きたいふくがある
着たい服がある
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あらすじ

女子大生マミには、誰にも言えない「秘密」があった。それは、「ロリータファッション」に憧れていること。背が高く、一見クールなマミは、家族からも友達からも「かっこいい女性」像を自然と求められ、そのイメージから外れることに臆病になっていた。だが、周りの目を気にせず奇抜すぎるファッションをし続けるバイト先の同僚・小澤くんに感化され、徐々に「本当の自分」を開放していく――。

「多様性」っていうけど「自分らしさ」ってなにさ?という話

 これだ!!!と叫びたくなる漫画。 「強い女性像!!ガラスの靴を叩き割れ!YEAH!!」ってな感じでハリウッドやディズニーを中心に流行っている欧米型の歪んだフェミニズムに「それって結局マチズモの焼き直しなのでは?」とモヤモヤしている人も男女問わず多いことだと思います。男ウケの悪いオルチャンメイクを「お前ら(男)のためにやってるんじゃないし」と堂々やるところまでは素晴らしい傾向だと思うのですが、だったらフリフリで可愛いスカートを自分の為に穿いてもいいじゃない!というのがこの漫画のテーマの出発点。  そして本題は、周囲に奇異の目を向けられながらも奇抜なファッションで出勤してくる同僚・小澤くんのこの言葉。 「何着てどこ行くかは自分で決めます」  常に周囲の目を気にして自身を持てず、小さな願望をひた隠しにしてきたマミは衝撃に打たれます。ひそかに憧れを抱いていたロリータファッションに恐る恐る身を包み、そしてここから自分の臆病さ、周囲の同調圧力、偏見などとの戦いが始まります。  私はずっと進学校でその手の圧力とは無縁だったのであまり共感はできませんが、マミの周囲の偏見社会には憤りを覚えます。日本の学校教育はおりこうさんを作る洗脳教育みたいなとこがあると言われてますが、偏差値が上がれば上がるほど自由になるともいわれていますね。とはいえ難しい顔して常識とやらを押し付けてくる人というのはどこへ行ってもいるものです。  経験上、小澤くんのように堂々としていれば周囲は黙ります。俗世のマウント合戦から解脱して、心の在りようによって世界が変わる、そんな「スッキリする話」がもっと増えたら素敵だなと思います。

mampuku
mampuku

ロリータハウツー本ではない

ロリータ服のハウツー本では全くなかったです。着用の心得とか、立ち居振る舞いのコツとか、メイク方法とかそういうのは一切無いです。ちょっとそういうのに興味があったのです… ロリータ服をきっかけとする、主人公の気づきと成長と出会いの物語とでも言いましょうか… 登場人物の中でもカヤさんは素敵です。毎日酒場(バー)に強めの服を着てやって来てビール類を流し込んでいるお嬢さんです、昼は介護福祉士、夜はバーテン?、働き者のうえ人間の出来た素晴らしいお嬢さんなのです。主人公は偶然彼女と出会いますが、この出会いなくしては物語が成立しませんマジで。全編通して一番好きなシーンはカヤさんちにお泊まりして着せかえごっこ遊びをするとこです。うらやましいぞ。 物語は終盤小澤君を掘り下げて進んでいきますが、羽根をむしって丸裸にしてから建て直しまでの流れの無駄のなさがお見事だと思いました。中盤のSNSで主人公が攻撃される、生徒が改心するまでのくだりも、きつすぎる悪意の描写は無い(ひかえめ)なのが美点だと思いましたが、小澤君の過去と現在の描写も、つらいけど必要最低限というか、過激ではないのが良かった。 ※ここで言いたい過激っていうのは、よく広告である、見た人の興味をひくことだけを特化したような思わせぶりでショッキングで醜悪なシーンの寄せ集めのアレみたいなことです ストーリーの流れありきの、材料の1つとしてのロリータ服なんだな!と勝手に思っていたら、作者インタビューにロリータ服を描きたかったという発言を見かけて今「????」ってなっています。ロリータ服の魅力を伝える的な要素は限りなく薄かったように感じたのですが、、、、???

