藤子・F・不二雄SF短編ドラマ
藤子・F・不二雄SF短編ドラマ - NHK
“僕にとっての「SF」はサイエンス・フィクションではなく「少し不思議な物語」のSとFなのです。”(藤子・F・不二雄)
国民的漫画家、藤子・F・不二雄は、「ドラえもん」「オバケのQ太郎(共著)」「パーマン」「キテレツ大百科」など児童漫画の名作の数々を送り出してきました。そんな藤子には、もう一つのライフワークがありました。「ドラえもん」の連載が始まる前年の1969年、大人向けコミック誌にSF「ミノタウロスの皿」を発表。その衝撃的な内容が評判となり、その後、生涯にわたり、刺激的でシュールな味わいのあるSF短編を多く執筆していたのです。その作品数は110以上に上り、未知のウイルスによる未曽有の災厄、核戦争の脅威、食糧危機と超高齢化、神の領域まで浸食する生命科学技術など、まるで21世紀の世界を藤子が予見していたかのような物語が描かれています。藤子ファンにとっては、どれも傑作ぞろいと言われ、長年本格的なドラマ化が待ち望まれていたシリーズです。
2023年、藤子・F・不二雄生誕90周年の年に、満を持して10作品を実写ドラマとして放送する運びとなりました。4月9日からBSプレミアム/BS4Kにて毎週日曜日、よる10時50分から放送(15分×2話連続)です。
死んだクラスメートをめぐる怪事件からひも解かれる物語「おれ、夕子」に鈴木福さん、田牧そらさん、山本耕史さん。悪魔との魂の取引をコミカルに描く「メフィスト惨歌」に又吉直樹さん、鈴木杏さん、遠藤憲一さん。ケンカの絶えない父子の心が入れ替わる一日を描く「親子とりかえばや」に青木柚さん、吹越満さん。食糧危機に陥った未来の老人の悲哀を描いた「定年退食」に加藤茶さん、井上順さん。人の心の声が聞こえる不思議な実を手にした青年の物語「テレパ椎」に水上恒司さん。締め切りに追われる漫画家がタイムスリップする「昨日のおれは今日の敵」に塚地武雅さん。コロナ禍を彷彿(ほうふつ)させるウイルスのはびこる世界を描いた「流血鬼」(前後編)には、金子大地さん、堀田真由さん、加藤清史郎さん、と若手からベテランまで実力派俳優が揃いました。
さらには彗(すい)星が地球に衝突する事態を目前としたパニック模様を描く「箱舟はいっぱい」、この世のすべてに実在感を持てなくなったサラリーマンの物語「どことなくなんとなく」、宇宙船の密室で繰り広げられる船員たちのギリギリの攻防劇「イヤなイヤなイヤな奴(前後編)」も6月にBSプレミアム/BS4Kで放送される予定です。(詳細日程、出演者は後日発表)
未来への警鐘ともとれる普遍的な作品の数々がどのような映像になるのでしょう?刺激的で不思議でありながら、笑いも散りばめられた珠玉のエンターテインメントドラマをお楽しみに。
【放送予定・出演者など】
2023年4月、6月<BSプレミアム・BS4K>日曜よる10:50~15分×2話連続放送
4月9日(日)よる10:50~『おれ、夕子』 (脚本・演出 山戸結希)
鈴木福/田牧そら 柴崎楓雅/藤井夏恋 池村碧彩/山本耕史
4月9日(日)よる11:05~『メフィスト惨歌』 (脚本・演出 宇野丈良)
又吉直樹/鈴木杏/武内駿輔、渡辺哲、大方斐紗子/大和田伸也/遠藤憲一
4月16日(日)よる10:50~『定年退食』(脚本・演出 宇野丈良)
加藤茶/井上順/山崎潤、原扶貴子、池田鉄洋/中山翔貴、白鳥紗良、神谷圭介、
吉田正幸、小出圭祐、上原りさ、山崎あみ/三ツ矢雄二、ベンガル
4月16日(日)よる11:05~『テレパ椎』(脚本 本多アシタ・演出 倉本美津留)
水上恒司/坂口涼太郎、北香那/岡崎体育、富田望生/やついいちろう
4月23日(日)よる10:50~『昨日のおれは今日の敵』(脚本・演出 家次勲)
塚地武雅/高橋努、アベラヒデノブ、宮下かな子、本多力
4月23日(日)よる11:05~『親子とりかえばや』(脚本・演出 松本壮史)
青木柚 吹越満/横田真悠 望月歩/宮田早苗 霧島れいか
4月30日(日)よる10:50~『流血鬼 前後編』(脚本・演出 有働佳史)
金子大地/堀田真由、加藤清史郎/福山翔大、宮崎吐夢、片岡礼子、宮川一朗太
※6月の同じ時間帯に「箱舟はいっぱい」「どことなくなんとなく」「イヤなイヤなイヤな奴(前後編)」を放送予定。放送予定日、出演者など詳細は別途お伝えします。
【制作統括】 古屋吉雄(NHK) 川崎直子(NHKエンタープライズ) 上田勝巳(ライツ)
【PR特番】「藤子・F・不二雄SFワールド探検」
出演:塚地武雅、加藤清史郎、ヤマザキマリ(漫画家)、南 信長(漫画解説者)
3月30日(木)午前10:30~11:59 BSプレミアム
4月2日(日)よる10:50~11:19 BSプレミアム/BS4K