サポルト!~木更津女子サポ応援記

木更津もの

サポルト!~木更津女子サポ応援記 高田桂
酒チャビン
酒チャビン

いわゆるジモマンです。わたし出身が木更津まで電車で15分くらいのところなので、気になりすぎて読みました。 結果ですが、めちゃ面白かったです!わたし爽やか青春部活ものが好きなのですが、こちらの作品は厳密には部活ものではないですが、それに近いものを感じました。好きなものに熱中するところが似てると思います(あと学生というところ)。 かけがえのない友情と、青少年特有の悩みと、若さゆえの失敗等がテンポよく描かれます!!地味めのキャラが主人公というところもいいですし、主人公の友達でメインキャラの一人が少し紺野に似てるところも良かったです! 仮に舞台が木更津ではなかったら、まず間違いなく読んでないのですが(というか売ってるの見たことないですからね)、これは木更津ヌキにしてもそこそこオススメできる作品となっています!ぜひ木更津関係ない人(大多数だと思いますが)も手にとっていただき、聖地巡礼として木更津においでくださいませ!! ちなみにラーメンでしたら、少し離れますが、君津の大ちゃんラーメンか五井の富士屋がオススメです!帰りはアクアラインが混みますので、龍宮城で20時くらいまで湯ったりするといいと思います!

ギャンブル人生

ギャンブル人生の感想 #推しを3行で推す

ギャンブル人生 山松ゆうきち
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 「ギャンブル人生」と「DH」を全部読みたいためにコミックアレを揃えたようなものです。じゃあ二年くらいかけて集めた最終回まで読んで凄い面白さがあったかいう集めて読んだという達成感やこんだけ苦労して集めたのにこの最終回?と色々な感情が入り混じって山松ゆうきちの漫画を読んだような複雑な気持ちです。 内容は山松ゆうきちのエッセイ風漫画でアシスタント時代の話、デビューまでの道のり、交友関係、さまざまなギャンブルについて描かれている。エピソードがちょっと常人の俺には理解しづらい面もあるがこれくらいの感じではないと山松ゆうきちの漫画は描けないのかなと思ったね ・特に好きなところは? 競輪か競馬かわからないが全く予想もしないで同じ番号を買い続ける話とデビュー前に高信太郎に会ったところ瞬間から馬鹿馬鹿に言われ続けるが山松ゆうきちの漫画を見た瞬間に面白いと言って編集者に連絡して山松ゆうきちのデビューに繋がった話 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! コミックアレの創刊準備号から休刊号まで掲載されているのに単行本になっていないのでこれを読むにはコミックアレを集めるしかないです。内容も一回丸々株が上がった下がったとしか話していない回やギャンブルで負けたことがずっと続く回があったりと面白いとか面白くないというのが難しい時もあります。もし興味があるかたはコミックアレの創刊準備号を読むといいと思います。 あと山松ゆうきちの漫画を端的に説明したコマがあったので貼っておきます。本人は面白いと思っているが世の中とのズレが大きくて困るのは俺も同じだから山松ゆうきちの漫画が好きなのかもしれない

DH

DHの感想 #推しを3行で推す

DH ほんまりう 森谷耕三
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ やっとコミックアレが揃ったので全話読めたぞ。コミックアレを途中まで持っていた分までは読んでいたので単行本を探して読もうと思ったがまあ手に入らない。ネットで揃えたの情報をたまにみたがマジですごいと思う。一時期オークションで全巻セットが30000円ぐらいで出ていたがさすがに買う気にならなかった。 あらすじですがトラック運転手である主人公藤村はバッティングセンターで打つことの楽しさにはまってDH制だったらプロになれる可能性がありそうだということでプロを目指すが、年齢35歳という壁などの色々な問題があるが周囲の協力によりプロになりプロ野球選手として活躍していく。 掲載誌の休刊のため5巻で終わるが個人的にはいい終わり方だったと思う ・特に好きなところは? 千葉ロッテマリーンズのテストに合格したあと年齢で疑いがかかりだめかなと思ったがコーチが救ってくれるところと落合博満選手に手紙を出して打撃について聞くところと最後のトミーとの対決 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 面白いかどうかと聞かれたら面白い。ただ2023年3月の時点の入手困難度などを考えると割には合わないとは思う。今後電子書籍で発売があれば読むのはお勧めします。そういや単行本とは別に連載分をまとめた増刊が出ていたようですがどこまで収録されているかは不明です。

ギャル義姉とみっくん

クールに徹せないギャル義姉のかわいさ #1巻応援

ギャル義姉とみっくん 卯月ミヤ
兎来栄寿
兎来栄寿

『望月さん家のヤンキー』の卯月ミヤさんによる、義姉弟ラブコメです。 現実に兄弟姉妹がいる人には「こんなのはマンガの中だけ!」と言われがちですが、マンガの中の妙なる関係性からいつだって栄養を獲得して生きてきている皆さま、こんばんは。 たとえそれが刹那の幻想だとしても、良いではないですか。この世とて胡蝶の夢かもしれないのですから。 本作は、心の中では義弟・みっくん大しゅき状態でありながらそれを外側には出さず普段はクールなギャルの体裁を保っている義姉・亜純(あすみ)を描いた作品です。 亜純の友人たちはビッチで「筆おろし真希さん」の二つ名すらある様相ですが、そんな彼女らの毒牙にかからぬよう亜純は必死に義弟を守護(まも)ります。一方、みっくんの友人たちはオタク揃い。脇役も良い味を出しています。色々と対照的なふたりですが、そうであるからこそ関係性に趣深さも宿るというものです。 クールを貫こうとするも、みっくんのあまりの尊さに装甲を貫通され素が出てしまう亜純の姿が、この作品の一番の美点でしょう。いじましくかわいらしく面白いです。それを補強するのが卯月さんの魅力的な絵。スタイリッシュで非常に読みやすいのも、本作のストロングポイントです。 義姉弟なので、実の兄弟ではなし得ないこともできてしまう関係であるということもあり、ふたりの今後がどうなっていくのか楽しみです。

