nyae2022/05/09朝日新聞ウェブサイトの人気連載がコミカライズタイトル見ただけでは全く気づかなかったですが、読み始めてハッとしました。この連載、すごく好きで一時期めちゃくちゃ読んでました。普通の一般の方の台所と、その方に人生とか生活にまつわる取材をして記事にするというものなんですけど、これが本当に面白いんですよ。まさかその連載が漫画になるとは思わなかった。web記事では取材を受ける方の顔は出てこないので読み手の想像力が広がるんですが、漫画では登場人物のキャラクター性が強く出るので、web記事の楽しみ方とはまた違いますね。これを機にweb連載自体もまだ続いてることが知れたので、また読もうと思いました。 https://www.asahi.com/and/serialstory/tokyo-daidokoro2/東京の台所大平一枝 信吉2わかる
nyae2022/05/06ヴィーガンじゃないけど、おもしろい! #1巻応援ヴィーガンの人向けの漫画ではないし、ヴィーガンを広めようという意志が全面に出てるわけでもないので、ヴィーガンじゃない私が読んでも面白いグルメ漫画だな!という感想です。クセの強い女性店主が切り盛りする定食屋さんに様々な境遇の人がやってきて、そこでの出会いとか、ヴィーガン料理の魅力を始めとした「食べる喜び」に気づき、後ろ向きだった気持ちが前向きになっていくという人情グルメ漫画です。巻末にレシピが載ってるんですが、率直に食べてみたい!と思えたので地味に助かるおまけでした。2巻も楽しみ。美願食堂よねまる 東環妃 庄司いずみ4わかる
nyae2022/05/06なぜか冒頭だけ読んだことがある漫画先日、ひょんなことからこの作者が気になってなにか読んでみようかと思ってこの「おりんちゃん」を試し読みしたら、冒頭の数ページだけ読んだことがあったという、超偶然。よく見たら単行本の表紙にも見覚えがありました。ただ、何年前に読んだか、なぜ読んだか(冒頭しか読んでないことから単行本を買ったわけではなさそう)がまっっったく思い出せません。 それもあり今回全2巻読んでみました。正直感想が難しい。赤ちゃんが喋り、その母親が全く喋らないというシュールな設定のコメディですが、思い切りギャグに振ってるわけでもなく、独特な世界観です。でも確かにこの漫画の単行本が出た頃、こういうシュールな設定の漫画を好んで読んでいた時期があったんですよね。なので少し懐かしい気持ちにはなりました。 人情的な要素もあるので、いまとても孤独を感じている人が読むと、泣いちゃうかも、しれない、し、泣かないかも知れない。そんな感じ。おりんちゃん川島よしお1わかる
nyae2022/05/01人生、大丈夫じゃないを大丈夫にする作業 #1巻応援「大丈夫」って、他人に言われても時と場合によっては逆効果だったりして決して魔法の言葉ではないと思ってるんですが、この漫画では人に大丈夫と言い聞かせるのではなく「あらゆる方法で大丈夫になるようにする」というスタンスなので、前向きの押し付けをしてくることもなく万が一その辺の心配がある人は、安心してください。ある意味、「大丈夫」をここまで深掘りする漫画って今までなかったかもしれません。新鮮でした。 個人的には主人公に感情移入するというより、あくまでも大丈夫じゃない→大丈夫になってく様子を観察する感じです。物語全体を通して徐々に大丈夫になってくのではなく、とにかくずっとそれを繰り返してます。感情移入はしないと書きましたが、なんとなく今まで生きてきて、意外と自分もその繰り返ししてきたことに気づきました。 その他、少しSFファンタジーな要素もあるのがまた惹きつけられます。レベルファイブって子供向けゲームのイメージが強いですが、この漫画は普段青年マンガしか読まない人でも楽しめます。大丈夫倶楽部井上まい
