ビッグコミックスペリオールの感想・レビュー438件<<12345>>わかるわたしひとりの部屋 udn野愛これでいいじゃないかって思うのに、これでいいわけないじゃないかって思ってしまうからしんどいんだよな。 本当に開き直ってしまえたり、狂ってしまえたらどんなに楽だろうか。自分の人生にも明確なルールがあって、チュートリアル通り滞りなく生きていけたらどんなに楽だろうか。 そんなことを思いながら生きて生きて結構歳を取ってしまったし、昔よりは開き直って楽な気はするけど人と比べてしまって辛いし、こういうのっていつになっても治らないんだろうなあと思う。 Twitterがなくなったら友達いなくなるなあとか、よく遊ぶけど本名知らないなあとか、この趣味を手放したら人間関係ゼロになるなあとか改めて気づいてしまってしんどくなった。押上さんいいな…押上さんは僕のおかげで紙一重 山本中学starstarstarstarstar_borderNano正直「良い…」となりました。ちょっとえちちな同僚ちゃん…ふーんえっちじゃん…。変態女って自ら申告しちゃうとこがまた良い。ワンチャン狙ってるとこもめちゃくちゃ良い。強くて可愛い女の子好きです。主人公との恋が始まるのかは分らんけど、押上さんが清々しい気分になれたのならよかった。この二人の今後が気になりすぎるよ~。どうやっても明日はくる #読切応援わたしひとりの部屋 udnstarstarstarstarstar_borderNano最近Twitterで見かけて気になった作品。これやばいわ…めちゃくちゃ共感できてしまってしんどい。正直分かりすぎてキツイとさえ思ってしまった。 自分も今、リア友よりフォロワーやネットで繋がった人たちの方が縁が長く続いていて、みんな家も本名もほとんど知らないけどすごく趣味が合うし気も合う。リア友より一緒にいて遥かに楽だったりするので、主人公の気持ちがすごく理解できてしまった。別に日々絶望してるわけではないし、ゲームや趣味とか楽しいこともあるんだけど、漠然と「あー明日来なければいいのに」は思ってしまうんだよなぁ。ここがめちゃくちゃ共感ポイントすぎてしんどかった。でもオチもまさにその通りで、そんなんでも明日はくるわけで。あーあーあー、しんどい。知事ラン子の感想 #推しを3行で推す知事ラン子 高橋のぼるstarstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 昔読んだ覚えがあったが「警視正大門寺さくら子」と混ざって覚えていたっぽい。あらすじにある通り痛快ポリティカル・コメディーの内容だけど高橋のぼるの独特のノリがあっているのかあっていないのかがわからないが政府補助金、役員厚遇、地方競馬、役所、第三セクターなどを題材にしていて面白い ・特に好きなところは? 第三セクターの回。恐竜のおっさんが高橋のぼるの漫画にしか出てこなさそうのキャラでいい ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 高橋のぼるの漫画のノリが好きならおすすめ。ただ今ほど読みやすいかと言うとそうでもないとは思う・・・ 必ず先に原作アニメを視聴してくださいRoOT/ルート オブ オッドタクシー 此元和津也 肋家竹一 P.I.C.S. 此元和津也/P.I.C.S.mampuku※ネタバレを含むクチコミです。ラーメンがリアルで美味しそうラーメン発見伝 久部緑郎 河合単starstarstarstarstar_borderママ子ラーメンがリアル!人気ラーメン屋にラーメンで対抗しようとするとは大胆。いざラーメンを作ってみると店主を唸らせる藤本。店主の様々な背景がありこの展開だったのかとすっきりしました。どんな美味しそうなラーメンを発見していくのか楽しみです。新連載の新しい載せ方たかが黄昏れ 花沢健吾starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)いまや、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』も『アイアムアヒーロー』も映画化し、雑誌の看板漫画家になった花沢健吾のスペリオールでの新連載。 女子高生が海辺でたわいない会話をしているところからスタートする。 これが何の話かなかなか分からないまま進行するが・・。 タイトルは第一話目の演出のためか、表紙や目次にすら「新連載」としか出していない。 一話目を追っていくとハッとする風景描写でバンと出てくる。 