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小さい男の子が、頭が提灯のおじいちゃんに絵本の読み聞かせをお願いすると、目がかすんで読めない代わりに自信が知る少し前の話を話し始める。
そこで語られるのは、1923年(大正12年)9月、関東大震災が起こった直後の東京での出来事。
一人で暮らす父を訪ね、少年がしゃべる提灯を片手に東京を歩いていると凄惨な光景が繰り広げられる。
そして、震災後の混乱の中で「朝鮮人が井戸に毒を入れた」というデマから始まり、朝鮮人の虐殺に発展していく。

この光景を記憶に焼き付けた「提灯お化け」は、少年に語る。
決してこの灯を消してはいけないと。

文献3冊からの引用、そして参考文献が6冊。
中盤以降の画面を覆いつくすような凄惨な情報量に、目を覆いたくなった。
ここで目を背けてはならない。
まずは知ること、そしてどう思うか、思考停止してはならない。
いつもどこかユーモアが感じられた作風だったが、テーマがテーマなだけに今回は感じられなかった。
読後、衝撃でしばらくぼんやりしてしまった。
よりよく生きるために、気を付けなければいけない。

いままでの妖怪読切シリーズがまとまった8月の短編集『ようきなやつら』の発売が楽しみだ。

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