関東大震災、何が起きたか何が行われたかにコメントする

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吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
1年以上前
小さい男の子が、頭が提灯のおじいちゃんに絵本の読み聞かせをお願いすると、目がかすんで読めない代わりに自身が知る少し前の話を話し始める。 そこで語られるのは、1923年(大正12年)9月、関東大震災が起こった直後の東京での出来事。 一人で暮らす父を訪ね、少年がしゃべる提灯を片手に東京を歩いていると凄惨な光景が目の前で繰り広げられる。 そして震災後の混乱の中で「朝鮮人が井戸に毒を入れた」というデマから始まり、朝鮮人の虐殺に発展していく。 この光景を記憶に焼き付けた「提灯お化け」は少年に語る。 決してこの灯を消してはいけないと。 https://twitter.com/sakumo_info/status/1542672690523213824 文献3冊からの引用、そして参考文献が6冊。 中盤以降の画面を覆いつくすような凄惨な情報量に目を覆いたくなった。 ここで目を背けてはならない。 まずは知ること、そしてどう思うか、思考停止してはならない。 いつもどこかユーモアが感じられた作風だったが、テーマがテーマなだけに今回は感じられなかった。 読後、衝撃でしばらくぼんやりしてしまった。 よりよく生きるために、気を付けなければいけない。 いままでの妖怪読切シリーズがまとまった8月の短編集『ようきなやつら』の発売が楽しみだ。 https://twitter.com/sakumo_info/status/1529670580311846913

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吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
1年以上前
小さい男の子が、頭が提灯のおじいちゃんに絵本の読み聞かせをお願いすると、目がかすんで読めない代わりに自身が知る少し前の話を話し始める。 そこで語られるのは、1923年(大正12年)9月、関東大震災が起こった直後の東京での出来事。 一人で暮らす父を訪ね、少年がしゃべる提灯を片手に東京を歩いていると凄惨な光景が目の前で繰り広げられる。 そして震災後の混乱の中で「朝鮮人が井戸に毒を入れた」というデマから始まり、朝鮮人の虐殺に発展していく。 この光景を記憶に焼き付けた「提灯お化け」は少年に語る。 決してこの灯を消してはいけないと。 https://twitter.com/sakumo_info/status/1542672690523213824 文献3冊からの引用、そして参考文献が6冊。 中盤以降の画面を覆いつくすような凄惨な情報量に目を覆いたくなった。 ここで目を背けてはならない。 まずは知ること、そしてどう思うか、思考停止してはならない。 いつもどこかユーモアが感じられた作風だったが、テーマがテーマなだけに今回は感じられなかった。 読後、衝撃でしばらくぼんやりしてしまった。 よりよく生きるために、気を付けなければいけない。 いままでの妖怪読切シリーズがまとまった8月の短編集『ようきなやつら』の発売が楽しみだ。 https://twitter.com/sakumo_info/status/1529670580311846913
モリのアサガオ

死刑を執行する刑務官

モリのアサガオ
かしこ
かしこ

死刑という重いテーマと真正面から向き合った作品です。父親のコネで刑務官になり死刑囚と接することになった実直な主人公の及川。凶悪殺人犯のことが怖いと感じるのは彼らのことを理解しようとしないからだ…という考えに至ってからは、積極的に彼らと関わり更生の道を一緒に模索するようになります。しかし心を入れ替えて自らの罪と向き合ってもすでに決まっている死刑からは逃れることは出来ません。いくら凶悪殺人犯とはいえ国が人を殺してしまう、命を持って罪を償うという死刑制度は本当に正しいのか、主人公は疑問に思うようになります。 登場する死刑囚たちの中でも渡瀬という男と主人公の物語を主軸に描かれていますが、個人的には食堂を経営していた家族を惨殺してしまった星山がメインの回が一番心に残りました。主人公が人形を手作りして家族というものを思い起こさせて自分の罪を認識させることに成功する訳ですが、改心してすぐに死刑が執行される展開にはなんとも言えなくなりました。そういう流れを組みながら親友と言えるまで深い仲になった渡瀬からの「死にたくない」という望みを主人公が却下したのには驚きです。最終的には疑問を持っていた死刑制度についても、死と向き合うことが自らの罪を反省するきっかけに繋がるんじゃないかという考えになっていました。 しかしモリのアサガオ2で、渡瀬の死に携わってから主人公が精神を病んだことが描かれていて、やはりこの問題は深い森の中にあるのだなと思いました。

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