完結したマンガの感想・レビュー16272件<<6667686970>>幻想文学とミステリーと人情 #1巻応援十次と亞一 コドモペーパー兎来栄寿切り絵作家でもあるコドモペーパーさんが描く、大正期を舞台にした独特の空気感を纏う作品です。紙の装丁は、その影響もあってかオシャレで素敵なデザインとなっています。時折、普通の絵に交えて切り絵による描写が差し挟まれるのも印象的です。 物語は、タイトルの通りふたりの青年が中心となって紡がれます。 うだつの上がらない漫画家である十次。 色男で売れっ子の小説家でありながら字の書けない亞一。 亞にも「次」の意味があるという点では非常に近しい名前を持つふたりの出逢いから、本作は幕を開けます。 最初は償いから始まり、やがてひとつ屋根の下で暮らすようになり、文字を書くことができない亞一に代わって十次は口述筆記を行います。その、ふたりの力を合わせて幻想文学を作り上げていくところは何とも言えないワクワク感があります。ふたりの関係性を強固にする理由が描かれた上での、134Pのセリフがとても好きです。人間の営みは目に見えないところで誰かに大きな影響を与えているものですね。 しかし、亞一にはどこか妙なところがあり、読んでいるといくつかの謎が出てきます。ある日それは十次に対するとある行為の予告として立ち現れます。コドモペーパーさんの絵は温かみがあってかわいらしいのですが、その絵柄に反して不穏な雰囲気が流れ始めます。 最後まで読めば、すべての謎は綺麗に氷解します。それを踏まえて読む2周目は、端々の描写がまた味わい深くなります。 主人公が物書きであり、また実在の文学作品が登場することもあって文学好きの方はより楽しめるでしょう。そうではなくとも、1冊で綺麗に完結している作品としてお薦めです。AIを滅ぼすAIVivy -Fluorite Eye’s Song- 山高守人 Vivy Score名無しVivyがコミカライズされましたね。 絵柄はアニメと比べると vivy→無機質さが増す vivyを含めた女性キャラ→目がハッキリと 男性キャラ→変わらず マツモト→変わらず と言った感じでしょうかBLUE DOTの感想 #推しを3行で推すBLUE DOT 堀翔一名無し・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ アクションの凄み×世界観の新しさ×キャラの魅力=魅せて勝つ!! ・特に好きなところは? AIの支配する近未来で、生身の人間がバスケで頂点を目指す、という斬新さ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! これまでのスポーツマンガとは一線を画す新感覚コミック!バスケW杯ロスの方は絶対読むべし!!第1問 何故人は生きる?→これが全てを語ってるのでは?ぼくらのQ 市真時系starstarstarstarstar_border宮っしぃ隠れ過ぎてて全く知ってる人に会った事がない結構面白い作品 タイトルの様に謎の球体が様々な質問を問いかけてきて、答える毎に新しい力が得られていく 主人公も同じく答えていき新たな力を手に入れていくが、真逆の考えの敵に対しての葛藤もしっかりしている 独特な空気感がある漫画で読む人はちょっと選ぶかも?だけど、結構斬新で楽しめた 90年代の青年誌掲載ギャグ漫画行け!稲中卓球部 古谷実starstarstarstarstar_borderゆゆゆタイトルは知っていたけど読んだことがなく、昔の漫画と言ってもそんなに昔じゃないんでしょと思っていたら、連載開始から30年だそうで(連載は93年〜96年とのこと)。 30年といえば、最近とは言いづらく。 例えば生まれた子どもが小学校に入るどころか、えーと調べたら、県知事に立候補できる年齢だそうで。 そんなワケわからないことを思わず書いてしまうほど、読んだこともないのに、タイトルを知っているだけなのに、30年という年月に衝撃を受けました。 有名な漫画なのに、どうして自分は読んでこなかったんだろうと思いつつ読んでみたら、なんだか安心してしまうほどヤンマガで連載されていたことを実感するギャグ漫画で、あははと読めました。 これを学生時分に友達と笑いながら読んでいたら、今とは違う何かが生まれていたかもしれませんし、生まれていないかもしれません。 若い頃には戻れないので、反抗期に入った親戚の子供に読ませてみたいなあと思いました。 ちなみに13巻巻頭のスペシャルフォト漫画に覚えがあったのですが、いつどこで読んだか記憶にありませんでした。丁度よさを求めるひとへ僕らはグルメなサルである 佐藤修弘starstarstarstarstar_border野愛心地よいとは違う丁度よいがある作品。 