名無し1年以上前財閥の令嬢王城さなぎと、彼女を暗殺者から守るボディーガード鉄虎守護丸のコンビもの。これだけだとザ・王道って感じだが井原先生が描いてるので1話からクセがすごかった。ふたりともおもしろかわいくて好きです。守れ!しゅごまる恋ピの作者が年の差バディギャグで本誌殴り込み3わかる
ナベテツ1年以上前小学生の自分には、ゴルフというスポーツはアニメの「プロゴルファー猿」くらいの知識しか無かったのですが、この作品と出会えたことは幸せだったんだなあと思っています。 主人公、飛田一八は冴えないプロゴルファーの父・飛田銀八のキャディーとして、日本を回る放浪暮らしを送っていました。 物語の序盤、そんな父と想像もしない別れが訪れ、一八はプロゴルファー養成所「音無島」に送られます。ゴルフ地獄の音無島を「卒業」し、プロテストに合格。国内で世界のトッププロと渡り合い、マスターズへと招待されます。 日本人がマスターズで優勝するーそれがフィクションであった頃に描かれた物語から30年。松山プロのマスターズ優勝のニュースを見て、古ぼけたマンガ読みはまずこの作品を思い出しました。 「オーメンコーナー」「ガラスのグリーン」という、世界で最も美しく、最も難しいコースを、森秀樹さんは精巧な筆致で描きます。1打に笑い、1打に泣く。グリーンジャケットを羽織った一八の姿を見てワンワンと涙を流す「彼」の表情の美しさは、無知な少年にグランドスラムの重たさを教えてくれました。 この作品は、序盤と中盤以降で大分趣が変わります。出来れば、最後まで読んで欲しい。ゴルフマンガというジャンルにおいて、傑作だと胸を張って薦められる作品なので。青空しょって正に今読んで欲しい(マスターズ!)8わかる
ナベテツ1年以上前作中の個人の動機付けに対して、納得することが出来るのは良い物語だと勝手に思っているのですが、この作品の登場人物たちが抱えている事情は、読者に対してとても強い印象を与えてくれます。主人公の小野君、荒井さん、神田さん、佐川さん…。それぞれが抱える、蝶に対する背景が明かされる度に、読者はただただ圧倒されます。 設定の素晴らしさが語られることが多い作品ですが、それに負けず劣らず登場人物も魅力的であり、このサーガを紡いでくれた安堂先生、掲載してくれたコミックリュウ編集部、そして転生を遂げさせてくれたアワーズ編集部に感謝しています。 漫画を好きでもこの作品を知らないという人が多くて、でも勧めて読むと本当に面白くてびっくりする、ということが自分の経験でもう十指に余るくらいあって、理屈は良いからとりあえず読んでくれ、とまあ鬱陶しいくらい言い続けてる作品です。 この投稿で、一人でも多くの人にこの作品を知って貰えれば幸いです。バタフライ・ストレージ強度のある物語8わかる
hysysk1年以上前時価総額世界1位の企業で働くアメリカの友達が「日本のラーメンはあれだけ研究開発されてるのに1000円くらいで食べられるのはあり得ない」と言ってひたすら食べ歩いていたのだが、これを読むとすごくそう思う。 全くの素人から始めた人、別の料理業界から転身した人など、色んな人が出てくる。約20年前の作品にも関わらず、紹介されている店のほとんどが今もしっかり現役で、当時は目標として語っていたことを実現していたりするのがすごい。冒頭に「豚ガラ鶏ガラ人柄の調和」というポエムを載せていて心配になったが原作者の目(と舌)は確かだ。今ではインスタントでも食べられてしまう「すみれ」は主婦がたまたま空いた店で始めたものだったとか、ガチンコ世代のスーパースター佐野実にこんな背景があったなんて知らなかった。 みんな大体ラーメンなんて簡単だろ、というところからスタートするのだが、徐々にその奥深さにはまっていく。スープは長時間火にかけると酸化する、気温や天気に合わせて麺の配合を変える、麺が変わるとスープにも影響する、旨味調味料に頼らないためにはどうするか、行列ができたら苦情にも対応しなければならない、複数店舗のオペレーション…そんな中で安定しておいしいラーメンを作るにはやはり職人的な技術や努力が必須で、味だけでなくインフラや組織作りにも工夫とイノベーションが要求される。 雑なバイトに読ませたいし、ヘッドフォンしてスマホ片手に食ってる客の画面に強制的に表示させたい名作。一杯の魂‐ラーメン人物伝‐ラーメンは研究開発12わかる
