nyae
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2022/04/29
妊娠、出産、バグすぎる! #1巻応援
アラサーちゃんでおなじみ、峰なゆか氏の妊娠〜出産のエッセイ漫画。 2巻以降、育児編もあるのかわかりませんが、1巻だけでも読み応えがすごいです。 こういうテーマのエッセイ漫画って、妊娠を望んでる夫婦とか、妊娠中の人とか、もしくはそのパートナーとか、または妊娠出産経験者とか、そのへんの人がメインターゲットになるかと思うのですが、自分はそのどれにも当てはまらない読者で、そんなわたしでも面白い!と思えました。(笑える!という意味の面白い!とは違いますけど、作風を知ってる方にはわかると思いますが笑える面白さもあります。) クチコミタイトルにも書いたように、人間の体において、妊娠と出産はバグである。なぜこんなにも母子ともに死と隣り合わせなんだろう。なのに世間は妊婦に優しくない。シンプルに、怖いです。まあ、あらすじにあるように、リアルを知るという意味ではバイブルになるんだろうと思います。 妊娠出産育児エッセイ漫画が数ある中、この峰なゆか氏のエッセイにしかないものでいうと、なゆか氏のパートナー"チャラヒゲ"さんの存在です。この方、まさにファンタジーといっても過言ではないほどの理想的な存在です。妊娠中の描写はリアルだが、チャラヒゲ氏はファンタジー。どうやって生きてきたらそんな考え方・立ちふるまいができるんだろうか。巻末にチャラヒゲは架空と書いてますがなゆか氏のInstagram等を見る限り、チャラヒゲ氏は確かに"居ます"。
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2022/04/06
マコちゃんはすごいよ! #完結応援
2巻が出たときにこの漫画の存在を知って読んでみた。連載じたいはかなり前に終わってたのに2巻だけ出てなかったみたいですね。 いわゆる「こじらせ女子」的な子が主人公の話と言ってしまっていいと思うんですけど、その一言では片付けられない奥深さがあります。基本的にいつも自分がやることなすこと上手くいかなくて自己肯定感が低いマコちゃん。その心の穴をいつも男で埋めようとするのは全く共感できないですけど、この漫画の面白さは共感できるかできないかではないのかなと読んでくうちに感じてきました。あらすじにあるように、まさに彼女の"旅"を記録したドキュメンタリーです。 自分の幸せってなんなのかを模索する話ってたくさんありますけど、マコちゃんのそれは頭で考えるよりも先に口や体が出てしまう感じで、常に体当たりなのがすごいんです。深く考えず飛び込むから失敗する。その様子にイラッとしないといったら嘘になりますけど、そういうやり方でしか得られないものってあるし、それをマコちゃんが体を張って証明してくれるのが気持ちいいです。というか本人は失敗失敗いうけど、こっちからしたら常人には出来ないことをいくつも成してるように見えます。なのにいつも軸がブレブレ。そこも人間らしくていい。 2巻の終わりの方にマコちゃんがお母さんに突っ走って失敗することを指摘されて「突っ走らないとチャンスが逃げちゃうことだってあるもん」と反論するところすごく刺さりました。マコちゃんだからこそ言えるセリフだなあと。 この漫画が世間にどんなふうに評価されてるのか知りませんが、2巻が出たことによって多くの人に読まれてほしい一作です。
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2022/03/29
これはいい年の差マンガだ #1巻応援
ショタくんとおじさんでおなじみtunralさんの新作。これまたかわいいショタボーイ・くじらくんと、髪の毛が真っ白な青年・シロくんの日常を描いてます。シロくんは最初、外界との接触を拒む引きこもりかと思ったのですが、家族とのやりとりや突然現れた幼児への対応力などを見て、あ違うんんだとすぐに気づきます。今のところはただの無職らしい。 普通は家にいきなり元気100倍の幼児が来たらてんやわんやの生活が始まりそうなところですが、くじらくんとシロくんの相性が抜群なのか、ずっと続いてほしいと思える平和な光景が続きます。世話をするというか、年の差がある友達って感じです。ただくじらくんは前に通っていた幼稚園で起こった問題?によって転園を余儀なくされて急遽シロくんの家へ来たっぽい。 見え隠れする色んな要素に注目すれば、キャラクターそれぞれに平坦ではなかった過去があるんだろうと想像できますし、それによって物語が上っ面だけじゃないものなってると感じました。 こういうテンションのマンガって多分他にもあるけど、いくらでもあってくれと思えるくらい好きですね。いくらでもあってほしいし、永遠に続いてほしい。