お弁当はうますぎないほうがいいし、バラエティ番組はおもしろすぎないほうがいい。一生一緒にいるならかっこよすぎないひとがいい。 そういう丁度よさの作品。 ビジネスマンたちが仕事やら客先やら家庭やらでなんやかんや(それも重すぎるものではない)があり、それらを解決するようにうまい飯を食べて気分よくなるというお話。 お洒落ではないけどこなれた絵柄と、グルメ漫画ならではのハイテンションとこってりさ、共感できるわけじゃないけどまああるかもと思えるストーリー、全部が丁度よくて気持ちいい。 真剣に情報を得るために読む、本気でお腹空かせるために読む、飯に関するエピソードでほっこりしたり笑ったりする……そういうものとはまた違う、グルメ漫画に求める全てが揃った作品です。Monacoの空への感想 #推しを3行で推すMonacoの空へ 野部利雄starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ のぞみ・ウィッチィズと並行して読んだせいでちょっと内容が混ざっている気もするがやはりこちらの方が読みやすい。話はシンプルだし主人公のいいやつだし、ジム仲間も対戦相手もいいやつなので特に問題なく読めた。単行本で一気に読むと繰り返しみたいな感じだがそんなに気にはならなかった。 ・特に好きなところは? 沖田空の試合の前にある「沖田空負けろ」と「なんで今日は観客が多いんだ?メインイベントは面白くないのに」みたいな話。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 「わたしの沖田くん」や「のぞみ・ウィッチィズ」ネタが入ってくるので昔から読んでる人は色々発見があって良いとは思う。ヒロインはなんで人気があったかはわからん ヤリマン道の道は深く険しいヤリマンになりたい。 まおいつかポコニャンとんでもないタイトルだけど、可愛い絵柄とポップなストーリー展開で思ったより気軽に読めてしまった。これはもっと話題になるべき。 ひまちゃんみたいな子、最初は「どうしてそんな風になっちゃったの」と引いてしまったけど、読んでいるうちにとても賢くて、そして自由で、眩しい存在に見えてくる。ヤリマンとして成功(成功?)してる子には自分なりの「ヤリマン道」があって、いわゆる「受け」よりも「攻め」の傾向があるから、ももちゃんみたいな内気な子はどうかな…と心配になってしまうけど。でもきっと彼女もいろんなものを見ていろんな経験をする中で自分の「ヤリマン道」を見つけられたらいいなと素直に応援したい気持ちになった。 でも心の何処かで「自分の娘がこうだったら絶対嫌だな」とも思ってしまう。笑デンタルクエストの感想 #推しを3行で推すデンタルクエスト 箸井地図 セキアトムstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 歯医者に検診に行くのは忘れていたから早めに予約取らないとな。やはり歯医者を始めるのはそれなりに金かかるんだな。 ・特に好きなところは? 歯に関しての虫歯などになる前に防ぐ方法の重要さがよくわかる ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 歯に関しても学べるし、日本の歯科医療に関してもしることができるし内容も面白いのでおすすめです。 世直し的な怪盗で気分爽快怪盗セイント・テール 立川恵starstarstarstar_borderstar_borderママ子懐かしくて時折読み返したくなる作品です。 マジックを駆使して盗品を盗み返して悪い人達の罪を暴く怪盗に爽快感とワクワクで当時一番楽しみだった漫画です。 どのキャラもかわいいのですが特にイチオシはペットのハリネズミ、ルビィ!!!セイント・テールとお揃いの黒いリボンをして芽美ちゃんを陰でサポートしてる姿に悶絶してました。アリバイ工作もできちゃうお利口さんなハリネズミ、私も飼いたいです。 少女漫画らしいアスカJrとの恋模様も甘酸っぱくって。捕まえて怪盗を辞めさせて欲しい気持ちと嫌われたくないから正体バレたくない気持ちの板挟みにキュンキュンします! つい、若いって良いなぁ~と遠い目になってしまう作品です。 懐かしい思い出の作品怪盗セイント・テール 立川恵名無しだいたい自分と同じ世代の女子はリボンっ子で神風怪盗ジャンヌにハマってた幼少期を過ごしているんですがその前にあったのがこの怪盗セイントテール! 読み直してももう内容も覚えてないくらい前ですが、懐かしくなりました。 