六文銭
六文銭
1年以上前
最初に自分語り申しわけないですが、小生、高校まで運動部でした。 なので、スポーツ漫画大好きなんですけど、そこに恋愛要素がゴリゴリ入ってくると、当時灰色の部活ライフだったもんで、もう羨ましくて悔しくて怨嗟で憤死しかねないんです。 なんで、スポーツ漫画で恋愛が入ってくると苦手、むしろ嫌いな部類でした。 こっち(スポーツ)は遊びじゃねーんだとか思っちゃう。 そんな自分にとって、本作はとても良い塩梅でした。 さてその内容ですが、体育館でいつも見る憧れの女子バスケ部の先輩。 ひょんなことで同居することになるのですが、ラッキースケベもなく、ごく淡々と生活は続く。 その生活の中で、先輩の人となりがわかり、より真面目に恋を意識する流れ。 憧れの人との恋心を原動力に部活を頑張る。 約束を守るためたゆまぬ努力をする。 そして結果を出し始める。 なんか、すごく青春ですよね。 下心からの努力なんて不純だと思うかもしれませんが、主人公のまっすぐな思いと、部活(バトミントン)の姿勢は、読んでいてとても清々しいです。 この手のジャンルは、ラブ要素が多かったり、スポーツ要素が多かったり偏りが気になるのですが、本作はちょうど良い塩梅でした。 憧れの先輩だけでなく、幼馴染みの娘もいい感じに入ってきて、ますます面白くなってきたので今後も楽しみです。 (部活も来年インターハイでれるのか、その点も気になる。)
サミアド
サミアド
1年以上前
「時は2105年の再生した世界で、父は古代の犬の化物、母は元ゲリラ女戦士。これで私たち姉弟は、まっすぐに育てるでしょうか」 舞井武依先生がエッチな漫画雑誌で連載していた一般漫画。「だいたいめる子」「櫻井大エネルギー」「快楽ヒストリエ」ポジションです。 単行本は ①魔王の子供達 ②魔王の子供達の逆襲 ③魔王の子供達プラス ④魔王の子供達ヴィクトリー ⑤魔王の子供達コンプリート ⑥魔王の子供達ザ・ネクスト・ミレニアム 6冊ありますが⑤と⑥でOK。 ⑤以外の単行本には他の漫画シリーズも収録されているので、興味があれば①〜④もオススメです。他の作品も良くも悪くも同じノリなので波長が合えば楽しめます。 SF・ミリタリ・家族愛・ケモナー・お色気・メカ・パロディ・ファンタジー・下ネタ・魔法・ラブコメなど山盛り要素を短いページ(ほとんどの話は4ページ!)に詰め込んだカオス漫画ですが不思議とサクサク読めます。 バイオレンスなのにオチはほっこり系が多いのも特徴です。普通の家族じゃないけれど素敵な家族の物語。 親世代、子世代、孫世代と3代の魔王家族が描かれた大河ホームドラマで、本編ではフレーバー程度ですが単行本には詳しい用語集や年表、キャラ紹介などがあり設定スキーも大満足! 軽いファイブスター物語感覚です。 今読んでも魅力的な世界観ですが全盛期に作者さんが事故で大怪我をして未完に…残念です。 自分は古本の激安コーナーで出会いましたが、出来れば電子化して欲しいです。このまま忘れ去られるのは惜しい作品だと思っています。 画像はネクスト・ミレニアムの義母娘ゲンカです。
「時は2105年の再生した世界で、父は古代の犬の化物、母は元ゲリラ女戦士。これで私たち姉弟は、...
ピサ朗
ピサ朗
1年以上前
少年ガンガンを筆頭に出版部門を持つスクウェア・エニックスは、どーもファンタジーものではあるが少年漫画とも少女漫画とも言い難い、ユニセックス的な漫画が数多い出版社というイメージがあるのだが、そのイメージを決定づけたのはこの作品だと思う。 世界観は実にRPG的なファンタジーものであり、現在でこそなろう作品を筆頭に数多くあふれているが、当時は割と珍しかった。 また主人公も男女二人制で物語を引っ張っていくのは男性のニケだが、ラスボスである魔王との因縁はむしろ女性であるククリの方が多く、ともすればシリアス方向に行きそうな要素も多いのだが、全編に渡りギャグが散りばめられていて、少年漫画的な痛快さと少女漫画的な繊細さを吹っ飛ばすほど強烈なギャグが多い。 全体的にはRPGの「お約束」を逆手に取ったり茶化したりと、ゲームに対するツッコミがボケ化しているような部分が多いが、言葉遊びのセンスが凄い部分も多い。 とにかく笑えるのだが、根底には少年少女の成長や旅の出会い等の王道的な冒険要素も多く、読んだ後は意外と心地よい読後感…にもギャグを叩きこんできていて、暗く重い雰囲気はとにかく薄い。 この明るく軽い雰囲気は現在でも独特な物があり、絵柄は安定しないが全体的には可愛い系で、女性も読む少年漫画という当時は独特な地位を持っていた。 一迅社系等ユニセックス的な漫画は現代では珍しくも無いが、スクエニ漫画のそういうノリを築いたのは、タイミングや内容的にもかなりこの作品の影響がデカいのではないかと思う。 後半は若干息切れというかギャグのバランスが崩れている部分も有るが、ストーリーはしっかり完結していて爽やかに終了している。 …のに、続編が出ていて、その爽やかさすら笑いにしていたりするのだが。
名無し
1年以上前
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ こういう世界で生きてたい。 ・特に好きなところは? うららさんの視点。 好きなもの(BL漫画)を共有したい話したい気持ちがありつつも、照れというのか生真面目な性格というのか、自分の「好き」をおおっぴらげにしないうららさん。まず人との関係性を大事にしているように見えて、すごく安心感のある人だなあと思った。そんなうららさんなので、歳の離れた雪さんとの交流も、幼なじみやその恋人とも、なんか実直にやりとりしてて、いい。 雪さんも同じように、新しい世界(BLとうららさん)との日々を大事に、しかしながら人生の大先輩なのでうららさんよりは軽やかに謳歌してて、でも二人は似てるとこがたしかにあるなぁと思う。 そういう、つまり優しいところが好き。(優しいまま、気づいたら変わっていってるのが好き。) ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ずっと前にAmazonでおすすめされて、ようやっとレンタルで読んで、延長して読んで、やっぱりずっと手元に置いていたいと、買おうと思ってます。この(上の)文を読んで気になった方は、ぜったいたぶん好きになるんじゃないかな。と思います。