完結したマンガの感想・レビュー16033件<<6566676869>>克・亜樹先生ーーーッ!!!!KAPPEI 若杉公徳starstarstarstarstarかしこ「1999年7の月に地球が滅亡する」ノストラダムスの大予言に備えて戦士として育てられた男達がいた。しかし地球が滅亡しなかったので現代社会に適応して生きなければならなくなってしまった…。でも好きな子が出来たから大丈夫!なんとかやっていけそう!というラブ要素のあるどコメディです。 同じくヤングアニマルで連載してる「ふたりエッチ」ネタが定期的にあって、その度に爆笑してました。「好きなタイプ誰?」と聞かれて「優良さん」と答えるの最高です。最後には克・亜樹先生もご登場されてましたね。 単行本の見返し部分のコメントも芸が細かくて好きでした。表紙デザインも同じく白泉社の花とゆめを彷彿とさせるものだったのに、途中で本家が変えちゃったことにも言及していてナイスでした。マッチョガールという生き方マッチョテイスト 小池一夫 中村真理子starstarstarstarstarたか最近ネットを見てたら偶然、このマッチョテイストの主人公・灯が描かれた 「私はマッチョさ!! 女のくさったみてえなてめえらなんかよりず〜〜っと男らしい女 マッチョガールさッ!!」 というコマを見かけて「なんだこのかっこいい女は…!?」となりソッコーで古本を購入しました。 読んでみると初っ端からわからない昔の言葉やスラングの連続で笑ってしまったのですが、このレトロでアウトローな空気が最高…! ギャグとシリアスの境目を行き来するような言動ばかりで、全部書ききれないほど名言が多かったです。 物語は「洗濯船」という名前の船の形をした女性専用アパートが舞台。そこにはファッションや恋愛を楽しむ普通の女性たちが住んでいるのですが、ある日、マッチョを自称する主人公・室戸灯が越してきたことで、彼女に鼓舞された住人たちもまた『マッチョテイスト(男らしい感覚)』を得ていく。 灯はマジで普通じゃない女で、アパートの庭で上裸でダンベル上げたり、いけ好かないプレイボーイの前でこれまた上半身裸になったり、ボディビルの大会でトップレスになったりする。 トレーニングを始めた女性たちが周囲からの反応を期待してウキウキしていると、「虚栄心を捨てるのさッ!! 他人に見せるとか見られるとか思っちゃァダメなんだッ」と一蹴する。 住人たちが不景気で金がないとぼやけば、「何でも欲しがるガキ(干し柿)だから、金がなくなると苦しいんだ」と一喝し、全員の食費やら何やらを徴収したあと「10日間、テレビも新聞も見るな。風呂に入るな、歯も磨くな。食費がなくなったら朝トレーニングして糞して寝ろ」と言う。 精神・肉体ともに普通の女性ではない。 まさにマッチョ。 作中ではレイプとかナンパとか結婚とか貧乏とか、いろんな試練が訪れるんだけれど、そのたびに灯による「マッチョの心得」が説かれ、それに叱咤されてみんなはなんとか壁を乗り越えていく。 先にも書いたとおり、この漫画はギャグとシリアスぎりぎりのお話……というか、四捨五入するとギャグなんですよね。ウェディングドレスでバイクに乗ったり、セックスの代わりに「街のダニ」に喧嘩を売ったりパンチの効いたエピソードが多い。 けどそんな面白エピソード以前に、そもそもこの時代(そして今も)「いい年こいた女が化粧もせず結婚もせず、ただひたすらに自分の体と精神を鍛えている」っていうこと自体がもう、そもそも世間から見たらギャグなわけですよね。「なにこの女ヤバ笑」っていう。 灯のことを普通の女性ではないと書いたけど、よくある言い方をすれば「女を捨ててる」。 けど、ただ女を捨てて終わりではなく、代わりに彼女は努力して「マッチョ」という新しい人間になったんですよね。 女じゃないので世間の「なにこの女ヤバ笑 女捨ててる笑」とか関係ないしダメージを受けたりしない。マッチョなので。 そしてふと、現代にはマッチョじゃないけどこのダメージと無縁な女性がいるな〜と思い出しました。 腐女子のつづ井さんです。 https://note.com/happyhappylove/n/n28f73ff5cdce 女性が1人でそのまんまありのままで超元気に生きてる物語が『裸一貫! つづ井さん』だとして、女性が男らしい感覚を手に入れてハツラツと生きるこの『マッチョテイスト』は、そのカウンターにあたるの物語なのかもしれない。 