ビッグコミックスペリオールの感想・レビュー438件<<56789>>友達を大切にしたくなるマンガ岡崎に捧ぐ 山本さほstarstarstarstarstar_border酒チャビン作品の紹介文に「新しい世代の『ちびまる子ちゃん』だと評する人も」とのことですが、確かに主人公の幼馴染の岡崎さんはぐるぐるメガネでたまちゃんを思わせるし、絵柄などもなんとなく近しい雰囲気も感じさせるのですが、こちらはもう少し現実の厳しさも描かれています。 ちびまる子ちゃんは毒はありながらも、何処か一線は超えないというか、やはり子供向けってのがあるんだと思いますが、こちらは結構切実なエピソードもあるという違いがあるように感じました。 ちびまる子ちゃんが好きな小さいお友達がこの本を手に取ったら多分泣くと思います。 が、私は大人なのですごく楽しめました!!!うまくいくだけではない青春時代のほろ苦さなどもあり、綺麗事一辺倒では全然ないのですが、そんな時、時に支え合い、時に励まし合い、時に衝突してしまう友達! 自分を振り返ってみても、そんなにたくさんはいないよなと思いつつも、何人か心に浮かんだ私の友達。これからもよろしくという思いを込めて、このレビューをそれら我が友に捧げます。「幽麗塔」感想幽麗塔 乃木坂太郎ニーナずいぶん前に読んだが、今も鮮明に記憶に残るホラー。時代背景が昭和ということもあり、どこかノスタルジックな雰囲気が漂う。しかしながら怖さは一級品!ゾクゾクとハラハラとワクワクが同時に楽しめること間違いない。デビュー作から読んでるけど一番好きだった案山子峠 ハン角斉名無しキャンプ場で行方不明になった娘を探し続けている母親の夢の中に、山の精霊のおばさんが現れて「娘さんはすでに殺されている」と告げられる。そして「このまま犯人を知らないで生きる未来を選ぶか?それとも犯人を知って生きる未来を選ぶか?あなたはどうする?」と迫られる。シリアスな話だけどラストには救いがあってよかった。オチで生まれ変わりましたって言われてもしっくりこないこともあるけどこれは納得できた。山の精霊のビジュアルが普通のおばさんなところもいい。気持ち悪さから目が離せないシジジー、シジジー 雪魚starstarstarstarstar野愛読みながらずっと苦しかった。長谷先生もセロ君も救われてほしいとは思うものの、正直どちらも気持ち悪い。 お気に入りの生徒の写真をこっそり収集するショタコンの小学校教師・長谷先生。 長谷先生の秘密を握り「俺専属の奴隷先生になれ」と命令するセロ君。 教師と生徒の秘密めいた関係なんて甘美なもんじゃない。自己保身とか復讐とか憎悪とか、2人の関係から浮かび上がるのはどこまでも醜い感情。 それぞれの背景を知り、同情こそするけれど気持ち悪いものは気持ち悪い。 美しい女教師と可愛らしい少年として描かれていないからこそ、人間の気持ち悪さが感じられてよかった。 女教師×ショタみたいにカテゴライズできてしまったら、2人を歪めたものの醜さも、2人の歪みの醜さも見えにくくなってしまう。 気持ち悪さから目を離させてくれないのは、この作品の魅力だと思う。 甲斐先生とトミーも救われてほしかったな。 「夏目アラタの結婚」感想夏目アラタの結婚 乃木坂太郎ニーナ※ネタバレを含むクチコミです。連載になって嬉しい咲宮センパイの弓日 天野茶玖かしこ去年、読切だったのが新連載として帰ってきた!めっちゃ嬉しい! 弓道部の後輩が憧れる咲宮センパイは、プライベートだと超天然。 でも凄腕の殺し屋でもある。もちろん標的は弓で狙い撃ち。 基本はギャグマンガ! だけど殺し屋としてのクールな一面とのギャップもたまりません。 このコマかっこよすぎ…。ウンナ母斑で調べていたら行き着いた漫画ウンナ母斑 sacco名無し産後だった為、自分の子も愛されてたのかも。と現実のような気持ちで読んでしまった。最後はウルっとしてしまう綺麗な作品。 予想はできたが嫌〜なラスト幽子 のざわたけし名無し子供が欲しかったのにかなわないまま死んでしまった夫婦が、謎の医者に頼り死んだ人間の体の一部から受精卵を作り出し、代理出産をしてもらい、赤ん坊を死なせて、自分らと同じ幽霊として一緒に暮らせるようにするという奇妙なストーリー。思い通りになり幽子と名付けたのの、赤ちゃんの幽霊は成長しないのでずっと赤ちゃんのまま。