モーニング・ツーの感想・レビュー234件<<34567>>これは割と"完璧"な作品とんがり帽子のアトリエ 白浜鴎さいろく美しい世界、魅力的なキャラ、奥が知れない物語と展開。 そして幻想的な「魔法」のエフェクトに加えてそのエグいほどの恐ろしさが、表紙からは想像もつかないギャップとも言える世界観を作っています。 ジャンルとしてはダークファンタジーと言ってもいいと思う。 壮大で人を惹きつけ魅了する世界観がありつつもゾッとする恐ろしさが両立しているため、こう表現すると陳腐かもしれないけどジブリ映画のような完成度の高さが垣間見えている作品。 以前どこかで見たんですが、白浜先生が絵を描いている動画があって「そこ直接書いてるの!?」とビックリした憶えがあります。 扉絵か何かで魔法使いの子供たちが家でご飯の準備か何かをしているシーンだったかと思いますが、画力というのはこういうのを言うんだなーと勝手にこれまでの努力も凄かろうと想像して感心させられました。 服のシワの書き方とか模様とかもすごかったなぁ。。。 もちろんストーリーも面白いし、怖いし、先が気になる素晴らしい展開。 編集部からも大事にされてるんじゃないかと思いますが、ゆっくりでいいので最後までクオリティを保っていただければこれ幸い。 追記:白浜先生の画力の高さはこの序章を担当されてるところでよくわかります http://www.moae.jp/comic/kugutsusenki/1福をもたらす神が、離島で巻き起こす騒動ゴールデンゴールド 堀尾省太名無し※ネタバレを含むクチコミです。地球のいきものってすげー!天地創造デザイン部 蛇蔵 たら子 鈴木ツタたか昔読んだときはなんか合わなくて読むのやめちゃったんだけど、アニメ観たらドハマリしてしまいました。動物図鑑を読み込むタイプの子供じゃなかったから、今更大人になって動物の魅力に夢中になっています。 動物がその姿や生態である理由、形態に込められた工夫や意味なんて考えたこともなかったなー。 馬と牛の生態の違いとか、体の縮尺を単純にでかくすると体の熱で熱中症になってしまうとかすごく勉強になる。 デザイン部のみんなが生き物をデザインしてる途中(基本的にかなりエゲツない生態をしてる)で「あっ、これ〇〇作ってるな」って気づけたときちょっとテンション上がる。 老けない(死なない)生き物、子供の餌に自分の子供を使う生き物、オスがメスの体に取り込まれる生き物、親が子供にウンコ食わせる生き物、子供の布団係として生きる生き物…。 毎日毎日、SNSでニンゲンのクソつまらない生態なんか見るより地球の珍しい動物見るほうがよっぽど楽しいなと気づいてしまった。 世界は広い。士郎正宗から黒田硫黄に辿り着く発想力がヤバいアップルシードα 黒田硫黄starstarstarstarstarひさぴよまず、この本を企画した人の発想と、本当に実現させてしまう力量が凄いと思います。士郎正宗原作を黒田硫黄に依頼するなんて考え方、一体全体、何をどうしたら思い付くのでしょうか。私はアップルシードも、黒田硫黄作品も好きでしたが、何かが激しく合いそうな気がする一方で、これはどうなんだという両方の気持ちが同居する作品でした。 蓋を開けてみれば、作風は真逆ながらしっかりとハードSFしてまして、特にごちゃごちゃした「雑多さ」なんかは、本家とは別の方向でしっくりくるものがあります。いやいや、原作版アップルシードと全然違うじゃないか!とおっしゃる方もいるかと思いますが、私にはこのアップルシードαはもう一つの世界のアップルシードとして存分に楽しめました。 とはいえ、アップルシードの世界観にはいまひとつマッチしてない部分もあったのは確かです。特に戦闘シーンは泥臭くスタイリッシュさがないなんてことは言いませんが、黒すぎて何が何だかわからない場面が少なからずありました。まぁ元々、相反する性質のものが融合してるので、それくらいは仕方ないという気持ちもありつつ、何ならアクション抜きの「アップルシード」でも全然良かったのになぁと思ったり。 司書(30歳)と庭師(70歳) 新たなスタートに立った2人が惹かれ合う銀河のカーテンコール 北駒生名無し※ネタバレを含むクチコミです。「惑星スタコラ」9年の時を経て完結!4巻と最終5巻で計486ページ描き下ろし惑星スタコラ 加藤伸吉マンガトリツカレ男> 「国民クイズ」「バカとゴッホ」で知られる加藤伸吉「惑星スタコラ」4巻と最終5巻が、本日12月22日に同時刊行された。