もう古本でしか手に入らないのですがぜひたくさんの人に読んでほしいですね。電子書籍化してくれ〜!!ちょっぴりえっちなギャグ漫画半熟忍法帳 新山たかしstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ今はなき「ギャグ王」に連載されていた、半人前の忍者男女4人と小頭1人を描いた、ちょっぴりえっちなシーンもあるギャグ漫画「半熟忍法帳」。 新山先生の漫画は、ドラクエ4コマ漫画でもちょっぴりえっちなシーンがあって、幼心にドキドキしたのを覚えている。 タイトルはおそらく、半人前の忍者だから半熟。 半熟で忍者というと、「半熟英雄」を思い出すけど、指摘されたのを見た覚えがない。 半熟英雄はスクウェア(当時は競合)のゲームだったから、触れてはいけなかったのかもしれない。 男女がそれぞれ良い感じの両思いになっているのに、もうひといき、うまくいきそうでいかないようで、うまくいってる。 そんなハラハラ感があって好きだった。 それから、ナイスバディーなお姉さんと鼻血。 読み直すとこういうコメディだったかーと、なんだかしみじみ。 Kindle Unlimitedなとで読むことができます。カメントツのルポ漫画地獄の感想 #推しを3行で推すカメントツのルポ漫画地獄 カメントツマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ そういえばカメントツのマンガは最初この路線だったな。今の読みやすさに比べるとちょっと読みにくい面もあるけどルポ漫画はやはり面白い ・特に好きなところは? やはりヒプノセラピーに行ってきた編かな。途中経過も面白いが最後の金額に関してはちょっと引いた ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 単行本には一部しか収録されていないので全て見たい場合はここを見るのがおすすめです。 https://omocoro.jp/rensai/85637/ 少年たちの心に刺さる何か世紀末リーダー伝たけし! 島袋光年starstarstarstarstar_borderゆゆゆジャンプに連載されているオッサン顔の漫画くらいに思っていたら、小学校だか中学校のクラスメイトが好きと言っていて驚いた。 「おもしろいじゃん、たけし」 と彼は言っていた。別の子は「たァけェすィ」の言い方を真似してよく言っていた。 たけしには、あの年代の少年たちの心に刺さるものがあったらしい。 読み直してみたら、少年たちにウケた理由がわからないでもない。 7歳児が7歳児を心配したり、ボコスカしたり、少年誌でそんな台詞いいんですか?!な台詞を発したり。 勧善懲悪モノにもみえるけど、根本はリーダーでありたいという欲望。 リーダーの基準は父親が提示してくれた「物事を平等に判断できる心を持っているか」「相手の心を感じられるか」。 等身大でなく、ちょっと大人びたかっこよさを感じる。見た目はオッサンだけども。 添付はクラスで話題になっていたシーン。 第二次性徴期のとまどいを「ダンディー」で終わらせるたけし。たしかにかっこいい。 うろ覚えだったけど、まさか第一話のシーンとは思わなかった。最終巻まで読んでよかった #完結応援不死身の特攻兵 東直輝 鴻上尚史starstarstarstarstarひさぴよフィリピン戦線で9度の特攻から生還した佐々木友次氏の物語。マカオ撤退あたりまでは雑誌で読んでいて連載がヤンマガからDAYSに移籍した辺りから一度読むのを中断していた。というのも終始、精神論を振りかざしす将校や戦争そのものに怒りしか湧いてこなかったし、無茶苦茶な命令に従わざるを得なかった兵士たちが次々と散ってくのを見続けるには辛すぎるものがあった。が、やはり物語の終わりまで知らなければいけないと覚悟を決めて単行本を揃え、最終巻まで読んでみたが本当に良かった。演出の部分が相当にあるにせよ、最期の光景は涙なしには読めない!