新連載で雑誌の最後のページなんて聞いたことねーぞ、しかも花沢健吾でしょ?なんなの?と思っていたらコレだ。 電子ではたまにあるが、雑誌では個人的には初見な気がする。 でもおかげさまで、いつ来るんだろうと思ってほぼ全ページめくってしまった。 これもある意味雑誌の戦略なのかもしれない。 ヤンマガでの花沢健吾先生の新連載『アンダーニンジャ』と共に楽しみ。 『アンダーニンジャ』がどっちかというと日常に寄り添っているなら、こちらは少しハードめなSFかもしれない。 話しの展開がきになりますケッペキゲーマー あまのstarstarstarstar_borderstar_borderママ子極度の潔癖で部屋から出られない公正。冒頭の蜘蛛の巣に蝉が引っ掛かり動けない描写がリンクしていてわかりやすい。カウンセラーの足立は障害があっても明るい様子。対局な二人はどのような展開で進んでいくのか気になります。良平と玄良平と玄 平稔名無し人間関係の希薄さを浮き彫りにしている作品で、考えさせられた。男子がいない世界たかが黄昏れ 花沢健吾名無し男子がいない世界漫画他にもあった気はしますがこの描き方はリアル…。 朽ち果てた小便器が立ち並ぶ空き地を進んでいくシーンとか戦闘とか映画を見てるようで面白いです。 いるはずのない男という存在、話が動き始める……引き込まれます。 謎が謎呼ぶ、そして繋がるRoOT/ルート オブ オッドタクシー 此元和津也 肋家竹一 P.I.C.S. 此元和津也/P.I.C.S.干し芋1巻読了。 探偵事務所に依頼された浮気調査から始まり、事件が事件を呼びどんどん繋がっていく。 タクシー運転手の小戸川宏の謎もこれから解明されていくはず。 探偵の玲奈と佐藤のコンビも相性良さそう♬ 佐藤は、二択は苦手だが、珍しいことが集まってくる体質って面白い💓 酷な始まりあずみ 小山ゆうstarstarstarstarstar_borderママ子小さい頃から皆で育った子どもたち。外界に出るため仲の良い人とペアを組む様指示。突然殺し合いを強要されるところは衝撃的シーンです。物語の始まりにハラハラドキドキして一気に読み進められます。実写版も見てみたい。ドラマも楽しみトリリオンゲーム 池上遼一 稲垣理一郎starstarstarstarstarmotomiコミュ力おばけなハルとPC得意なガクのコンビが会社を立ち上げて〜…というのがざっくりとしたあらすじです。 対照的なコンビのやり取りが軽快で面白い!絵がとても綺麗でテンポも良く話が進みます。IT時代に添ったストーリーが現実味を感じます。 世界一のワガママ男であるハルとまじめなガク。 この2人がどうなっていくのか楽しみです! 現実と地続きのヒーロー劇光仮面 山口貴由starstarstarstarstar_borderSS「特撮系か〜おもしろそう読もうかな!」とかあらすじ読んで軽い気持ちで手に取ったら『掛かったな!』と殴られた気持ちです。これはガチのやつ。ある意味あらすじサギです。良い意味で。 いわゆる特撮系ヒーローを題材にした漫画は多く、トクサツカガガとかサンレッドとか怪獣8号とか『ヒーロー』をどの角度から描くかで表現方法が変わりますが、これはガチで『特撮ヒーロー』を真正面から現実のものとして解体しているように感じます。一巻巻末のコメントが芯を捉えて暴露してくれてました。 そもそもの特撮がスタートした昭和の時代が、何を経てきて何を求め、表現者たちは何を吸収して産んだのか。そしてそれを受け取る、そうではない時代の人とそれを受け継ぎ渡そうとする中でどう解釈したか。 描き手の脳内レポートのように緻密かつ素直、そして愚直で偽りないものを含有し、ストーリーが描かれていると感じます。なので、読み手として受ける場合にはなかなか気合入れて踏ん張らないと対峙しきれないかも。足腰に力が入りました。 なかなかこうして講演のように、「これは私の考えなんですけどね…」とぐつぐつ煮込んだ話を読ませてくれる漫画を出されるのも久しくなっていたので、読み応えに放心しています。岩でも飲んだかな…という感じ。 誰かれともなくおすすめは難しいのですが、人がめちゃくちゃ煮込んで作った煮凝りみたいなものを摂取したい時にいいかと思います。 今のこの時代に、この漫画がいろんな媒体で話題作として紹介されることに、死なないサブカルのひゅうひゅうとした息を感じます。おれたちはしぶといな。よかったよかった。ギリギリセーフな変態性押上さんは僕のおかげで紙一重 山本中学名無しここんとこスペリオールに載ってた読切の中でも一番連載に向いてるんじゃないかという感触があった。