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151222-00000116-nataliec-ent 国民クイズすげー好きだった飛田漱先生〜〜!! これはいいファンタジー魔法使いの運び屋さん 飛田漱ななし※ネタバレを含むクチコミです。 ワコの気持ちって浮気なの?恋のツキ 新田章starstarstarstarstar干し芋私、ワコの気持ち凄くわかる! 無いものねだりで、今付き合っている人にはない年下の真っ直ぐさとか、一生懸命さとか、本当に可愛くて愛しくて何でも許せちゃう感じ。 でも、長く付き合っていくと面倒くさくなったり、最初魅力的だと思っていたところが、頼りないなぁ~と感じたり。 私だったら、土屋くんの所に行っちゃうかも? 傷心の時にタイミングよく連絡くれる人って運命感じるし・・・。 にしても、イコくんとの付き合い始めは、高校生とはいえまだまだ子どもだし、ちょっと考える。 高校3年生だと卒業したら大学生だからまだ、男性としてみられるかな? 7巻で母親が入院中に言ってくれた言葉は、本当に優しさの塊で、心がほぐれる。美術館で働く人々ニァイズ 東京都写真美術館ニュース別冊~『クレムリン』出張版 カレー沢薫無用ノスケ子2011年から続く「東京都写真美術館」(通称:写美)の広報漫画。写美とカレー沢薫先生の代表作「クレムリン」がコラボした形で、広報誌(別冊)として配られているものを一冊にまとめたのがこちらの単行本です。学芸員さんたちの業務や、裏話を面白おかしく紹介しており、「クレムリン」未読の私でも楽しく読むことができました。基本的にカレー沢先生が実際に取材で体験したことが元ネタになっていて、ちょっとふざけすぎな所もありますけど、お堅い「美術館」のイメージや見方をいい意味で変えてくれる作品です。美術館の仕事に興味がある方に特におすすめです。現在連載中の「ひとりでしにたい」も主人公が学芸員の設定なのもこの漫画の経験があったからこそだと思いました。ちなみに広報誌のバックナンバーは公開されてまして、こちらのサイトで読むこともできます。 https://topmuseum.jp/contents/pages/nyaeyes_index.html暗い、黒い、怖い、面白い。 #1巻応援ブラックバウンズ 堀出井靖水nyaeとにかくすごい漫画が生まれたなと思います。語彙力ないので、このクチコミ読んでもストーリーは理解できないと思いますが(自分もそんなに分かってないかも)、興味のある方だけ読んでください。 まず、特徴として舞台が深海なので1巻の3分の2ほどのページがほとんど黒くて暗い(内容がではなく)。紙の単行本見ると一目瞭然。あるところから突然紙が白くなるので、ここから何かがガラッと変わるんだなというのがわかる。 いざ読み始めると、前半はひたすら命の危険が伴いながらも目的のために深海の底を行くリビティナとジャック2人の様子が描かれます。ここまでで既にそこそこの長旅をしてきた様子。リビティナは深海で生まれ浅海を知らないので、ここを抜け出したいと思っている。一方ジャックは、浅海で生まれ育ち、とある出来事(これもまだ謎)をきっかけに、深海から故郷への帰還を目指しています。しかし、2人はいつどこでどのように出会ってなぜ共に行動するようになったのかは、1巻には描いてありません。そんなところも含め、謎がとにかく多い。 前述のガラッと変わるところからは、事情がありジャックと別行動になったリビティナの正体が明かされます。その姿が予想外すぎて驚きました!同時に登場人物も一気に増えるとともに、深海の歴史と知られざる秘密も徐々に暴かれるが…と、ざっくりいうとそういう話。 他のコメントにもありますが、常につきまとう不安感・得体の知れない感がメイドインアビスやBLAME!ぽさがある。ダークファンタジー好きにはたまらない内容だと思います。謎が多い分、なにか凄いものが隠されていそうな気がしてとても興奮します! 学級文庫にオススメされていたのでファンタジウム 杉本亜未かしこマンバのオンライン読書会で学級文庫にオススメの漫画として紹介されていたのがきっかけで読んでみました。 主人公の長見良くんは中学生ながらマジシャンとして超一流の腕を持っていますが、難読症(ディスレクシア)で読み書きが苦手な為に学校生活や両親との関係が上手くいかずにいました。良くんのマジックの師匠の孫である北條と出会ってからは本格的にプロのマジシャンとして見出されるようになりましたが、才能を活かすのも簡単なことではなく、様々な問題と向き合いながら成長していく物語です。 世界で活躍するにはメディアに出るべきということで途中から芸能界入りをしますが、良くんが抱えている悩みは普通の中学生だった自分と重なるところがあったりして勇気づけられものがありました。