コミックDAYSの感想・レビュー525件<<1617181920>>タスクに追われる現代人に染みる読切 #読切応援ゆけ!日果さん 井戸畑机starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)【2021年前期・第84回ちばてつや賞ヤング部門】準優秀新人賞 https://magazine.yanmaga.jp/awd/chiba/archive/84.html 発表されたちばてつや賞の読切を順々に読んでいった中で好きな作品でした。 日課をきっちり守ってこなす、日果(にちか)さん。 マルチタスクもなんのその。 何でも器用にこなし、予定は常に日課でパンパンになっている。 ある日、同居する母親から唐突に南極で働くことを提案されるが…。 いつもはすべてコントロール下にあった予定と日課だが、南極へ向かう道中から大自然によって少しずつ思い通りにいかなくなる彼女。 「予定通りに行かないのが日常になるだろう」と言う上司の言葉に 「ああ だから良いんだ」と答える彼女の顔は晴れ晴れとしていて、非常によかったです。 https://comic-days.com/episode/3269754496322445176#ためになる本です。ひとりでしにたい カレー沢薫 ドネリー美咲starstarstarstarstar干し芋鳴海の職場には、ネットで調べなくても、専門書を読まなくても、色々知っている人がいるので、勉強になるなぁ。 那須田君は、鳴海に好意を持っているものの口走る言葉がとってもサド的。 鳴海の親戚のお墓に一緒に行ったり、実家に行って父親に物申す感じも面白い。それによって、鳴海は、那須田君に全てをさらけ出す感じになっている。誰よりも、もしかしたら本人よりも鳴海を知っている那須田君。ちょとキモイ。 そして、鳴海の同僚の、松岡さんはの発言は、かなりのリアル感をあり。 この本には、今まで誰にも聞けなかった内容が詰め込まれているので、是非、一読してほしい。そういう話か(どういう話だ?)昼花火 野火けーたろ名無し※ネタバレを含むクチコミです。すごいスピード感で進んでいくストーリーホームルーム 千代starstarstarstarstar干し芋なに?!なに?!これズゴック面白いんですけど。 画もめちゃくちゃ上手いし、コマ割りもいいし、文字も大きいので、サクサクすぐに読めます。 登場人物皆病んでるのがまたスゴイ!! こんな学校あったら怖すぎるんですけど。 でも、ハマります!! 次に何が起こるか予測不能な作品♬ 最終巻のみ未読なので、早く読まなきゃ❤ うれしくてむずかしい小さなことおみやげどうしよう? 西園フミコ名無し「おみやげ」でお菓子を貰うのは嬉しいことです。 渡したほうも、お礼を言われたり、 美味しいと言ってもらえれば嬉しいし。 それで人間関係が良好になるなら良いことづくしです。 だが、まったく美味しくなかったり、どうころんでも 話のネタにすらならないものを貰っても戸惑ってしまいます。 渡したほうも、相手が全くノーリアクションだったり、 ましてや不味いとでも言われたら、けっこう落ち込みます。 色々な意味で「重い」おみやげってのも 渡されても困ったりもします。 また、過度に恩を感じられてもそれはそれで贈ったほうも困ります。 結果的に人間関係が気まずくなったりしたら全く無意味です。 あまり選択に悩まず、値段的にも重みでも互いにさほど 負担ではなく、その場の空気が軽く明るくなって その日の話題に昇るくらいのもの、 そういう程度のものを渡し、貰う。 こういう、ちょっとだけを連鎖させたおみやげってのが、 おみやげの正しいやりとりなのかもしれません。 「おみやげどうしよう?」の主人公の基山トウコさんは、 そういう意味では結構ギリギリだと思います(笑) 大学職員の22才。学生募集で全国各地に出張に行く仕事が多い。 そして出張帰りにはおみやげ持参が職場の慣例化している。 トウコさんは仕事はバリバリこなす。 だが仕事をこなすことより出張時のおみやげを どうするかについて仕事以上に悩んでしまったりする。 結構、値段のはるものを選んだりもする。 まあそこそこ楽しみながら悩み選んではいるのだけれども。 そして何より「これはギリギリだな」と思う点があって、 それはトウコさんが何より報われるのが 一見は冴えない中年オジサン上司が、 おみやげを味わって喜ぶ笑顔をみることだったりすること。 愛らしいオジサンではあるけれど・・ 22歳の女の子の喜び方としては結構、 ギリギリだと思います、これ。 (食の知識は豊富で味覚も鋭く、人柄もよいオジサンではあるが) それらのギリギリ感がこの漫画の独特な味に なっていると思いますが。 笑っちゃったのは、トウコさんがかつて浜松みやげとして 「うなぎパイ」を渡したところ、相手から 「美味しいけれど(貰いすぎていて)あきちゃった」 と言われてトラウマになった話。 実は私は以前は静岡から出張で来る方が多い職場にいたので、 まさにこの通りで渡されるほうとして 「うなぎパイは美味しいけれどあきちゃった」 という気持ちがものすごくよくわかるのです(笑) けれどそういわれたトウコさんからしたら 「それ以降、おみやげ選びにいっそう命がけになった」 と、なるほどに傷つく一言だったんですね。 すみません。 まあしょうがないかなとも思う面もあります。 人それぞれ好みや環境の違いがありますし。 私も「うなぎパイ」「八ッ橋」は貰ってありがたくないけれど、 「萩の月」「マルセイバターサンド」なら何箱貰っても嬉しいです。 そんなん廻りの人間が知る由もないわけですが。 まあ貰う人渡す人、それぞれ個性がありますから、 そんななかでベスト・マッチングのおみやげの やり取りが出来た時は ホントにお互いに嬉しい、ってことですよね。 満を持して封印が解かれる禁断のスナック「キャンドル」とは…さよならキャンドル 清野とおる名無しなんでこんな話を今までどこにも出してこなかったのか。なにか事情があるに違いない。このインタビューを読むと、「キャンドル」の話がいかに危険か伝わってくる。 https://comic-days.com/blog/entry/goodbyecandle しかし清野マンガの読者は「そんなもんかかってこいだ」という感じでしょう。知りませんが…トビってそのトビか!トビ嬢は遥か高く! 櫻井ゆうすけ天沢聖司コミックDAYSの読切ページを眺めてて偶然見つけた作品。100万回読みたい王道学園ガール・ミーツ・ガールな展開が心地よかった…! 主人公がお嬢様学校で出会ったお嬢様には秘密があり、それが表題のトビに繋がってて「そういうことか〜!」となりました。 最後の最後にお嬢様がデレるところほんと完璧だなと思います。 普通の異世界漫画家かと思いきや…この世界は不完全すぎる 左藤真通名無し※ネタバレを含むクチコミです。三つの歪み愛、交わる先の嘆息この愛を終わらせてくれないか 筒井いつきあうしぃ@カワイイマンガソゴールさんの1巻のクチコミで、この物語の不穏さがビシビシ伝わって来たので読んでみたのですが、4巻最後の最後までヤバかったです。 描かれる三人三様の歪み。その変遷の物語は、余りにも苦しすぎる。 女優である同級生・瞬(まどか)を崇拝する隠キャ・柚。彼女の偏執的な崇拝心は、その後、瞬の親友・幸子との「入れ替わり」を機に、迷走を始めます。瞬に振り回され、幸子とぶつかる柚の「らしくない」迷走の痛々しさ。 柚に罵られながらも手を差し伸べられる幸子。彼女の苦しみは、一言で言えば「永遠の罰」。この絶望感が、私には一番理解できました。 一方、最もゾッとするのが、瞬が抱える「コミュニケーション不全」。かなりずれている愛に、私の理解がとても及ばない。 三者三様の歪みの形は、それぞれに作用し合って感情の形を変え、一応の決着を見ます。しかしラストを見ると、あぁ……と嘆息。 最終話のサブタイトルは「もう懲り懲りなんだって」。アイドルと同クラ、天国と地獄 #1巻応援推しが隣で授業に集中できない! 筒井テツ 菅原こゆびあうしぃ@カワイイマンガそりゃ推しのアイドルと席が隣になれば、ドキドキよね〜入学した高校で、しかし彼女は悩み苦しむ。 「だって迷惑かけたく無い!」 熱烈なファンである一方、良識と善意のある主人公。ファンだと伝わってしまっても、距離感に戸惑ってキョドる感じは好感が持てる。いい奴だー。 しかし彼女のSNSには、何故か有名な「ガチ恋同担拒否勢」から、しつこいDMが。どこかで見られている……かなりの狂気を孕みつつ、しかしこれが意外に、あまりしんどくならない。主人公の優しさで、誰も悲しくならない展開。そして所々挟まれるアイドルの笑顔に、心洗われっぱなし。 その笑顔は、ファンだと告げつつ「同級生として」接する真摯な主人公に向けられる、信頼と友愛の笑顔。何と……何と尊いロマンシス!しかし舞台のアイドルの眩しさにも打たれる主人公……。 主人公の将来の夢とも絡む物語、先が楽しみ! 今読めてよかった。葬送行進曲 ウチヤマユージnyaeこういう映画ありそう〜という感想が読んでてずっとありました。 元犯罪者の男がある事情で住む場所をなくし、嵐の日にゴミだらけの廃屋に雨宿りしたところ、実は老人がひとり住んでいて…というはなし。 