nyae2022/04/29妊娠、出産、バグすぎる! #1巻応援アラサーちゃんでおなじみ、峰なゆか氏の妊娠〜出産のエッセイ漫画。 2巻以降、育児編もあるのかわかりませんが、1巻だけでも読み応えがすごいです。 こういうテーマのエッセイ漫画って、妊娠を望んでる夫婦とか、妊娠中の人とか、もしくはそのパートナーとか、または妊娠出産経験者とか、そのへんの人がメインターゲットになるかと思うのですが、自分はそのどれにも当てはまらない読者で、そんなわたしでも面白い!と思えました。(笑える!という意味の面白い!とは違いますけど、作風を知ってる方にはわかると思いますが笑える面白さもあります。) クチコミタイトルにも書いたように、人間の体において、妊娠と出産はバグである。なぜこんなにも母子ともに死と隣り合わせなんだろう。なのに世間は妊婦に優しくない。シンプルに、怖いです。まあ、あらすじにあるように、リアルを知るという意味ではバイブルになるんだろうと思います。 妊娠出産育児エッセイ漫画が数ある中、この峰なゆか氏のエッセイにしかないものでいうと、なゆか氏のパートナー"チャラヒゲ"さんの存在です。この方、まさにファンタジーといっても過言ではないほどの理想的な存在です。妊娠中の描写はリアルだが、チャラヒゲ氏はファンタジー。どうやって生きてきたらそんな考え方・立ちふるまいができるんだろうか。巻末にチャラヒゲは架空と書いてますがなゆか氏のInstagram等を見る限り、チャラヒゲ氏は確かに"居ます"。わが子ちゃん峰なゆか1わかる
nyae2022/04/24恋じゃねえのよ… #1巻応援もしかしたら1巻読んだだけではこの「恋じゃねえから」と言うタイトルがピンとこない人もいるかもしれませんが、これ以上内容を簡潔かつ的確にあらわすタイトルはないかも、と思います。 こういう、世間一般に根付いてる「○○ってそういうものだから」という思い込みやバイアスによって世の中から見えづらくなっているものを掘り起こして提示するって、もの凄く精神的なしんどさがあるけど、個人的にはこうして漫画として存在してることにとても意味を感じます。本作には、創作物でよくある「教師と生徒の恋愛」を、エンタメとして消費する前に知るべきことが描いてあるはずです。 主人公が40歳なのも、先に書いた“見えづらさ”を描くのに適していると思う。歳を取れば取るほど過去を振り返るのに体力がいるから。 読むのがしんどいという感想が多いかもしれないし自分も同様の思いはあるけど、主人公たちが立ち上がってどこまで行けるのか見届けたい気持ちがなによりも強い。恋じゃねえから渡辺ペコ4わかる
nyae2022/04/13とても良かったですこれといってなにか大きな出来事が起こるわけじゃないんだけど、読み終わったあとに「読んでよかったな〜」と思える読切りでした。学生時代の狭い世界で考えていたことが、社会に出てから全く変わることって普通にあるけど、それでも「大人になるって、なんなんだ…」と考えてしまった。サウダージにくちづけて渡部大羊
nyae2022/04/08笑った〜おもしろかった〜 ジェットコースターの逆さまになったときにスポッと抜けて落ちるのは誰もが想像する最悪の悪夢なので読んでて鳥肌立ったけど、あの猫はなぜ無事だったんだろう。猫だから無事だったのか? あとこれほぼシリーズ連載化してるのでネオキャット2巻も期待してしまいますね。Death Rabbit青化1わかる
nyae2022/04/06マコちゃんはすごいよ! #完結応援2巻が出たときにこの漫画の存在を知って読んでみた。連載じたいはかなり前に終わってたのに2巻だけ出てなかったみたいですね。 いわゆる「こじらせ女子」的な子が主人公の話と言ってしまっていいと思うんですけど、その一言では片付けられない奥深さがあります。基本的にいつも自分がやることなすこと上手くいかなくて自己肯定感が低いマコちゃん。その心の穴をいつも男で埋めようとするのは全く共感できないですけど、この漫画の面白さは共感できるかできないかではないのかなと読んでくうちに感じてきました。あらすじにあるように、まさに彼女の"旅"を記録したドキュメンタリーです。 