「天使禁猟区-東京クロノス-」子安武人、吉良朔夜への“激重感情”が止まらない! 由貴香織里からのメッセージも - コミックナタリー 特集・インタビュー
natalie.mu
1994年から2000年にかけて花とゆめ(白泉社)で連載され、熱狂的な人気を博した「天使禁猟区」。同作は「カフカ -Kafka-」「赤い羊の刻印」などの「伯爵カイン」シリーズでストーリーテラーとしての実力をつけ、切ないまでの愛を描いてきた由貴香織里が、満を辞して挑んだ壮大なダークファンタジーだ。実の妹・紗羅を愛してしまった16歳の少年・無道刹那が、その愛のために物質界(アッシャー)、星幽界(ヘイディーズ)、地獄(ジャハンナ)、至高天と世界を巡り、さまざまな人々と関わり合っていく。
どうやら続編が出たと。 そのためか、キャンペーンで1・2巻が無料公開中(2023年7月現在) むかーし読んだと思っていたもののどうやらソレは一部だったのか、どこを読んだかも憶えてないうろ覚えぶりだったので、エイッと勢いで購入して読み途中。 当時、今で言う"厨二病"な女子を大量生産していた一端となる本作。 年代の背景が見えてくるのはビジュアル系とかメディアとのリンクを知ってるか否かで結構変わっちゃうとは思いますが… マンガ自体は一回読み出すとずーっと同じテンションで物語が進み…と思いきや唐突に緩急が出てきたり、著者の試行錯誤が目に見えて楽しい。 序盤のマンガとして古臭くて恥ずかしい!くすぐったくて読めない! みたいな世代的な苦行パートを抜けるまでちょっと大変でした。 (まだ電子愛蔵版?の6巻ですが、この辺でようやく抜けてきたかもと感じる) ちなみに1冊で2〜3巻分の厚みがあります。400Pぐらい。 なんだか褒めてない気がしてきたんですが、絵はキレイだし(上手いとは言わないでおくけど)キャラもいっぱい出てきて好みが刺さるのがきっと見つけられると思います。 あと少女マンガのバトルとか呪い系好きだったらなお刺さるかなと。 ただ、物語の内容が非常に癖があり、愛憎乱れ撃ちな天使のシガラミが多方面を巻き込みまくってエライコッチャなお話。 各天使と天界設定など、盛りだくさんではありますが主軸は兄弟愛。 読んでると頭が90年代になるんだけど、この空気感はやっぱり90`sの良さだと思います。 ※このシーンは台詞がめちゃくちゃ多くてネタバレを含まないフキダシがほとんどない本作において珍しい見開き