マダム・プティ

マダム・プティ

時は1920年代末。16歳の万里子は父の借金を返済してもらうのとひきかえに、幼少時からの憧れで、30歳も年上の俊と結婚、オリエント急行の旅に出る。しかし翌朝豪華絢爛な車中でインド人青年のニーラムらと出会った翌朝、思いがけない悲劇が万里子を襲う…!
怪盗かまいたち

怪盗かまいたち

予告状通りに國宗邸から宝石を盗み出した「怪盗かまいたち」。現場に居合わせた男が話す、その驚嘆すべき手口とは…!? ロマネスク・ミステリー、待望のコミックス化!!
沈黙のトキシン

沈黙のトキシン

小野探偵事務所の誇る(!?)宗行&章太の美形コンビが華麗に危機に登場! 大物俳優・春日由幸が急死した。体内から毒物が検出され他殺の疑いが強まる中、莫大な財産を相続した姪の早夜が、身辺の警護を依頼してきた。だが、事件は意外な方向へ! 表題作ほか、2編を収録。
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
2019/12/09
贖罪の歌、優しく響く。
幸せになりたいけれども、それを得ることは許されない……そんな苦しみや罪の意識を抱えながらも、寄り添わずにはいられない人達を描いた、三つの物語。 羅川先生が過去の連載で駆使してきた、お気楽コメディに苦しみを隠す技を封印。剥き出しにして突き付けてくる状況と感情は、生々しく、痛々しい。 三つの季語に詩情を託し、様々な「救い」の形を謳い上げる、これらはそんな「贖罪の歌達」。目を背けなければ、最後には必ず、優しさに出会える。 ●葦の穂綿 ふと出会った男性に、心惹かれる。どこか壁のある彼の、向き合っている「罪」を知った時……。 とてつもなく重い物を背負った、赦しを得られない人に、それでも支えたいと思う人が、ほんのひと時、寄り添う話。 ●半夏生 カメラマンになりたい女と、女装したい男子高校生。秘密を共有するうち、惹かれ合い、一線を超えるも……。 やましさと、どうしようもなく惹かれる気持ちを、互いの閉塞感の中で育んでしまった二人の、精一杯のけじめのつけ方の話。 ●冬霞 ネグレクトされた幼い双子を、若い男が誘拐する。何かから逃げる男は、一方で双子には、真っ当な愛情を注ぐ。彼は一体何をしたいのか……。 大きな負の連鎖に連なる、男と双子。双子を真っ当にしようとする男の動機を知ると、そのクソッタレな状況と、それに抗して足掻く男、そして彼に愛情を貰って始めて、自らの感情を出すことを覚える双子に、本質的に幸せを求める人の性を見て、切なくなる。 この作品については名作『赤ちゃんと僕』を描いたことで得た物が、反映されているのかもしれない。虐待の実態など、極端な事例のようでいて、実際に報道で触れる痛ましい事件のリアリティがある。
吸血鬼と愉快な仲間たち

吸血鬼と愉快な仲間たち

羅川真里茂 初の小説コミック化!絶大な人気を誇る木原音瀬との、奇跡の初タッグ!ついに登場!!アメリカで暮らしていた吸血鬼・アル。なぜか冷凍蝙蝠になってしまい、目覚めた場所は、なんと日本!!!彼が出逢ったのは、血の匂いをまとった謎の男で……!?
未来のうてな

未来のうてな

茉雪健(まつゆきたける)は、自作のRPG創作に打ち込む夢見る少年。高校受験を控え、学校見学会で出会った超カワイイ他校生・鈴鳴苺(すずなりいちご)に一目惚れしてしまう。しかし、苺の存在が人生に大きく関わってくることを、健はまだ知らずにいた──。