自分の幸せってなんなのかを模索する話ってたくさんありますけど、マコちゃんのそれは頭で考えるよりも先に口や体が出てしまう感じで、常に体当たりなのがすごいんです。深く考えず飛び込むから失敗する。その様子にイラッとしないといったら嘘になりますけど、そういうやり方でしか得られないものってあるし、それをマコちゃんが体を張って証明してくれるのが気持ちいいです。というか本人は失敗失敗いうけど、こっちからしたら常人には出来ないことをいくつも成してるように見えます。なのにいつも軸がブレブレ。そこも人間らしくていい。 2巻の終わりの方にマコちゃんがお母さんに突っ走って失敗することを指摘されて「突っ走らないとチャンスが逃げちゃうことだってあるもん」と反論するところすごく刺さりました。マコちゃんだからこそ言えるセリフだなあと。 この漫画が世間にどんなふうに評価されてるのか知りませんが、2巻が出たことによって多くの人に読まれてほしい一作です。マコちゃん、さたまいずみ1わかる
nyae2022/04/03アウトかセーフか、その目で確かめてほしいギリギリアウトなのか微笑ましいのか自分の中で処理しきれないまま2巻読了。みんなどんな気持ちでこれ読んでるんだろう。Twitterで見たことある人ならわかると思うけどあのおじさんのキモさは容赦がない。なので純粋なほのぼの漫画として人におすすめすることはできない。 と、いろいろ言いましたが自分はこの漫画好きです。 ただ、そういう意図があるかどうかは分かりませんが、ショタくんの家族の気配が全くない(居ないわけじゃないと思うけど居ると確信できる描写もない)のがめちゃくちゃ恐ろしくてホラーを感じます。 2巻で終わりかと思いきや3巻が出る可能性もあるとのことで楽しみに待ってます。ショタくんとおじさんtunral
nyae2022/03/30 tunralさん何でも描けるんだな途中までは面白さがよくわかんなかったですけど最後まで読めば、あ〜!となる読切。tunralさんの可愛らしい日常ものしか読んだことがないから、バトルファンタジー系の作画もいけるんだとびっくりします。最終的にこの漫画が伝えたいことは、わかるようで、わからないようで、まあわかる。という感じ。勇者はHP1で生き残るパカチャン tunral
nyae2022/03/29これはいい年の差マンガだ #1巻応援ショタくんとおじさんでおなじみtunralさんの新作。これまたかわいいショタボーイ・くじらくんと、髪の毛が真っ白な青年・シロくんの日常を描いてます。シロくんは最初、外界との接触を拒む引きこもりかと思ったのですが、家族とのやりとりや突然現れた幼児への対応力などを見て、あ違うんんだとすぐに気づきます。今のところはただの無職らしい。 普通は家にいきなり元気100倍の幼児が来たらてんやわんやの生活が始まりそうなところですが、くじらくんとシロくんの相性が抜群なのか、ずっと続いてほしいと思える平和な光景が続きます。世話をするというか、年の差がある友達って感じです。ただくじらくんは前に通っていた幼稚園で起こった問題?によって転園を余儀なくされて急遽シロくんの家へ来たっぽい。 見え隠れする色んな要素に注目すれば、キャラクターそれぞれに平坦ではなかった過去があるんだろうと想像できますし、それによって物語が上っ面だけじゃないものなってると感じました。 こういうテンションのマンガって多分他にもあるけど、いくらでもあってくれと思えるくらい好きですね。いくらでもあってほしいし、永遠に続いてほしい。シロとくじらtunral
nyae2022/03/24短いけど壮大で、残酷だけど深い愛を感じるマンバ通信の記事きっかけで読みました。記事内でまあまあなネタバレをしてたので楽しめるか不安もありましたが、全く問題なかったです。久々に一瞬で読んでしまったなと感じました。実際そんなにページ数も多くないので短くて面白い漫画が読みたい!という人におすすめしたい。 マンガ沼で話されていた、最後のマッキの判断が作者にとっても想定外だったというのを踏まえて読むと痺れます。更にそれをπが予想よりすんなり受け入れるところも3人の間に確かにある揺るぎない愛を感じたというか、これでいいんだなという納得を得られました。 命に限りがある中、なんとなく適当に生きるのも死ぬ気で生きるのも自由だけど、幸福な時間を積み上げるという意識を持つことって大事だなと思えます。間違いなく名作だと思います。銀河の死なない子供たちへ施川ユウキ6わかる