個人的に山本中学が好きだからかもしれないけど。エロネタだけど下品すぎないんだよね。自分から変な座り方してる理由を白状しちゃう押上さんが可愛くて笑える。ただ一発目からパンチあるネタだったので続きがあるとしたらかなり期待しちゃうな。誰がいちばん好き?あずみ 小山ゆうぴっぴあずみがカワイイ! 何でもありな4コマ漫歌 相原コージstarstarstarstar_borderstar_borderママ子紹介にもあったけど、四コマはこういうものっていう固定概念を無くさせる。 喜怒哀楽、人生で起こるあらゆることを4コマ漫画で表現する試み的な作品『漫歌』。 作者さんのシュールな感覚たまらないです。 オチがあるのかないのかみたいなものもあったりするけど、なんとも言えない無情感、思わずぷぷっとなってしまったり、あるある~ってなるのもある。 お暇な時にぜひ読んでいただきたい。人生は何が幸せか分からない。零落 浅野いにおstarstarstarstarstar干し芋深澤の幸せって何だろう? 売れても、仕事がなくても、心はいつも寂しさでいっぱいで。 連載が終わった時に、時間もあるし、自分の人生を立ち止まって見直す時だったのかもしれない。 人恋しさで、体の温もりを感じたくて、ストレス発散でセックスして、何も解決はしない。 唯一の味方の奥さんに対する態度、暴言も自分で自分の零落を感じすぎているから・・・。 でも、何かのタイミングで人生は変わるもの。 その後の深澤が気になる。恋する美少女の罪と罰眠たい浅瀬 華沢寛治starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)キスから始まってしまった女と女と男の歪な関係は進むほどに音を立てて崩れていく。 最後に残ったのは…。 放課後、誰も来ない学校の階段で舌を絡ませ濃厚なキスをする。 クラスでも派手なグループの美少女とパソコン部の地味目な女子。 ある日から唐突に始まった正反対な二人のこの行為は常習化していて、主人公であるパソコン部の女子は理由も分からずにされるがままだったが…。 恋する美少女って非常に罪ですね。 幼稚で自己中心的でご都合主義な少女漫画脳に他人を巻きこんでも儚く美しく見えてしまう。 それを真に受けてしまった自分こそが罪だと感じてしまうほどに。 しかしこの話ではそこで終わらず、主人公は悲しみの逆襲を遂げることになるのがまたよかったです。 ところが逆襲自体もする側、される側の両方の立場をより深く理解しただけにすぎず、部活の男子を騙し高校で初めてできた同性の友達を裏切り手放す羽目になり、どん底エンドで最高でした。 その気持ちをどこへも持っていけない苦い気分でいっぱいです! まだまだ自分自身のこの話への理解が及んでない部分もありそうだけど、少し間をおいてまた読みたいなー あまりNTRが得意ではない私でも這い寄るな金星 華沢寛治かしこ※ネタバレを含むクチコミです。老人の人権が剥奪されるディストピアTEMPEST 浅野いにおstarstarstarstarstarかしこ新連載の「MUJINA IN TO THE DEEP」にムジナは人権がないうんぬんの話があったので、もしかして繋がるのかな…?と思って読んでみました。 マンバの↓の記事も気になっていたので藤子・F・不二雄の「定年退食」も合わせて読了。 https://manba.co.jp/manba_magazines/8572 まず「定年退食」は藤子・F・不二雄の未来予測っぷりが半端ないですね。発想の元ネタとしては姥捨山なんかがありそうですが、当時はユーモア漫画として描かれていたんだろうけど、今じゃ笑えない内容になってますね…。高齢化社会だけじゃなくて食糧危機も予感させられていてドキッとします。 そして浅野いにおの「TEMPEST」ですが、設定の大枠は確かに「定年退食」とそっくりです。しかし老人達が更に追い込まれてるので読んでいてエグられます…。85歳になると人権を剥奪され、試験に合格して人権を再取得するか、自死をするかを選択させられる近未来。ただし試験で500点満点を取れず不合格になった場合は人権がないまま街に放り出され、野良犬のような生活をしなければなりません。老人がそうなる未来って若者にとっても希望がないよな…。 「MUJINA IN TO THE DEEP」に関してはそこまで繋がりはないかもしれない。人権カードは共通して登場するけど読んでなくても問題なさそう。