人気クチコミ

アファームドB
アファームドB
2019/05/23
簡潔に説明するなら「嘘を聞き分ける探偵助手のお話」だが
設定だけを簡単に言えば「嘘を聞き分ける」超能力少女、鹿乃子のお話。 が、もちろんこの能力一本だけでは特別珍しい設定でも何でもないわけで。 『嘘解きレトリック』ではこの超能力少女が、洞察力鋭い貧乏探偵、左右馬の助手というのが話の肝になります。 超能力物というと、どうしても能力の有利な側面ばかりに目が行きがちですが、この「嘘を聞き分ける」という能力、決して万能なものではなく、実際鹿乃子は左右馬と出会うまで、周りから疎まれ、孤独に暮らしてきました。 能力のせいで不幸になり、能力と上手に向き合うことができないのが、お話冒頭での状態です。 左右馬の洞察力、能力の理解、能力の生かし方が揃って、初めて鹿乃子の力が発揮されます。 左右馬による能力の検証は、賭け事で大儲けできないかとか、小銭稼ぎのイカサマだったりで、ともすれば深刻になりがちな内容のことを、こんな風にコミカルにできるのが素敵ですよね。 鹿乃子にとって能力はなんてものはトラウマでしかないわけで。 左右馬の能力に対する接し方、向き合い方は、真剣でいて、それでいて深刻になりすぎないようにするという、ね。 この記事を書くに当たって作者の都戸利津先生の今までの作品を全部読みましたけど、先に『嘘解きレトリック』読んでからみると、都戸先生の嘘というものに対するスタンスというか考え方まで気になってしまいますね。 鹿乃子が「人を悪者にするようなそんな嘘はついちゃダメ!!」って言ったり。 鹿乃子が自分の口から出るウソまでウソとわかってしまったり。 本当にこの辺りの作りは巧いですね。 そもそも表紙買いしたので絵に関しても触れておきましょう。 作者コメントに 「眼鏡、おかっぱ、着物、昭和初期、探偵、洋館、猫、食べ物…描きたい物を描けるだけ描いていこうと思っています。」 とあるだけあって、時々物凄く細かい描き込みがありますね。 鹿乃子の表情の描き分けと、 ウソを左右馬に教える合図の仕草なんかもまた非常にかわいらしくていいですね。 別におかっぱ属性なんてなかったんだけどなあ…… 日常超能力物が好きな方、ライトなミステリー物が好きな方、恋愛物が好きな方、伏線好きな方、おかっぱ好きな方(笑)、一読いかがでしょうか。
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
2019/12/09
贖罪の歌、優しく響く。
幸せになりたいけれども、それを得ることは許されない……そんな苦しみや罪の意識を抱えながらも、寄り添わずにはいられない人達を描いた、三つの物語。 羅川先生が過去の連載で駆使してきた、お気楽コメディに苦しみを隠す技を封印。剥き出しにして突き付けてくる状況と感情は、生々しく、痛々しい。 三つの季語に詩情を託し、様々な「救い」の形を謳い上げる、これらはそんな「贖罪の歌達」。目を背けなければ、最後には必ず、優しさに出会える。 ●葦の穂綿 ふと出会った男性に、心惹かれる。どこか壁のある彼の、向き合っている「罪」を知った時……。 とてつもなく重い物を背負った、赦しを得られない人に、それでも支えたいと思う人が、ほんのひと時、寄り添う話。 ●半夏生 カメラマンになりたい女と、女装したい男子高校生。秘密を共有するうち、惹かれ合い、一線を超えるも……。 やましさと、どうしようもなく惹かれる気持ちを、互いの閉塞感の中で育んでしまった二人の、精一杯のけじめのつけ方の話。 ●冬霞 ネグレクトされた幼い双子を、若い男が誘拐する。何かから逃げる男は、一方で双子には、真っ当な愛情を注ぐ。彼は一体何をしたいのか……。 大きな負の連鎖に連なる、男と双子。双子を真っ当にしようとする男の動機を知ると、そのクソッタレな状況と、それに抗して足掻く男、そして彼に愛情を貰って始めて、自らの感情を出すことを覚える双子に、本質的に幸せを求める人の性を見て、切なくなる。 この作品については名作『赤ちゃんと僕』を描いたことで得た物が、反映されているのかもしれない。虐待の実態など、極端な事例のようでいて、実際に報道で触れる痛ましい事件のリアリティがある。
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