螺旋じかけの海

設定が小難しいけどおもしろい

螺旋じかけの海 永田礼路
ゆゆゆ
ゆゆゆ

食費をうっかりお酒代にかえては、一緒に暮らすハルに叱られる生態操作師のおじさん・オト。 料理はすごく不味いらしい、射撃の腕はピカイチな若者・ハル。 人以外の遺伝子をもつ異形成キャリアと呼ばれる人たちがいる世界。 水没した街には何故か特に多く住んでいる。 この世界の法律では人以外の組織の割合が一定を超えた異形成キャリアは基準外キャリアと呼ばれ、人とはみなされない。 とはいえ、見捨てられた水没した街の人々は、他の生き物のパーツが体に発現するまで、自分が異形成キャリアであることすらわからない。 街に近い洋上で暮らすオトとハルは、国の定めた基準を超えてしまった異形成キャリアの人たちを、生体操作をして助けていく。 人以外の組織が1%でも超えたら人ではなくなるのは、おかしくないか。 服などで見えない部分が超えていたらわからないのに、人ではなくなるのか。 人間らしい思考を持っているのに? じゃあ、人間らしい思考を持っていたら、あきらかに別の生物でも人なのか? 「人間と他の生物を分かつものは何か」 あらすじにあるこの問いを、「螺旋じかけの海」は様々な物語から問うている。 そして、めずらしい(より人のかたちに近い)異種形成キャリアは高値で取引されることが、問題を複雑にする。 作者の本職は医者とのこと。 色々悩みながら描かれているのかもしれない。 小難しい漫画に思えるが、食えない性格のオトとおだやかそうなハルの掛け合いがおもしろいので、さくさくと読める。 続刊があるのかないのかわからないけど、続くなら読みたいなと思う。 追記 11話の5巻でいったん終わりだと、単話11話前編として公開された電子書籍内に書かれていました。 https://twitter.com/nagatarj/status/1642143272561954818 追記の追記 5巻が発売されました

お前の寝言がわからない

男女差も文理の違いも、人によるからね

お前の寝言がわからない 永田礼路
ゆゆゆ
ゆゆゆ

文系理系でなんやかんやいうのは嫌いなんですが、おもしろく読めました。 文理というより、この人たちが変だからでしょう。 男は〜女は〜という言い分に、文系理系という区分を組み合わせたラブコメディです。 ラブコメらしく始まって早々に、久しぶりに出会った昔なじみとルームシェアになるのですが、二人揃って大人のせいか、にじみでる熟年夫婦感というか。 とはいえ、熟年夫婦だともう言わないような生活の不満を言い合うフレッシュさというか。 なんというか、月日を感じさせない仲良しさがあります。 そして作中で描かれる、一緒に住んでいてのちょっとした不満は「あー、そう!それ!!それ!!あるある!!!」みたいなのがわりと出てきます。 「少女漫画ぽく愚痴る。」には出てこなかったタイプの愚痴です。 ちょっとした不満が大きくなりすぎないうちに、ちゃんと解決しようと話し合えるのが素晴らしいです。 衝突は起きれど、ルームシェアは円満長続きしそうなお二人です。 ちなみに、賞味期限を気にしない人は、文理問わず気にしません。 彼の人たちは、細菌の増え具合などを凌駕する腹を持っているようです。なお、腹を壊すかどうかは外国の水と同じく、ある程度は慣れのようです。 https://twitter.com/nagatarj/status/1578613334618038272

夢に落ちる少女

黒髪のベタが良いふたりの少女のお話 #1巻応援

夢に落ちる少女 しぐま
兎来栄寿
兎来栄寿

「共依存鬱百合コメディ」の響きだけで強くなれる気がしますね。ささやかな喜びを潰れるほど抱き締めるような物語が好きな皆さん、こんばんは。 しぐまさんがwebで連載していた本作が、まず昨年末に本として発刊されました(それは 同人誌と言うには あまりにも大きすぎた 大きく ぶ厚く 重く 大ボリュームだった)。そして、この度各ストアで電子版の配信も始まりました。264Pの同人ということで紙版は3000円を超えていましたが、電子版はかなりリーズナブルにお求めいただけるようになったと思います。 「ボク」と「オレ」のふたりの少女の掛け合いを中心に繰り広げられる物語ですが、とにかく先ずしぐまさんの絵が好(ハオ)ですね。黒髪に対して真っ黒にベタを塗る人は昨今逆に少なくなっており、吸い込まれそうな漆黒の髪と瞳に郷愁すら覚えます。本作以外のイラストなどでも、黒の使い方がとても良い作家さんです。 そして、そんなふたりのそれぞれのキャラクター性が話が進むにつれて細かく描かれていき、数々のエピソードと共に両者への愛着が高められていきます。「オレ」の方が背が低いけどカッコいいところとか、「ボク」のみならず読んでる方もときめいてしまいます。 序盤は「コメディ」部分が強めですが、徐々に出てくる「共依存鬱」パートがまた非常に良く、私が本作を推す理由となっています。 百合好きの方にはもちろん、そうでない方も読んでみて欲しい魅力のある作品です。