社会にはいい大人ばかりいる訳じゃないというのも勉強になりますね。実際にマジックを観に行ってみたいと思ったし、難読症について学んだことがたくさんありました。ラストも素敵です。 大人になってから読んでも面白いですが、良くんと同じ年齢くらいの子にオススメしたくなる作品ですね。ぜひ感想を聞いてみたいです。それでも恋は苦しいあそびあい 新田章野愛好きというのはただの感情であって、誰かを縛りつける理由にはならない。 とは思うものの、山下の心情を思うと胸が締め付けられる。 恋の重さも好きの重さも人それぞれで、山下の好きも小谷の好きも優劣がつけられるものではない。それでも、苦しくなる。 小谷は掴みどころがなくてふわふわしてるけれど、凄く現実的な女の子。 めんどくさいから休日でも制服で、特売のスーパーが好きで、気持ちいいセックスが好きで誰とでも寝る。なんとなく複雑な家庭環境を想像してしまうけれど、詳しくは描かれない。 山下はごく普通の純情な男の子。小谷に恋をして、セックスをして、小谷が誰とでも寝ることも知っていて、傷ついてもなお小谷に恋をしている。 好きな人とセックスできたらそれでいいじゃない、自分と過ごす時間を気に入ってくれていればそれでいいじゃないか。 って思わなくもないけど…山下には言えないな。 山下が想像する以上に小谷は山下のこと好きなんだと思うけど、それじゃ足りないんだよな。 先日、『気持ち悪いんだよ、死ね。』という漫画を読んだ。 純粋な好きとか純粋な恋愛は偉いのか?まるで正義のように振りかざしていいものなのか?そんなの気持ち悪いんだよ、というテーマの作品だった。 山下を見ていると胸が苦しくなる。でも、小谷の生き方だって間違いじゃない。 好きの純度も重さも人それぞれだから、誰のことも否定できない。 でもなあ、恋に落ちたら独占して執着して閉じ込めてしまいたくなるんだよなあ。 青春の甘い痛みだなあ。苦しいなあ。一人の少女と娘を亡くした刑事の話ノラと雑草 真造圭伍Pom 胸がとても締め付けられたし、便利すぎる現代世について考えさせられた。 結末は複雑な気持ちになったけれど、、山田さんには詩織がいてよかったし、彼女の存在に救われたところも多かれ少なかれある。 詩織は山田さんに出会えてよかったんだと思う。 撮る/撮られる三角関係彼女とカメラと彼女の季節 月子あうしぃ@カワイイマンガ舞台は岩手県盛岡市。高三のあかりは写真を撮る同級生・ユキと出会い、新しい世界を教わり、恋をする。 写真家を目指すユキと、彼女を追うあかりの撮る/撮られるが入れ替わる関係性。写真から互いの心を知る繊細さ。傷つく顔を撮らずにはいられないエモーション。「写真」を介して伝えられる感情は、多彩だ。 あかりの恋を軸に物語は進むが、あかりに恋する野球部の凛太郎、幼馴染の凛太郎を見つめるユキという三角関係が生まれ、切なさを加速させる。 それぞれが互いの弱さにつけ込み、都合良く築く関係性は、一時の安心の後、容易に崩壊する。その度に突きつけられる本心に、耐え切れず剥き出しになる感情は息苦しい。 一見「百合に挟まる」凛太郎だが、彼の恋心と真心が次第に見えると、彼のままならさが可哀想になってくる。彼も含めた三人それぞれに「受け入れられなかった」という瞬間が描かれ、崩れ落ちる苦しみの物語には〈三人の〉曲げられない恋心があり、それを突き詰めた先にある終局に感極まる。 三人のその後の、平和を祈りたくなる物語だ。会いに行きたくなる焼物マンガ #1巻応援やきもんロワイヤル 竹谷州史nyae名前だけなら誰もが知っているものから、初めて耳にするものまで、とにかく日本中の焼き物を、"個性がかなり強い"擬人化キャラにした、前代未聞(かどうかは分からないけど)のコメディです。 コメディとして楽しく読んでいたら気付くと焼き物の知識が身についているような漫画です。焼き物の魅力のひとつに「色」や「手触り」があると思うのですが、どうしても漫画ではそこまで読者に伝えるのには限界がある。だからこそ、これを読んで実際に焼き物に会いに行きたくなる!会いに行って、肉眼で見て、手触りを確かめたい。 キャラクターが美男子多めなところは、あとがきで竹谷先生の妻であるキンゴさんに手伝ってもらったというのに納得。鎌谷悠希新連載は神様と黄泉の旅ヒラエスは旅路の果て 鎌谷悠希名無し※ネタバレを含むクチコミです。 じわっと面白いシティライツ 大橋裕之猫あるく日陰に生きる人々にうっすらと不思議な明るさでスポットを当てるような漫画。作者のセンスが光るシュールな雰囲気が癖になります。