あらすじ
1876年、福島県猪苗代に生まれた野口清作(のちの英世)は、幼いころに囲炉裏に落ちたときの手のヤケドがもとで、気の弱い少年時代を過ごしていた。ところが7歳になったある日、学校の作文で、清作は貧乏でも朝早くから夜遅くまで働く母親・シカのことを文章に書き、はじめて先生に褒められる。それをきっかけに、清作は学業に励み、ついには高等小学校に通うまでになるが……。偉人・野口英世の波乱万丈の半生を描く話題作!
あらすじ
慶應4年(1868年)、時代が江戸から明治にかわる時。新政府軍のやり方に反発した東北諸藩は「奥羽越列藩同盟」を結成、東北全土を巻き込む戊辰戦争へと発展した。二本松藩(現在の福島県二本松市)の人々は自分の信じた道のために戦い、13~17歳少年たちもまた、郷土のために命をかけて戦った――。大河ドラマ「八重の桜」にも登場した、二本松少年隊の知られざる姿を描く。
あらすじ
戊辰戦争・会津若松の戦いに敗れ、自害した仲間とはぐれ生き残った白虎隊士・白石鶴之助。死に場所を探していた彼に、会津藩軍事顧問ヘンリー・シュネルは、会津藩主松平容保より命を受けたアメリカ移民計画・若松コロニーへの参加を提案する。当時のアメリカは西部開拓末期、荒野と銃の世界に幕末の武士が挑む。アメリカ・カリフォルニアに実在した若津コロニーの歴史をもとに世界の歴史をつなぐ壮大な大河ストーリー。
あらすじ
一人旅で白峠村を訪れた小説家の道尾は、旅館近くの河原で奇妙で不気味な声を聞く。その場所は、かつての連続児童失踪事件で最初の犠牲者が発見された場所だった。同じ頃、道尾の同級生で霊現象の探求家として名高い真備のもとに、白峠村近辺で撮影された、背中に眼が写りこんだ心霊写真が大量に届いていた。この村で一体何が起こっているのか――!?
作品冒頭に出てくる「レエ……オグロアラダ……ロゴ……」という言葉。何のことやら意味不明で、響きといいとらえどころのなさといい、何とも言えない不安感をあおられませんか。ミステリーの導入としては秀逸だと思います。実際、私はその意味を知って安心したいがために、ページをクリックするマウスを止められませんでしたよ。で、読んでも読んでもどんどん不安感は増していくばかり。いやあまんまと術中にはまってしまった訳です。白峠村を訪れた作家の道尾秀介は児童の神隠し事件を知り、遺体が見つかった場所で奇妙な声を聞く。帰京した道尾は友人の霊現象を探求する真備庄介に相談。偶然にも真備の元には、自殺する前にとられた複数の写真に写る眼についての相談が舞い込んでいた。ここまでは1巻の時点でわかっていることなんですけど、これが霊現象なのかは明らかにされないのがミソなんだよなあ。原作は直木賞作家のデビュー作。で私の大学・学部の後輩ということをこれを書いた後に知って、期せずして前回と大学つながりになっちゃいました。う~ん、ミステリー。