎太郎の作品群などの露悪的な作品には、人間の「自由意志」を述べることを目的としている。 この作者の露悪さが、不愉快さをただ意味もなく表現している、つまり作者のフェチズムの表現だとしたら、空っぽな物語で読む価値は無い。 今のところ、こんな暗い感じってカッコイイだろ?というただのファッションに見える。まだ始まったばかり。これからに期待したい。ファミリープラン漫画文法と映画文法の融合7わかる
兎来栄寿9ヶ月前『めしに導かれしエルフ』の柚子桃さん&司馬漬けさんのコンビによる、新たな飯テロマンガです。 新入社員のみやこが、会社で憧れていた先輩・つばきとルームシェアをするようになるという社会人女性同士のちょっとした関係性もありながら、メインは食に置かれています。 この作品の恐ろしくて素晴らしいところは、紹介されているお取り寄せグルメはすべて実在しており、その気になれば頼めてしまうことです。そして、またすべてが美味しそうに描かれているのですよ。 最初が覚王山フルーツ大福弁才天から始まっているのが個人的にビビビと来ました。ジューシーなフルーツと求肥のもちもちとした食感のコントラスト、そこに乗っかってくる天にも昇るような上品な甘み、堪りません。 「『TAKUNABE』の極上生パスタで〆る国産牛もつ鍋チリトマト味」も大変に破壊力が凄まじいです。ビールの温存の仕方や、付属の生パスタだけでは〆が飽き足らずリゾットもやってしまうあたりは解釈一致です。 大人が楽しいのはね、こういう瞬間ですよね。いくら豪華なご飯でも、ひとりだと食べられる量も限られるし味気ないものです。しかし、気心の知れた誰かとならシェアしながら少しずつたくさん食べれますし、美味しさも何倍にもなります。みやことつばきは、性格的にも生活レベル的にも一緒にいてとても馬が合う感じがいいですね。片方だけがお酒は全然飲めないとかだと遠慮してしまうものですが、そういうこともなくハイボールやビールやワインをどんどん開けていく姿は爽快です。 今年は既に花粉も飛散しており、外に出るのが辛いという同士の方も多いことでしょう。そんなときは、この作品を読んで美味しいものを取り寄せて食べることで気分を晴らすのも良いのではないでしょうか。 グルメマンガに出てくるお店はいつも都会ばっかりでずるい! という地方の方にもお薦めです。ふたり暮らしのおとりよせ日和この鍋はあと2回の変身を残している #1巻応援4わかる
寸々9ヶ月前じんわりと余韻の残る随筆集。「おてがみ」「ひとごと」「急がなくてもよいことを」「夏休み」「海」あたりがお気に入り。 漫画的表現と写実的表現とを行ったり来たりするような絵柄。急がなくてもよいことを急がなくてもよいことを7わかる
兎来栄寿9ヶ月前「東京最低最悪最高!」「おちてよ、ケンさん」の新鋭・鳥トマトさん原作、『とりま、風呂いかね?』『水族カンパニー!』のイシイ渡さん作画で綴られるホームコメディです。 東大数学科院卒で生命保険会社に勤める吉住寛治(40)。 社内恋愛はリスク。 国内旅行も交通事故リスク。 一番のリスクは長生きする家族。 と、あらゆるリスクヘッジをして独身で安定した生活を送る日々。 そんな彼の初恋の相手だったのが、寛治とは対照的で自由闊達な唐草マリア。そのマリアの突然の訃報により、寛治はマリアの娘である璃透(りすく)と出逢って彼女と暮らしていくことになります。 寛治は公認会計士などと同レベルに資格取得が難しいとされるアクチュアリーであり優秀で仕事ができますが、一方で働いてお金を稼いでそのお金でエネルギーを摂取してまた働く、毎日帰ってお風呂に入って寝るだけという生活をどれくらい続けるのだろうという疑問も内心もたげていました。マリアの血を色濃く受け継いで自分の自由意志に忠実に生きる璃透の存在が、そんな寛治の日常を大きく変えていく化学反応が見どころです。 "Risk is Opportunity(危険は可能性)" というマリアの言葉は、人生を生きる上で大事な言葉だと思います。人間の心理は安定を求めてしまいがちですが変化こそが世界の条理であり、変わり続ける環境に適応して成長・進化していくことこそが生きていくことに繋がり、また自分のみならず周囲の幸せにも続く道へと繋がっていきます。 また、このコマを始めとしてイシイ渡さんの絵も大変良いです。シンプルにマリアや璃透がかわいくて魅力的なのはもちろん、絵と物語というそれぞれの歯車がガッシリと噛み合って相乗効果を生み出しているのを感じられます。 3話のオートコーヒーブレイクマシーンの件などギャグシーンも面白ければ、大輪廻バックブリーカー教編における新興宗教団体の解像度の高さは鳥トマトさんの持ち味がよく出ていると感じられます。笑える部分、考えさせられる部分、沁みる部分の配合が絶妙です。 稲村ヶ崎の断崖絶壁の住居、住みたくはないですが毎朝絶景を眺めながらしっかりと淹れた美味しいコーヒーを飲むのはちょっと良いなと思います。 また、『俺のリスク』執筆前に描かれたという外伝的短編「マリアゲーム」が単体でもあまりにも最高なので、ぜひ読んで欲しいです。特に百合がお好きな方には。俺のリスク自縄自縛おじさん×自由奔放JK #1巻応援11わかる
