ここ最近、安彦晴さんのマンガがスペリオールよく載ってて嬉しいです。 逆張りしてしまう尖り男が本当は巨乳が好きなのに好きじゃないと言っては巨乳好きな神様がお怒りになってやっとできた彼女さんのGカップを猫にしてしまう話。 全体的にとても可愛らしくて、男には狙い通りイライラさせられるけど最後ちょっとほっこりな童話的で素敵な話でした。 しかしデフォルメされつつも線が妙にエロいのがまたよかったです。
思春期に、なんにでも「逆張り」することでかっこつけ過ぎて巨乳好きなくせに微乳好きキャラのまま成人してしまった主人公。 大きい胸がコンプレックスな彼女に対しても、“胸で君を選んでないよ”と言いたいがために微乳好きアピールをしてしまいます。 タイトルに童話とあるように、主人公の愚かさが原因で不幸が起こり、自らの行いを改めて、めでたし。というお話です、が… その不幸を降りおとした張本人は「巨乳好きの神様」。この神様、カッコつけの主人公に終始イラつきを隠せない姿が非常に人間らしく、神様に感情移入する読者が多数かもしれない。そんななか、最後の最後に主人公に起こる出来事に、血の涙を流す者が後をたたないという…
自分で書いといて爆裂ってどうかと思いますがそのくらい感銘を受けました。兄弟姉妹がいることの光と影を描ききった傑作かと。絵も上手いし。 仲が良かろうが悪かろうが、やっぱり兄弟の存在は人生に大きく影響するんですよね。 自慢だった兄が、実際は努力が実らず夢にしがみついている大人になっていたという、そこの部分は寂しくて切ないのですが、ある意味それがあったから弟の兄への愛をこれでもかとぶつけるきっかけになったのかもしれない。 下がいる人、上がいる人はそれぞれに思うことがあるんじゃないですかね。
くるくるくるりんを読んだうえで読むと、やっぱりこの人の漫画はいいな!好き!となるんですが、全くの初見だと「???」となってしまう恐れアリ。でもこれきっかけにファンになるのはもっとアリかと思います! こういういるだけでHAPPYになれるお母さんほんと好き
筆とあいつがいればいい。の中田アミノ先生が「スペリオール次世代マンガ大賞」で見事大賞を受賞した作品。 全体的に白くて少女漫画誌に載ってそうな雰囲気がするけど、所々でクッと笑ってしまうポイントがたくさん。素直にこの人の漫画また読みたいなと思えました。 内容としては、みんなに都合の良いように使われている学級委員長が、とにかく花を愛する変な先輩に感化されて少しずつ自分の言いたいことが言えるようになるというはなし。 タイトルのセンスもいいと思います。 のちにしっかり連載も勝ち取って単行本も出ているんだから素晴らしい。
スペリオールの電子版に掲載されたスペリオール次世代マンガ大賞佳作受賞作。 あらすじにあるとおり、絵柄はあまりにも荒削りだけど、同じく佳作の「終わりの季節」「パレーシア」のなかではいちばん面白かったです。最初は森泉岳土を意識しているのかとも思ったが多分違う。 子どもと大人、どちらかに偏らずに両方の目線で苦悩や事情を描いているのがよかった。オチも意外性があって好きです。 この賞の審査会のレポートで、ひまわりが思いっきり物議を醸しているのが面白すぎた。柳本先生にめちゃ嫌われてる。笑 https://news.goo.ne.jp/article/postseven/trend/postseven-666846.html
ラーメンというよりはノワールギャグのがメインかな。途中でメタ的な台詞が入るのも面白かった。にしても「ラーメン滑川さん」を読んでた時も思ったけど、安っぽい中華そばを啜るヤーさんは絵になっていいな
ここにも筋肉を育てることに目覚めた女性がひとり… 誰の目も気にせずに筋トレに励むため、ホームジムの設備を揃え始めるツワモノな君江さんですが最近5年半付き合った彼氏にフラれているという背景もあり…夢中になれるものを見つけられてよかった。 同僚女子もいいキャラしてるので、連載で読みたい!!!
赤面症で男子と喋らない女の子・須磨さんが中学時代に男子と言葉を交わした回数はわずか5回。その5回をダイジェストで見てみましょう、という話。 第一話ですでに3回分描いてしまったけど、第二話で描かれた4回目がなんとも切ない…びっくりしました。こんなに泣ける「違います…」はいまだかつてあっただろうか。 たった5回の会話の裏にあった知られざるドラマ、最後まできっちり見届けるよ、須磨さん!