仄暗い義姉妹NTR戦争の底で #1巻応援這い寄るな金星 華沢寛治兎来栄寿「さくらの森の満開の下」でヤングマガジン第461回月間賞 佳作&TOP賞を、「蒼く濃くなるスターライト」でちばてつや賞ヤング部門優秀新人賞を獲り、その後『スペリオール』などを中心に読切を発表していた新鋭・華沢寛治さんによる連載作品です。 2日連続で『スペリオールダルパナ』作品について書いていますが、私も大概こういう作品が好きです。 第1話目から地獄の釜の蓋が開いていきますが、その裏にはさらなる深淵の煮凝りが待ち受けているという素敵な構成です。どんな地獄が待っているかは、あえて語らないので読んで確かめてみてください。人によっては病みつきになる地獄でしょう。 金星といえば宵の明星であり明けの明星で、ルシフェル。最も美しく最高位の天使でありながら、やがて神と敵対し堕天使、悪魔となってその頂点に立つ者。そんなルシフェルが、神に反逆したのは人間であるアダムとイヴに仕えるように命じられたから。傲慢や嫉妬という感情に駆られたのも無理はないと思います。しかし、なぜ神はわざわざそんな理不尽な命を下したのか? もしかしたら、そこにはこの作品の彼女の中に存在するような感情があったことを否定できないのではないか……そんなことを考えてしまいました。 ドロドロした話、人間の闇の部分を描いた話が好きな方にお薦めです。 出版社をまたがっていますが、ぜひ短編集も出して欲しいですね。個人的には「眠たい浅瀬」が特に好きでした。 独白できない、歪みとされる感情と関係 #1巻応援毒白-ドクハク- 叶齊兎来栄寿作者の叶齊(かなえいつき)さん自身がLGBTQのQであり、実体験を礎として描かれているという作品です。 かわいいクラスメイトの佐山さんに土下座し罵られながら足蹴にされているシーンが序盤から繰り広げられますが、その行為によって覚える感情はむしろ快感や背徳感の類であるという業の深さ。主人公の高校生・麻倉将太は学園トップの真面目な少年なのですが、本当は幼いころから女の子の格好をしたい、そしてその姿で詰られ虐められたいという誰にも言えない欲望を抱えているのです。 正に『スペリオール ダルパナ』という感じの作品です。 将太という名前からしても、親からは男らしくあるようにと願われて育てられていそうな将太の不遇を思うと居た堪れません。そんな将太の本質に気付いてしまった、2人きりで演劇部の活動を共にする佐山さんとの関係性が大きな見所です。 個人的に、第一話終盤のとある描写の解像度の高さに惹かれました。この所作をしっかりマンガで描いている作品は非常に稀有であると思います。 美少女に罵られたり蔑まれたりしたい方にとっては、特に隠れ眼鏡っ子にそうされたい方にとっては大いにご褒美となり得る作品ですし、世界の片隅で同じような悩みを持つ誰かを救う力のある作品であると思います。アリエナイ?アリエール?コタローは1人暮らし 津村マミstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ「アパートの清水」に越してきた男の子・コタロー4歳。 おそらく、前作の『コンビニの清水』をやっていたおじーちゃんおばーちゃんが大家さん。 あの夫婦なら4歳児の一人暮らしでも、「しっかししてるから大丈夫ね~」「子供は元気が一番ね〜」と住まわせそうな気がする。 そもそもあの年代は、4歳児が一人で公園に行くこともあった時代だろう。 ドラマ化もアニメ化もされているので、知っている人は知っているだろうけども、本作はアリエナイが多発する。 多発しすぎて、ティッシュを食べるのは、アリエナイのか、アリエルのか、悩んでしまう。 研究室の「キムワイプ」でもなく、ネタで聞く「ティッシュの天ぷら」でもなく。 しっとりしている高級ティッシュはグリセリンが入ってるから甘いそうだけど、うーん。 取材でそういう話を聞いたんだろうか。<<12345>>
これでいいじゃないかって思うのに、これでいいわけないじゃないかって思ってしまうからしんどいんだよな。 本当に開き直ってしまえたり、狂ってしまえたらどんなに楽だろうか。自分の人生にも明確なルールがあって、チュートリアル通り滞りなく生きていけたらどんなに楽だろうか。 そんなことを思いながら生きて生きて結構歳を取ってしまったし、昔よりは開き直って楽な気はするけど人と比べてしまって辛いし、こういうのっていつになっても治らないんだろうなあと思う。 Twitterがなくなったら友達いなくなるなあとか、よく遊ぶけど本名知らないなあとか、この趣味を手放したら人間関係ゼロになるなあとか改めて気づいてしまってしんどくなった。