たか
たか
1年以上前
たぶんバナーで見て積読していた作品だったと思いますが、読んでみたら想像を遥かに超える面白さでした!! LaLa系のファンタジーや歴史物語少女マンガに見えますが作中に描かれる背景・服装・料理は中世のもので、ゴリゴリに史実に基づいて描かれていて読み応えが半端ない!そして絵が本当に美麗で素敵。 ヘブライ語やアラビア語が登場する少女マンガなんて初めて読みました。世界史大好きなのでワクワクが止まりません。 キリスト教という文化圏において肉体を切り刻むことがタブーであった時代に、後退してしまった医学を取り戻そうと奮闘する主人・ヨハンと、異邦人の見た目で周囲から疎まれているが、驚くほど礼儀作法や教養を備えている謎のメイド・ヴィオラことヘカテー。 ヘカテーの主人に対する振る舞いも、よくある「子供向けに読みやすくタメ口を混ぜた現代風でポップな言葉遣い」ではなく、キチンとした敬語なのが嬉しいですね。歴史モノならこうでなくっちゃ。 幕間には当時の暮らしぶりに関する解説がギッチリ字で書かれていて、そちらも非常にためになります。 その解説で気付いたのですが、本作は「なろう」原作作品でした。 『本好きの下剋上』といい、女性向けなろう作品はたまにこういうグッと来る作品があるからやめられませんね! よく「男性でも楽しめるマンガ」などというテーマで特集されることがありますが、これもまさにそれです。少女マンガという形式で描かれているだけでメインは医学サスペンスなので(1巻の時点では)、普段少女マンガ読まないからと敬遠せず、まずはぜひ手にとってほしいです。 絶対2024年絶対来てほしい!!!
たぶんバナーで見て積読していた作品だったと思いますが、読んでみたら想像を遥かに超える面白さでし...
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前
あれ、9巻があると思ったら、ない?! 8巻のあとがきに「9巻でお会いできたらうれしい」とあるのに?! と探すも、出てきたのは悲しい打ち切りの考察。 でも私はラッキーだ。 続編の『ひらけ駒!return』がすでに刊行されている。 『ひらけ駒!』では、将棋に一過性でハマっているだけだと思った我が子が、どんどん将棋にのめり込み、悩み成長していく様子が描かれている。 母は子供よりゆるいペースで将棋を学びつつ、プロ棋士たちにキャーキャーしたり、子供の成長を喜んだり、心配したり。 すごくリアルな、子どもを見守る母目線がたくさんあるなと思ったら、あるブログに南Q太先生(おなじシングルマザー)の子供も将棋にはまっていると書かれたブログがあるとリンクが貼られていた。 漫画のワンシーンのような先生のブログで綴られる日常に、これがベースにあるんだなと理解した。 漫画に描かれている、将棋を嗜む様々な人たちを見ていたら、特に主人公の母が将棋の試合に参加し始めた頃合いくらいから、自分も将棋を勉強したくなってきて、アプリをインストールした。 作中でもいろいろ出てきていたけど、それ以上に基本的なルールがたくさんあって、びっくりした。 軽くさわりだけ、と思っていたのに、なかなか壁は厚かった。 主人公の宝くんが、どれほどのめり込んでいったのかよくわかった。