この作品に出会ってなかったら漫画好きにもアニメ好きにもならなかったかもしれない…。 懐かしいと思った方は同年代! 妖気味な人たちと人間のバランスとれた生活あやしの湯ももいろ美人 雨隠ギドstarstarstarstarstar_borderるる*あやしの湯ももいろ美人 感情があまり表に出なくて誤解されがちな市職員の七尾くんが 不思議なあやしの湯で少しずつ人間らしくなっていく。 その過程で乙丸と親しくなっていくけれど、 この2人がピュアピュアで可愛い! *タマシイもあげる 前作の狸央と鬼村がメイン。 始まりがかなり古い時代だけど、それが実は現在に繋がっているという上手な構成。 あの時の不思議な子供が山姥と乙丸の母親とは😮 狸央と鬼村って2人とも何歳なんだろう・・・秋人お父さんの優しさと強さ青春お父さん 藤末さくらstarstarstarstarstarPom オオカミの住処を読んで、こちらの作品も読んでみました。 秋人お父さん、妻を亡くして娘も自立していって終活の最中、偶然出会った長年の推しアイドルゆりあちゃん。 ゆりあちゃんも、当たり前に可愛いし、秋人お父さんの頑張りに心掴まれる。 秋人の娘の亜子ちゃんもまたお父さん思いの良い子で、幸せになってほしい〜 秋人の物腰の柔らかさと言いますか、滲み出る優しさは、もはや言葉にするのも難しい。 最愛の奥さんを亡くしてからずーっと頑張ってきた秋人お父さん、たくさん青春してくれ〜。 オムニバス、スピンオフで繋がるカップル複数のシリーズサヨナラゲーム 南月ゆうstarstarstarstarstarるる*サヨナラゲーム 郁の方は多分初めは「好き」というよりも自分に懐いている、好意を持っている後輩が告白断ることで離れていくのが惜しい気持ちはあったんだと思う。そんなことで付き合いだすのはどうかとも思ったけど、そのキッカケがあってこそ要祐の思いが報われたからなー。今後この2人が登場して幸せになってたらいいな。 *チェンジワールド 2人の共通の知人、穂積さん登場。 要祐のことを狙っているかと思いきや密かに郁を気にしてたとは。 要祐は海外赴任になって遠距離にはなったけど、最終的に同棲でハピエン。 郁側の親にはバレてそうだけど、要祐実家の話は今後出てくるのかな。 *ラブネスト 前作で邪魔に入った穂積さんがメイン。 関係が込みいってるー!郁と要祐に仕掛けたように過去にした意地悪から仕返し喰らう話。 昔悪意込みで別れさせたのが好きになった人の弟だったとは。まあそこは自業自得。 ただ、穂積さんの元カレはクズだ。最低。 アイツこそボロボロになればいいのに。 てかナルって何者? *ラブネスト 2nd 前作に引き続き旭と匡人、そして2人の家族関係が中心。 匡人実家。事情を知ったその時のショックと時間かかって理解したという可那子さんがリアル。 でも受け入れる準備ができているなんて素敵だと思う。 旭父が亡くなった時に皆見えた旭と匡人の心の繋がりに涙。 旭と出会って自分の過去の悪業を心から反省したことを行動で示して、恒生の気持ちを溶かした。 どんな過去にも2人が出会う為に意味があった😭 *エンゲージ 3巻まで既読 ラスボス、ナル編といったところ。 節操なし同時進行とか地雷中の地雷👿 なのにどうしてナルはこうも色気があって魅力的なんだ? 完全地雷な人なのにドキドキが止まらないし小悪魔だし美しいし何なのー😻😻😻 ナルのスペックが型破り。 資産すごいしどうなってるんだ? 飄々と余裕かましてたけど、3巻でナルが盟に初恋😻 盟に行く為に今の恋人たちを切ろうとしてるけど、そりゃー上手くいかないよね、あんなに魅力的だし同時進行を合意してるんだから。健全ハーレム漫画なのだが、最後の最後が…よなかのれいじにハーレムを!! 小島あきら 香澤陽平ピサ朗※ネタバレを含むクチコミです。ぶどう園物語ーザ・スターリンになれなかった男の感想 #推しを3行で推すぶどう園物語ーザ・スターリンになれなかった男 ツージーQstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ザ・スターリンは好きなバンドだったので読んだがすごい良いマンガを読んだなという感想しか出てこない。久しぶりにタイトルを見てなんとなく気になって買って読んだら最高だったというものを味わえた ・特に好きなところは? 第12話。この人の描く動物がむちゃくちゃ好き ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! みんなに無条件にすすめることはできないが少しでも興味があったら読むのはいいと思います 本当にオオカミなのかなぁ。