nyae2022/03/20まさか実写化するとはね漫画を忠実に再現したら相当やばい気がしますが、逆に多くの人が観れるようにどう映画用に変えてるのか確認したいですね。 でも内容はすごく面白くて一気に読んでしまった記憶がある。で読み終わってそのまま安住の地を買ったんだった(そしてまだ読んでなかった)。 映画化の衝撃が強すぎでびっくりしたけどもう一度読み返してみようと思った。知らない人は映画見る前に読んだ方が良いと思う。色んな意味で。ビリーバーズ山本直樹
nyae2022/03/20煙草大好きメイドさんのギャップラブコメ #1巻応援表紙から得られるイメージよりも、主人公・下辺の恋をしっかりと描いている漫画だなと思いました。 表ではかわいい顔を振りまいてるメイドさん・まいちゃんが休憩時にはギャンギャンにタバコをふかしている(しかもまあまあなニコチン中毒)という落差の激しさが笑えますが、オンオフの切り替えを徹底しメイド喫茶の仕事に真面目に取り組む姿勢がある意味プロフェッショナルだとも言えるので好感しかありません。 そんなまいちゃんのギャップにやられて片想い中のバイト・下辺との絶妙な距離感も楽しみだし(何せ男スタッフがメイドさんに手を出すことは御法度)、日常コメディ色強めかと思いきや1巻の最後「あっ!」という展開もあり、とにかく今後が期待の一作です。スモーキングメイドロマンスいずみせら
nyae2022/03/14ネタバレとある新婚夫婦と、生理のはなし #1巻応援「満ちても欠けても」ってそういう意味か〜月のものってことね。 たいした予備知識もなく読み始めたけど読んでいくうちにこの漫画のテーマを知って、いい漫画だな〜と感心しました。意外と今までありそうでなかったかも? 「生理というものを理解する」という目線で男性が真剣に読んでくれれば女性としてはとても嬉しいですね。ただ必ずしも生理を知る目的でなく、ラブラブ夫婦の日常コメディとして読んでも面白いんじゃないかと思います。でも大抵の人が「この妻めんどくせ〜」で終わってしまうのかも…という不安もあり。生理中のめいちゃんも漫画用に大げさに描かれていると感じる人が男女ともに多そう。 あと、夫である平太の仕事場における有能社員ぶりも読んでて面白い。似たような業種の人が読んだら共感ポイント多いんじゃないでしょうか。詳しくないのでわかりませんが… ネタバレすると1巻の最後でめいちゃんが妊娠するので、2巻以降は妊娠編になるのかな?いずれにしてもこの漫画の存在が多くの人に広まってほしいですね。 満ちても欠けても君が好き矢野睦実1わかる
nyae2022/03/12故郷が“被災地”になってしまった人々のその後を描く #1巻応援じぶんが生まれ育った場所や今暮らしている場所がある日突然“被災地”になって、長い期間、もしくは一生離れなければならなくなったら、自分ならどう思ってどうしていただろうとあらためて考えるきっかけになる一冊です。 2011年3月11日に起こった東日本大震災を描いているのでフラッシュバック等が心配される方にはお勧めできませんが、リアルな津波描写はなく、津波被害地域外にいて怪我もなく無事だった女性が主人公の物語です。しかし彼女は恋人が震災によって亡くなっている可能性が高いという設定です。 主に、東日本大震災によって故郷が被災地となってしまった人々のその後の生活や知られざる苦労、どうにかして再生しようともがく姿を描いています。 あれから11年経ちましたが、20年30年経っていようがこういう漫画の存在は必要だなと思います。星の輝き、月の影じんのあい5わかる