名無し1年以上前もはや赤羽ですらない清野とおるの面白さの真価が問われている気がする一冊! 赤羽、love&peace、怪奇酒、おこだわり等々だいたい読んだのですがやはり清野とおる自身が変わり者(いい意味で)で面白いということがこの漫画からわかります。 赤羽抜きにしても面白いし観察眼があるしちょっとおかしい!(いい意味で)全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの清野とおるのファンなら読め3わかる
野愛1年以上前グルメエッセイ漫画が狂おしいほど好き。 お洒落さや健康志向は控えめだとうれしい。拘りと雑さがいい感じに同居してるとなおさらうれしい。 さよなら、レバ刺し~禁止までの438日間の作者さんなので、食への偏愛っぷりが素晴らしい。 筋子が好きすぎてお取り寄せしたり自分で仕込んだりする拘りっぷり、かと思えば油や粉末スープ舐めて酒飲む怠惰な一面もあり。 酒と食を楽しむための努力は惜しまないけど、「丁寧な暮らし」みたいなものとは程遠い感じがとても好き。めちゃくちゃ好感が持てる! 人に言うの恥ずかしいけど美味しいご飯ってあるよね!を肯定してくれる漫画でした。 レトルト以上・ごちそう未満! スキマ飯筋子は仕込むけど油と粉で酒飲む人間らしさ4わかる
マンガトリツカレ男1年以上前家の本棚の整理をしていて見つけたので読み返した。人の欲望や願望を飲むことによって解決できる物が東京爆弾。 東京爆弾を飲むと能力が三倍になり、寿命も三倍になるが東京爆弾を服用するにあたって2つの条件がある。1.東京を出てはならない2.決して感極まってはならない…。どちらかの条件を満たすと東京爆弾は破裂して飲んだ本人は死ぬ 物語の流れは困っている人に対して主人公の爺さんが東京爆弾を渡してその後を見守るというパターンで「笑ゥせぇるすまん」に近い感じだが違いとしては主人公の爺さんが飲んだ本人と関わっていく。それがいい方向になる場合もあるし悪い方向になる場合もある 初期の方は一貫性があった感じだが途中から設定が変わっていく感じがしたりなにこれっていう回もあり面白い東京爆弾久しぶりに読み返した2わかる
野愛1年以上前全国民が待ち侘びた意志強ナツ子先生の新連載、第1巻ですよ…!! 宗教のお話であり、宗教ビジネスのお話。 人々の信仰心を利用してお金を稼ぐことは神への冒涜のように感じられるのだが、るなしいにおける神の存在は絶対。 火神の子として生きている少女・るなは閉経するまで処女であらねばならないし、恋もしてはならない。 神であり続けるためには犠牲も厭わない。人を騙すための演出もする。火神は間違いなく存在する。 アンビバレントでありながらブレない世界観。これこそ意志強ナツ子先生の世界観。 るなしいは「神の子として生まれた郷田るなの伝記である」ので、るなの出生や家族についても明かされていくのかな、と期待が膨らみます。 彼女を取り巻く2人の少年、ケンショーとスバルの今後も気になります。 2巻が出てから一気に読みたいけど気になりすぎて小説現代読もうかな…るなしい全国民待望の意志強ナツ子新連載 #1巻応援4わかる