寸々9ヶ月前3巻以内完結漫画のオールタイムベスト。 破天荒ギャルと真面目生徒会長のデコボコ(ラブ)コメディになりそうなところを、最後まで「友達として大好き」のタイトル通り忠実に"友愛"を描き切った。 沙愛子に友達の規則(対人コミュニケーション)を説いていたゆい君が、いつの間にか沙愛子からも学んでいき、対等な関係性になっていくのが好き。 脇役の生徒会メンバーもみんなキャラが良くって、運動会と文化祭の回は何回読んでも泣いちゃう。友達として大好き友達として大好き3わかる
さいろく9ヶ月前身体にガタが来て、自覚のない節々の痛みや頭痛、倦怠感や痺れ。 中年は色々なものに慣れすぎている。 で、目を瞑らずによく考えるとそれってもしかして?という原因の深読みをしてしまい、不安に駆られたり。 そんな中年の悩みを体現するいわば逃避したい現実部分のアバターみたいなおっさんが主人公の漫画。(でも弁護士!) 助手の女子が可愛い✕遠慮ないのでとても良いです。 そしてきっとこれ読みながら全部やってたら多少なりとも老化を遅らせられる気がする!やろう!すこしだけ生き返るリラックス、easyeasy5わかる
六文銭8ヶ月前『女子高生除霊師アカネ!』が別紙で連載していたので、てっきり移籍したかと思ってましたが、引き続きハルタでも新作が出てきたので作家ファンとしては歓喜しております。 おっさんと少女という構図は『ヒナまつり』同様だが、本作は殺し屋と家庭にトラブルを抱えた女子小学生。 それが、ある日、階段が落ちた衝撃で人格が入れ替わってしまい、女子小学生殺し屋が爆誕してしまう。 同時に、外面は強面の殺し屋だが、中身は女子小学生もできあがる。 といったように、外見と中身のギャップがすごく、全体的に絵面がシュールなのが特徴で、『ヒナまつり』同様、この作家独特の絶妙なクスリとした笑いを誘ってくれます。 (この作家さんでしか、摂取できない栄養がある気がする。) とりわけ、女子小学生のほうが、いわゆる毒親環境なので、中身が殺し屋になったことで、母親との関係をどう変化させていくのか?が気になる。 今後が楽しみな作品です。J⇔M ジェイエム『ヒナまつり』著者の新作は女子小学生と入れ替わった殺し屋の話3わかる
江戸川8ヶ月前ネタバレ含まないように内容には触れず。 タイトルは、ニーチェの名著「ツァラトゥストラはかく語りき」から取ったのは明らかだが、内容は一切関係ない。 気持ちいいくらいポルノ(商品)として作っている作品。 たくさんの美少女たち(年齢は違うが、造形は全て幼さが残る女性たち。エイジズムを感じさせる)が、性にまつわる話しや実践を行う。読者は傍観者であり、覗き見している感覚にさせる。劣情の煽り方がうまい。 ニーチェの言うところの「深淵」はない。深堀りするのが野暮なほど、ポルノに徹している。 こういうお粗末でシンプルな作品は、気持ちいいので嫌いではないが、哲学的に考察することが趣味なので、あえて違う角度から。 ポルノに徹するこの作品、ある意味、漫画家たちの高尚なものを作りたいという有りがちな心情へのアンチテーゼに思える。 なぜニーチェの言葉を引用したのか。 「神は死んだ」という有名な言葉があるが、作者は「高尚なものの存在価値は死んだ」と、言いたいのではないか。 ある意味、正解である。 漫画を通して、何かを伝え、誰かを救ったり世界を少しでも良くできるか? 非常に難しいだろう。 それならば、一日の疲れを癒やすようなサプリメントのような役割に徹する。そちらのほうが役に立つのではないか、と。 間違っていないような気がする。 しかし僕は、宮崎駿や高畑勲などの「漫画やアニメという媒体は、思想の伝達のツールとして有能」という理由からの、ある種のアンガージュマンに感動する。 日本はもう下降する一方だ。景気のいい時代のように、考えないままでいるわけにはいかない。「パンとサーカス」を与えている場合ではないのだ。 商業主義、拝金主義に迎合せず、使命感を持って、血も滲むような努力をしながら、「微かな可能性」にかけて制作する作家たちを応援したい。 ニヒリズムに陥って居直る作家たちよりも。みょーちゃん先生はかく語りきポルノ原理主義6わかる
六文銭8ヶ月前性的興奮を覚えると透明になる教師が主人公。 字面でおうと「やべー奴」っぽいが、実際は超がつくほどの真面目で、この能力を活かして学園内に起こるトラブルを解決していく展開。 「生徒の春を守る」 という、謎のミッションを掲げている正義漢。 このクソ真面目な顔と動機をしておきながら、透明になるためには当然、全裸になる必要があり、生まれたままの姿で学園内を徘徊する姿。 また童貞という特性もあって、ちょっとした刺激で興奮する滑稽さ。 ここにめっちゃハマりました。 生徒同士がいちゃこらする展開では、陰ながら全裸で見守り、随所に尻とか局部がでて、読み手が生徒の会話に集中させないのも、いとをかしです。 同じような能力をもつ人間(生徒とかで)も現れてきて、学園内の事件を解決する面もありますが、基本ギャグ路線なので、バカというよりはおバカな漫画が好きな人にはおすすめです。ハルスケル変態しかいない異能学園ギャグマンガ4わかる