体外受精の専門家・胚培養士の仕事
恥ずかしながら「胚培養士」という名前をこの漫画で初めて知りました! 体外受精において精子と卵子の管理を任されている、とても大事な部門を担当している方々が主人公です。まさに知られざる、という感じで興味深々に読みました。主人公の水沢さんもいい感じにキャラのクセがあって面白そうです。
精子と卵子を受精させ命を導く人の医療漫画 顕微鏡を用い、自らの手で精子と卵子を受精させ、小さな命を導く人・胚培養士(はいばいようし)。現在14人にひとりが体外受精で生まれている日本。治療件数が世界で最も多いにも関わらず最も妊娠率の低いこの国で、彼らは子供を欲する夫婦たちの強い想いに応えていく―― 「男性不妊」「高齢出産」編、収録!! 不妊治療の現場で働くスペシャリストたちの、新しい医療ドラマ開幕!! 『阿・吽』『サプリ』のおかざき真里が描く、最新作!
<ログライン>
受精卵を扱う専門職である胚培養士を主人公とした、不妊治療のヒューマンドラマ。
<ここがオススメ!>
命の凄さと尊さを改めて実感する大傑作!
不妊治療という当事者には辛いけれど、知らない人には全く知らない世界が描かれている作品。
と書いておいて、ごめんなさい。
僕は恥ずかしながら「不妊治療」のことも詳しくは知らないですし、「胚培養士」という職があることすらも知らなかったです。
ただ、この作品を読んで改めて実感したことがあります。
不妊治療に関わらず「知ること」がいかに大事か、ということを。
「知ること」で世界は拡がり、輪郭が変わってくということを。
そして、とにかく作中の言葉の一つ一つが重大で重要。
ネタバレになってしまうので詳しくは書けないですが、どうしてもこの言葉だけは刻んでおきたいので、書かせてください。
「数字にすると0g. でも、背負ってるものが重過ぎて」
琴線を物凄く震わせてくる名作です!
<この作品が好きなら……>
・ブラックジャックによろしく
・高度に発達した医学は魔法と区別がつかない
・植物病理学は明日の君を願う