漫画を読む女S
漫画を読む女S

"着たい服"がある。"なりたい自分"がある。

主人公の女子大生マミは一見背が高くてクールな雰囲気だが、誰にも言えない秘密を抱えている。それはいわゆる"ロリータファッション"に憧れを持っていること。可愛らしいものが好きな自分の趣味嗜好と周囲の人たちがマミに対して抱く"カッコいい女性"像との乖離のために、自身の本音を内に秘めて半ば外装を取り繕うようにして日々を過ごしていたマミだったが、バイト先の同僚・小澤との出会いにより少しずつ変わっていく。 やや変則的な導入だけに奇抜な印象を受けるかもしれないが、作品の根底にあるテーマはとても普遍的なもの。ベタな言い方をすれば"自分らしい生き方"という感じになるかもしれないけど、マミという人間を通して、"自分らしさ"と一言ではとても表現し得ない感情や生き方を見せてくれる。 そして、その根底に流れるテーマは一貫していながら、巻が変わるごとにそのテーマを違ったアプローチで表現してくる。その上でマミの物語が動き始めるきっかけとなったロリータファッションについて蔑ろにはせず、マミという人間を構成する要素として最後まで描かれている。 作中の経過時間はそこまで長くはないけれど、作品全体を通して読むと1人の人間の人生に触れたような感覚さえ覚える壮大な物語。 全5巻読了。

sogor25
sogor25
もぐもぐたべあるきくま
MOGUMOGU食べ歩きくま
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あらすじ

自分ツッコミくまがおいしいものを食べにいろんなところを旅します。読むとお腹が減ってどこかに行きたくなる、オールカラーのイラストエッセイ!「週刊Dモーニング」で大反響を呼んだ連載が、待望の単行本になりました!SNSでフォロワー20万人以上、LINEスタンプも大人気のクリエイター・ナガノ氏初となる、オリジナルコミックです。この本を片手に、くまと一緒に食べ歩きしよう!

ナガノはちいかわ作家じゃない

ナガノ氏のすごいところは、そのバランス感覚だと思う。 「ちいかわ」で言うなら、 万人受けするかわいいキャラクターと、 少し毒のある世界観の両立。 「自分ツッコミくま」LINEスタンプで言うなら、 気軽な使いやすさと、 我を出しすぎないちょうどいい面白さ。 需要と表現の間を完璧にとらえる客観性。 そのバランス感覚がこそが氏の突出した部分である。 そしてそんなバランス感覚は本書「MOGUMOGU食べ歩きくま」でも、 遺憾なく発揮されている。 本文で語られることはあくまで作者視点の体験である。 エッセイである以上、主人公は作者自身であり、 そこで描かれる思想はストーリー漫画よりも直接的に読者に伝わり、 大なり小なり読者の思想との相違がある。 それがエッセイ漫画のクセであり味であるはずなのだが、 本作ではそういった作者の「クセ」にさえ共感してしまう。 高級店で食事をした時に隣の人を見てマナーを真似したり、 コース料理をアトラクションの楽しさに例えたり。 誰もが感じたことがあっても言葉にはしていなかった 「ちょうどいいあるある」が作中の節々でビシビシと投げられる。 それらはあくまで淡々と、しかし感情豊かに。 この落ち着いたテンポの良さに、読んでいて安らぎを感じる。 違和感なく自然に読めるのに、 「気持ちのいい引っ掛かり」は「作品のクセ」と理解した上で、 小気味よく用意されている。 究極の自己プロデュース力を持った作家、それがナガノ。 我々は常に彼の手のひらで転がされているのである。

アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象
どくヤン!
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あらすじ

何の変哲もないメガネ高校生・野辺が編入した毘武輪凰高校は、地域でも群を抜く恐るべきヤンキー校…!そしてそのヤンキーたちは、ヤンキーであるにも関わらず読書を好むという矛盾した存在、「どくヤン」だった! バイクを駆り、ヤニを吹かしながら『こころ』を暗唱する異常な同級生たちに囲まれ、野辺の平穏なスクールライフは脆くも崩れ去る…! 令和最初にして最後のヤンキービブリオギャグ漫画、ここに爆誕!

