ビッグコミックスペリオールの感想・レビュー438件<<34567>>お姉ちゃんとイチャラブ、ではない…わるいあね 三輪まことさいろく姉の思春期の"暴発"。決してそれは一時の気の迷いや「なんとなく」ではなかった、というのは彼女の今を見ればわかってしまう。 弟への想いは、俗に言う一線を越えてしまっているものと周囲に判断されるが…弟もまた決して姉をただの姉弟の関係だけと考えられなくなっていたとしたら? 当時その"暴発"によって周囲の人間として一家離散という経験をし、それ自体を赦すことが出来ない家族。 当時のソレへの後悔と懺悔と、それでも抑えられない自身のなんだかわからない"欲"に自己嫌悪に陥る。 当時から経過した時を悔やむように生きてきた彼女がそうならざるを得なかった「気持ち悪い」周囲の人間たちと、彼女のイマを見せられると、これは決してお姉ちゃんとイチャラブなどとは言えないのだ。山中貞雄物語 沙堂やんの感想 #推しを3行で推す山中貞雄物語 沙堂やん やまさき十三 幸野武史starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 山中貞雄の自伝漫画は今まで「新 栄光なき天才たち」とコミックアレでやっていた「鳴呼ニッポン活動大写真」でしか読んでいなかった。 で今回これを知って読んだがこの二作に比べ初期の話が詳細に書いてありよかった。ちなみにどこからどこまで創作かは不明 ・特に好きなところは? 山中貞雄の「磯の源太 抱き寝の長脇差」を見た岸松雄がキネマ旬報に書いた文 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 28歳の若さで亡くなった天才監督の初監督作品である「磯の源太 抱き寝の長脇差」の公開あたりまでが描かれています。 続きが読みたいがないようなのでチトサビシイ。 ラーメンは麻薬らーめん才遊記 久部緑郎 河合単名無しラーメン漫画です。 漫画の中で日替わりラーメンを1000円で提供する店があって、当時は1,000円のラーメンなんて高すぎる。と思っていたけど、今は1,000円オーバーのラーメンたくさんあるよね。逆に500円のラーメンは無くなってきている・・ 日本の物価が上昇している事を身直に感じる事ができました。 ラーメン愛や情熱を感じる事ができる面白い漫画です。 ラーメン好きは見るべし。コンビニの中で起こる、客とのドタバタヒューマンストーリー(p39より引用)コンビニの清水 津村マミstarstarstarstarstarゆゆゆ年寄りの説教に見せかけためちゃくちゃさを大盤振る舞いしつつ、今日もコンビニ経営とお客様対応をがんばっている、清水さんご夫妻(おじいちゃんおばあちゃん)。 一話完結の各話はコメディだったり、ハートフルだったり、ホラーだったり、オチはいろいろ。 オチはいろいろでも、ご夫妻はどの話でも通常営業。 つまるところ、オールウェイズはちゃめちゃ。 読み直したら番外編に漫画の説明があったので、添付にてご確認いただきたい。 そして、最後のキャラクターと一緒に言ってほしい。 「何これ。」と。 巻末のご夫妻関係なしの読み切り「前川編集長の消息」もミステリー風でおもしろく読める。 政治 × ヤクザまんがサンクチュアリ 池上遼一 史村翔starstarstarstarstar_border酒チャビン柔道部物語の史村六段のモデルでおなじみの史村翔先生(別名義:武論尊)さんの原作に、絵がうまいことでお馴染みの池上遼一先生が作画したまんがです。面白くないはずがないです。すぐ読んでください。 少しだけ浪花節的なじめっぽさがなくもないですが、基本的には良いスパイス程度で、登場人物は皆良い男です。カッコ良す。 欲を言えば、もう少し続いても良かったかもしれないですね。わからないですが。 ■好きになった点 登場人物が魅力的(生き方がカッコ良い) 敵キャラが強キャ(魅力あり) 夢があり、ワクワクする じめじめしてない 絵がうまい 話が面白い(どういう展開になるのか気になる) 一話目から引き込まれる 展開がサクサク進んで小気味良い ■良かったエピソード 一話のラストで、一話の中盤で敵として出てきた人物が「目がピカァ」という感じで味方だったことが判明したシーン。ちなみに光っていたのはメガネと思われます。 敵のボスが絶体絶命のピンチに陥ってなお社民党との連立を拒む点。これは絶対にやってはいけないことですからね。しっかりと矜持を保っている点が良かったです。 政治の解説員として舛添さんっぽい方が出てきて時代を感じる。 敵ボスの散り際(流石すぎる散り際。敵といえどあっぱれ、流石の見識です。敵ボスの格がググっと上がるので、それに勝利した主人公チームの強さも際立ちます) 最後のBLシーン(個人的にはなくても良かったですが、なんとなく見せ場っぽかったので一応ランクイン)誰にとって、「公平で楽しい学校生活」なんだろう公平で楽しい学校生活 奥灘幾多starstarstarstarstar_borderゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。