何十年も子供に夢を与え続けている『ドラえもん』。
その著者藤子・F・不二雄は実は短編集のほうが凄いと噂で聞き読んでみたが、本当にそうだった。

あちらが子供のSFであれば、こちらは大人のSF。
価値観や倫理観が現実と異なる設定とか、人間のもつ醜さや残酷さ、社会風刺など表現してて、オチもハッピーエンドなんてほんとない。
どの話も全体的に暗いし、読んでて胸糞悪くなる展開も多い。

それにも関わらずただ1つ言えるのは、どれも無茶苦茶に面白いってこと。
1話完結形式なのに、その1話だけで映画がつくれそうなくらいの内容の濃さと完成度。
著者の漫画家としての非凡さが垣間見え、『ドラえもん』が今日までのヒットに繋がっている理由が、なんとなくわかってしまう。

絵柄の古さはどうしてもあるが、内容が面白いので、ぜひ読んでほしい。

自分は、『ミノタウロスの皿』や『気楽に殺ろうよ』『ノスタル爺』『ころりころげた木の根っこ』『カイケツ小池さん』(著者のマンガによくでるラーメン大好き小池さん?)からの『ウルトラ・スーパー・デラックスマン』が特に好きでした。

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だれでも抱けるキミが好き

ただのエロかと思ったら

だれでも抱けるキミが好き
六文銭
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童貞地味男のゴトウとビッチなギャル・アガワさん。 冒頭からアガワさんのビッチさ全開の姿を見せつけられ、ゴトウくんはカルチャーショックをうける。 と、いうのも普段は委員会が一緒で、ギャル特有のフランクさに童貞のゴトウくんは秒でやられて、アガワさんが気になる存在になっていただけに、生々しいビッチさにショックをうけてしまった、、という流れ。 そこで童貞特有の女性に対する幻想に、第3者的に苦しむだけかと思ったら、そんな葛藤も一瞬で、ゴトウくんもアガワさんとやることをやってしまう。 そこが、ひと味違い個人的に面白いと感じました。 ゴトウくんもアガワさんのセフレの1人に成り下がってしまったことで、どこか自分だけは他の男子と違うとか思っていただけに、その落胆さと、身の程をわきまえ始める感じが、哀愁漂います。 ピュアな気持ちなど、最初からなかったのか?と。 アガワさんも掴みどころなく、ポンポン相手を代えるから、またすごい。 そんな姿にゴトウくんが嫉妬で狂いそうになって、今後どう動くのだろうか。 そして、それにアガワさんはどう反応するのかな? アガワさんがヒキ気味だと現実味があって面白いと思ってます。

ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ

嘘か真実か陰謀論

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六文銭
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自分が何かと恵まれていないのは、何か大きな陰謀によるものではないか?という、ネットではびこる「陰謀論」がテーマの本作。 主人公は、いわゆる社会的に弱者の部類で、それでも自分にも特別な何か(人生大逆転できるようなものが)あるんじゃないかと日夜怪しいセミナーに通いながら過ごす。 そんな中、偶然出会った大学生の女性に恋してしまう。 関係を深めていくなかで、彼女につきまとうFACTという謎の組織の存在を知り、彼女を守るために接触。 そこは、陰謀論に染まった集団で、自分の境遇の悪さも、彼女と出会ったのも全てが大きな陰謀だったと諭され、気づくと彼もまたその思想に染まりはじめてしまう・・。という展開。 社会的な問題を扱う重そうな感じもあれば、コミカルなヌケ感もある。 現実を描いた漫画だから明らかに嘘っぽくも感じつつも、これ実はファンタジー漫画なのでは?と思うと真実のように感じてしまう。 ついつい、陰謀も本当のように感じてしまう。(ちょっと調べればわかるんですけどね) そんな感じで嘘か真実かわからないながら、自分なんかは読んでいたのでめちゃくちゃ楽しめた。 特に2巻。 主人公が上述した恋心を抱いている女性に、付け焼き刃的な稚拙な持論を展開し、一瞬で論破される様は読んでいてホント痛々しく、ゾクゾクした。 共感性羞恥をこれほど感じたシーンはないと思う。 4巻で最終巻らしいけど、どうオチをつけるか気になる。