原作を未読でも楽しめるのは近藤ようこ先生だからこそ高丘親王航海記 近藤ようこ 澁澤龍彦starstarstarstarstarかしこ原作を読んだことはないけれどかなり忠実に描かれているということは私にも分かりました。書いている途中で澁澤龍彦が喉の癌になったことがストーリーに影響しているようですね。前半の奇想天外さに比べるとラストはまさに夢のように儚い終わり方です。漫画で読んでも難解な話ではありますが近藤ようこ先生の美しい絵を堪能するだけでも大満足でした。いつか原作にも挑戦したいです。 プリニウスの感想 #推しを3行で推すプリニウス ヤマザキマリ とり・みきstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 昔に一巻読んで完結したら一気に読もうと思っていたので今回まとめて読んだが最高だった。プリニウスの旅、ネロ/ポッパエア/ティゲリヌスの宮廷話どれも素晴らしかった。 ・特に好きなところは? プリニウスの旅の全て。プリニウスの言動、プリニウスを尊敬してやまないエウクレス、そしてこの男がいなかったらこのマンガの面白さがかなり減ってしまうと思うフェリクスが特に良かった。パンクラチオンの達人でこよなく風呂を愛しプリニウスに対して疑問や意見を率直に言うところやエウクレスやプリニウスのツッコミに対しての反応全ていい。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 最初少しとっつきにくいところがありますが、フェリクスが登場したあたりから気にならなくなります。プリニウスやネロの描写や物語の構成は凄いという一言ですが、個人的にはフェリクスの描写が本当に良かった。 惣右衛門の包丁隠密包丁~本日も憂いなし~ 本庄敬 花形怜まみこ※ネタバレを含むクチコミです。ガングロギャルとかピーチガール 新装版 上田美和starstarstarstarstar_borderゆゆゆ元水泳部でこんがり焼けた肌、塩素で赤くなった髪の毛と、一見遊んでいそうな見た目、吊り目で強気そうな顔立ちの、内面は純粋で真面目なもも。 そして、もものオトモダチとして仲良くする、なんでも欲しがる、分かりやすく悪役の(なので見ていてイラッとしてくる)さえ。 ももが好きな同じ中学校出身のとーじ。 とーじを奪われまいと適当に指さしてしまった、学年一のモテ男の岡安。 彼女たち4人による、ドキドキハラハラ恋愛漫画「ピーチガール」。 帰省して、ふと思い出したこの漫画。 たしかガングロと呼ばれたお肌こんがりファッションが若者の間で流行っていた頃に本誌で読んでいた漫画だ。 あの頃テレビでは、ヤマンバのような髪型をしたチョコレート色の顔のギャルが「黒人みたいになりたーい」と言って、日焼けサロンに通う姿を特集していたのを覚えている。 今だと、プールで日焼けして、色素が抜けているくらいでどうして主人公は勘違いされてるの?となるかもしれないけど、当時はそう見られ得る時代だった。 漫画では読むにつれて、読者側としてはその容姿はだんだん気にならなくなり、(ももは日焼けした肌を嫌がっていたが)他のキャラクターも強いて気にしておらず、普通の恋愛漫画と変わらなくなったように思う。 ガングロギャルの時代はおわり、美白の時代へ移り変わっていったせいもあるかもしれない。 読み直してみたら、さえはお友達にみえるときもあるけど、やっぱりムカつくなあと思ってしまった。 松本剛先生は描けないものないんだな #推しを3行で推すしずかの山 松本剛 愛英史starstarstarstarstarかしこ・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 山岳漫画にハマって何作か読んだことがありますが、それらと比べても「傑作!!」と断言できる面白さでした。松本剛先生は描けないものないんだな。 ・特に好きなところは? 2巻の健二が亡くなるシーンがすごかった…。余計なものを削ぎ落としたシンプルな描写だからこそ伝わる緊迫感と絶望感があった。漫画は奥深いと思いました。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 個人的には「孤高の人」「神々の山嶺」より好きかもしれません!VRで彼女を作ろうルサンチマン 花沢健吾starstarstarstar_borderstar_borderかしこ※ネタバレを含むクチコミです。