自分を自分として生きるための救いと恋ファーストクラッシュ ヤミコstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)※ネタバレを含むクチコミです。 思考に基づく感情の流れを描… #読切応援公平で楽しい学校生活 奥灘幾多starstarstarstarstar名無し思考に基づく感情の流れを描く能力が優れている。 良くも悪くも決して都合の良くない話。実写ドラマ化決定&コミカライズスタートRoOT/ルート オブ オッドタクシー 此元和津也 肋家竹一 P.I.C.S. 此元和津也/P.I.C.S.名無し※ネタバレを含むクチコミです。シンプルに合わないかも劇光仮面 山口貴由名無しまず読んでるだけで目が痛くなる。 絵柄が合わないのかもしれない… まだ3話しか読んでいないがセリフも何も入ってこない… 時間を置いて読みます… カリスマ芹沢!面白い!らーめん再遊記 久部緑郎 河合単 石神秀幸starstarstarstarstar_borderこめつぶ芹沢さんの行動が面白すぎて目が離せない👀 社長を辞めて自由になった芹沢さんの魅力が詰まってる。 社長を辞めた姿には若干不安を覚えたが、 新しい舞台でもラーメン馬鹿で人を肴にしている姿には感動を覚えるw 巻末まで目が離せませんでした。 ラーメン屋のバイブルラーメン発見伝 久部緑郎 河合単名無しラーメン屋を始める人のバイブルみたいですね。 新しいラーメン作りという観点とラーメン屋の経営という二つの視点を持って描かれていて、この漫画を読んでからラーメン屋に行くと、お店の見方が変わります。 ラーメンを食ってるんじゃない、情報を食ってるんだは名言中の名言。 今度友達に使ってみよう 年を取ることも死ぬことも普通のことだと思えたぼっち死の館 齋藤なずなstarstarstarstarstarかしこふと寝る前なんかに自分が年を取った時のことを考えて不安になる事がありました。老後に必要な2000万円なんか貯金できる気がしないし、このまま身寄りがなくて孤独死するかもしれない…なんて考えちゃうと眠れなくなるくらい不安でした。でも「ぼっち死の館」を読んでからは私もなんとかなるんじゃないかと平気で構えられるようになりました。 今まで年を取るって暗くて悲しいことだと思ってたんですが、齋藤なずな先生の目を通して描かれる老人達ってとてもユニークですよね。どこにでもいる普通の人達ばかりですが、みんなそれぞれに歩んできた何十年分の人生が濃くて、団地の住人の噂話をしているのですらもなんだか楽しそう。そしてFacebookとかリア充とか現代のカルチャーにも思ったより馴染んでる(笑)。私もこの一員になりたい!なれる!だから大丈夫かも…と思ったんです。 齋藤先生の漫画は細かいところまで色々と描かれているんですがコマ割りに無駄がなく読みやすいです。とても漫画が上手いんです。これを読んで他の作品を読んでみたいと思った方には「夕暮れへ」に収録されている「トラワレノヒト」をオススメします。高齢の母親を看取った時のお話です。これもすごい。 ヒューマンドラマの極致 #1巻応援ぼっち死の館 齋藤なずな兎来栄寿生きて、死ぬ。すべての人間に例外なく訪れるその最後のときを、どのように迎えるのか。 40歳で漫画家を志してデビューし、現在76歳の齋藤なずなさんが数年前から少しずつ描き連ねた連作短編が単行本化されました。 「現在、読者のニーズは多様化しているにもかかわらず、『青年誌』『青年コミックス』という大きな呼称ではシニア読者に届けきらない時代になってきました。そのため、人生のフロントライン(最前線)に立つ70代以上の読者に向けたレーベルとして、新たな売場を創設していく必要性を感じ、今回『ビッグコミックス フロントライン』レーベルを誕生させました」 として「老いや介護、看取り、終活、終の棲家など、シニア世代向けの題材」を扱った新レーベル「ビッグコミックス フロントライン」の作品です。第一弾の『父を焼く』から始まり、読み応えのある作品を送り出してくれています。 内閣府のデータによると、1980年には65歳以上の高齢者を含む世帯数は800万世帯ほどで、その内単独世帯は90万世帯ほどでした。それが現在では、昨年厚生労働省により公表された「2021(令和3)年国民生活基礎調査の概況」によると、65歳以上の高齢者を含む世帯数は1500万世帯で、その内単独世帯が742万世帯と約半数を占めます。今後ますます高齢者を含む世帯、とりわけ単独世帯は増えていくことでしょう。 本作では、かつて「ニュータウン」と呼ばれた街のとある団地を舞台に、主に高齢者を中心にした群像劇が描かれます。1話完結型ですが舞台や登場人物は共通しており、それぞれの人物の語られる深度の違いや、異なる視点から見たときに感じられるものがまさに団地での人付き合いに似た手触りを覚えさせられます。現代的な、基本的に隔てられていながらも薄く繋がっている時代における「最期」を意識したお話たちは、来るべき未来のお話として切実です。 中心となっている人物のひとりは一人暮らしでマンガを描いている女性で、同じく団地暮らしであるという筆者の実体験や考えが多分に反映されているのでしょう。 