育児に疲れて限界を迎えた夫婦は、引き取り手がいなければ処分という条件を受け入れて子供を手放すことに。そんな夫婦が行き着いた場所とは………。そしてハッピーじゃないしちょっと嫌だけど、これで良かったんだろうと思えるラストでした。幽霊の育児放棄という発想はただただすごい。これが運命ってやつザ・シンデレラボーイズ 安彦晴さいろく突如イケメン(陽キャ)がまとめて停学になり、陰キャしかいなくなった教室に、めちゃくちゃなタイミングで転入してきた可愛すぎる美少女(?)とともに過ごす陰キャたちのドリーム2Week!(停学期間) もうなんというか可愛すぎる、主に陰キャが。 土下男が一番濃いのかと思いきやそれどころじゃないツワモノ揃い。 みんなが楽しく高校生活を過ごしてくれるといいなぁ。 高校時代なんてアラフォーともなればただの思い出ですからね(遠い目)石川優吾が描く可愛らしく沁みる「ぬりかべ」オマージュぬりかべ 石川優吾名無し※ネタバレを含むクチコミです。 不気味な家族。住みにごり たかたけしstarstarstarstarstar干し芋家庭環境が悪すぎて、頭の中が、ぞわぞわする。 1巻読了後、知らない間に、眉間にしわが寄っていた…。 不協和音しか聞こえてこない家族に、近所に住んでいる人たちは、どういう風に対応しているんだろう。 引きこもりだと思っていたお兄ちゃんは、母親に頼まれたものをなるべく安く買えるスーパーを探して買い物に行き、残りのお金で1円でも安いポテチを買うために奔走し、更に毎日本屋にも立ち寄っている。 お父さんは、スーパーの休憩スペースでたばこを吸い、唾を吐く。 そして、嫌なことがあるとすごいジャンプ力で垂直飛びを繰り返す。 こんな親に教育何てできるはずもなく・・・。 末吉、よく帰ってきたなぁ。 これから、たくさん怖い事が起こる予感しかない。 怖いけど、気になるのが、すごい事なんだと思う。「劇光仮面」読んでみた劇光仮面 山口貴由starstarstarstarstarかしこ異質な漫画ですよね…。読んでて殺気立ったものを感じます。「シグルイ」は血飛沫だったり手足が吹っ飛んだり「動」の殺気でしたが、「劇光仮面」は圧倒的に「静」ですね。それがどこから来るのか…怪人達の怨念なのか、実相寺の空っぽさから来るのか…。それともこれから動き始めていくのか?先の読めなさも含めて気になる作品です。 劇光服の想いや祈りを損なわずに正義の味方になれるのは実相寺のように空っぽの器を持っている人だけなのだろう。けれども実際に戦える仕様になった劇光服を着た特美研はある事件によって廃部になってしまっている。もし実相寺が劇光仮面に変身する事態が起きたとしても切通がいない今、彼を止められる人はいるのだろうか?あと実相寺のお母さんもすごく訳ありっぽいな…。 これまで特撮にあまり縁がない人生だったのですが読んでて困ることは特になかったです。大学時代に特撮サークルの人に「じそうじあきおの映画を観たよ」と言ったら「じっそうじだよ!!」とブチギレられたことを思い出しました。ああ、そうかああ、そっか 奥灘幾多きらり短編の面白さが詰まっていて、センスの良さを感じた。 いろんな「ああ、そうか」が笑えて、とても腑に落ちる 読後の良さがある。 次回作も楽しみ! 主人公が女性であることの必然性尿意の果て まえだまなⲛaotoアイディアがすごいと思ったし、それをちゃんとエンターテイメントにするストーリーの構成力もすごい。 主人公が寝る前にスマホを適当に置くしぐさとかも性格を表しているし、細かい動きの付けかたが本当にセンスがいい。 お花畑に便器がある1ページのコマは急な描き込みとシュールさに爆笑。 今考えたら、出してる最中の恍惚とした表情も見てみたいと思った。熊本の中学生に転生して再会した元カップル再生 安彦晴名無し※ネタバレを含むクチコミです。いい話怪談サシキャンプ 籾山果音名無し※ネタバレを含むクチコミです。 ダークで耽美なエロホラー蜘蛛女 まさかき名無し※ネタバレを含むクチコミです。クラスの隠キャ平田くんの秘密塾での平田 安彦晴starstarstarstarstarかしこ※ネタバレを含むクチコミです。あまりにも良い…!冷笑主義者(30歳)のビルドゥングスロマン #読切応援Cynic 根本拓実たか※ネタバレを含むクチコミです。 