兎来栄寿1年以上前『インヘルノ』や『美女が野獣』のマツモトトモさんの最新作。 「剣聖」と呼ばれた祖父を持ち16年間剣道に邁進してきた少年が、3人の美形ダンサーと出会ってA(エース)と呼ばれるようになり、ダンスの道に引き摺り込まれていく物語です。 印象がほぼ闇金の人であるリーダーのJ(ジョーカー)、派手なK(キング)と地味なQ(クイーン)。抜群に顔が良くてダンスも上手い3人の素性・バックボーンは物語を読み進めるにつれて明らかにされていきます。そうしてキャラクター性が確立されてくると、脇役も含めて全員とても魅力的でどんどん彼らが織りなす物語を読みたくなります。 シリアスとギャグがいい塩梅で調和しており、Aが最初のボックスステップで 「これは…靴を履かされた実家の犬…!(ポポちゃん3歳)」 と言われたシーンでは声を上げて笑ってしまいました。しかし、剣道一筋で培った体幹や身体をコントロールする技術によってみるみる成長していくAの姿はワクワクします。 絵柄が非常にスタイリッシュですが、それに加えて 「磨き上げられた骨と肉」 「顔面が良すぎる…!全てのパーツがすっきり整った圧倒的端正なお顔立ち…ああ神の与えし顔(かんばせ)…!!」 「踊るということは 常に今の自分を否定されるという事」 など、随所に出てくるさり気ないセリフやモノローグのひとつひとつにパワーワードが溢れており、惹き付けられます。 こんなにスタイリッシュな作品なのに、 「この漫画を読み終わったら社員食堂の本棚の美味しんぼの隣あたりにスッと置いといてもらえると嬉しいです」 という冒頭の作者コメントも何とも良いです。リズムナシオン磨き上げられた骨と肉、そして神の与えし顔(かんばせ)4わかる
天沢聖司1年以上前『温泉街のメデューサ』轍平先生の新連載! ジャンプラで見かけて知っていたものの、「漫研で美少女がチヤホヤされる話ぃ〜〜??」と読まず嫌いをしていました。 が、実際読んでみると想像と全ッッく違う話で反省しました。めちゃめちゃ面白い…! 主人公の文紗(あやさ)は、少女漫画の美少女が大好きな元バレー部で四白眼の女の子。 昔クラスメートに言われた言葉を気にして、顔に似合わないからと美少女を描くことを諦めていた文紗だったが、高校の漫研なら堂々と描けると入部する。 そこには途轍もない才色兼備の美少女・学(まなび)先輩がいたのだが、先輩は漫画のことに関してはポンコツで…!? https://i.imgur.com/hmgj4v3.png まず1話で登場する学先輩の4コマ作品がすさまじくシュールでメチャクチャ面白い!! 「うわヤバ…こんなのもうどうしようもないだろ」というレベルの作品なんだけど、主人公の文紗はきちんと学先輩が意図した笑いのポイントを聞き出して、改善したバージョンを描いて見せる。 https://i.imgur.com/cYZZ2Z1.png 面白くないギャグ漫画にも、自分が理解できないだけで作者が思う面白さがきちんと描かれていたんだろうな…と思わされた。 文紗の能力の高さがわかると同時に、「同じ話でも描き方1つでここまで変わる」漫画の奥の深さであり、「漫画をより良くする方法を探るのが漫研」なのだと自然に理解できるすごく良いシーン。 そして、美少女の学先輩がハーレムの中心になるのかと思いきや、まさかの主人公・文紗が天然ジゴロで、ばったばったと女の子(と幼馴染の男の子・ちとせ)を次々落としていくのが最高…! そのハーレムの中でも、本来超モテてるだろう爽やかなイケメン・ちとせくんが健気でたまらない。 https://twitter.com/wadachi_shrimp/status/1285396343335211008?s=20 美少女大好き文紗が先輩とくっつくのを阻止するため、入部条件である漫画を即興で描き入部。 その漫画というのが、文紗への片思いを元に描いた、かわいい動物たちの恋愛ものでなかなかのクオリティ。もうお前がメインヒロインだよ…! 面白くて最新話まで一気に全部読んでしまった…思い込みで読まず嫌いするのはよくないなと反省しました。 1巻が9月4日(金)に発売だそうなので楽しみにしてます! https://shonenjumpplus.com/episode/13933686331619689958 漫研に美少女美少女…ではなく主人公が最強の漫研ラブコメ!1わかる