レディースとは。少女暴走伝説 Fair きらたかしさいろくシンプルなヤンキー漫画とは異なり、レディースというものがどういうものか、どういった事が起こりどういった葛藤を抱えているのか。 実際のところはわからないけど、きっと当時のレディースブームの真理に近いところなんじゃないかと思う。 漫画としてももちろん面白いしフィクションなのだけど、コロナの影響でバイクブームがまた到来している昨今、昔のように暴走行為を行うものは多くないだろうし純粋にバイクに乗り派手な音を轟かせるような子たちが今でも少し都心から離れたら存在している。Youtubeであったり色んな要素がある中、尖る方向としてこういった道を選ぶ子たちもいるだろうけど、今と昔は大きく違うなぁとこれを読んでいて思う。(自分は当時の方に近い歳になっちゃいましたが…)カラーだけど真っ黒なケイトと生き人形のエミリコシャドーハウス カラー版 ソウマトウさいろく表情がなく、感情の起伏で身体から「すす」が出る貴族、シャドーハウス。 不思議な雰囲気と重厚な「何かある不気味さ」がある世界設定だけど、生き人形エミリコの底抜けに明るく真面目な性格で明るく明るく描かれる。 カラー版ならではの色彩と、遠近感や物の質感がわかりやすいところはとても良いけど、モノクロ版の良さというものもよくわかるという不思議な作品。 これはこれで唯一無二なのではないだろうか。巻ごとに主人公が変わっていく、すばらしい脚本。か「」く「」し「」ご「」と「 二駅ずい 住野よるさいろくこれは良い。 1つの学園モノなのだが、 1巻では人の感情がテロップのように頭の上に見える少年、 2巻では人の気持ちがプラス・マイナスのバーで見える少女、 3巻では人の鼓動が数字で見える少女が主人公である。 皆1巻から登場するし、組み合わせが最高に面白い。 なんだろ、すごい変な喩えだけど涼宮ハルヒシリーズのような? それぞれお互いの能力は知らない同士のままなのがきっと暗黙のルール。 言い過ぎるとネタバレになりそうだから書かないけど、とてもとても良い。おすすめ。ど天然図書館司書に癒やされる麦本三歩の好きなもの 須藤佑実 住野よるさいろく気づいたら前のクチコミ2件のタイトル足して割ったみたいなタイトルをつけてしまってたんですが、ほんとそうで。 癒やしがある。 住野よる原作ということで、日本の今の文芸!って感じもなんとなーくあって、バーズコミックっぽさというかコミカライズはここで良かったなぁと感じられる作品。 続きを待とうと思います。ケモナーホイホイ(ライト)狐の掟 中国幻想選 鮫島圓さいろくライト、と書いたけど自分にはケモナー属性がないので判断基準が違ったらごめんなさい() webアクションからの短編集。 一貫して中華な話であり、古い話であり、夫婦の話である。 獣じゃないのも混ざってた気がするけどソレもソレで良かった。 ちなみにハッピーエンドばかりではなく、昔話あるあるな残酷な終わりだったり軽く怖い話だったりもある。 「竜王の娘」と合わせてどうぞ。23区で余すことなく銭湯巡り東京23区 女ひとり風呂 小沢カオルさいろく東京育ちの自分としては特に銭湯好きなわけじゃないけど馴染みや行ったことのある銭湯がいっぱいあるのを思い出しました。 そのうちの1件しか紹介はされていなかったけど、銭湯だけじゃなく周辺地区のレビューも兼ねているのがいいところ。 北区の銭湯では清野とおる先生が出てくるよ!喧嘩が取り柄の少年が街の英雄になる話WIND BREAKER にいさとるさいろくこれが今の時代!新しい空気を纏ったヤンキー漫画。 絵柄は女性っぽさが感じられ、構図は一昔前だったらエースで連載してそうな感じだけどとても上手くてめちゃくちゃ読みやすい。 俺たちの街は俺たちが守る!