自分から見れば羨ましく見える状況が、その人にとっては悩みの種であったり。 表には何の苦労もなく生きているように見える人が、裏ではとても辛い想いを重ねていたり。 人にはそれぞれの幸不幸、天国と地獄があってそれは簡単に外から推し量れるものではないということをさらりと鮮やかに見せてくれます。 自分は売れた経験もなく、若い才能はどんどん出てきて、苦労して描いたネームも没になり、それでも僅かな国民年金では生きていけないので体調不良を押して次から次へと死ぬまでマンガを描き続けねばならない。しかし、そんなことすらもある人からは「辛くても本気でやらなくちゃいけない、誰でもできることじゃない自分だけの仕事があることが羨ましい」と言われます。こういう所が本当にグッときますね。 どのお話もそれぞれの良さがありますが、1話のガラケーからスマホに変えて「フェースブック」を始める男性のお話がとても好きです。SNSは負の側面が取り沙汰されがちですしそういう部分もしっかり描かれますが、ひとりで暮らしていても繋がりを持てることや、アップする写真を撮るためにそれまで見向きもしなかったものに触れることで生まれる豊かさは良いものです。このお話は構成も良く、ラストの美しさに感じ入ります。 試し読みの冒頭から情報量が多く、最初は少し取っつきにくさも感じるかもしれませんが、本当に素晴らしい作品で広い世代に届けたい1冊です。続き気になる。バカがつくほど 辻村レコ名無し※ネタバレを含むクチコミです。まめ吉の冒険まめ吉の冒険 平稔名無し柴犬と猫…にこんな世界があるとは…発想に衝撃。 しかし…心にジーンと暖かくなる物を感じました❗️ 「残響」についての考察残響 本田starstarstarstarstar_bordertoyoneko※ネタバレを含むクチコミです。まめ吉の冒険の感想 #推しを3行で推すまめ吉の冒険 平稔名無し僕もわんちゃん飼ってるのでまめ吉の思いが分かりつつも悲しい気持ち・・。表情の描き込みから人物たちの気持ちがとてもよく伝わってきて、オススメしたい漫画ですすごいの一言残響 本田たか※ネタバレを含むクチコミです。 二人の少年をつなぐ炭の音春の炭 天海夏矩名無し土屋とハルヒコのふたりは美術部に通う高校3年生。ふたりとも美大志望で、画力はそこそこ。土屋は親の影響もありどことなく窮屈そうにしている一方、ハルヒコは家庭の事情で予備校などに通えないものの奔放に描くことが伝わります。 床に落とした炭の音がふたりをつなぐ展開も綺麗で、全体的にセリフよりも絵で見せるという演出意図があって、多くを語らずともふたりのあいだに生まれた絆、熱のようなものがじんわりと感じられました。熊ってこと?山で暮らす男 ハン角斉名無しこのおじさんは熊という事だよね? という事は、襲われたママと娘も熊という事? うーん。高卒の僕には難解だ。 こりゃ、くまった。困った。くまった。 60歳からでも挑戦できるんだよね。 まだまだ若者には負けられません。まさに圧巻!包丁を買う 折田洋次郎名無し※ネタバレを含むクチコミです。 男性目線の不妊症漫画不妊男子 玄黄武六文銭レスだとか、女性目線の不妊系はエッセイ中心によく見ますが、男性目線のは珍しく読んでみました。 本作にもありましたが、不妊の原因は女性側のみで41%。 男性側のみで24%。 男女双方に原因があるのは24%。(原因不明11%) つまり男性に原因があるのは48%にのぼるというのは目からウロコ。 結構、多いんだなと。 男性の不妊の原因やそのための治療(処置?)の仕方、よくある問題(特に夫婦間の妊活に対する温度差)とその考え方なども描いているのが個人的に良かったです。 病院で男性が精子をとる採精室のシーンは心理描写など生々しかったです。 また、ちょっと演出が過剰気味で読んでいて違和感覚える部分もあるのですが、上記のようにきちんと学べる部分がアクセントになって、総じて読み応えがありました。 この夫婦が、不妊とどう乗り越えていくのか見守っていきたいです。すごい…劇光仮面 山口貴由名無し語り口調からなんか文学作品を読んでるようですね…。 自分は特撮について全く知識ないですがなんか肉体描写がストイックな体すぎて最初から凄みがあります。 これ特撮好きが読んだらどういう感想持つのか気になります…。<<34567>>
姉の思春期の"暴発"。決してそれは一時の気の迷いや「なんとなく」ではなかった、というのは彼女の今を見ればわかってしまう。 弟への想いは、俗に言う一線を越えてしまっているものと周囲に判断されるが…弟もまた決して姉をただの姉弟の関係だけと考えられなくなっていたとしたら? 当時その"暴発"によって周囲の人間として一家離散という経験をし、それ自体を赦すことが出来ない家族。 当時のソレへの後悔と懺悔と、それでも抑えられない自身のなんだかわからない"欲"に自己嫌悪に陥る。 当時から経過した時を悔やむように生きてきた彼女がそうならざるを得なかった「気持ち悪い」周囲の人間たちと、彼女のイマを見せられると、これは決してお姉ちゃんとイチャラブなどとは言えないのだ。