珍遊記2~夢の印税生活編~

奇跡の続編

珍遊記2~夢の印税生活編~
六文銭
六文銭

小さい頃、色んな意味でトラウマを植え付けられた珍遊記。 当時、絵を見るのも怖くて、だけどドラゴンボールは読みたいから、珍遊記のページにはいかないよう恐る恐るめくっていたのも、今となっては良い思い出です。 本作というか、著者を語る上でもはや絵柄に触れないのは無理なのですが、とにかく子供がみたら泣き出すような絵の濃さ。 特に婆さんキャラのシワがえぐい。 下品な下ネタも満載で絵柄と相まって、初見の方は気分悪くなると思うんですが、、、 著者が、現在、子供向けの絵本作家としても活躍しているというから驚きしかない。 謎に時代を感じる。 さて、本作の内容だか、前作珍遊記の続編という立ち位置だが、前作をなぞりながら、その裏で起きていたことを描きながら始まる。 もう一つの怪作、漫遊記とも繋がっているので両方知っているとより面白いのだが、正直、何も知らなくても大丈夫だと思う。 著者の作品を知ってる人ならわかると思うが、ストーリーはあってないようなもので、とにかく勢いが魅力。 そこは本作も健在で十二分にある。 映画化もした作品だが、玄人受けとか言うつもりもないが、毒にも薬にもならない作品と異なり、モノづくりに携わる人間に、何らかのインパクトを残す作品なんだろうってことは理解できる一作です。

ふじこえふふじおえすえふたんぺんぱーふぇくとばん
藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(1) ミノタウロスの皿
藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(2) 定年退食
藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(3) 俺と俺と俺
藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(4) 未来ドロボウ
藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(5) メフィスト惨歌
藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(6) パラレル同窓会
藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(7) タイムカメラ
藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(8) 鉄人をひろったよ
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ドラえもん 50周年記念スペシャル版

ドラえもん 50周年記念スペシャル版

発刊50周年!ダブルカバー&別冊付き! 1974年7月25日にてんとう虫コミックスの記念すべき1冊目として『ドラえもん』第1巻が発売されて、今年で50周年! それを記念し、『ドラえもん』1巻のスペシャル版を発売します。発表時にカラーで描かれた作品はカラーで収録しているほか、総扉やフキダシの中のセリフのサイズなども、初版に近いものを再現しています。加えて、今回、全48Pの特別小冊子「てんとう虫コミックス『ドラえもん』 そのひみつとあゆみ」を同梱。てんとう虫コミックスの誕生から現在までに壮大な歩みを、数々の資料や図版から辿ります。※こちらの商品は、てんとう虫コミックス『ドラえもん』第1巻通常版と基本的に同内容のものの末尾に、全48Pの別冊「てんとう虫コミックス『ドラえもん』ひみつとあゆみ」の本文を収録したものとなります。※本体の内容については、以下の点が通常版と異なります (1)雑誌掲載時にカラーで描かれた「おせじ口べに」をカラーで収録 (2)総扉を、コミックス初版当時のものに差し替え (3)本文のネーム(セリフ)級数を、初版当時に近いものに変更 ※紙版に同梱されておりますプレゼント企画アンケートはがきはついておりませんのでご注意ください。

T・Pぼん(タイムパトロールぼん)

T・Pぼん(タイムパトロールぼん)

全35話完全収録の新装決定版、第1巻! 生涯を懸けて追求した「歴史」や「遺跡」への愛を、比類なきスケールのSFへと結実させた、藤子・F・不二雄渾身のライフワーク。新装決定版シリーズ、第1巻! 全世界・全時代を通じて不幸な死を遂げた人々を助けに行く未来の組織、T・P(タイムパトロール)。その存在を知った平凡な中学生・並平凡(なみひらぼん)は、先輩隊員リームの指導を受け一人前を目指します。歴史の定めに抗いながら、目の前の命を救おうとする彼らの冒険と葛藤が深い共感を呼ぶ、歴史SFアドベンチャーの傑作です。藤子・F・不二雄作品約30年ぶりの新作アニメシリーズ化を期し、いまこそ多くの人に手に取っていただき、長く愛される決定版となるよう、新装版全5巻を刊行します。『藤子・F・不二雄大全集』版を底本とし、全35話を発表順に完全収録した究極の決定版シリーズ。4月30日に1・2巻を同時発売。以降毎月末に1巻ずつ発売。また、7月末より、B5判の「愛蔵版」全5巻も刊行開始します。装丁は『藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス』(通常版・B6判)を手がけた佐々木暁氏。「ビッグコミックススペシャル」のレーベルで刊行します。