nyae2022/03/10ネタバレとにかく身代金がこない話どんくさい誘拐犯のおじさんと、そんなおじさんに誘拐された少年。 彼は虐待を受けているために、親は身代金の要求を受けてくれません。そのため待てど暮らせど身代金はこない。海辺の洞窟を住処にし、とにかく身代金を待ち続ける二人。そのうち奇妙な絆が生まれ(たのか?)、完全に二人暮らしのような状態が続き、あまりに身代金がこないためおじさんは日雇いの仕事を始めます。そんな感じでずっと軽いテンションで読めるから笑えるんだけど、笑っていいのかなこれ、という戸惑いもあり。最後は「そんなわけあるか!」って感じのオチだったんですけど、これもこれであり、かもしれない。面白かったです。 https://comic-days.com/episode/3269754496739241111身代金がこない楽人 後谷戸隆9わかる
nyae2022/03/07マドンナとオタクの友情物語 #読切応援高嶺の花に恋する陰キャオタクの話って感じで始まるんですが、結果とんでもなく最高な友情物語でした。とにかく主人公の岸くんがいい子すぎる。だいたい急に憧れの女子・鉄さんと急接近したらテンパって空回りしたり、好きになってもらうために姑息な手を使ったりしがちなのに、岸くんはとても真面目で紳士なオタクなので、彼女がメタルが好きだと知ったら聴いて、研究して、趣味を共有するための努力を当然のようにこなす。で、実際にふたりでお出かけして距離が縮まっても、岸くんは純粋に「友達ってこんな感じなんだ」と喜ぶ。可愛いですね〜。 岸くんは友達がいないみたいだけど、なんでいないのか不思議。 http://www.moae.jp/comic/metalchanメタルちゃんふみん7わかる
nyae2022/02/24いい冬を描いているエピソード #マンバ読書会次のマンバのイベントのテーマが #いい冬のマンガ と知り最初に思い浮かんだのがこの「動物のお医者さん」です。 読んだことがある人は御存知の通り北海道が舞台の作品なので、ただの冬エピソードと言うよりも「北海道の冬」を感じることができるのが特徴であり魅力だと思います。そこで個人的に好きな冬エピソードをいくつか紹介します。長くなりすぎないようにすごくざっくりまとめます。 ●ハムテルと犬ぞり 7巻でチョビがブッチャーさんという外国人にスカウトされハムテルたちは犬ぞりに出会います。ハムテルはいきなりマッシャー(そりに乗る人)を任されたうえに犬たちには完全に舐められ自分には無理だと諦めかけるも、ハムテルが犬同士の喧嘩の仲裁に入った際、新入りの犬に噛まれてしまったことにチームの犬たちが怒り、噛み付いた犬に一斉に攻撃をするという展開に。そこにはもちろんチョビも含まれているところがグッと来ます。あれだけ大人しいチョビもハムテルが噛まれたら怒るんだなぁ…。 結局、ハムテルは舐められながらも仲間と認められていることがわかり、華々しい(?)犬ぞり大会デビューを果たし、まんまと犬ぞりにハマってしまうという話。 そして9巻では、こんどこそ入賞を目指そうとするハムテルたちの前に漆原教授が犬ぞり経験のない寄せ集めの犬を連れて現れるなど波乱の展開。当然のことながら大会にも大迷惑をかけながら参戦します。いろいろあってハムテルはソリから降り自分で犬を引っ張りながら走ってゴールすることになります(なぜそんな事になったかは読んでみてください)。そのおかげ?か見事3位入賞を果たすのでした。 11巻では優勝を目指し参戦するハムテルたちの前にお決まりの漆原教授が今度は本場アラスカで訓練された犬ぞりチームを率いて参戦。果たしてハムテルは優勝できるのか?ぜひ読んで確かめてください。 ☆余談ですが私は北海道で犬ぞり体験をしたことがあります。一生忘れられないほど最高の経験でしたので犬好きの方にはおすすめです。 ●埋まる女・菱沼 動物のお医者さんのメイン女性キャラクター・菱沼さん。彼女はとにかく、大雪が降ると雪に埋まる。