刑期を終えて出所した元犯罪者の肩身の狭さや生きにくさ、扱いの難しさ、 家族のしがらみや独居老人のあり方、死に方をユーモアを交えて軽いタッチで描いています。 独り身で人生を終える可能性が今のところ高いですが、その時のために今からできることってたくさんあるなと感じます。何歳になっても柔らかい頭でいたいものです。最近「ひとりでしにたい」という漫画の影響もあり自分の死に方をより考えるようになりました。そういうタイミングでこれを読めてよかったかなと思います。 「そう来たか!」というひねりがあるラストも素晴らしい。神風おにいさーん!!神風おにいさんといっしょ。 うづきあお名無してまじ何者??? 「また神風に会いたい!という人はアンケートで…」ってあるけど会いたくない人この地球上にいないでしょ絶対また会いたいでしょ…!!!よくわからなさも含めていちばん好きな世界観です。ほどよい百合風味が小気味よい笑顔のたえない職場です。 くずしろ六文銭『笑顔のたえない職場です。』というタイトルから ブラック企業の話かな? と思ったら、残念な漫画家(主人公)×クールな編集担当者という、ちょっと愛が重くて面倒くさいイチャこら劇で良かったです。 安心しました。 不幸な子は一人もいなかったです。 ちょっと百合っぽい展開もあるのですが、そこまでガッツリじゃないのが自分にとって良かったです。 というか、職場、可愛い女の子しかでてこないので、第3者としては眺めているだけで眼福になります。 笑顔がたえない、そういうことかと。 ツンデレなアシスタントも、良いスパイスです。 主人公をうまいように転がす感じだったり、二人の漫才のような掛け合いが読んでいて面白いです。 主人公は残念な感じですが、漫画家としては才能ある感じなので、 どう成長して花開いていくのか、今後も楽しみです。 イオンモールの新たな楽しみ方イオンにみせられて もぐこん野愛『あつい皮膚』と『裸のマオ』を読んだら他の作品も読みたくなったところで出会えたこの作品。 こういうのも描かれるんだなあ。心にダメージ負う作品も好きだけど、こういうのもいいなあ。 イオンモールはとても好きだけど、外観を気にしたことはなかった。 言われてみれば、変わった形してる気がする。外の方にあるペットショップから出ると全然見たことない景色だったとかよくある。 イオンモールの外で写真撮ってる人見かけたら「この漫画読んだ?」って声かけたくなるかも。ヘン!🐎🐎ネガティブハーレム愛ランド はら九五パーフェクトビッグラヴァーヘン!🐎🐎なつかしい気持ちになった寄生獣リバーシ 岩明均 太田モアレクロキミギーがいない普通の人間たちも、同じ時間に宇宙人と戦っていた!という話。本家の方とは絵柄意外でもいろいろと違うところはあるけど、昔読んでいた寄生獣を思い出してなつかしい気持ちになった。寄生獣ファンだったら面白く読めると思う。おすすめ。 イオンがとにかく好きなのだ。イオンにみせられて もぐこん名無しくらげバンチにおける「裸のマオ」や「あつい皮膚」などの読切で漫画読みの度肝を抜き続けてきたもぐこんさんのデビュー作です。 空気感や体温、手触りまで伝わってくるようなあの丁寧なタッチは既にこの時点で確立していて、 のちの作品では使わなくなったトーンが一部使われているのが興味深かったです。空間を意識した画面作りには宮崎夏次系さん、を思いだす人も多いかも 変人扱いされつつもイオンモールを堪能する主人公。この広々とした建築空間に向けるマニアックさをうまくエッセイ漫画風に料理しており、 イオンがとにかく好きなんですよという楽しさが伝わってきて愉快になりました ここすき撫で回して舐めたくなる可愛さ🥺 #完結応援殿さまとスティッチ 和田洋人ぺそ久しぶりに読み返してメチャクチャに笑いました!コマが動くの本当に面白いです。 スティッチは子供の頃に映画がやってて一回観ただけなので記憶がかなり曖昧なのですが、読んでいて「あ〜そうそう、スティッチってこうだよね」と思い出しました。 パッと見あんまり可愛くないし(作中で「青狸」扱いされるの好きです)怪力で暴れん坊……なんだけど仕草がとっても愛らしい! 私も殿みたいにスティッチにかまいたい……ぽんぽこりんのお腹撫でたいです🥺 殿がスティッチに名前を付けるシーンで発想が天才だなと思いました。 https://comic-days.com/episode/10834108156708523477日本と西洋の妖怪による異文化交流!!あやかしメルヒェン 白乃雪かしこ海外に住んでいる漫画家さんのエッセイが好きだと書き込んだ時にオススメして頂いた「とつげきドイツぐらし!」