旦那も不倫相手も周りも糞が多すぎ腐りゆく家族 きむらかずよ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 次回作に期待キューナナハチヨン ヤマモトマナブ名無しウザウザ眼鏡主人公と本屋営業というより特定本の紹介に寄った のが良くなかったと思います。 絵は良く、ヒロインが覆面アイドルだったり、しみじみ出来る場面 だったり良い所もあったので、改善された次作を期待したいです。死生観について考えさせられる怪異短編艮(うしとら) 山岸凉子かしこ表題作の「艮」よりも「時計草」が怖かったです。主人公は近所の公園で目が覚めます。しかしどこか他へ行こうとしてもまた同じ公園に戻ってきてしまうのです。高校で数学を教わっていた藤原先生に出会ったことで大事なことに気づきますが、その前に出会った茶道教室の親切な三澤さんのくだりが印象的でした。そしてラストの展開は衝撃です!主人公の息苦しさが自分のことのように感じられました。日頃の行いを改めようと心に誓いました。大罪の意味が解明されるのかな。一ノ瀬家の大罪 タイザン5starstarstarstarstar_borderPom 事故から目覚めたら、翼含め家族皆記憶喪失になっていた。 ここから、記憶の取り戻そう!の同居生活が始まったわけだけど、話が進めば進むほど、ミステリアスな展開に。 えーそもそもこの家族それぞれ問題抱えてて、2000回ループしてる。とか、3巻までで謎が多すぎて頭困惑してくる。。笑 どうなっているの〜。謎だらけで、続きが気になって仕方がない作品でした。 屈折し過ぎ、ちょっと病的鬼と天国 【電子限定特典付き】 阿賀直己 お吉川京子名無しなんでコレ買ったのか自分のことなのに分からないw 青鬼先生はストイック過ぎる母親の悪影響で何事にも逃げ腰になりがち。まあこっちは良し。 問題は天獄先生。 ちょっとよく分からないけど溺愛されていた兄が嫉妬から掌返ししたことをずっと根に持ってたってこと?人間の感情殺したような言動はどうかと思った。 しかも生徒に手を出してるのも気持ち悪い。 恋愛ならまだしも(←これもアウトだけどね) 単なる好奇心?面白いから?っていうのが 全く共感できず。 青鬼先生を好きだと自覚してようやくマシになったけど。黒い藤子・F・不二雄藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版> 藤子・F・不二雄名無しブラックユーモア満載で、割と後味の悪い作品が多い。けど流石に面白い。同人誌の悪ふざけかよって感じの『劇画・オバQ』は、こんな一面もあるんだなと思わせてくれる。一冊ずつ寝る前に読む。のんびり進むアオハル仁藤と田塚の日常 砂糖と塩starstarstarstarstar_borderるるやっと読めた! なんだかフワフワとても良い読了感。 1巻までは仁藤のヘタレで無神経なとこが嫌でイライラした。 両思いになってようやく(私の中で)持ち直した😅 お互いから離れる為に彼女はいたけどすぐに別れていたからそこまでの嫌悪感は無い。 (元カノ達大迷惑だなw) 仁藤の友達谷口くんも良かった。明るくて良い子なのにあんな振り方無いよ😭 ただ断れば良かったじゃん。告る前に思い出すのも当然。 赤瀬くんも良い子で良かった。 なかなか理解を得られない関係だから2組お互いに仲良くしていけたらいいな。 あとは2人の両親。 田塚の親族は面倒くさい。 あの価値観というか固定観念というか嫌いだわー。人に押し付けて強要するのも。 その点仁藤親は一見偏見ありそうで実際はフラットなの救いだね。 いま連載してる中でいちばん面白いかも…?私のことを憶えていますか 東村アキコstarstarstarstarstarnyae※ネタバレを含むクチコミです。この夫のキモさは今までで一番かも腐りゆく家族 きむらかずよポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。