って感じの新たな熱い青春物語ですが(いまのところは)キャラも立ってるし、1年生頑張れよって感じのちゃんとした学園モノっぽさもあって、構成も練られてるんだろうなーって思えて好印象です。よき。「人間仮免中」から早9年鬱くしき人々のうた 実録・閉鎖病棟 卯月妙子さいろく20代の頃のお話、ということで夫が投身自殺未遂をしてからの精神病院での出来事などを中心に語られています。 ザックリ言うと絵柄が「人間仮免中」のように途中からヤバい状態になることも少なく、安定してるのかなとひと安心。 でも卯月妙子さんの今、ボビーさんとの現在はどうなのかなーっていうのが読めるかと期待してしまってたのでそこはちょっと残念。さいろく1年以上前うわ、これめちゃくちゃ良いな…自由広場マンガ家が描いたCDジャケットを収集したい1わかるダイの大冒険、なんとアバンのスピンオフ!!ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 三条陸 芝田優作さいろくアバン先生、また会えるとは…! 往年の名作であるドラゴンクエスト ダイの大冒険から、主人公ダイの師匠である元・勇者アバンの過去がスピンオフ作品になっていました。知らなかった…! 作画は「ZIPMAN!!」の芝田優作先生で、画力や雰囲気にもマッチしていて素晴らしい。ストーリーは当然あの名作から指折りの人気キャラクターであるアバン先生を主役に構えているわけで、期待を裏切る事はない、と信じています! これは目が離せないやつです、嬉しい! マトリフも出てくるし、たまらんすよねえ鬼才・藤本タツキの成り立ち藤本タツキ短編集 藤本タツキさいろく鬼才という言葉がピッタリな藤本タツキ先生。処女作から何から古いものだというのを理解した上で読むべし。 短編集としてはコンセプトがあるわけではなさそうなので(初期作品集っていうだけっぽい)作品の方向性とかはバラバラで、1冊の本としての完成度はめちゃくちゃである。だがそこがいい。 ハッピーエンドを作ろうとしていたのかな、というところも謎のエンドを迎えてたりして、登場人物の女子がみんな不器用であるようにタツキ先生の不器用な感じが表れている気がする。 「人魚ラプソディ」のあとがきで、普通の話を書いたとコメントされているんだが、「シカク」の方が普通の話のように見える不思議。 ファイアパンチ・チェンソーマンのようなカッコよさは感じられないけど、ルックバックで描かれた「しっかりとしたストーリー作り」の片鱗が見えていて面白い。コミックハイ!のダークサイドディス魔トピア 里好さいろく美少女いっぱいがコンセプト(だと思う)なコミックハイ!の中ではダーク寄りの作品。 美少女は出てくる。なんだったら全裸だ。でも返り血で血塗れだぜ、という感じの本作は、人間たちが監視社会で管理されて健康状態で価値が変わるというキズナトピアという街が舞台となっている。 キズナトピアでは地警と言われる警察的な機関があり、圧倒的な権力を持っている(?)のだが一方ではヤクザと手を組んでいて健康状態の良好な少女を捕まえて売り物にするようなシーンが日常的に在る。 そんな地警を狩るという「魔女」と呼ばれるものがいる、魔女ってなんだ?みたいなところを探るのが序盤、後半はネタバレになるのであまり言わないけど意外とメタ的な展開が続き、最終的にはちょっとむずかしい方向に進んでいく。 商用としてはちょっぴり物足りない感が残るかなぁ « First ‹ Prev … 75 76 77 78 79 80 81 82 83 … Next › Last » もっとみる
