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まだ4月だけど2022年の読み切りベスト3に入るレベルで良かったです。おっさんのビルドゥングスロマンとしても素晴らしいし、「無償の愛」の具体例としてもこれ以上なくて感動しました。マジで全国のミッション系の学校でキリ概とか礼拝のときに読ませた方が良いと思う。
30歳にもなって他人を冷笑し見下すことで上に立った気になり、自分自身に対しても皮肉ぶることで心を守っているしょうもないの男・加藤純哉が主人公。
この物語は、そんな彼が心を入れ替えひたむきに純粋に努力する心を取り戻す話なのですが、とにかくその過程の説得力がすごい!
加藤みたいな筋金入りのカスがボーイ・ミーツ・ガール、若くて可愛い女子大生に出会った程度で「素直になって熱く努力しよう」とかなるわけがない。
じゃあ何が彼を変えるのに必要なのかと言われたら、それが「無償の愛」。他人が何の見返りも求めず身を投げだしてくれることでしか、その腐りきった心を癒やすことができないんですよね。
そして作中。恋人に振られた加藤が酔って路上に座り込んで泣いていると、チンピラからアイスコーヒーを投げつけられ嘲笑される。
あまりに惨めすぎてお得意の冷笑ですら自分を救えなくなったときに、ヒロインの松本さんはコーヒーまみれの加藤を抱きしめ、ともに嘲笑の対象となってまで加藤の心に寄り添う。
▼根本拓実『Cynic』前編
普通、自分の大切な家族や恋人のためならまだしも、ただの知り合いのためなんかにこんなふうに自分を投げ出すことはできない。
「そう!!これが無償の愛だよ!!」と感動しましたし、さすがの冷笑主義者・加藤もここまでされたら改心せざるを得ないよね、という説得力があって素晴らしかったです。
松本さんの無償の愛について長々書いてしまいましたが、バスケ要素もメチャクチャよかった!
前編で加藤がいきなり飛んできたボールをキャッチしたところ。ボールを返すときに手首を外側にかえしてて「こいつ絶対経験者じゃん」てなるのが良い。
そしてバスケサークルのリーダー的な人があっさりめのゴリみたいな見た目だなぁ…と思っていたら!後編で加藤が断髪&洗髪してあの髪型にするとは痺れました。
そりゃいま30歳で学生時代にバスケやってたなら黒子じゃなくてあひる世代だし当然スラダンも読んでますよ(バスケ部並の感想)
前編・中編・後編。全部読み終わったあと「読んでよかったなぁ」という思いでいっぱいになった本当に素晴らしい作品でした。
早くTwitterやうぇぶりで公開されて死ぬほどバズってくれ〜〜!!!
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