実におもしろいビブリオマンガ #1巻応援

ひさぴよ
ひさぴよ
やわらかいかちょうおきたそうじ
やわらかい。課長 起田総司
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あらすじ

そこそこの企業に勤める起田総司は、同期トップで課長に昇進。しかし時を同じくして、10年付き合った彼女に浮気され、あえなく失恋。心の変調は身体の変調。彼の男性機能に異変が起こった。初期ED課長・起田総司誕生。この物語はあくまで男と女の心の問題にフォーカスします。

はなまつとごにんのおんな
花松と5人の女
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あらすじ

極道から足を洗い、配送業に身を投じることになった男・花松。寡黙で不器用な花松は、自らに降りかかる不条理には一切の反抗もせず、黙々と過酷な配送の仕事をこなしていく。だが、哀しき女の涙を見れば、見過ごせないのが男道。時に命を懸けながら「本当に大切なもの」を運ぶ、仁義なき配送が今始まる――。社会問題化する「過酷な配送業界」を舞台に、魂震える5人の女の物語を紡ぎ出す衝撃作!

こなもんろーど
粉もんロード
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あらすじ

由緒正しき小麦問屋の娘に一目ぼれした春巻に突き付けられた結婚の条件は、トルコから中国へ旅をして、100のレシピを手に入れること!異国で、様々な困難とともに、忘れられない人や風習との出会いが春巻を待つ。“粉もんロード”の果てに、愛しの彼女とゴールインすることはできるのか!?

いつもつきよにこめのめし
いつも月夜に米の飯
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あらすじ

新米設計士・倉沢カナコは、「自己犠牲」が当たり前のブラック企業で体を壊し、リノベーション専門の小さな設計事務所に転職をする。仕事を通して知る、十人十色の人間ドラマ。様々な「人」と「家」を目にする中で、カナコは自分の「働き方」、ひいては「生き方」を見つめるようになる。現代の若者が抱える「生きづらさ」をリアルに描き、現代の「正しい働き方」を考える、人生と家のリノベーション物語!

ちゅうもんのおおいおーかすしょくどうぶんさつばん
注文の多いオーカス食堂
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あらすじ

仕事の合間のランチを毎日の楽しみにしているOL・麻里。彼女が目覚めると、そこには豚が人を調理しては食う悪夢のような光景が広がっていた――! 「注文の多いオーカス食堂」、一話読み切りの肉食系エロチック・サバイバル漫画、解禁!

しゅうしょくなんぞんびとりがーる
就職難!! ゾンビ取りガール
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あらすじ

非力なゾンビが街を徘徊する日本。零細ゾンビ回収会社に勤める、捕獲メカマニアのモテない青年は、就職難からやむを得ず入社してきたかわいい新人バイト女子の指導役を命じられた!それは、この世の春か、失恋の始まりか!?『僕の小規模な生活』の福満しげゆきが、世の不健全な青年男女に贈る初の長編アクションラブコメ、開幕!!

てづくりのまほう
てづくりの魔法
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あらすじ

とあるハウスメーカーに努める山川海(やまかわ うみ)は、彼女に振られて空っぽになった部屋で、日常生活を漠然と過ごしていた。そんなある日、「なんでも作ってみる屋さん」を自称する不思議な雰囲気の女性・よしのに出会った海は、なりゆきで彼女のお店の改装を手伝うことに。不慣れな作業に四苦八苦しながらも、徐々に“ものづくり”の楽しさに目覚める海。失恋でぽっかりと空いた心が、少しづつ満たされていく――。一風変わったグルメも魅力! 読めば何かを作りたくなる、ほっこりDIYストーリー。

でっどみーとぱらどくすでんしげんていぎふのむすこしゅうろくばん
Deadmeat Paradox 電子限定『義父の息子』収録版
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あらすじ