レディースとは。少女暴走伝説 Fair きらたかしさいろくシンプルなヤンキー漫画とは異なり、レディースというものがどういうものか、どういった事が起こりどういった葛藤を抱えているのか。 実際のところはわからないけど、きっと当時のレディースブームの真理に近いところなんじゃないかと思う。 漫画としてももちろん面白いしフィクションなのだけど、コロナの影響でバイクブームがまた到来している昨今、昔のように暴走行為を行うものは多くないだろうし純粋にバイクに乗り派手な音を轟かせるような子たちが今でも少し都心から離れたら存在している。Youtubeであったり色んな要素がある中、尖る方向としてこういった道を選ぶ子たちもいるだろうけど、今と昔は大きく違うなぁとこれを読んでいて思う。(自分は当時の方に近い歳になっちゃいましたが…)カラーだけど真っ黒なケイトと生き人形のエミリコシャドーハウス カラー版 ソウマトウさいろく表情がなく、感情の起伏で身体から「すす」が出る貴族、シャドーハウス。 不思議な雰囲気と重厚な「何かある不気味さ」がある世界設定だけど、生き人形エミリコの底抜けに明るく真面目な性格で明るく明るく描かれる。 カラー版ならではの色彩と、遠近感や物の質感がわかりやすいところはとても良いけど、モノクロ版の良さというものもよくわかるという不思議な作品。 これはこれで唯一無二なのではないだろうか。巻ごとに主人公が変わっていく、すばらしい脚本。か「」く「」し「」ご「」と「 二駅ずい 住野よるさいろくこれは良い。 1つの学園モノなのだが、 1巻では人の感情がテロップのように頭の上に見える少年、 2巻では人の気持ちがプラス・マイナスのバーで見える少女、 3巻では人の鼓動が数字で見える少女が主人公である。 皆1巻から登場するし、組み合わせが最高に面白い。 なんだろ、すごい変な喩えだけど涼宮ハルヒシリーズのような? それぞれお互いの能力は知らない同士のままなのがきっと暗黙のルール。 言い過ぎるとネタバレになりそうだから書かないけど、とてもとても良い。おすすめ。ど天然図書館司書に癒やされる麦本三歩の好きなもの 須藤佑実 住野よるさいろく気づいたら前のクチコミ2件のタイトル足して割ったみたいなタイトルをつけてしまってたんですが、ほんとそうで。 癒やしがある。 住野よる原作ということで、日本の今の文芸!って感じもなんとなーくあって、バーズコミックっぽさというかコミカライズはここで良かったなぁと感じられる作品。 続きを待とうと思います。ケモナーホイホイ(ライト)狐の掟 中国幻想選 鮫島圓さいろくライト、と書いたけど自分にはケモナー属性がないので判断基準が違ったらごめんなさい() webアクションからの短編集。 一貫して中華な話であり、古い話であり、夫婦の話である。 獣じゃないのも混ざってた気がするけどソレもソレで良かった。 ちなみにハッピーエンドばかりではなく、昔話あるあるな残酷な終わりだったり軽く怖い話だったりもある。 「竜王の娘」と合わせてどうぞ。23区で余すことなく銭湯巡り東京23区 女ひとり風呂 小沢カオルさいろく東京育ちの自分としては特に銭湯好きなわけじゃないけど馴染みや行ったことのある銭湯がいっぱいあるのを思い出しました。 そのうちの1件しか紹介はされていなかったけど、銭湯だけじゃなく周辺地区のレビューも兼ねているのがいいところ。 北区の銭湯では清野とおる先生が出てくるよ!喧嘩が取り柄の少年が街の英雄になる話WIND BREAKER にいさとるさいろくこれが今の時代!新しい空気を纏ったヤンキー漫画。 絵柄は女性っぽさが感じられ、構図は一昔前だったらエースで連載してそうな感じだけどとても上手くてめちゃくちゃ読みやすい。 俺たちの街は俺たちが守る!って感じの新たな熱い青春物語ですが(いまのところは)キャラも立ってるし、1年生頑張れよって感じのちゃんとした学園モノっぽさもあって、構成も練られてるんだろうなーって思えて好印象です。よき。「人間仮免中」から早9年鬱くしき人々のうた 実録・閉鎖病棟 卯月妙子さいろく20代の頃のお話、ということで夫が投身自殺未遂をしてからの精神病院での出来事などを中心に語られています。 