藤子・F・不二雄ワールド まんが傑作選 F THE BEST

藤子・F・不二雄ワールド まんが傑作選 F THE BEST

藤子F作品が詰まったベスト版!! 国民的まんが家、藤子・F・不二雄先生が生み出した数々の作品たちを 一つにまとめた1冊!! 『ドラえもん』『パーマン』『新オバケのQ太郎』『キテレツ大百科』といった代表作はもちろん、『21エモン』『モジャ公』『ウメ星デンカ』『エスパー魔美』『チンプイ』『ポコニャン』『バケルくん』『ジャングル黒べえ』『T・Pぼん』『SF短編』などの名作も合わせて、なんと全40本を収録!! 子供も笑える「SF生活ギャグ」から大人もうなる「SF作品」までバランスよく収録した決定版!! 各作品の第1話を収録した初心者にも優しいベスト版なので『ドラえもん』しか知らなかった若い方の入門編としてもおすすめです!! 藤子・F・不二雄先生の歴史をカラーで振り返る「F THE HISTORY」つき!!

藤子・F・不二雄大全集 名犬ラッシー

藤子・F・不二雄大全集 名犬ラッシー

勇気・友情・家族愛。少年と犬の大冒険! 1950年代~60年代に世界中で放送されたTVシリーズ「名犬ラッシー」を藤子・F・不二雄が生き生きとコミカライズ! 生活感溢れる日常描写や、深い心理描写、賢く頼りになる相棒との冒険など、藤子・F・不二雄らしい児童漫画の王道が確立していく時期の重要作! 特別追加巻として刊行される、『藤子・F・不二雄大全集』最後の1冊をどうぞお見逃しなく! (解説/小野耕世 全集完結によせて/藤本正子)

ドラミちゃん

ドラミちゃん

1冊丸ごとドラミちゃんの本がついに登場! 藤子・F・不二雄氏生誕90周年&ドラミちゃん登場50周年を記念し、『ドラえもん』からドラミちゃん登場エピソード全17作を厳選収録! 記事ページ「ドラミちゃん大事典」や「ドラミちゃんイラストアルバム」も掲載、これを読めばドラミちゃんワールドを堪能できる1冊です。

未来の想い出

未来の想い出

藤子・F・不二雄氏の名作SF中編、復刊! 1991年「ビッグコミック」に連載され、森田芳光氏によって実写映画化された名作を、好評の「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス」に近い装幀で刊行! 旧版とは異なり、巻末に連載前の予告ページと、雑誌掲載時の各話トビラページも掲載。

藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス

藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス

SF短編、全作品収録の決定版が登場! 2023年、TVドラマ化を機に、藤子・F・不二雄のSF短編シリーズ全110作品+αを単行本全10巻に再編集し、装いも新たに刊行! 「異色SF」シリーズ6冊(第1~6巻)と「少年SF」シリーズ4冊(第7~10巻)に分け、それぞれ概ね発表順に収録します。第1巻の収録作品は以下の通りです。<第1巻収録作品(異色SF短編)> ・「ミノタウロスの皿」 ・「カイケツ小池さん」 ・「ドジ田ドジ郎の幸運」 ・「ボノム=底ぬけさん=」 ・「じじぬき」 ・「ヒョンヒョロ」 ・「自分会議」 ・「わが子・スーパーマン」 ・「気楽に殺ろうよ」 ・「換身」 ・「アチタが見える」 ・藤子・F・不二雄「あとがきにかえて」 *過去に刊行された、既存の『藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版』全8巻とは作品の収録順と巻立てが異なります。

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