そして運悪く通りかかった人に引き抜いてもらうという迷惑な人です。9巻にはそんな埋まってばかりの彼女にほんのりとした恋心のようなものを抱く男子学生が出てくるという世にも珍しいエピソードが掲載されています。 雪の中を牛が通り過ぎる場面に北海道を感じます。 ●埋まるモモンガ・モモちゃん 雪に埋まるエピソード2つ目です。これはエピソードというよりある話の一場面です。二階堂の親戚・里穂が彼らの通う大学を受験するということで試験後に大学内で待ち合わせようとするも里穂は迷子になり、最終的に大学内で遭難(?)してしまいます。その里穂を探す中で以前ハムテルたちが保護していたモモンガのモモちゃんが雪の中で眠ってしまっているところを発見するという、少しヒヤッとする場面があります。北海道にはモモンガも雪の中に埋もれるんだなぁ。と思ったことが強く印象に残ったのでした。 今回このクチコミを書くにあたって読み返して気づいたのが、思っていたより冬のエピソードが少ないということ。北海道の冬は人間があまり活動できないから、マンガにできるエピソードも少ないのかな、と勝手に予想しました。動物のお医者さん佐々木倫子1わかる
nyae2022/02/17奴隷男と少女の絆の話ちょっと薄汚いおじさん奴隷(獣人)と親が居なくなった少女の尊い絆の話なんですけど、奴隷を買ったり売ったり捨てたりが当たり前にあって、さらに奴隷の中でも若ければ若いほど価値があるのでその多くが子供だったりして、その世界観を踏まえて読むと、正直切なさが勝ってさほどキュンキュンはしません。それが悪いとかではなく、奴隷を家族として扱うという非常識を自分たちの中で常識にしようとする様子は純粋にぐっと来ますね。今のところ首輪が外れる未来は想像できないけど、ふたりは本当に家族になれるのか見守りたくなりました。もしも首輪がはずせたならばトナミショウ
nyae2022/02/14地球滅亡が迫ってるのにどこかゆるくて良い隕石が落ちる影響でその日の夕方に滅亡予定の地球。そんな地球最後の日を誰とも過ごす予定がない人が集まったオフ会に急遽参加することになった写真家の男。しかし集まったものの地球が滅びるその瞬間までとくにやることがない。その中に数多のパワハラを受けてきた上司に最後に仕返しをしたいという人物が居て…そしてその仕返しと地球滅亡は意外な結末を迎えます。 作品全体のテンションが高くも低くもなく、地球最後の日って意外とこんな感じなのかなとか変にリアリティを感じて面白かったです。地球最後の日にオフ会加角遠
nyae2022/02/09ネタバレもう少しじっくり読んでみたかった #完結応援作品そのもののテーマはとても好きだし、主人公ふたりの葛藤もご都合主義になりすぎないように丁寧に描写されていたと思うけど、もうすこし連載が続いても良い作品だと思いました。これは勝手な想像ですけど、サキの妹が性被害にあって不登校になる展開、本当はもっと詳しく掘り下げるために入れたんじゃないかなと。あとはサキが常々不満に思っていた会社の男性優位構造。最後は勢いで会社を辞めて終わってるけど、その後会社が少しは変わったのかも気になるところ。ディスレクシアの子たちが社会に出たときにどうやって生きていけば良いのかを示してくれる要素もあればもっと良かったです。私たちは凸凹している慎結
nyae2022/02/06映画化するらしいので読んだこの作者の漫画はDMC以外はまともに読んだことがなかったんですけど最近映画化されると知り読んでみたら、くだらなさは相変わらずだけどいろんな部分が洗練されてさらに進化してるなと感じました。ただこのKAPPEIも思ってたよりも前の作品なんですね…ついこの間まで連載してたイメージ… 勝平が最初の方は世間のことがなにもわからないただの終末の戦士だったのが、啓太たちとのふれあいの中で徐々に人間らしくなってきて、最後の方はわりと「なにかとイキるしょうもない奴」になってるのが最高でした。 キャラの中では戦士たちの師匠がダントツ好きです。KAPPEI若杉公徳3わかる