を先に読んでいたので、白乃雪先生がドイツを舞台に漫画を描かれていると知ってトキメキました! 絵本作家を目指して留学したコテツに付いて(憑いて?)座敷わらしの花緒もドイツにやって来ます。グリム童話が生まれた地であるドイツには古くから物の怪がたくさんいてコテツにとって創作の刺激になっていますが、取り憑かれやすい体質なので花緒が守ってあげるというお話です。 日本の妖怪である花緒が西洋の妖怪と出会って異文化交流するのがとても面白いです!!コテツは色んな国の人とシェアハウスで暮らしているのですが、同居人達も自分の出身国の物の怪を連れて(憑いて?)きてしまっていて、登場するのがドイツの妖怪に限らないところがまたいいです。現代ですね〜。 個人的には花緒がおじゃる丸みたいで可愛いなと思ってます。癒される…。 心温まるいい話だったはじめての担当〈ヒト〉 小田原ドラゴンマンガトリツカレ男小田原ドラゴンとはじめての担当との関係を描いた話。この人のマンガは面白いんだがどこがどのように面白いのかを説明すごい難しい。ダメ人間の悲哀だけというわけでもなし皮肉だけでもない。暗い感じの話も多いが読んだ後気分は暗くはならない。また一段と小田原ドラゴンのマンガが好きになったよ座敷わらし、ドイツに降り立つ。 #1巻応援あやかしメルヒェン 白乃雪sogor25就職浪人中のコテツの家には、祖母の代から棲み着いている花緒という座敷わらしがいます。 霊感の全くないコテツは花緒のことを認識していませんが、花緒はコテツのことを慕っており、座敷わらしとして彼のことを守ると決意しています。 ある日、帰りの遅いコテツを迎えに行くために少し家を離れた花緒でしたが、 その瞬間にコテツの家に雷が落ち、部屋が全焼してしまいます。 しかし、焼け残りを整理していたコテツは何を思い立ったのか、ワーキングホリデーのために海外に飛び立ち、ドイツの「黒い森」にあるシェアハウスに住み始めます。 この作品は、そんなコテツに付いていった花緒とシェアハウスに棲むドイツのあやかしとの日常を描く物語です。 物語は基本的には人間には視認できないあやかしたちの視点で描かれています。 コテツが訪れたシェアハウスには不思議と各国のあやかしが集まり、日本のあやかしとの違いに花緒は毎度驚かされています。 特に、コテツのことを守ろうとする花緒と人間を敵視する精霊・ラッツェルとのいがみ合いが引き金になって騒動が巻き起こるのですが、気付いたら丸く収まっている、そんな様子が微笑ましい作品です。 また、花緒のことを認識していないコテツとそんな彼を慕う花緒の関係性もとても魅力的で、コテツが花緒を認識していないので一方通行ではあるのですが、人間と人外とのパートナーのようにも読める作品です。 1巻まで読了エロカワ転校生は一体何者…?悪魔と人との間 福本眞久starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)※ネタバレを含むクチコミです。 こういう感じのマンガは好きだなグルメ王の道 小田原ドラゴンマンガトリツカレ男木多康昭の「最下級編集 菅(ガースー)」とかが掲載されている「ヤングマガジンGAG増刊 神回」に掲載された短編でこの感じのマンガはやっぱり好きなんだと思う。最後のコマも含めて素晴らしい https://comic-days.com/episode/10834108156637582686一番やばいのは…ホームルーム 千代名無し一番やばいのは誰だ選手権みたいになってきた。途中からラブリンがまともな人間に見えてくるから不思議 写実的に描いてあるけど大ゴマで見せるシーンが多いのでさらっと読める<<1617181920>>
【2021年前期・第84回ちばてつや賞ヤング部門】準優秀新人賞 https://magazine.yanmaga.jp/awd/chiba/archive/84.html 発表されたちばてつや賞の読切を順々に読んでいった中で好きな作品でした。 日課をきっちり守ってこなす、日果(にちか)さん。 マルチタスクもなんのその。 何でも器用にこなし、予定は常に日課でパンパンになっている。 ある日、同居する母親から唐突に南極で働くことを提案されるが…。 いつもはすべてコントロール下にあった予定と日課だが、南極へ向かう道中から大自然によって少しずつ思い通りにいかなくなる彼女。 「予定通りに行かないのが日常になるだろう」と言う上司の言葉に 「ああ だから良いんだ」と答える彼女の顔は晴れ晴れとしていて、非常によかったです。 https://comic-days.com/episode/3269754496322445176#