劇光仮面 山口貴由
特撮サークルの男が求めるのは「変身」
異質な漫画ですよね…。読んでて殺気立ったものを感じます。「シグルイ」は血飛沫だったり手足が吹っ飛んだり「動」の殺気でしたが、「劇光仮面」は圧倒的に「静」ですね。それがどこから来るのか…怪人達の怨念なのか、実相寺の空っぽさから来るのか…。それともこれから動き始めていくのか?先の読めなさも含めて気になる作品です。
劇光服の想いや祈りを損なわずに正義の味方になれるのは実相寺のように空っぽの器を持っている人だけなのだろう。けれども実際に戦える仕様になった劇光服を着た特美研はある事件によって廃部になってしまっている。もし実相寺が劇光仮面に変身する事態が起きたとしても切通がいない今、彼を止められる人はいるのだろうか?あと実相寺のお母さんもすごく訳ありっぽいな…。
これまで特撮にあまり縁がない人生だったのですが読んでて困ることは特になかったです。大学時代に特撮サークルの人に「じそうじあきおの映画を観たよ」と言ったら「じっそうじだよ!!」とブチギレられたことを思い出しました。