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だれでも抱けるキミが好き

ただのエロかと思ったら

だれでも抱けるキミが好き 武田スーパー
六文銭
六文銭

童貞地味男のゴトウとビッチなギャル・アガワさん。 冒頭からアガワさんのビッチさ全開の姿を見せつけられ、ゴトウくんはカルチャーショックをうける。 と、いうのも普段は委員会が一緒で、ギャル特有のフランクさに童貞のゴトウくんは秒でやられて、アガワさんが気になる存在になっていただけに、生々しいビッチさにショックをうけてしまった、、という流れ。 そこで童貞特有の女性に対する幻想に、第3者的に苦しむだけかと思ったら、そんな葛藤も一瞬で、ゴトウくんもアガワさんとやることをやってしまう。 そこが、ひと味違い個人的に面白いと感じました。 ゴトウくんもアガワさんのセフレの1人に成り下がってしまったことで、どこか自分だけは他の男子と違うとか思っていただけに、その落胆さと、身の程をわきまえ始める感じが、哀愁漂います。 ピュアな気持ちなど、最初からなかったのか?と。 アガワさんも掴みどころなく、ポンポン相手を代えるから、またすごい。 そんな姿にゴトウくんが嫉妬で狂いそうになって、今後どう動くのだろうか。 そして、それにアガワさんはどう反応するのかな? アガワさんがヒキ気味だと現実味があって面白いと思ってます。

路傍のフジイ

これがホントの無敵な人

路傍のフジイ 鍋倉夫
六文銭
六文銭

特にマウント合戦や承認欲求などSNS疲れしてそうな現代人に響きそうな題材。 自分はSNSをやらない派なのですが、それでもニュースとかで入ってくるインフルエンサーや一般人の方々が、ちょっとした言動で炎上する様をみると現代社会の息苦しさを感じてはおります。 本作のフジイは、ホントになんの取り柄もない一般人。 夢、野心といったギラギラしたものはないし、40過ぎて正社員でもなく職場の同僚からも小馬鹿にされている。 でも、毎日楽しそうで、休みの日は散歩して目に映るものに、心ひかれるまま過ごす。 友人もいないから、一人で過ごす。 誕生日の日も1人でケーキを食べるような人間だ。 ただ、そこに侘しいとか寂しいとか、そういった気持ちはない。 また、ギターや絵画、陶芸など色々手広くやっているが、どれも決して上手いわけでもない。 ただ、本当に自分が満足するためだけにやっている感じ。 努力した以上結果や成果ばかり求めてしまう自分とはエライ違いだ。 フジイの中で、他人にどうみられるとか、誰かに評価して欲しいとか、そんなものはない。 背伸びもなく、卑屈な考えもない。 あるがままを生きている姿、人間関係や上述のようなSNSに疲れた人に刺さるのではないかなと思いました。 人生楽しむってこういうことだよなー 頑固というか、マイペースで自分の考えがしっかりしているフジイだけに、少しづつ周囲との人間関係で、彼も影響受けていく様はみてみたいなと思う。

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