去年のスペリオールの電子版のみに掲載された読切。 ヨネクラ君がハリナちゃんと出会っていなければこんなことには…とも思うけどぼっちだったヨネクラ君に一瞬でも一緒にいたい、守りたい人というができたということは良かったことだ…と思うよ でも今後は変な女に引っかからないように、まずは友達作りから始めてほしい。
ホラーと言えば、ホラー。諦めてほしくないけど、諦めちゃうよな…というちょっとやりきれない終わり方で心に残る話だった。 お世辞や謙遜ばかりで本音を言わないのが大人である、という皮肉がテーマになっているとも思う。 目の描き方が可愛くて好き。
スペリオールのバックナンバーを読んでて、良いなと思った読切。 お財布売り場の販売員の仕事を描いたもので、作者の実体験を元にしているとのこと。なんとなく私がたまに行く「ハ◯ズ」のお財布売り場に近い雰囲気だコレ…。売り場に訪れる客層の幅広さ、商品の多様さ、意外と知られてないNG行為など、財布というアイテムが持つ特殊性が非常におもしろおかしく描かれています。(とりあえず財布を触るときは水滴や手脂には気をつけような…) 普通のお仕事マンガであればそれほど心に刺さらない話だったのですが、マンガ的な画そのものと表現が、どこか懐かしくも新しい…これはもうこの人にしか出せない味わいみたいなものを感じたので、今後もぜひ新たな作品を読んでみたいと思った作家さんでした。
新入社員の女の子が残業終わりに主任のとある行動を目撃する。誰もいないオフィスで椅子に腹ばいになり滑って遊ぶ主任。「デュワ」って言ってる…小学生か!いつも無口な主任のストレス解消法のお茶目さに癒されるマンガでした。
こんな純粋な気持ちで主人公の背中を押したくなったのはいつぶりだろう…というほど美しい話だったな〜女の子同士の話だったからかな。 始めは大人と子供くらいの年の差があるのかと思ってたら同じ大学の同学年だった。笑 いじわるな見方をすると、けっきょく向こうはずっと主人公のことは眼中にはなかったんだね。
この設定が面白い。実際にこんなオカルト現代病ありえそう!主要なキャラの可愛いさと、霊のホラーな描写のギャップもいい。主人公が視えちゃう女の子なんだけど、ストレスの理由も共感できる。タイトルがポップになったら連載もあり得そう。
毎日昼休みに校庭に出てバレーボールで遊ぶ日常系四コママンガのように和やかな女子高生3人組、を見る野暮ったいクラスの端っこにいるような3人組がこの話の主人公。 漫研でもないのに生身の女子3人組の二次創作漫画をそれぞれノートに描いてきては交換するというキモ日課を送っていた。 彼女らのことはずっと見守るだけでいい、と距離を取っているが、その中の一人今井君は違う感情を抱いていた。それは・・・。 めちゃくちゃいい! まずページをめくってパッと目に入ったときの絵の印象が最高で、キャラのデフォルメ具合がたまらなくて見やすい。 イケてない彼らでさえとってもキュートだ。 キュートな絵柄なのに、女の子の描写はたまにエロくも見える色気がある。 団子っ鼻でメガネで白目でニヒルな女の子もいい味出してる。 これでいいのかと自問自答し大いなる一歩を踏み出す今井くんが素晴らしい。 いつまでもそのままずっと、ぬるま湯に見える薄めの硫酸風呂に入り続けることもできたのに。 「眺めるだけで本当にいいんですか!?」「小さな決断があとあと効いてくるんです!!」は自分たち自身に問いかけ続け毎日小さい後悔を積み重ね続けた言葉だろう。 沁みる。 最終的にもなんだかポップでかわいらしい結末が待っている。 ここで、なるほどそうだったのかと腑に落ちる。 そしてもう一度読み返すと、あーほんとだ、と。 とても好きな読切だった。 コンプレックスやダークサイドの描き方も傷心も全部ポップ! 全くエグくならず、コミカルで楽しい読み味が続く。 自分の中で早く連載を読みたい作家さんの一人になった。
ビックリした。ラブコメって油断してると百に一つくらいで、こういうのあるよね。いやぁ攻めるなぁ……