【電子限定】 2019年、話題騒然となった衝撃の 読み切り『義父の息子』初収録!!! 『Deadmeat Paradox』 死後30日以内に突如復活する原因不明の病気/患者を「ゾンビ」と呼ぶ。オーランド帝国は、未だゾンビに対し「生か死か」の究明さえしていない。国は「寝ることも食べることもない、ただの安い労働力」としか見ていない、というのが弁護士・ゴールドの考え方。弟であり「ゾンビ」のシルバーと営む弁護士事務所に、今日も新しい依頼人がやって来る。ある日、2人が墓地で見つけたのはーーー。『義父の息子』 受験生・ショウタは、父親から、東大に受からなければ家を出て行くよう言われている。父親を見返したい一心で勉強してきたショウタだったが、ついに迎えた受験前日、自動車に撥ねられてしまう。病院で目を覚ました時、目の前に広がっていた世界は――!!

ゾンビを守る弁護士が目指す世界とは

この作品に出てくるゾンビが面白いのは「死んでいる」以外はほとんど人間と変わらないところ。理性もしっかりあるのでコミュニケーションを取ることだって問題なく出来るのですが、気味悪がられたり、労働力として搾取されるなど差別の対象でもあります。 そして主人公・ゴールドはトラブルに巻き込まれがちなゾンビからの相談を受け付ける弁護士という絶妙な設定です。もし「人とほぼ変わらないゾンビ」がいたらこの世界でどんな問題が起こるんだろうというのを想像させるのにピッタリの仕事ですよね。 自分にかけられた生命保険を死んでいるゾンビは受け取れるのか(!)という問題に端を発し、事態はゾンビのありようを問う裁判に発展していきます。生と死の境界、人権と差別、それらを規定する法のあり方、といったテーマを現実の社会とも比べながら読み解いていける構造になっているのが鮮やかです。 エンディングは裁判の決着を経て世界がどう変わったのかがわかるまで。ゴールドの人物像から受けた印象と同様、結末もスマートで素敵でした。 1巻で綺麗にまとまっているとは思うのですが、もう少しこの世界の物語を見ていたかったというのが本音!色んなストーリーが作れそうだなと…。そう思わせてくれる魅力的な世界と人物が描かれていた作品でした。

ANAGUMA
ANAGUMA
むさしのしんぶんにっき
むさしの新聞日記
1巻を試し読み
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あらすじ

東京都の郊外にある、むさしの地区。むさしの新聞は、その地区で週に一回発行されている地域密着新聞である。むさしの新聞社に勤める新人記者・光は、「人をハッピーにする記事を書くこと」を目標に、取材に駆け回る日々を送っている。

忘れてたけど、また読みたい良作

思い出せない漫画コーナーを見て、「そういえば一度読んだけど忘れていて、また読みたいなぁ…」と最近思い出したのがこちらの作品。 2019年だったか、Dモーニングの連載獲得マッチにて勝ち上がり、Dモニのアプリで連載されてた漫画です。なので読んでた人は殆ど見かけないですが…。 タイトルの通り、西東京の地方新聞社を舞台に新入社員・飯盛光(いさかりひかる)が体当たりで仕事に挑む、新聞記者のお仕事を描いたマンガです。 全国ニュースになるような大事件を扱うわけではなく、地元で起きた事柄を地道に取材して記事にするのですが、取材を重ねる中で次第に地方の新聞が担っている役割を意識するようになります。 地域密着というのはこれからの社会において重要なテーマだと思いますので、そこに対しても真面目に取り組まれている漫画なのです。 「西東京」が舞台というのも良かったですね。西東京のおだやかな雰囲気がとても良く出ていました。まるっきり田舎というわけでもなく、ひたすら発展し続ける都心に近いようで遠いので「東京」と一括では語れない問題があると感じます。 主人公が何かと世話になる警察のお兄さんや、渋い上司のオジさんなど、脇を固める人物たちも記憶に残る人ばかりで、ふともう一度読みたくなる魅力がありと思います。 単行本はいまのところ出てませんが、WebサイトのコミックDAYSで読めます。 https://comic-days.com/episode/10834108156689989899

ひさぴよ
ひさぴよ