オオカミの住処 藤末さくらPom 読んでで暗くて怖いなって気持ちになってしまったのが正直な気持ちです。 都丸家の皆が闇を抱えている。お母さんもこころも将真も、優も。 どこかで弱音を吐ける場所が人がいれば何か変わっていたのかな。でも問題はそこじゃない気もするし、、考えちゃいましたね。 人間の心の黒くてダークな部分が、美しい絵もあってかゾッとさが増した気がした。手塚先生の惜しい傑作!!!人間昆虫記 手塚治虫starstarstarstarstar酒チャビンなんで人間昆虫記かっていうと、主人公の十村十枝子(本名:臼場かげりさん)が、擬態や寄生を得意としていて、その特技を活かし、各界のトップランナーたちに寄生してはその才能をコピーし、規格外の天才・才女としてのぼりつめていくという物語で、その寄生・擬態のさまを昆虫になぞらえているのだと思います。 演技にはじまり、演出、デザイン、小説執筆、コロシ、ビジネスと、いろいろな分野でトップクラスの実力を身につけて世間をアッと言わせます。 そんな彼女ですが、そうして身につけた才能はあくまでも寄生して擬態したものであって、本当の自分ではなく、彼女自身は虚しさを感じています。 けっこう話は大人向けで、正直主人公は完全に狂人めいているのですが、実はものすごく真面目すぎる性格でピュアだったりもするというところが、なんとなく真に迫っているようでなるほどなぁと思いました。 本作品ですが、正直手塚作品の中ですごくメジャーというわけでもないと思っていたのですが、2011年に実写化されているようですね。全然知らなく、みそびれていたのですが、1970年の作品が40年の時を経て取り上げられ得るというのが、手塚作品の世代を超えた魅力のなせる業!ヅカラーとしては大変嬉しい出来事です!! さて、なぜ惜しいかというと、なんかラストが急足で中途半端に終わってしまっているのですよね〜。。大人の事情等があったのかもしれませんが、主人公が双子かも?とか水野さんのその後は?とかだいぶ回収されなかった要素があるように思われましたので、それらを描き切った完全版を読みたかった!!!それまでの話の流れが最高にノってただけに悔やまれます!!!!すべてを捨ててお遍路さんをする元漫画家55歳の地図 黒咲一人starstarstarstarstarかしこ若くして漫画家デビューしてから連載と読切を合計100タイトルほど描いてきたけど、55歳で仕事が途絶えたことをきっかけにアパートを引き払い、家財道具も処分し、大切に保管していた原稿まで捨てて、お遍路の旅をしたことを綴られた自伝漫画です。 いくら四国とはいえども真冬のお遍路さんは超過酷ですね…!死んでも構わないからと何もかもを捨てて来たけど人との出会いに助けられて達成することが出来たと最後に述べられていましたが、家でぬくぬくと漫画を読んだだけの私もその境地に達した感覚になっていました。 出発前に「漫画家を辞めるのをやめろ!!」と何人もの漫画家仲間達から引き止められるんですがそれでも旅立つんですよね。続けようと思えば漫画に関する仕事はいくらでもあったんだと思いますが、中途半端なことはしたくないストイックな方なんですね。仲間達の似顔絵をそれぞれの作品のタッチで描かれているんですが、高橋よしひろ先生は犬でした。 関東大震災、何が起きたか何が行われたか追燈 岡田索雲吉川きっちょむ(芸人)※ネタバレを含むクチコミです。この道をイけばどうなるものか #1巻応援ヤリマンになりたい。 まおいつか兎来栄寿「今のダメな自分から脱却して変わりたい」「一度きりの人生を自由に楽しみたい」という人は多いでしょう。 本作では「そのためにヤリマンになりたい」という主人公が描かれます。一見、飛躍しているように思えるかもしれません。が、読めばとても理解できるお話です。 DVを受けていた祖母と、浮気をされた母を持ち2代続く母子家庭で「男なんてダメ」と小さい頃から言い聞かされて育ってきた32歳の市川ももは、母たちからの言葉が呪詛となりHをすることに罪悪感が湧き人生で一度もイケたことのない女性。 そんな彼女が変わる契機となるのが、学生時代は「地味〜ず」仲間だったはずが再会したらヤリマンになっていた友人のひまわりでした。 性に奔放で自由を謳歌するように変貌していたひまわりに憧れるももが、ひまわりを始めとするヤリマンたちに伝導され奥深きヤリマン道を歩んで行く作品です。 「ももちんの人生は、誰のものでもない。変わりたいなら、変われるんだよ」 「自分の、イキたい、ようにヤれ!」 は蓋し名言ですね。 ももの悩みは深刻で、ハプニングバーに行ったり出会いバーで会った男性の家に行ったり、経験値を積み重ねながら何とか自分の人生を解放しようとしていきます。 