ビックリ仰天、恐怖のムカデ人間!! #推しを3行で推すムカデムラ 吉永龍太starstarstarstarstar_borderひさぴよ人間同士の口と肛門とをつなげた「ムカデ人間」を作ろうとする村の因習を描くホラー。どこまでもB級な設定と展開でありながら、狂気的な作画密度に圧倒されること間違いなし。 ヒロインが可愛すぎずセクシー過ぎず、ちょうどいい塩梅なのもグッド。エピローグまでしっかり面白い。 ホラー映画の「ムカデ人間」が好きなら読むべし。 ロシア人が描く独裁否定の寓話 #1巻応援サバキスタン ビタリー・テルレツキー 鈴木佑也 カティア兎来栄寿ロシアによりウクライナ侵攻が開始されて1年半。現在もなお毎日さまざまな情報が飛び込んできます。 そんな今であるからこそ読まれるべき作品がロシア人の手によって描かれ、そして邦訳されました。本作は、架空の独裁国家サバキスタンを舞台にフルカラーで描かれる寓話です。 ロシアマンガを読んだことがある人は非常に少ないかと思いますが、翻訳も良いですし日本のマンガを読み慣れている方であれば苦もなく読める上手さを感じます。 物語は、サバキスタンを訪れるジャーナリストであったり、国内で忠誠を誓って働く人であったり、また独裁者本人であったり、さまざまな視点から多角的に描かれて進行していきます。その中で描かれる国家としてのさまざまな矛盾や差別、不条理は現実の写鏡のよう。キャラクターが動物の擬人化として描かれているからこそ、逆にありありと現実を思い起こさせます。それらは、日本で生まれ育っていると想像しにくい現実です。 何より帯文にも引用されている ″なぜ、不幸の中の自由は幸福の中の不自由よりも良いと、お前たちは考えるのだ?″ という、同志相棒ことサバキスタンの長であるドゥルジョーク・トレザロヴィチ・シャリチェスク=ライコフスキーのセリフが、この作品に強靭な骨格を与えています。 かつて、『銀河英雄伝説』でヤン・ウェンリーは「私は最悪の民主政治でも最良の専制政治に勝る思っている」と言いました。一方で、本作では「清廉でも公正でもなくとも君主独裁政治の方が、不幸の中にある自由たる民主共和政治よりも幸せではないか?」と独裁者が主張してくるわけです。 この論理に外側から反駁することはできるでしょう。しかし、当人の中では絶対的で揺るがない正当性を持って断行しているわけです。独裁を否定する物語でありながら、非常に強固な行動原理を持つ独裁者が据えられている。彼の言動もまた作中を飛び越え、資本主義社会に生きる私たちも射程に入れて脅かしてきます。そこを否定する論理の帰結が、果たしてどのように描かれるのか。 3ヶ月連続刊行予定ということですが、この物語がどんな形で結ばれるのかは今を生きる者として見届けねばならないと感じます。死亡フラグという概念死亡フラグに気をつけろ! 茶んた野愛猛スピードで人が死ぬのにとってもポップ。次の話で生き返るから安心安全。 「戦地で家族の話する」などの死亡フラグを主人公たちが身体を張って教えてくれる作品。 映画ドラマアニメ等映像作品をほぼ見ない私が読んでも面白いので、映画好きが読んだらもっと面白いはず。 もはや死亡フラグという概念が人類共通のあるあるになっているからこそ面白いし、こういう作品が成り立つんだろうなあ。 可愛すぎない絵柄もノイズにならなくてちょうどいい。萌え絵で死なれたら悲しいしリアル絵で死なれたらグロいし非常にいいライン。 あるあるの再履修もできるしいい作品!!<<6566676869>>
「1999年7の月に地球が滅亡する」ノストラダムスの大予言に備えて戦士として育てられた男達がいた。しかし地球が滅亡しなかったので現代社会に適応して生きなければならなくなってしまった…。でも好きな子が出来たから大丈夫!なんとかやっていけそう!というラブ要素のあるどコメディです。 同じくヤングアニマルで連載してる「ふたりエッチ」ネタが定期的にあって、その度に爆笑してました。「好きなタイプ誰?」と聞かれて「優良さん」と答えるの最高です。最後には克・亜樹先生もご登場されてましたね。 単行本の見返し部分のコメントも芸が細かくて好きでした。表紙デザインも同じく白泉社の花とゆめを彷彿とさせるものだったのに、途中で本家が変えちゃったことにも言及していてナイスでした。