「喪失」の出口。とても上手いことを言うなと思う。 大事な人を喪った時に、実感が訪れずに悲しめないというのは、度々、漫画の題材となっている。本作はそれをガラパゴス携帯を使って、上手く表現している。主人公は母から送られてきた過去のメールを見ることで、母のいた世界に取り残されていたのだろう。そうすることで母の死の実感を薄めていた。 だからこそ未送信のまま送られなかった下らないメールに初めて涙を流す。悲しめない人の抱える「喪失の出口」をうまく描いた。とてもいい作品だったと思う
スペリオールの読切。 高校の弓道部で百発百中ゆえに羨望の眼差しを一身に集める咲宮先輩。 そんな憧れのかっこいい先輩に声をかけられ休日に渋谷の道案内を買ってでる後輩たち。 そこで目撃するのは切符すら買えず改札すらまともに通れない、普段の部活中の凛々しい姿からはかけ離れた非常識で天然なおとぼけ姿だった。 そして彼女の渋谷での目的地とは・・・。 雲の上の人だった先輩の意外な一面を目撃した後輩たちは、さらに辿り着いた目的地から幻滅し、そしてその姿すらも実際は想像からかけ離れたものであったという内容をコミカルに描いている。 読んでいる側に構えさせないゆるさとコミカルさ、ふとした瞬間に垣間見えるシリアスさなどは石黒正数先生や小田扉先生にどこか通ずるものがある面白さだ。 これからの作品にどうしても期待してしまう。
自分は中学生の時に母親を亡くしたのだけど、その時の気分にとても近くて、救われた感じがした。悲しいのは当然だけど、くだらないことも考えるし息抜きだってしたい(感情の浮き沈みが激しく、色んなことを考えるので1週間の長さが平常時とは違う)。 悲劇が単に悲劇としか描かれなかったり、「逆境」を「跳ね返す」みたいな話を読むたびに、「そういう感じでもないんだけどな」と軽い絶望を覚える。この作品は複雑な感情を複雑なまま表現していて、初めてに近い共感があった。
※ネタバレを含むクチコミです。
友達の彼女がめちゃくちゃ可愛くて大好きだったはずの自分の彼女に冷めてしまう…という男にとっても女にとってもあるあるだけどフラれる側からすると受け入れがたい残酷さのある話だった。今までは全く気にならなかった肌のカサつきや髪のパサつきが見えてきたり、彼女の笑顔にも嫌悪を感じるようになってしまった主人公。夢から覚めるように現実が見えてきた様子はまるでホラーだった。恋の空虚さと喪失を辿る青春読切‼と言いながら実はホラーなんじゃないか?「僕の彼女は原風景」というタイトルも諸星大二郎の作品っぽくないか?とか思い始めるくらい笑。とはいえ彼らは高校生なので恋に恋する年頃なのだろう。人との付き合いは色々あるから薄目で見ることも大人になると時には必要ですね。優しくなりたいです。
定時制高校に通う女の子が主人公。全10ページだけどすごく含みのある読み切りでした。タイトルの「ヒコウ」は色んな見方ができるなぁと思います。個人的にはどんな生き方でも遠くまで飛べるよ、みたいなポジティブさを感じました。この読み切りは新人賞出身の作家さんですが、スペリオールの漫画賞はガムシャラな熱気があって好きです。
ある暑い日、ベランダで洗濯物を干していたマヤちゃんの身に起きた2つの悲劇…!! (道を歩いていたサラリーマンに見られたのを含めれば3つ) 虫に対して、恐怖から怒りに変わる感じ、超わかる!と思いました。 絵柄が好き嫌い分かれるかもしれないけど、画力は高いし自分は好きです。 ブスを描くのが上手い人は、何描いても上手い(持論)。
ここ最近、安彦晴さんのマンガがスペリオールよく載ってて嬉しいです。 逆張りしてしまう尖り男が本当は巨乳が好きなのに好きじゃないと言っては巨乳好きな神様がお怒りになってやっとできた彼女さんのGカップを猫にしてしまう話。 全体的にとても可愛らしくて、男には狙い通りイライラさせられるけど最後ちょっとほっこりな童話的で素敵な話でした。 しかしデフォルメされつつも線が妙にエロいのがまたよかったです。