ザックリ言うと絵柄が「人間仮免中」のように途中からヤバい状態になることも少なく、安定してるのかなとひと安心。 でも卯月妙子さんの今、ボビーさんとの現在はどうなのかなーっていうのが読めるかと期待してしまってたのでそこはちょっと残念。さいろく1年以上前うわ、これめちゃくちゃ良いな…自由広場マンガ家が描いたCDジャケットを収集したい1わかるダイの大冒険、なんとアバンのスピンオフ!!ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 三条陸 芝田優作さいろくアバン先生、また会えるとは…! 往年の名作であるドラゴンクエスト ダイの大冒険から、主人公ダイの師匠である元・勇者アバンの過去がスピンオフ作品になっていました。知らなかった…! 作画は「ZIPMAN!!」の芝田優作先生で、画力や雰囲気にもマッチしていて素晴らしい。ストーリーは当然あの名作から指折りの人気キャラクターであるアバン先生を主役に構えているわけで、期待を裏切る事はない、と信じています! これは目が離せないやつです、嬉しい! マトリフも出てくるし、たまらんすよねえ鬼才・藤本タツキの成り立ち藤本タツキ短編集 藤本タツキさいろく鬼才という言葉がピッタリな藤本タツキ先生。処女作から何から古いものだというのを理解した上で読むべし。 短編集としてはコンセプトがあるわけではなさそうなので(初期作品集っていうだけっぽい)作品の方向性とかはバラバラで、1冊の本としての完成度はめちゃくちゃである。だがそこがいい。 ハッピーエンドを作ろうとしていたのかな、というところも謎のエンドを迎えてたりして、登場人物の女子がみんな不器用であるようにタツキ先生の不器用な感じが表れている気がする。 「人魚ラプソディ」のあとがきで、普通の話を書いたとコメントされているんだが、「シカク」の方が普通の話のように見える不思議。 ファイアパンチ・チェンソーマンのようなカッコよさは感じられないけど、ルックバックで描かれた「しっかりとしたストーリー作り」の片鱗が見えていて面白い。コミックハイ!のダークサイドディス魔トピア 里好さいろく美少女いっぱいがコンセプト(だと思う)なコミックハイ!の中ではダーク寄りの作品。 美少女は出てくる。なんだったら全裸だ。でも返り血で血塗れだぜ、という感じの本作は、人間たちが監視社会で管理されて健康状態で価値が変わるというキズナトピアという街が舞台となっている。 キズナトピアでは地警と言われる警察的な機関があり、圧倒的な権力を持っている(?)のだが一方ではヤクザと手を組んでいて健康状態の良好な少女を捕まえて売り物にするようなシーンが日常的に在る。 そんな地警を狩るという「魔女」と呼ばれるものがいる、魔女ってなんだ?みたいなところを探るのが序盤、後半はネタバレになるのであまり言わないけど意外とメタ的な展開が続き、最終的にはちょっとむずかしい方向に進んでいく。 商用としてはちょっぴり物足りない感が残るかなぁ
シンプルなヤンキー漫画とは異なり、レディースというものがどういうものか、どういった事が起こりどういった葛藤を抱えているのか。 実際のところはわからないけど、きっと当時のレディースブームの真理に近いところなんじゃないかと思う。 漫画としてももちろん面白いしフィクションなのだけど、コロナの影響でバイクブームがまた到来している昨今、昔のように暴走行為を行うものは多くないだろうし純粋にバイクに乗り派手な音を轟かせるような子たちが今でも少し都心から離れたら存在している。Youtubeであったり色んな要素がある中、尖る方向としてこういった道を選ぶ子たちもいるだろうけど、今と昔は大きく違うなぁとこれを読んでいて思う。(自分は当時の方に近い歳になっちゃいましたが…)