説得力のあるファンタジーとんがり帽子のアトリエ 白浜鴎名無し絵の魅力はもちろんのこと、魔法が存在する世界が緻密に描かれてて説得力がある。久し振りにこういうの読めて嬉しい。最終巻を偶然手に取る…1122 渡辺ペコ大トロ最終巻を偶然手に取る機会があり、先に最終巻を読んでから一気に読みました。 賛否両論ありそうですが、現代的でとてもよかったです。ふたりに共感できない人とできる人にはっきり分かれそうですね! 花田陵の新作ブラックガルド 花田陵名無し吸血鬼の次はなんだ? 楽しみにしてたけどショウジョウ? 感染討伐刀ネガティヴ主人公バトルアクションとでも言えようか! (長いけどなんといったらよいか) 死にたいネガティヴ系主人公がイケメンそう これからが楽しみロサンゼルスに生きるふたりの青年の絆レッド・ベルベット 多田由美ANAGUMAレッド・ベルベットというケーキがあるそうです。歴史もあって、アメリカではメジャーなスイーツなんだとか。画像を調べてみましたが、その名の通り赤色がキレイなケーキです。 幼い頃に母を亡くしたアールはふさぎ込む父親と反駁しながらも、母の遺したレッド・ベルベットのレシピを探し求めています。 一方の親友のランディは重病の母親を抱え、こちらも父親とはうまくいっていません。おまけに窃盗グループに目をつけられ犯罪の片棒を担がされているという状況。 失った母の面影を追うアールと、母を失いつつあるランディの対比は痛々しく、物語には常に薄ぼんやりとした閉塞感が漂っています。ふたりの毎日は決して順風満帆ではありません。 それでも互いを支え合い、未来に目を向けられているのはふたりには目標があるからです。かつてアールの母のケーキ店があった場所で、再びお店を開くこと。 少年だったアールとランディの人生は2巻の時点で大きな節目を迎えました。希望にあふれた道筋ではなかったかもしれませんが、ふたりは確実に前へと進んでいて、その事実が勇気を与えてくれます。 レッド・ベルベットのケーキがアールのお店に並ぶ日が来るのを楽しみに、次巻以降もふたりを見守りたいです。ツボすぎて一気読み…デビルズライン 花田陵nyae今連載中のブラックガルドが好きなので、こちらも読んでみようと思ってとりあえず試し読みしたら、あまりにツボすぎて一気読みしてしまった。 血に反応して変異する体質をもつ「鬼」が、現代社会でどう生きていくかというような話なので、そんなにファンタジーを進んで読まない私にもハマりました。 各キャラの恋愛の部分にも惜しみなくページを使って描いているのが特徴的で、とくに安斎とつかさの揺るぎない愛を存分に見せつけられました。良かった。 ゴールデンゴールドの伏線ぽいものあげてくゴールデンゴールド 堀尾省太名無し※ネタバレを含むクチコミです。何曜日に読んでも良いハヴ・ア・グレイト・サンデー オノ・ナツメかしこあまりにも面白くて読み終わるのがさみしく、1巻を読んで二日あけて2巻を読みました。 明日からまた頑張るぞ〜!と思えるような充実した3人の日曜日。 大人になっても子供でいさせてくれる懐の深いリンジさんは、チャーミングなところも魅力的で、私もマックスのようにダッドに憧れます。もちろんヤスもいいキャラしてる。 オノ・ナツメさんの作品もっと読みたい!と思いました。<<34567>>
美しい世界、魅力的なキャラ、奥が知れない物語と展開。 そして幻想的な「魔法」のエフェクトに加えてそのエグいほどの恐ろしさが、表紙からは想像もつかないギャップとも言える世界観を作っています。 ジャンルとしてはダークファンタジーと言ってもいいと思う。 壮大で人を惹きつけ魅了する世界観がありつつもゾッとする恐ろしさが両立しているため、こう表現すると陳腐かもしれないけどジブリ映画のような完成度の高さが垣間見えている作品。 以前どこかで見たんですが、白浜先生が絵を描いている動画があって「そこ直接書いてるの!?」とビックリした憶えがあります。 扉絵か何かで魔法使いの子供たちが家でご飯の準備か何かをしているシーンだったかと思いますが、画力というのはこういうのを言うんだなーと勝手にこれまでの努力も凄かろうと想像して感心させられました。 服のシワの書き方とか模様とかもすごかったなぁ。。。 もちろんストーリーも面白いし、怖いし、先が気になる素晴らしい展開。 編集部からも大事にされてるんじゃないかと思いますが、ゆっくりでいいので最後までクオリティを保っていただければこれ幸い。 追記:白浜先生の画力の高さはこの序章を担当されてるところでよくわかります http://www.moae.jp/comic/kugutsusenki/1