ただ、悩みの深さに反してかなりコメディ色も強く描かれており、楽しく読むことのできる作品でもあります。 「主導権を握って楽しむ!」 ここに振られた秀逸なルビは、ぜひ読んで確かめてみてください。冨岡義勇もびっくりです。 特にコメディ色が強まるのは、300人と関係を持ち現在は野球選手専門で食っているヤリマンプロの25歳、みゆみゆのパート。 「一回ハメたちんぽは、応援したくなりますよね…」 「明日役立つ、ちんぽ統計学」 などのパワーワード満載。 ズルムケの人より仮性包茎の人の方が好きであるというみゆみゆの言葉には、救われる男性もいるのではないでしょうか。 ヤリマンというと自分の欲望に忠実なイメージが強いかもしれませんが、相手を楽しませることに心を砕いたり、普段から初対面の人にも気を遣い会話を盛り上げようとしたりと自分にない所を持っていることに気付かされ、成長していくももが良いです。 巻末の「まんまん新聞」のちんこぺちぺちダンスなども振り切れていてとても良いです。 リアルな絵だと生々しくなりそうなところも、まおいつかさんの可愛い画風が程よく中和してくれていてちょうど良い塩梅になっています。 果てしなく続く長いヤリマン道を、あなたも本書を読んで知ってみてはいかがでしょうか。狼領主のお嬢様がついに完結!番外編があるようです!!狼領主のお嬢様 柑奈まち 守野伊音 SUZ名無し狼領主のお嬢様、完結しましたねー!分冊版で追っていましたが、単行本6巻は番外編やら描き下ろしが充実しているようで迷います… https://comic-mangashelf.com/rouryousyunoojosama-muryou 美しい作品だなと思いました日出処の天子(完全版) 山岸凉子starstarstarstarstarあいざっく子供の頃に呼んだのですが、その時は 「厩戸皇子はきれいだなぁ」とか、BL漫画だ!くらいにしか思いませんでした。 しかし、歳を重ねて何度も読み返すうちに、 まず作者の歴史への明るさに関心しました。 史実に基づいている部分も多いので、結構勉強になります。 また、絵がとても綺麗で、 蘇我蝦夷の前でだけ子供っぽくふるまってしまう皇子の可愛らしさや、 身分や性別を超えて思い合う二人が美しく描かれていて、 美しい作品だなと思います。 BLが好きな人にも、そうでない人にもおすすめしたい作品です。初めて読んだ、思い出のギャグ少女漫画伊賀野カバ丸 亜月裕starstarstarstarstarあいざっく作中に登場する学校名から既にわかると思うのですが、くだらないギャグのオンパレード作品です。 でも、設定もしっかりしていて、ストーリーもキャラクターも大好きです。 あと、下ネタなどもちょくちょく出てくるのに絵がとても綺麗で、そのギャップがまた良いです笑 主人公のカバ丸はとってもおバカなのですが、 おバカで無邪気な男の子って可愛いなぁと思います 何年経っても、何度でも読みたくなる作品ですので、ぜひ皆さんにも読んでほしいです! <<6667686970>>
切り絵作家でもあるコドモペーパーさんが描く、大正期を舞台にした独特の空気感を纏う作品です。紙の装丁は、その影響もあってかオシャレで素敵なデザインとなっています。時折、普通の絵に交えて切り絵による描写が差し挟まれるのも印象的です。 物語は、タイトルの通りふたりの青年が中心となって紡がれます。 うだつの上がらない漫画家である十次。 色男で売れっ子の小説家でありながら字の書けない亞一。 亞にも「次」の意味があるという点では非常に近しい名前を持つふたりの出逢いから、本作は幕を開けます。 最初は償いから始まり、やがてひとつ屋根の下で暮らすようになり、文字を書くことができない亞一に代わって十次は口述筆記を行います。その、ふたりの力を合わせて幻想文学を作り上げていくところは何とも言えないワクワク感があります。ふたりの関係性を強固にする理由が描かれた上での、134Pのセリフがとても好きです。人間の営みは目に見えないところで誰かに大きな影響を与えているものですね。 しかし、亞一にはどこか妙なところがあり、読んでいるといくつかの謎が出てきます。ある日それは十次に対するとある行為の予告として立ち現れます。コドモペーパーさんの絵は温かみがあってかわいらしいのですが、その絵柄に反して不穏な雰囲気が流れ始めます。 最後まで読めば、すべての謎は綺麗に氷解します。それを踏まえて読む2周目は、端々の描写がまた味わい深くなります。 主人公が物書きであり、また実在の文学作品が登場することもあって文学好きの方はより楽しめるでしょう。そうではなくとも、1冊で綺麗に完結している作品としてお薦めです。