総理大臣を目指す青年の話総理の椅子 国友やすゆきstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男総理大臣を目指す能力に優れた白鳥遥が表面的にはクリーンな善良な政治家の面を見せつつ、影では殺人などあらゆる手段を使って総理大臣を目指していく。 白鳥遥の政治家として出世していく面と同時に白鳥遥が怪しいと睨んだジャーナリストが過去を調べていく話が同時に進んでいき真相に迫って衝撃のラスト。かなりむちゃくちゃだが俺は好きなタイプのマンガだった。悲しすぎるんだけど眠りに就く時… ハン角斉名無しやったー!ハン角斉の新作だ!って喜んで読んだけどオチが…こんな悲しいことある?とある新婚夫婦と、生理のはなし #1巻応援満ちても欠けても君が好き 矢野睦実nyae※ネタバレを含むクチコミです。 『契れないひと』たかたけし先生の新連載住みにごり たかたけしstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)『契れないひと』たかたけし先生の新連載『住みにごり』がスペリオールで連載開始! 29歳サラリーマンの主人公が長めの夏休みもらって帰省した実家には35歳無職の兄がいて…。 まず冒頭の始まり方にめちゃくちゃビビりました!コミカルさと不穏さのバランスが好きです。 このまとわりつくようなネトっとした雰囲気でこれからどうなっていくか全く予想がつかず楽しみ。 前作の『契れないひと』とかヤングスペリオール新人賞受賞した『風俗に行っただけなのに』から考えると、哀愁を含んだギャグ方面なのかな、とも思うけど、同誌で原克玄先生原作の『フォビア』もやってるし、コメディとホラーって表裏一体の部分あるのでどうなるのか…。 でもギャグにするにしては要介護の母とヤバそうな引きこもりの兄と怖そうなタイトルだったり、ホラーにしては笑える感じあったりますが、いまのところはかなりページめくるのドキドキしてます。 タイトルの『住みにごり』にはどういった意味があるのか。濁り。 「引きこもり」みたいな語感ですが。 あと二階の秘密とは…。『娘の友達』作者の新連載!編集の一生 萩原あさ美六文銭『娘の友達』が控えめにいっても最高だったので、新連載も食いつきました。 3話までの感想なので、まだ全体の方向性がなんとも言えない状況ですが、前作同様女性キャラの底深さというかミステリアス、意味深という感じは顕在で、はやくも続き楽しみになってきました。 内容は、新米の編集者である主人公縦山は、美人かつ看板作家でもある横沢の担当になることから始まる。 この横沢が、少し謎な雰囲気で縦山に接近してきます。 色々身辺情報を調べているようでもあり、アシスタントをつかって試すようでもあり。 その真意はまだ定かではないのですが、色々妖艶な展開に釘付けになります。 横沢先生は恋愛感情があるのだろうか? それとも別の理由があるのか? 縦山さんの昔の想い人も出てきて、この人間関係がどう絡み合っていくのか今後が楽しみでしかないです。 余談ですが、縦山と横沢、って縦と横ですね。書いていて今気づきました。<<56789>>
作品の紹介文に「新しい世代の『ちびまる子ちゃん』だと評する人も」とのことですが、確かに主人公の幼馴染の岡崎さんはぐるぐるメガネでたまちゃんを思わせるし、絵柄などもなんとなく近しい雰囲気も感じさせるのですが、こちらはもう少し現実の厳しさも描かれています。 ちびまる子ちゃんは毒はありながらも、何処か一線は超えないというか、やはり子供向けってのがあるんだと思いますが、こちらは結構切実なエピソードもあるという違いがあるように感じました。 ちびまる子ちゃんが好きな小さいお友達がこの本を手に取ったら多分泣くと思います。 が、私は大人なのですごく楽しめました!!!うまくいくだけではない青春時代のほろ苦さなどもあり、綺麗事一辺倒では全然ないのですが、そんな時、時に支え合い、時に励まし合い、時に衝突してしまう友達! 自分を振り返ってみても、そんなにたくさんはいないよなと思いつつも、何人か心に浮かんだ私の友達。これからもよろしくという思いを込めて、このレビューをそれら我が友に捧げます。